毎日寝る間を惜しんですら進めている、Linux移行計画(あるいは「くたばれ! Windows計画」)。いや、まだ何年も余裕があるので、そんなに根を詰める必要などないのだが、すごくおもしろいので、つい熱中してしまうのだ。

数日間ですごくいろいろな発見や進歩があった。分量が多くなり過ぎるから全部書くことは難しいので、要点を書いていく。

使うLinux(ディストリビューション)が二転三転:

前回はkubuntuに決めて、評価用PCにも入れたのだが、kubuntuのデスクトップ環境のPlasma 5に微妙な難点があるので、他も検討した。何が良くないのかというと、まず、どうにも不安定なのだ。普通に使っているだけで、デスクトップを実現しているプログラムがエラーで落ちるのだ(昔、Windwosで良くあった、エクスプローラーが落ちるのに似ている)。それでも、警告が出るだけで使い続けられるので、それは大したものだと思うが、気分が良くない。仮想環境VirtualBoxのせいかとも思っていたのだが、実機(評価用PC)でも起こったので、元々の問題なのだろう。

それから、評価中だけの問題だが、リモートデスクトップ接続(RDP)で使えないのも嫌だった。評価が長期に及ぶことを考えると、サブディスプレイをずっと評価用PCに奪われ続けるのは嫌だし、キーボードとマウスが2組あるのは煩雑だし間違いやすいから、RDPを使ってメインPCから使いたいのだ。それで、RDP用のソフトは動くのだが、Windowsから接続するとデスクトップ関連のプログラムが落ちてしまって、何もできない。VNCを使えば大丈夫なのだが、本意ではない(理由は後述)。

それで、再度、以下の中から選ぶことにした。

  • kubuntu
  • Maui Linux (旧Netrunner)
  • Mint Linux
  • Lubuntu
  • Xubuntu

一瞬Mintに決めたのだが、その後Mauiに翻って、実機にインストールし直した。ひとめぼれみたいなもので、最初に見た時からずっとMauiのデスクトップが「いい感じ」で、ちょっと問題があったにも関わらず、捨て切れなかったのだ。以下にMauiと他の候補のデスクトップをいくつか示す。

なお、Maui以外は横長画面を想定して、通常は画面最下部にあるタスクバーを、左端に縦に置いた。また、それ以外にも、実際に使うことを想定したカスタマイズをしている。なお、LubuntuやXubuntuはkubuntuやMint以上にしょぼい。軽さを追求しているから仕方ないけど、僕の求めるものではない。

それにしても、Mauiとは第一印象が全然違う。Mauiを見たあとでそれらを見ると大変がっかりして、使う気を削がれる。naokiさんなら、思わず「ザクとは違うのだよ!」と叫びそうだw

何でそんなにいいかと考えてみると、アイコンや文字が大きくて見やすいことが第一だと思う。あと、それ以外にも、他のに比べて細部まで手抜きがない気がする。関西人だったら、「シュッとしている」と言うのではないか。

Mauiでも苦労:

Mauiに決めたものの、苦労はあった。Mauiには、以下の問題があったのだ。

  • 日本語入力ができない。
  • RDPができない。

日本語入力の問題はとても痛かった。そのために泣く泣くkubuntuにしたのだ。ただ、どうしてもMauiを使いたいので、かなりの試行錯誤をしたのだが、直らなかった。ところが、それでも諦めずに検索していたら、対処方法が見つかった。ありがたいことに、その対処法を書いてくれた方がいて、その通りにしたらできるようになったのだ。どうも、ソフトが新し過ぎて日本語入力に対応していないような感じで、最新(Fcitx)ではない文字入力システム(IBus)を使えば問題が起こらないようだ。IBusは自分でも試して駄目だったのだが、手順が良くなかったようだ。

なお、この問題は、同じくPlasmaのkubuntuでは起こらなかった。両者はPlasmaのバージョンが異なっている(Maui: 4:5.7.5-0neon+16.04+build33, kubuntu: 4:5.5.5-0ubuntu1で、Mauiの方が新しい)。よって、Plasmaの問題だと想像している。MauiのPlasmaをkubuntuのに入れ替えようとしたが、依存関係があるので無理だった。まあ、時間が経てば解決するのだろうし、IBusでも何も問題がないから気にならない。

