先日ちょっと思い付いた、言葉や音などのように物理的な媒体を介す手段を取らずに脳と直接やりとりすることは、メリットは多いのだが、問題点も多いので、検討のためにそれらを列挙してみる。

メリット

  1. 文字や言葉を使うよりも正確に考えが伝わる(可能性がある)。
  2. 物理的な媒体を使わないので、相手が離れた場所に居ても伝わる。
  3. 音楽や絵画などでは、肉体的な技術がなくても、本人のセンスとか意図だけが結果(演奏や絵)になる。なので、何十年もの肉体的な修行は不要になる。しかも、物理媒体を使わないので、音や絵の劣化が全くない。
  4. 音楽では、聴き手の脳内で音が生成される(「レンダリング」というのか)ので、ポップ音楽のコンサートで良くある、音が大き過ぎてうるさいという問題は起こらないし、クラシック音楽のコンサートで、咳や子供の騒ぎ声やレジ袋のガサゴソがうるさいということも起こらない。絵も同様に、絵が離れていて見えないということも起こらない。美術館で何時間待ちということも起こらない。

デメリット

  1. 思ったことが直接相手に伝わるのでは、自分が伝えたくないことも伝わってしまう可能性があり、不便。しかも、距離に関係なく伝わるのも不便な場合がある。更に、権力者に恣意的に利用されてしまう可能性がある。
  2. 音楽では、聴き手の脳内で音が生成されるので、演奏や音の良し悪しは聴き手にも依存する。聴き手が経験不足だと、音や曲にならない可能性すらある(例: 知らない楽器の音は生成できない、高速・複雑な演奏に追従できない)。
  3. オーケストラなど、大人数が演奏する場合、すべての演奏者の演奏情報が聴き手に入って来たら、処理出来ない可能性が高い。更に、各奏者の音量バランスも聴き手に依存するので、いい演奏にならない可能性も高い。
  4. 既存の技術では、このようにして演奏される音楽を保存できないから、生演奏でしか鑑賞できない。絵も同様で、画家が生きていなければ鑑賞できない。
  5. 口や目や耳や手足を使わなくなるので、退化してしまう可能性がある。

(2016/6/19 22:38追記) デメリットへの対策

  1. この伝達方式を使うために、訓練する。これは、今までの、口で話し耳で聞くなどのための訓練と同類である。この訓練により、意思を伝えたい時だけ、伝えたい相手にだけ伝えることができ(相手を特定しない、ブロードキャストも可)、逆に、聞きたくない相手からの意思は受け取らないようにできる。
  2. (検討中: 伝える情報のレベルとか抽象度をうまく設定すればいいのかも: 例えば、知らない楽器の問題は、楽器でなく、音のイメージを伝えれば良さそう。)
  3. ミキサー的な人を立てる。オーケストラなら、指揮者が適任だ。オーケストラの各演奏者は指揮者に演奏を伝え、聴衆は、最終的な演奏を指揮者から受け取る。
  4. (検討中: 何らかの方式が確立できるのではないか: 脳につなげる記録装置? 脳代わりの受信装置?)
  5. (ある意味、「進化」なのかも知れないので、対策は不要。) 退化させるのが嫌な人は、自発的に使えばいい。
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