僕は、クラシック音楽が「古臭い」とか「難しい」とか「ベートーヴェンの顔が怖い」wなどの理由で毛嫌いされ続ける現状がもったいないと思い、(クラシック業界の回し者ではないのだがw、)常々、これを読んだ方が「ちょっと聴いてみるか」と思ってくれたり、「気付いたら聴いちゃってたよ」などになるといいと思うのだが、実際には、題に「クラシック」とあるだけでパスされそうだから難しそうだ。それ以前に、ここの読者は少ないw

まあ、それはいいとして、クラシック音楽は古いだけではないと、近頃改めて思った。確かに作曲・公開(初演)はすごく古いのだが、僕は、曲の解釈や演奏の仕方は時代とともに変わっているように思う。どうしてかというと、前に書いたように、昔の演奏が余り好きでない(好きになれない)からだ。

僕にしてみれば、近頃の演奏は新しく(例: ノリがいい、滑らか・鋭い・キレがある、驚きがある)、昔のは古臭く(例: 堅苦しい、音がガチガチしている・小間切れ的、単調)感じるが、実際には、「新しい」・「古い」という表現は正しくなく、僕の好みに近いか遠いかの方が適切そうだ。好みという点では、基本的には(何でもいい訳ではないが)ちょっと昔のポップ音楽が好きなので、クラシックでもそういう演奏(例: 乗れる)や解釈が好きで、結果的に、近頃の演奏が好きなのではないだろうか。そこに関しては、昔のポップ音楽が近頃のクラシック演奏者に影響を与えている可能性もありそうだと思うが、どうなのだろう。

もちろん、演奏や解釈の時代的変化には、まずは音楽(研究?)自体の発展・変化の影響はある(誤解されがちだが、クラシックの人は、何の変化も起こさず、昔ながらに当たり障りなく演奏していればいいと思っているばかりではないのだと思う)。それが作曲者の意図や初演当時と同じかどうかは不明だが、同じである必要はないと思う。逆に、今の人が楽しめるように変化・発展・拡張させる方がいいと思っている。

レコードなどの、録音された演奏の古い・新しいに関しては、録音の年代・技術による影響もある。当然、古い録音の音は古い(音質が悪い)。でも、それが聴いた時の印象に与える影響は余り大きくないと思う。せいぜい、ダイナミックレンジが狭いせいで強弱の変化が乏しく聞こえる程度だろう。この点は、当時生演奏を聴かれた方に、実際の演奏はどうだったのか教えて頂きたいと、今思った。

でも、例えば、SPレコードを愛聴される方は特にそういった点で文句を言っていない(例: 「レコードだと全然違う演奏になってしまう」とは言われない)から、やはり、古い技術で録音されていても印象は大きく変わらないのだろう。

ただ、ものすごくたまに、昔の演奏でも(古臭くなくて)自然に聴けるものがあることが分かった。というのは、先日書いたカサドシュのモーツァルト ピアノ協奏曲 第26番(1963または1959)のピアノが実に滑らかで良かったのだ。聴くまでは全然期待していなかったのだが、(名前だけは聞いたことがある)有名な人なので聴いてみたら、現代の演奏と言っても分からないくらいだったので驚いた。同じアルバムの第27番(1963)も良かった。この曲ではオーボエが実に良かった。オケも良かった。ただ、やはり例外だったようで、別のアルバムの第20番(1960?, 録音: 1956)はすごく古い感じがし、いかにも「昔の演奏」という感じだったので、がっかりしてしまった。

なぜそうなったのかは不明だが、おもしろいと思う。演奏や解釈の時代的変化以外に、演奏者(と演奏のタイミング)への依存が大きいのだろうか。あとは、聞くタイミング(聞き手の心理的状態や体調)も関係しているのかも知れない。

 

という訳で、ないとは思いますが、是非、気付いたら聴いちゃってて下さいw でもまあ、楽しければいいので、実際には何を聴いたっていいんです。

  •   0
  •   0

コメントを書く

名前    

メール 

URL