会社でGoogle play musicを聴くのに、イヤフォンでは耳が調子悪くなるので、ヘッドフォンを買った。今の(DENON AH-D5000)が古くなったので、以前も探したのだが、手頃な値段でいいものがなかなかなかった。

探す時は、結局パッドが駄目になってしまうので、今ののように高価なものでなく、3千円程度で使い捨てできるもので、それなりの音が出ればいいと思っていた。が、いいものはほとんどなかった。大抵は、側圧が強くて頭が痛くなるというレビューがあって却下した。最終的に残ったのは、以下の3つだった。

  • Philips FX3: 3000円程度
  • ローランド RH-5: 4000円程度
  • Shure SRH240A: 6500円程度

更に調査・検討して残ったのが、SRH240Aだった。予算より高いが、それだけいいものだろうと期待した。もし音が良かったら、今のと交換することも考えた。Amazonに注文し、さっき届いた。値上がりしたようで、約6700円だった。

さっそく聴いみて、数十秒でがっかりした。音が悪い。具体的には、帯域が狭い。(言い過ぎではあるが、)ラジオのような音で、僕に言わせれば、まともな音ではない。これだったら、せいぜい3千円じゃないか。よく、エージングで音が変わる(良くなる)とか言われているが、僕はそうは思わないので、期待できない。

エージングを論理(理論ではない)的に否定してみる。: 「エージングの効果」を、「数十時間、再生すると、音が(いい方向に)変わること」と定義する。もしそれが正しいとしたら、かなり急激な変化が起こるはずだ。それであれば、エージングから時間が経ったら更に音が変わってしまって、音の再現性がなくなるだろう。毎日あるいは毎週、違う音がするということだ。

言い換えれば、品質の変化(劣化)が激しいということで、耐久性もへったくれもない。まるで生(なま)物だ。そんな変化の激しい物を数年間も使うのは、全く理にかなっていない。数十時間で音が変わるなら、1か月経ったら、一体どのくらい変わることだろうか。エージング直後の音がいいはずなのに、それでいいのだろうか。

また、メーカーは、出荷時の特性を製品仕様に定めて検査しているはずなのに、それが違う・無意味だということなのだろうか。

今のDENONのは低音と高音が伸びていて音がいいし、自然な感じだ。まあ、値段が全然違うから仕方ない面もあるが、これだって7千円近いのだから、まともな音が出たっていいじゃないか。。。メーカーは「プロクオリティ・ヘッドフォン」とか言っているが、一体何のプロか教えてもらいたい。ゴルフとかかねw 正直言って返品したいが、何らかの音が出て聞こえるので、無理だ。

あと、20分くらい聴いただけだが、イヤホン同様、耳が調子悪くなった。これは慣れがあるかも知れないので、少し様子を見ることにする。

いい点としては、着け心地がソフトなことと軽いことだ。これなら、頭や耳は痛くならなさそうだ。あと、今のよりコンパクトで目立たないので、会社で使うにはいいと思う。そして、会社のPCのサウンド出力なんて大したものではないので、「ラジオ・クオリティ」で丁度いいw

それから、左右の区別のラベルの文字(黒字に凹文字)が見難くて分かりにくいので、紙のシール(いつも、購入日を書くもの)を貼った。でかでかと銀で"SHURE"と書くなら、ついでにL/Rだって書いてもいいと思うし、目の見えない人にも分かるように、片方だけ凹ませるとかしてもいいと思うが・・・

まあ、アメリカ人なんて、耳は節穴で、表面上は偉そうなことを言っても、心の底では弱者への配慮なんて二の次だと思っていること、Amazonなどのレビューがいい評価でもあてにならないこと、そして、スピーカーやヘッドフォンのように、力学的に動いて音を出す機器にお金を惜しんではいけないってことは分かった。

 

(9/3 6:25追記) SRH240AとAH-D5000の周波数特性のグラフを検索して比較したところ、聴いた印象が正しいことが分かった。サイトによって測定結果は異なるが、概ね、SRH240は低域が出ておらず、AH-D5000は低域がフラットだった。低域の落ち込みと高域の谷で、SRH240Aがラジオの音に聞こえたようだ。

両方載っているサイトは少ないので、以下のサイトの測定結果を用いて両者の比較をした。

なお、Reference audio gearにはどちらの結果も載っているが、補正が適切でないようで、どちらもフラット過ぎて確からしくないので、採用しなかった。

以下に、グラフとグラフから読み取った低域の振幅の値を示す。

SRH240A

  • Head-Fi (オレンジ)
    • 30Hz: -15dB
    • 40Hz: -12dB
    • 50Hz: -7dB
  • Goldern ears (SRH240, 青=L)
    • 30Hz: -10dB (L, -20dBを基準とした)
    • 40Hz: -8dB (L, 同)
    • 50Hz: -5dB (L, 同)

 

AH-D5000

  • Head-Fi (赤)
    • 30Hz: 0dB (+5dBを基準とした)
    • 40Hz: 0dB (同)
    • 50Hz: 0dB (同)
  • Inner fidelity (青=L)
    • 30Hz: +2dB (L)
    • 40Hz: +2dB (L)
    • 50Hz: +2dB (L)

SRH240Aは40Hz以下で10dB前後落ちているが、AH-D5000はほぼフラットで、理想的なことが分かる。

なお、高域については詳しく比較しなかったが、グラフを見て分かるように、SRH240Aは4-6kHzの辺り(一般的に、高い音として聞こえる領域)に-15dB程度の谷がある。

(9/6 3:17追記) 昨日の昼休みに、会社で試してみた。音は、イヤホンよりずっと良く、不思議とラジオ感がなく、綺麗に聞こえた。会社は環境騒音が多く、問題となる低音や高音(特に低音)がマスクされて聞こえないためか、このくらいで充分なようだ。まあ、とりあえず目的を達成できたのは、良かった。

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2件のコメント

  1. naoki:

    追記の直前にある結論(考察?)にウケましたが,これがすごく重要ですね。

    実は,れんとさんの言葉をたまに保存してます。そのうち語録ができそうです。

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  2. PiuLento:

    ●ありがとうございます。その時々に思ったことを書いて(、忘れて?)おりますが、他の方にも共感してもらえるのは、うれしいです。

    アメリカ人に対しては、複雑な思いがあります。基本的に日本人よりはいい・まともだし、彼らでなければできない・できなかったことは多いとは思うのですが、いいことだけではないと思っています。だから、手放しで好きとは言えないのです。

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