以前から気になっていた、高域が少し落ちる原因を、ふと思い付いた。ごく当たり前のことなのだが、スピーカーが中央を向いていないからだ。スピーカーは聴き手(マイク)の方でなく、誰もいない「前」を向いている。今のセッティングでは、聴く位置と約30°の角度が付いている。ごく普通のセッティングなのだが、これが高域低下につながっていた。(高域が低下する理由は、確か、同じスピーカーの左右で微妙に経路長が異なるために音が干渉するからだったと思う。)

昔から知っていたはずなのだが、どういう訳か、今の場所にセッティングをする時には全く考慮していなかった。それを確かめるため、実際にマイクの位置を変えて測定してみた。

マイクが左右中央(青, マイクとスピーカーとの角度=約30°)と左直前(黒, 同約0°)での特性比較(左チャネル, グライコoff):

20150802-L-cmp-2-1

予想通り、高域(約2kHz以上)が3-6dB違っている。だから、スピーカーを内向きにすれば、高域の補正量(今は大体+3dB)を0に近くできるはずだ。そうすれば、グライコによる音質低下が(あるとすれば)減らせるはずだ。

でも、ちょっと面倒な気がするのと、雷が鳴り出したので、調整は後日行うことにした。

IMG_2200-1_サイズ変更

雷が去ったので、ちょっと調整してみたら、案外簡単にできてしまった。

マイクが左右中央での前向き(青, マイクとスピーカーとの角度=約30°, 5月に測定)と内向き(黒, 同約0°)の特性比較(左右チャネル, グライコon):

20150802-GEQ-1a-1

内向き用グライコの設定(OW2-1-TW-1-S):

20150802-GEQ-1-1

高域の補正量をほとんど0にできた。(22:28)

少し聴いた感じでは、音源によっては(キャンディーズ 「そよ風のくちづけ」)、すごくリアルに聴こえるようになった。すごい。(22:43)

更に微調整し(効いてない補正を止めた)、+の補正をほとんどなくすことができた。

グライコの設定(OW2-1-TW-2-S):

20150803-GEQ-1-1a

昨日との比較(左右, 赤=昨日):

20150803-LR-cmp-1

(2015/8/3 6:34)

なぜか、音源によっては("Abbey road" 2009リマスター)、(調整していない)低音が更に出るようになった気がする。どうしてだろう? きっといいことなんだろうが、今までの低音に慣れたのに、またちょっと慣れが必要になった。(8/3 19:34)

いろいろな曲を聴くにつれ、この音は「問題」だと感じている。いや、悪いんじゃなくて、マスターテープと直面しているような、録音の良し悪しがダイレクトに伝わってくるような、聞き流しが許されないような、気の抜けない雰囲気を醸し出しているのだ。だから、慣れないと疲れる。人によって好き嫌いがはっきりする音だ。

スタジオに行ったことはないが、モニタースピーカーの音はこうなのではないかと想像している。いや、モニターはもっとリアル(そこで制作しているんだから、それ以上リアルなものはない)なんだろうけど。

今朝までは、今は意図的にカットしている重低音(40Hz)を出してみようかと思っていたのだが、これ以上強烈な音が出たら大変なので、もう少し先にしようと思っている。(8/3 20:13)

左2箇所(71, 422Hz)のPEQ(パラメトリック・イコライザ)が、音を悪くしそうで気になっていたので、使わないようにしてみた。やればできるものだ。その後、40Hzも出すようにしてみた。

昨日との比較(左右, 赤=昨日):

20150804-LR-cmp-1

グライコ(OW2-1-TW-4-S):

20150804-GEQ-1-1a

ちょっと聴いた感じでは悪くない。もちろん、例の"Abbey road"は低音が強いのだが、それ以外は低音が出過ぎということはない。慣れたのか、耳の調子が良くなったのか、昨夜より聴きやすい。低音はスピーカー(KEF Q300)の限界まで出しているはずだ。(8/4 7:09)

調整は飽きもせずに続く。

特性のグラフとグライコの設定を見ると、どうしてか、特性が谷の部分をグライコで下げているところがあるのに気付いた(例: 63, 160Hz)。調整を繰り返すうちに祖語が生じたのかも知れない。また、右の50Hzの正の補正は止めて、全域で正の補正を無くしたくなった。

早速試してみたら、意外にうまく行った。

今朝との比較(左右, 赤=今朝):

20150804-LR-cmp-2-1

グライコ(OW2-1-TW-5-S):

20150804-GEQ-2-1

グライコの正の補正をなくせた。また、全体的に補正量を少なく、補正カーブを滑らかにできた。 特性は、若干ではあるが低域の谷が減らせて、フラットに近づいた。 今朝より更に音源の良し悪しが明確に出るようになった。強烈な低音には慣れが要る。低音のせいなのか、"Another one bites the dust"が少し遅く聞こえる。(8/4 22:01)

今まで余りいい音に聞こえなかったベートーベンの3大ソナタが、結構いい音で聞こえる。(8/4 22:27)

まだまだ終わっていない。

グライコで、意図的にカットしている40Hz以下は、どうせ出ないのだから、補正なしにできないかと考えた。補正はしない方が音質がいいはずなので。

→ できた。問題なかった。

更に、左の63Hzや右の141Hz付近は谷になっているにも関わらず、グライコで下げているのが気に入らないので、PEQを復活させてグライコでの補正をやめた。

昨夜との比較(左, 赤=昨夜):

20150805-L-cmp-1

昨夜との比較(左右, 赤=昨夜):

20150805-LR-cmp-1

左だけだと54Hzの谷が浅くなっているのだが、左右で測ると、残念ながら、特性の違いはほとんどない。

グライコ(OW2-1-TW-7-S):

20150805-GEQ-1

最初の頃(OW2-1-TW-1-S)と比べると、かなり違う。

PEQ(左):

20150805-PEQ-L

PEQ(右):

20150805-PEQ-R

設定を見ると、大きな調整が必要な帯域は少ないことが分かる。何とも残念なのは、 54Hzと560Hzの谷である。これは、設置場所を変えるなどしないと、何ともならない。(2015/8/5 6:22)

どういう訳か、昨夜より聴きやすくなった。(8/5 6:44)

聴いていると、低音が少し出過ぎているように感じたので、山の部分を1.5~2dB程減らしてみた。

昨日との比較(左, 赤=昨日):

20150806-L-cmp-1

昨日との比較(右, 赤=昨日):

20150806-R-cmp-1

昨日との比較(左右, 赤=昨日):

20150806-LR-cmp-1

GEQ:

20150806-GEQ-1

PEQ(左):

20150806-PEQ-L

PEQ(右):

20150806-PEQ-R

結局、補正量は余り減らせなかったが、まあ仕方ない。正の補正をなくせたのを今回の収穫としよう。そして、ちょっと聴いた感じでは、前よりは低音が強過ぎなく、丁度良くなった。

調整はこの辺りで終わりかなあ。そして今朝、もう一つおもしろそうなことを思い付いて進めている。(2015/8/6 21:28)

(8/8 4:09 画像を追加)

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