Linux移行への確認・評価作業も大詰めで、大体見通しがついた感じだ(ちなみに、一年近く前倒しだ)。いくつか、事前の目論見を諦める必要がある物がある。結構痛いのはEvernoteとRoboForm(パスワード管理ツール)だ。どちらも、どう頑張ってもLinuxでは動かないか無理がある。それから、セキュリティソフト(アンチウイルスなど)も、信じられないことに、Linuxには未だに大したものがない。あとは、先日書いたビデオメディア(特にBD)、それに、MusicBeeもScanSnapも動かない。

Evernoteは、Linux用の互換アプリNixNote2があるのだが、出来が悪くて、しばらく動かしていると停まってばかりでまともに使えない。また、Wine(WindowsのプログラムをLinuxで動かすソフト)を使えばWindows版の純正アプリが動くのだが、メモリを食い過ぎるという難点がある(Windowsで調べて分かったのだが、僕の場合、約2.5GBも使っていた)。Linuxで動かしても減ることはないだろうから、そんな出来損ないのプログラムは使いたくない。NixNote2がハングするのも、こういうことが関係しているのかも知れない(僕なんて、それほど大量のデータを入れている訳ではない(全ノートをエクスポートしたファイルが300MB程度)ので、他の人は大丈夫なのか、気になるところだ)。

それで、余り気が進まなかったのだが、web版をちょっと試してみたら、意外に使い勝手がいいので採用し、Windowsでも使うことにした。Web版の欠点は、ノートのエクスポートができないこと程度だ。僕は定期バックアップ時に全ノートをエクスポートするのだが、その時だけ純正アプリを動かせばいいだろう。Linuxでも、NixNote2か純正アプリ(Wineで動かす)でエクスポートすればいい。

なお、他の同様なサービスを調べたところ、一番良さそうなのはBox Notesだったが、まだPC用アプリがない("Coming sonn")ので、現状では乗り換えるメリットがない。アプリができたら検討したい。

RoboFormも、Wineを使えばちゃんと動くのだが(32bit環境がいいようだ)、ブラウザとの連携(webページのユーザー名・パスワードの欄に自動記入する)ができない。試行錯誤してあと少しというところまで行ったのだが、どうしても無理なもの(連携機能を実現するWindows用DLL)があった。ブラウザもWineで動かせば連携できるだろうが、さすがにそれは嫌だ。

それで、いろいろ調べて、KeePassを使うことにした。追加モジュール(KeepassHttpとchromeIPass)を使えば何とかブラウザ(Vivaldi)と連携できたので、使うことにした。あと、RoboFormからのデータ移行をどうするか頭が痛かったのだが、調べたら、何とかできそうな感じなので、安心した。

次に、「Linuxにはセキュリティソフトは要らない」という意見はあるが、それは迷信あるいは誤解だと思う。余程厳格な運用をしない限り、いくらでもウイルスに感染したり侵入されたり攻撃されたりする可能性はある(厳密な用語は良く分からないので、適宜読み替えて欲しい)。オープンソースと言ったって、自分でプログラムを全部チェックできないだろうから、安心することはできない。コミュニティだって、ザルではないだろうか。実際、OpenSSLをはじめとする、いろいろな重要なオープンソースソフトに脆弱性が見つかっているではないか。

それで、かなりいろいろ調べたのだが、結局、フリーのClamAVか、ESETのNOD32(有料)しか残らなかった。残念なことにESETも継子扱いで、日本では販売されておらず(去年はしていたのに、止めたようだ)、本家ESETのサイトでも、(単独でなく)Windowsなど用と合わせて(合計3デバイスで使える)の販売となっていたので、将来性は期待できないと思った。それで、とりあえずはClamAVを使って(気休めではあるが)様子を見ることにした。

ここまでの評価で感じたことは、「まだまだLinuxは一般の人には勧められない」ということだ。「古いPCでサクサク動く」とか言って使っている人は結構居るようだが、勘違いとか、本質を見失っているとか、かなり我慢しているのではないかという気がする。やっぱり、さまざまな困難を苦にしない(逆にそれを何とかするのを楽しむ)マニアが、確固たる覚悟なり信念で趣味として使うのに相応なシステムなのだろう。実際、数年前(Windows XPが終わる時)にデスクトップLinuxがちょっとしたブームになったが、今は下火になっているようだ。

とは言え、一般人が簡単に使えるように改善されてWindowsを駆逐するためには、使う人が増えないことにはどうにもならないので、鶏と卵の関係なのだろう。なので、今は、勘違いでも使う人が増えるべきなのだろう。という訳で、皆さん、どんどん挑戦して下さい。

  •   0
  •   1

4件のコメント

  1. naoki:

    そうなんですよ。EvernoteはWeb版が結構使えます。ハングしないのと,処理をサーバーでやってくれる分,早いです。

    ただその場合,WindowsであってもScanSnapと連動できない事tと,Web版がしきりに勧めてくる最新版において,ノートのマージができないのが致命的です。だから旧版で使ってます。

    >「まだまだLinuxは一般の人には勧められない」
    僕もれんとさんのように,英語が読めればもう少しは喰らいつけるんでしょうね。そして,セキュリティーについて,Windowsの一般ユーザレベルでは確かに盲信というか後回しになってました。Ubuntu Magazineという雑誌が,Ubuntuがやたらいいと勧めていて購読してましたが,いつの間にか休刊して,いい加減だなーと思ったりしました。

    •   0
    •   0
  2. PiuLento:

    ●そうか、有料版の方だと、webでは機能が制限されてしまうのですね。痛し痒しですね。もう少しアプリがまともだったらいいんですけどね。

    へえ、"Ubuntu magazine"なんてあったんですね。調べたら、2009年に出て、2013年で終わりのようです。一時のブームに合わせていたようですw あと、本家はまだ続いているいるようです。と思ったら、本当の南アフリカの雑誌でしたw

    そして、https://www12.atwiki.jp/linux2ch/pages/84.html#id_d71c6998 をみると、Linuxの雑誌は死屍累々です。そのページも更新されてないしw 日本人はやっぱり熱しやすく冷めやすいですね。。。

    •   0
    •   0
  3. naoki:

    面白いページのご紹介,ありがとうございましたw

    •   0
    •   0
  4. PiuLento:

    ●naokiさん、どういたしまして。

    •   0
    •   0

コメントを書く

名前    

メール 

URL