RDPの問題は、Mauiもkubuntuと同じPlasma 5をベースにしているためである。これは本当に悔しくて、やっぱりかなりの試行錯誤をしたが、解決しなかった。想像だが、Plasmaが新し過ぎて、RDPのXサーバとうまく合わないのではないだろうか。これに関しては、仕方なくVNC(x11vnc)を使うことにした。VNCはRDPと違って、本物の画面に表示していないと使えないので、結局ディスプレイが1個減るから嫌だったのだが、ふと、サブディスプレイの2つ目の入力につないで表示しなければ良いことに気付いて、VNCでも問題なさそうなことが分かった。

Linux+(Windows 7/VirtualBox)で問題なさそう:

昨夜と今日は、Mauiを使って、今まで気になっていた以下のような点の検証をした。

  • 休止状態が可能か。
  • VirtualBox上のWindows 7(以下、Win7/VBox)でMusicBeeを動かして、Linuxの光出力からちゃんと(悪くない音質で)音が出るか。
  • 実機(特にWin7/VBox)で使う各種ソフト・デバイス
    • Linux
      • デジカメ (Canon)、iPhone、Nexus
    •  Win7/VBox
      • リモコン (I/Oデータ)
      • スキャナ (ScanSnap)
      • iTunes (必要はないが、いざという時用)

その結果、いろいろな試行錯誤は必要だったが、全部問題ないことが分かった。それで、この評価用のミニPC(ASRock Vision HT)でいいから、もうLinuxに乗り換えたくなって来た。そうすることに大きなメリットはないし、逆に苦労は多いと思うのだが、趣味とか気分の問題だ。

以下、気付いたことを書く。

  • kubuntuの起動画面やKDEのロゴは、タモリ倶楽部みたいでなんか嫌だ。
  • 休止状態にするにはスワップ領域が必要なことに気付かず、最初は休止できずに苦労し、再インストールする羽目になった。なお、スワップ領域があるだけでなく、スワップ可能でないと駄目なようだ。だから、swapoffしていると休止できない。(ストレージはSSDなので、スワップをしないことで、寿命を伸ばそうと思っている)
  • Wineはまったく不思議なソフトだ。「動く」と書いてある手順どおりにしても全く動かないソフト(MusicBee)がある一方、嘘のようにスルっと動くソフト(Speaker Workshop)もある。
  • VirtualBoxが使うLinuxのオーディオインタフェースは、ALSAよりPulse Audioがいいようだ。ALSAにすると音切れすることがある。
  • 何が悪いのか、Mauiでは全/半角切り替えキーが効かない。仕方なく、別のキーを割り当てた。また、Win7/VBoxではキー配列が英語になっていて、文字入力に難儀した。同じキーボードをUSBで直接つなぐと大丈夫なので、VNCの問題なのかも知れない。→ 全/半角切り替えキーは、VNCビューアを純正のUltraVNCからUltraVNC 日本語インストール版にしたら解決した感じだ。なお、他のVNCビューア(Tight/Tiger/TurbolVNC, RealVNC 日本語インストール版)では駄目だったり不安定だったりした。
  • また、なぜか、日本語変換ソフトはAnthyしか有効にならず、Mozcは使えない。まあ、Mozcは邪悪なGoogle製で使いたくないから、問題ない。
  • 実機に付いているリモコンはLinuxから使える(押されたボタンが読める)。ただ、今は使い道がないので、使えることが分かった段階で止めた。
  • 古いキーボードがほとんど使えなくなってきた。ケーブル(と本体の接続部)が切れかかっているようだ。
  • あとで書きたいが、Linuxの画像管理ソフトはdigiKamが最高だ。これで決まりだと思う。XnViewMPも良かったが、それを超えていると思う。もちろん、ACDSeeも超えている。digiKamは、ACDSeeが画像に埋め込んだキャプション(XMPに入っている)をごく普通に表示できるので、とてもありがたい。
  • それに関連して、デジカメ(IXY Digital 3000IS)を接続した時、機種の自動判別はうまく働かず、手動で"USB PTP Class Camera"を選択する必要があった。これは、digiKamではなくLinuxのライブラリの問題だと思う。
  • Mauiのデスクトップの細かい点が気に入らないことがあったのだが、試行錯誤していたら、ほとんどは設定で何とかなることが分かった。
  • ただ、Mauiのデスクトップのルートウインドウをクリックすると、全部のウインドウが最小化してしまうことがある。これはどう設定を変えても直らないので、そのうち更新されて直ることを期待している。
  • Mauiはシステムが最新版のせいか、どうも不安定な感じがする。VirtualBoxやVNCが関係しているのかも知れない。落ちることはないので、まあ、我慢できそうだ。

