グライコ(DEQ2496)の内蔵DACを使うのは諦めたはずだったのだが、どうしてもそのシンプルさが忘れられず、今朝もネックのひとつのクロストーク(左右間の音漏れ)が悪い原因が気になり、一日中、暇な時にあれこれ考えたり調べたりしていた。

結論は出なかったのだが、左右チャネルのGNDが共通なことや、配線や基板のパターンが近接していることが原因になりそうなことが分かった。それから、ちょっと気になったので、以前測定したアンプ(SP192AB)のクロストークの値を調べてみたら、約-73dBだった。思っていたより悪く、グライコが高域でそのくらいまで(前回の測定値は約-78dB)悪化していても問題ないのではないかという考えが浮かんできた。

それで、確認のためにグライコのクロストークを測り直してみた。今度はRMAAでなく、WaveGeneとWaveSpectraを使った。すると、最悪値(20kHz)で-70dBだった。アンプよりは悪いが、まあ許容できる気がした。というのは、クロストークが-70dBというのは、例えば左チャネルから1の大きさの音が出ていたら、右チャネルからも1/3162の大きさで左チャネルの音が出るということだ。そんなに小さい音など、他の音に紛れて分からないだろうからだ。

次に、ひずみについても調べた。以前測定したアンプのTHDは0.011%だった。グライコのTHDを測り直してみたら、0.0085%(THD+N)だった(グライコのTHDは時間と共に増えるのだが、今回は電源を入れてから時間が経っていたので、定常値と考えられる)。これも許容できると思った。というのは、0.0085%というのは約-81dBで、部屋の環境騒音(少な目に見ても約-30~40dB)に埋もれて全く聞こえないレベルだからだ。それに、スピーカーの出すひずみは桁違いに大きいのだから、こんなレベルのひずみなどないに等しいのだ。

クロストークとひずみが問題ない(もちろん、外部DAC(UD-501)に比べればひどい値なのだが、上述のように聴覚の特性や聴く環境を考えれば許容しうる)のであれば、残りのネックは電源on/off時の雑音だけだ。これは、アンプの雑音と違って、グライコの電源をon/offする時にアンプの電源を切るか音量を下げておけば回避できる(グライコに直結しているヘッドフォンは無理だが、装着していない限り聞こえないし、壊れる程大きくないので良しとする)。

グライコの内蔵DACを使うのなら、外部DACはもちろん、光信号をグライコ用とヘッドフォン用に分ける分配器も必要なくなり、グライコとアンプだけになるので、構成がとてもシンプルになる。シンプルは正義だ。

という訳で、再びグライコの内蔵DACを試すことにした。

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