昨日ダウンロードで買ったアルバムは、既に大半を聴いた(今は、最後のポンティのラフマニノフを聴いている)。その中で、最も多くの感想が出たのが、このアルバムである。(余り歯に衣を着せませんので、ご了承下さい・・・)

全体としては、音が自然で綺麗ですっと入ってくるのがいい。が、ソフトで、音に気迫とか鋭さとかパワーに欠ける気がする。だが、そもそも、バレエ音楽はそういうものではないのだろうし、そういう弾き方の人たちでもないのだろうけど。実際、レコード会社によるアルバムの説明に「児玉姉妹の演奏はオシャレでゴージャス。」とあるように、リヒテル(「展覧会の絵」はすごかった)とは正反対な弾き方のようだ。

二人で弾いているのだが、ほとんどの曲でそうは感じなかった。良く言えば、息が合っているのに感心するのだが、悪く言えば、スケールが小さいのかも知れない。

以下、聴いていて書き留めた、細かい感想を書く。

「くるみ割り人形」の「行進曲」は結構いい。「金平糖」は、確かに、か細い高音がチェレスタに聞こえた。「アラビアの踊り」の小さい低音がオケみたいで、すごくいい。「中国の踊り」には結構キレがある。「トレパック」ではぶつかり合いが感じられて、いい感じ(でもやっぱりソフトではある)。「花のワルツ」は、とても綺麗で優雅で感動する。ただ、何度か繰り返される、「タララララ」と音が上がる特徴的な箇所(例: 2’34” → ちょっと長くなるので、最後に追記する)は、もう少し滑らかな方が好きだ。「パ・ド・ドゥ」はなぜか冒頭から「ぐっ」と来る。これはすごい。でも、ちょっとテンポが遅いかも知れない。最後は、もっとスケールを大きくできなかったか?

「白鳥の湖」の「情景」は美しい。が、弾き方に少しだけわざとらしいところがある。でも、結構乗れる。「ナポリの踊り」は最初は良かった。「ロシアの踊り」は前半は退屈だが、後半の躍動感がいい。

それから、全く意識しなかったのだが、このアルバムは、今月の15日に出たばかりの最新盤だったようだ。あと、オーディオ的な音は申し分ない。

PS. 「花のワルツ」の問題の箇所(好みでない例はこちら。でも、これはかなりいい感じの方)、YouTubeでピアノ版で僕好みの演奏をかなり(以前のラフマニノフのようにw)探したのだが、日本人のでは全然なくて、「ここはこういうふうに弾くものなのか」と諦め掛けつつも外国人のを探し始めた時、ふと右側のリコメンドを見たら、すごいペアのがあった。アルゲリッチとジルベルシュタインだ(下にも貼る)。演奏自体は若干(結構?)二人の同期に乱れがあるが、滑らかさは概ね(アルゲリッチが走っている感じだが)問題ない。それにしても意外な組み合わせだ(でも、どちらもパワー派なので、そうでもないのかも)。それでも、ジルベルシュタインが演奏活動を続けていたのが分かって、結構うれしかった。また来ないかな。

PS2. 調べたら、上の演奏は2002-2004年のルガーノ・フィスティヴァルでのようだ(正確な年は不明)。だから、彼女は今はもう活動してないのかも知れない。(10:27)

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2件のコメント

  1. Haru maro goro:

    児玉御姉妹の演奏は、だいたい同じ印象を持っています。
    アルゲリッチとエコノムの演奏を聴き慣れているので、どうしてもこじんまりとした感は否めません。御姉妹が幼少から渡仏された事と関係があるのかと思いますが、味付けが日本人演奏者の弾くのと感覚的にどこか違うような気がします。ディスクの選曲を含めて楽しめる1枚かなと思います。

    私がこの盤で1番のお気に入りは、レビューにお書きにならなかった「眠りの森の美女」です。演奏もですが、ラフマニノフの編曲を含めてです。

    ジルベルシュタインのラフコン3番の演奏は覚えています。
    当時、女性でラフコン3番は珍しかったですよね。

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  2. PiuLento:

    ●なるほど、安心(?)しました。

    そして、アルゲリッチとエコノムの盤、ジルベルシュタインと一緒に検索で見付けて気になっていました。やっぱり買おうかな^^

    「眠りの森の美女」の感想、実は、下書きには書いていたのです。が、それは全体の感想に昇格して「全体としては」以下にしてしまったので、最終的には欠けてしまいました。ただ、僕には今一つ印象が薄かったです。また聴いてみます。

    ジルベルシュタイン、NHKでやりましたが、きっとご覧になられたんですね。あれは良かったです。女性だけどすごくパワフルで、それ以来、気に入りました。今でもビデオがあるはずですが、宝物です。

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