「展覧会の絵」

ジルベルシュテイン(ジルベルシュタイン)はこの曲を2回録音しているようで、これは新しい方だ。最初のはDGで1990年代だったが、これはマイナーなレーベルである。

昨日届いたのを、その夜に聴いた。今は2回目である。最初はラフマニノフのピアノソロ曲(「6つの楽興の時」)なのだが、やっぱり苦手だ。でも、演奏としては悪くない感じだ。この曲、確か他の演奏者でも持っていた気がしたが、調べたらポンティの演奏で別の曲だった。

最初は、正統派でいい感じだと思った。感情を抑えた感じで、激し過ぎないようだ。熱くなり過ぎるよりはいいとは思うのだが、そのために、最初の「プロムナード」から「小人」に移る時に、期待するもの(劇的な変化)がなくて、ちょっと拍子抜けした。でも、ピアノの音はいい。

2回目に聴くと、リヒテルのような緊迫感を感じさせないのが、物足りない原因だと感じた。「迫力に欠ける」というのか。それは、音に重みがないからではないか。迫力は、最後の曲辺りでようやく感じられる程度だ。音は綺麗なのだが・・・ 残念だ。

彼女は、ライブ(ラフマニノフのピアノ協奏曲。1994年頃のNHK TV)はとても良かったのだが、CDはそうでもなかった(やっぱり何か物足りなくて、大好きな演奏にはなっていない)から、録音は苦手なのかも知れない。

カシオーリ

このアルバムを買った目的の「トッカータとフーガ」は、原曲がパイプオルガンなので、それをピアノでどう弾くのか、興味があった。聴くと、やっぱり、ピアノだと音がシンプルになるので、最初はちょっと(あの印象的な出だしは特に)物足りない感じだったが、聴き進めるにつれて馴染んで来て、スケールを感じさせて、なかなかいい感じだった。

断然ピアノ好きの僕としては、ピアノはオルガンと違い、音ごとに強弱が付けられて、ダンパーペダルで音を減衰させながら伸ばしたり、響かせたりすることができるので、この曲でもそれが好ましく聞こえる。

が、以降は、知らない曲が多いせいか、段々飽きてくる。それでも、バッハのコラールは美しいし(平均律などに、似たような雰囲気の曲があるようだ)、時々おもしろい曲が入っているのがいい。ベートーヴェンの「トルコ行進曲」や、ファリャの「火祭の踊り」とか。初めてのような、聴いたことあるような。

最後のプロコフィエフの「悪魔的暗示」は、すごいような、あっさりしているような、妙な感じだった。何となく物足りない。。。でも、音は綺麗だった。

「トッカータとフーガ」を試聴したくてYouTubeを探したがなかったので、このアルバムの曲ではないが、彼のモーツァルトの曲(K. 333と466)を聴いたのだが、音が柔らか過ぎたり、演奏の細かいところ(演奏者が変えるフレーズ)が好みと違っていた。特に、K. 333は冒頭から駄目だった。

購入の経緯

先日、ジルベルシュテインのことを思い出して、「くるみ割り人形」のアルバムを探していたら、「展覧会の絵」も見つかったので、欲しい物リストに入れておき、他のアルバムと一緒に注文したのだが、海外からの発送のため、他より遅れて昨日届いた。それでも、予定より数日早く届いたので良かった。

そして、近頃、Haruさんにカシオーリのこのアルバムをご紹介頂いた。その中の、ピアノ版の「トッカータとフーガ」がおもしろそうだったので、欲しい物リストに入れておいた。それから、彼の顔は僕にちょっと似ているので(自分ではそれほどでもないと思うのだが、10年(20年?)くらい前に、おじが、ハリーポッターの少年と僕が良く似ていると言っていて、その少年とカシオーリが似ているので、きっと似ているのだと思う)、ちょっと親近感が湧いていた。その後、結構前にHMVに注文していた、ピリスのボックス数組のうち1組が「廃盤」(そのボックスはHMVの方が随分安かったのだが、数量限定だったのか?)のためにキャンセルとなったので、Amazonに注文し直すのと一緒に注文したのが、昨夜届いた。

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5件のコメント

  1. Haru:

    カシオーリのCDをお求めになったのですね。バッハの「トッカータとフーガ」以外の曲についてあまり詳しく書かなかったのは、曲によっては、れんと様の嗜好と違うのではと思ったからです。でも「トッカータ…」の立体的な演奏は、ポリーニのショパンやリストのピアノソナタと共通して構成力があり、これはイタリア人のなせる技なのかとも思いました。
    プロコフィエフの「悪魔的暗示」について、私も同意見です!。YouTubeで聴いたキーシンの方がリズムも含めて好みです。確かキーシンのラフコン3番の演奏はお好きではないとのことでしたが、気が向いたらYouTubeのキーシンのプロコフィエフをお聴きください。

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  2. PiuLento:

    ●なるほど、そういうことだったんですね。確かに、立体的と言われると、そうです。

    ポリーニのショパンのソナタ、大昔に2,3番のを買ったのですが、近頃は余り聴いていません。が、また聴いてみます。当時はどちらかが好きでしたが、どっちかは忘れてしまいました。。。

    そして、リスト、は、既に予想されているかも知れませんが、苦手です^^ でも、「愛の夢」とか、好きな曲はあります。

    「悪魔的暗示」は、本当に思ったままを書いたので、分かって頂けるか疑問だったのですが、すごいです。Haruさんとの近さを、改めて実感します。

    そう、キーシンのラフマニノフの協奏曲3番は好みではなかったです。が、興味はありますので、YouTubeで「悪魔的暗示」を試してみますね。

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  3. PiuLento:

    ●早速、キーシンの「悪魔的暗示」を聴きました。迫力とかスケール感とか、すごいです! カシオーリのと同じ曲とは思えないのですが、同じなんですよね・・・

    やっぱり、カシオーリは、曲によってばらつきがあるんでしょうね。

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  4. Haru:

    キーシンの「悪魔的暗示」…でしょう!!!!
    でも、キーシンのショパンのピアノソナタは構成力が…。

    弾き手の得意と好み、聴き手の好みに合致したのが「いい演奏」になるのかな…。

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  5. PiuLento:

    ●まったくです。

    へえ、キーシンもキーシンで、弱点があるんですね。まあ、人間なので、全部完璧には行かないのでしょうけど、なかなかおもしろいです。

    そういう意味では、ピリスはモーツァルトのピアノ協奏曲24番がやっぱり苦手なのか、是非聴きたいです^^

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