犬は好きじゃないが、「ドッグフードを食べる」という言葉があるのを思い出した(キャットフードだったら良かったのにw)。

余談: 上のリンク先は大嫌いなMicrosoftの話なのだが、ドッグフードを食べるのを社員に奨励している割には、大昔から製品の質が低いままで向上していないのは、みんな食べる振りをして捨てているからではないかと推測する。実際、例えば自社製のセキュリティソフトなんて、本当に使っているのだろうか? ファイアウォールがかなり強固なのか。

Linux移行のための実用性確認作業は一段落して、目標の「打倒! Windows」は、今はまだ完全には叶わないけれど、かなりいいところまで行けることが分かった。時間が経てば、完全にWindowsから脱却できる可能性は0ではない気がする。

それで、計画より1年近く早いけど、LinuxをVNCで操作するのは余り快適でないうえに本質的でないところに問題が出るので、そろそろLinuxに乗り換えて実際に使い出してみたくなった。今考えているのは、メインPCとLinux評価用PCのシステムディスクを交換するだけという、実に安直な方法だ。ただ、何となく、そのままではうまく起動しないような気がする(特にWindows)。最悪の場合、システムがおかしくなって起動しなくなる可能性もあるので、少し躊躇している。まあ、バックアップしておけば、何もかも駄目になることはないだろうとは思う。

やるとすれば、この週末の連休だ。ドライブにも行きたいが、Windowsからの脱却の方がおもしろい気がするのでw

以下、かなり長くなるが、誰かの参考になるかも知れないので、移行先のLinux環境の概要と、気付いた点などを書く。

移行先のLinux環境などの概要:

  • 評価に使ったPC (ASRock Vision HT 321B)のハード構成
    • CPU: Core i5-3210M (2.5GHz, 2コア 4スレッド, Ivy Bridge)
    • メモリ: 16GB (DDR3)
    • SSD: AData 128GB
    • ディスプレイIF: HDMI, DVI
    • 光オーディオ出力あり
    • Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n
    • 光ドライブ: LiteOn BDコンボドライブ (BDは再生のみ)
  • 暫定移行先PC (現在のメインPC、組み立て品)のハード構成
    • CPU: Core i7-2600 (3.4GHz, 4コア 8スレッド, Sandy Bridge)
    • メモリ: 16GB (DDR3)
    • SSD: 東芝 256GB (ただし、評価用PCのと入れ替える予定)
    • ディスプレイIF: HDMI, DVI他
    • 光オーディオ出力あり
    • 光ドライブ: パイオニア BDスーパードライブ
  • Linuxのディストリビューション: Linux Mint 18 Xfce
    • 気に入った点 : 結局は、重視していたことは実用になっていない。。。
      • セッションの保存(終了時にデスクトップの状態が保存されて、起動後に復帰する): 実際には、保存できないアプリも結構ある。
      • ハイバネート(休止)がメニューに出る。: 実際には、評価用PCと相性が悪いのか、実用にはならなかった。
      • パネル(Windowsのタスクバーに相当)をウインドウ左端に配置できて、見栄えも悪くない。
      • アナログ時計がパネルに出る。
      • ブートUSBが作成可能。: 実際に作ったことはない。
  • アプリ類
    • ネイティブのアプリ
      • Vivaldi (ブラウザ)
      • KeePass (パスワードマネージャー, RoboFormの代替) : 問題があると思っていたのは誤解だった。Vivaldiとの連携のため、KeePassHttmとchromeIPassも使う。
      • Thunderbird (メール・スケジュール・アドレス帳)
      • digiKam (画像管理, ACDSeeの代替)
      • VLC (DVD Video再生)
      • Kate (テキストエディタ, Notepad++の代替): 追加パッケージは多かったが、悪くない。ただ、KDEのせいかXfceとの相性は悪い(メニューに出ない)。次点はjEdit, Geany。
      • QuiteRss (RSSリーダー, SharpReaderの代替) : Windows版は駄目だったが、Linux版はそれなりに動く。他のは今一つだった。
      • qpdfview (PDFリーダー, Adobe Readerの代替)
      • 自作のバックアッププログラム (BackupF2Fの代替) : 既存のアプリも使えるが、結局、自作が一番きめ細かく調整できていい。rsyncを使用している。
      • ClamAV (セキュリティソフト): ESET Smart Securityの代替にはならないが、他にない。
      • calibre (電子書籍管理)
      • LibreOffice (Microsoft Word, Excelの代替) : Calc(Excel相当)は結構互換性が悪い感じ。まあ、自宅で仕事はしないので、そこそこ使えれば何でもいい。
      • Dropbox (クラウドストレージ) : 結構メモリを食うので、余り使いたくない。
    • Wineで動かすWindowsアプリ : Linuxで動かない/代替がないもの。
      • DEQ2496remote + ローランドのMIDI-USBインタフェース (グライコDEQ2496の制御用)
      • Speaker Workshop (オーディオの周波数特性調整用)
    • VirtualBox上のWindows 7で動かすアプリ : Wineでは動かないもの。
      • MusicBee (音楽プレーヤー) : これが一番重要なのだが、Linux版の予定は全くなし。。。Wineで動くと言われているが、僕の環境では実用にならなかった。
      • I/Oデータのリモコン + EventGhost (MusicBeeの制御用)
      • ScanSnap用ソフト (本・書類のスキャン用) : Wineでインストールできて起動もするのだが、WineがUSBデバイスをサポートしないため、スキャンができない。
      • iTunes (非常用) : 通常はiPhoneとiCloudだけで済ませる予定。
  • アプリが不要な物
    • アナログ時計DXの代替 : パネルにアナログ時計が表示できる。
    • FTPサーバをドライブとしてマウント(FTP Net Driveの代替) : コマンドやファイルマネージャ(Thunar)でできるはずだし、用途はブログサーバのバックアップなので、rsyncだけでできる。
    • FTPツール(FFFTPの代替) : 上と同様に、ファイルマネージャでできる。
  • 未評価の物
    • クラウドバックアップサービス: AltDriveまたはCrashPlan : Windowsで使っているBackBlazeの更新の頃(来年の春頃)に評価する。でも、早期に使い始めるかも知れない。
    • マウスジェスチャプログラム(かざぐるマウスの代替): EasystrokeやGestikkを評価予定(使うのはファイルマネージャ程度なので、なくても可)。
    • Audacity (音楽ファイルの編集)、音楽ファイルのタグ編集ツール : 使う時に試す。
    • GUIのSVNツール : 過去のリポジトリの移行のために。もう、ほとんど使っていないが、使う時にRapidSVNなどを試す。
    • プリンタ : プリンタはないし、家で印刷する予定はまずない。
  • 諦めたこと・継続調査中のこと
    • MusicBeeと同等の音楽プレーヤー : 現在はないが、いつか出て来るのを待っている。
    • まともなセキュリティソフト : 商用で、個人向けかつ最新OSに対応する物はまずない。ちょっと心細い。Symantecが出しているようなのだが、評価版をダウンロードしたらEXE(Windows用)だったので、やる気が感じられない。
    • Evernoteのアプリ : NixNote2は不安定で、純正アプリはWineで動くが、メモリを食い過ぎるのでweb版を利用する。別の良いサービス(LinuxとiPhoneのアプリがあるもの)が出るのを待っている。なお、現存の類似サービスではWizNoteが最も良いが、中国系で信頼性や情報漏洩に不安があるので、却下した。
    • BD(ディスク)の再生 : どうしても、ディスクは再生できないようだ(ディスクじゃなければ再生可能かも知れないが、詳細は省略)。WineでBDプレーヤーアプリを動かすことも試したが、安定して再生できるものはなかった。最も可能性があったのは、Leawo Blu-ray Playerだった。
    • Adobe Acrobat : Wineでは動かず、代替アプリはどれも今一つだったので、主な用途であるwebのPDF化はFirefoxかChromeで行うことにする(ChromeのPDF化アドオンは、Vivaldiではちゃんと動かない物が多い)。
    • 非純正ソフトを用いたScanSnapでのスキャン: VueScanは結構いいのだが、OCRが日本語非対応なので諦めた。次点はgscan2pdfだが、両面同時スキャンができないなどの欠点が多い。どちらも、OCR結果のテキストがPDFに入らずに、別のテキストファイルになるのも残念。

気付いた点・覚え書き:

