とても安心して聴けるモーツァルトだ。ゼルキン・アバド系だ(逆にこちらの方が先なのだろう)。他にも聴きたくなったが、発売されている彼のモーツァルトのピアノ協奏曲が少ないのが残念だ。

協奏曲第21番のピアノは、カデンツァと第3楽章の最初の頃の違和感(ゼルキンに慣れているせいだろう)以外は全く問題ない。ピアノの音の伸びが綺麗でいいが、オケ(イギリス室内管弦楽団, ECO)の弦や木管も美しい。

協奏曲第12番もいい。やっぱりオケ(ECO)がいい。ECOは内田光子のモーツァルトのピアノ協奏曲全集でも好きだ。僕は余り聴かない曲だが、曲自体もいいと感じた。こちらにはピアノの違和感は全然ない。

ちなみに、このアルバムのピアノは、パワーとは程遠い。でも、僕はいつもパワーを求めている訳ではなく、曲に合った(と僕が感じる)演奏がいいと思っているから、問題ない。モーツァルトの頃は今のピアノはなかったから、曲自体もその頃の楽器(フォルテピアノなど)の柔らかい・小さな音を想定して書いてあるだろうから、ラフマニノフのようなパワーでガンガン弾いたら(怖いもの見たさで、それも聴いてみたいけど)、やっぱり合わないと思うのだ。

PS. ずっと気付かなかったのだが、このアルバム(MP3版)は音が悪い。大きな音(特に高音の弦)が歪んでいる。レーベルは例のDeccaだ。何で今まで気付かなかったのだろう? やっぱりMP3は駄目だ。(2017/3/4 19:39)

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