先日、昔のMIDIファイルを聴いて「意外にいい」と思ったのだが、その後、少し考えたら、やっぱりそんなにいいとは言えないことに気付いた。

というのは、そのファイルを作った時、僕は作曲者の意図や曲・フレーズの意味など理解しようとせず(楽譜を見たって理解できないので)に、まず楽譜を一音ずつMIDIとして打ち込んで、それから、「お手本」に近づくように調整していたからだ。

だから、聴いて「意外にいい」と思ったのは、自分の好きなお手本に似ているからで、当たり前なのだ。それはコピーバンドみたいなもので、音楽的には意味がないと思う。例えば、小中学校の書写がいくらうまくて綺麗に書けても、書道にはならないのと同じことではないか。

本当にいい演奏を作る(する)には、曲を理解して、自分ならそれをどう表現するかを考えて打ち込まなければならないと思う。ツールで補えるのは、指が素早く動くとかの身体的な技術だけで、音楽的センスがなかったら、何を使っても無駄だと思う。

今は、手軽に演奏できるツールは多くなったが、誰かのコピーとか「演奏したつもり」でなく、そういうツールの発達によって、本当に自分の表現ができている人が増えているのか、是非知りたいところだ。

(7/30 8:41 わずかに修正)

  •   0
  •   2

4件のコメント

  1. naoki:

    クラシックは、れんとさんの仰る通りかも知れませんが、例えばYMOとか(僕にとってはTMNetworkなど)は、自分のオリジナリティーやセンスを入れるよりも、MIDIではいかに原曲に近づけるかのほうが評価される気がしますね。YouTubeとかで。根底に、「原曲を聞きたい」という欲求があるからかもしれません。

    よほどの編曲や、自分のオリジナル曲であれば、別なのでしょうが。

    https://youtu.be/H0vA1NveCzc

    僕、アホだからニンテンドーDSの上記のソフト、買うだけ買ってしまいました。全然使いこなせてないですが(汗

    •   0
    •   0
  2. PiuLento:

    ●そう、世の中はそうですね。僕も昔はそうでした。

    が、今はやっぱり、「そういうの意味あるのかなぁ?」と思います。だって、原曲ならそのものを聴けばいい訳で、なんで苦労してコピるのかと。漫画だったら、とても良く似た贋作は評価されるのでしょうか。作る過程とか、できた時は楽しいのは分かりますけどね。。。

    あ、「本人の演奏がその曲の唯一の正しい解釈だ」という考えであれば、確かにコピる価値はあるかも知れないと思います。それならもっともですね。でも、実際には、本人も、ライブとか「**ver」とか、場合によって変えてますから、そうでないような気がします。

    それに、仮に「唯一の正しい解釈である」場合でも、同じものを何個も作る意味はないので、やっぱり、そのものを聴くのに越したことはないと思います。

    •   0
    •   0
  3. naoki:

    >原曲ならそのものを聴けばいい

    確かにww
    マンガの例で,凄く納得しましたw

    •   0
    •   0
  4. PiuLento:

    ●分かって頂いて、うれしいです。

    まあ、上のように書きはしましたが、昔MIDIを打ち込んでたせいもあって、実際には「自分で完コピできたら楽しいだろうな」って気持ちは分かります。まあ、趣味で楽しんでやるのならそれもありでしょうね。僕の今の個人的な指向と違うだけなんです。

    •   0
    •   0

コメントを書く

名前    

メール 

URL