  • Linuxアプリ・プログラム
    • パスワードマネージャーはいろいろあるが、どれも今一つだった。そして、クラウドには保存したくないので、実際には選択肢が少ない。EnPassは不安定なので却下した。WineでのRoboFormが駄目なら、(誤解のせいで)使うのを止めたKeePassにせざるを得ないかも知れないと思っていたが、KeePassに問題がなかったので、使うことにした。(10/6)
    • NixNote2は重くて実用的でない。
    • Dropboxは意外にメモリを消費する(RSS=300MB, VSZ=3GB)ので、別のがあれば移りたい。iPhoneとPCのデータ共有程度にしか使っていないので。→ iPhoneとPCのデータ共有にはiCloudを使うことにして、Dropboxは基本的に使わないことにした。(10/6)
    • Wineには謎が多い。信じられないほどすんなり動く物があるが、全く動かない物も多い。あと、USBデバイスは基本的にサポートされていない。
    • Thunderbirdのアドレス帳(CardDAV)用のプラグイン、Inverse SOGO Connectorがなくなっていたので、CardBookを使った。
    • rsyncはかなり有用だ。「今までのWindowsでの苦労は何だったんだろう」という感じ。処理も高速でいい。特にブログサーバからの転送速度はFTP Net Driveの2倍以上出た。
    • jEdit (テキストエディタ)は結構メモリを食うのが嫌だったが、他のはどれも今一つだったので候補にしたのだが、なんとなく鬱陶しいのと古臭い感じが気に入らなかったので、一日で止めた。
  • Linux Mint
    • FirefoxやThunderbirdの検索エンジンにGoogleが選べない(選択肢にない)。DuckDuckGoとかBingとか、変なのになっている。お金(寄付)の問題らしいが、変更を面倒にしているのは嫌らしい。
    • FirefoxやThunderbirdなどのUIが英語。別にいいけど、何でだろう?
    • 日本語が変なところがある。
    • なぜか、シャットダウンに時間が掛かることがある。
    • Xfceのセッション保存は完全ではない。保存されないアプリがある。
    • パネルの設定で消えないアプリは/usr/share/applications/に入っている。
    • システムの情報表示(タスクマネージャのグラフ)は、内蔵のよりMultiload-ngがいい感じ。ただし、メモリの使用率だけは今一つ(バッファ・キャッシュが含まれてしまう)なので、自分で作った。
  • VNC
    • 休止に弱い。復帰後に接続できないことあり。Wi-Fiの問題かも。
    • 起動後にVNCサーバ(x11vnc)がハングすることがある。キーボード・マウスをつないで、再起動するしかない。
    • キー(特に"|")が入らないことや、勝手にリピートする(特に"\")ことがある。
    • マウスのフォーカスが外れたり外れなかったりすることが結構多くて、イライラする。
    • キャッシュのせいでウインドウサイズが縦長になってしまうので、AutoHotKeyで、起動後に自動で適切なサイズに変更するようにした。
  • VirtualBox
    • VirtualBoxの仮想マシン(VM)を停めないと、Linuxを再起動・シャットダウンできない。: 再起動・シャットダウンの前にVMの状態を保存するスクリプトを作った。
    • VMを停めるか保存せずにLinuxを休止すると、再開後にWindowsでマウントしているUSBドライブがエラーになる。
    • VirtualBoxの起動は "virtualbox --startvm VM名"、VMの状態の保存は"vboxmanage controlvm VM名 savestate"。
    • Windows 7の仮想HDDは、ほとんど何も入れていないのに、30GBでは足りない。Windowsが約24GB(うちWinSxSが約13GB)も食うため。
    • VirtualBox上のWindowsからCDのイジェクトはできない。
    • オーディオデバイスは、ALSAの方がPulseAudioより音切れしにくい(MusicBee/Windows 7)。
  • Vision HT: HWの相性や性能の点で、メインPCには向かない。
    • 休止・復旧は問題が多い。
      • 休止からの復帰後にWi-Fiが停まることがある。
      • 休止すると、電源が入らなくなることがある。ボタン電池を抜いて不揮発性メモリをリセットすれば直るが、電池なしでは起動しない。
    • HDビデオの再生は結構きつい(VLC)。画像にノイズ(斜線のような感じ)が乗ることがある。(良く観るなら)高速なシステムにした方が良さそう。
    • MusicBeeでリッピング後の音量正規化が重いのと、VirtualBoxに占有されるコアがあるので、コア数を増やすべき。
    • VirtualBoxを動かすので、メモリは増やした方がいい感じ。32GBがいいか。
    • センサが正しいなら、CPU温度が結構高くなる。アイドル状態で約55℃(メインPCでは40℃程度)。筐体が小さいせいか。
    • ADataのSSDの寿命や信頼性が不明なので、メインPCに移植後は、定期的に寿命情報をチェックする予定。
  • その他
    • ScanSnapは、クラウドに直接保存するタイプにすれば、Linuxでも大丈夫かも知れない。これには気付かなかった。
    • Windows 7は、フォルダの共有サーバ機能(SMB)が貧弱。Linuxから細かいファイルを大量に書き込むと共有が停まってしまい、Windowsを再起動しないと直らない。
    • 現在のディスク使用量は約51GB。うち、ホームディレクトリが42GB(うちVirtualBoxの仮想HDDが32GB)なので、システムの使用量は10GB程度。

最後に、現在のデスクトップ画像:

(10/6 7:53 エディタをjEditからKateに変更、さまざまな加筆修正。19:55 RoboFormからKeePassに移行し、Dropboxの代わりにiCloudを使うことにした。)

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