以下、スクリーンショット集。

(9/18 4:40 少し修正・加筆, 5:47 全/半角キーの件を追記)

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10件のコメント

  1. naoki:

    読んでていきなり私登場で鼻水吹きました。奇遇にも今日,ガンダムⅡを見た後でした。

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  2. PiuLento:

    ●うひひ。目論見が当たりましたw やっぱり、ガンダムは頻繁にご覧になってるんですね。

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  3. naoki:

    「自分自身の力で見れたのではないぞ!AmazonPrimeの性能のお陰ということを忘れるな!」と,ランバ・ラルなら言うでしょう。僕は,あの人に……勝ちたい!

    それにしても「くたばれ!Windows計画」にはウケました。分かりやすいw

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  4. PiuLento:

    ●グッときますね! つい、「ランバ・ラルさんもハモンさんも。ありがとうございました。」と言いたいですw

    もう、しばらくはそうではなかったのですが、近頃は「MS=悪の帝国」という図式が復活しています。

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  5. naoki:

    そのセリフもウケますねw

    MSというと,ジオン軍のモビルスーツの型式番号によく付いている印象があります。ジオンが悪かどうかは別ですが。万が一,MSがマイク○ソフトの略なら悪なのでしょうw

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  6. PiuLento:

    ●naokiさん、僕は、まだまだガンダム分が少なくて、"MS"っていうと、やっぱりMicrosoftなんですよーw

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  7. wataru@example.com:

    2台ほどlinux機を飼って(?)いますが、2台ともubuntu機です。ノートPCに突っ込んでいるので、情報が多いubuntuに落ち着いています。lentoさま程、使い勝手を追及てきでないです。
    1台は子供のネット動画再生機と化しています。
    メモリの多くないAndroidタブレットと比べてハングアップしにくいためか、喜んで使っています。
    これくらいの用途だと、linuxでもありなのかも、と思ったりです。

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  8. PiuLento:

    ●wataruさんもUbuntuだったんですね。やっぱり、いろいろ比較してもUbuntuに落ち着きます。まあ、仕事で使い慣れてるせいでしょうけど。

    なるほど。確かに用途を絞るといいですよね。Linuxはまずハングしませんから、本当にいいです。そして、OSを更新したって、再起動なんて滅多に要りませんし。

    ただ、僕のように、完全にWindowsの代わり以上をさせようとすると、なかなか苦労しますが。まあ、欲張り過ぎなんですね。。。

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  9. wataru@example.com:

    linuxでwindowsでやってることの代替となると、できないことが多いようには思います。
    ノート機は、デバイスがちょっと変わっていたりするので、wifi/audio/hibernationを含め、現時点ではubuntuあたりが一番サポートされている&ノウハウが貯まっている感じはします。(数世代前だとvinelinuxとか)
    商用ソフトは、win/macものによってはandroid/iosはあっても、linuxは商売にならないのかなぁとは見ています。(androidは、linuxの皮をかぶって、macを追撃中?)
    結局、私的には、XPなき後は、主にwin7/8.1です。
    手元のwin7機は寿命がきたら、win8.1でネバる(?)予定ではあります。(win8キャンペーンのときにゲットしたライセンスを投入予定)
    ただ、win7更新停止になったら、気まぐれにそのときの流行のlinux機を増やしそうではあります。(笑)

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  10. PiuLento:

    ●まあ、確かにそうですね。Linuxはやっぱりユーザーが少ないので、商用ソフトは少ないようです。

    Win8は2023年までですか。少し長くなりますね。

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