Archive for the ‘オーディオ’ Category

さっき、"Something"が掛かった。「やっぱり いい曲だよなあ」と思って聞いていたら、なぜか、数回「プチッ」と雑音が出た。その前にボリュームをいじったので、一瞬、アンプの故障を疑い、「えぇ? もう壊れた?」と思ったが、ふとPCの画面を見たら(その前はどこを見ていたのか、記憶にない)、レコードから取り込んだ版だったので安心した。

まあ、アナログ(レコード)なんて、そんなものだ。テープだって似たようなものだ。近年は人気が復活しているというが、そんなのをありがたがる連中の気が知れない。よく、ハイレゾと共存できるものだ。

ただ、スクラッチノイズさえなければ、(ちゃんと再生すれば、)レコードの音はデジタルと遜色ない(「レコードらしい音」なんて的外れだ)ことを実感した。だからといって、デジタルよりいいとは言えない。雑音やひどい特性や取り扱いに散々苦労して来た者にとっては、全く戻りたくないものの一つだ。

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今の仮説: 20kHz以上の聴こえない周波数が身体に影響するのでなく、「ギザギザ」の波形が滑らかになるからでもなく、普通に測定したのでは測定できない、超高域の可聴域の成分の変化が、音質に影響するのかも知れない。

いくら精密に測定しても測定できないのだから、ハイレゾ無意味派と意味がある派、双方の主張が合わない訳だ。どちらも正しかったのだ。間違っていたものがあるとすれば、測定・評価方法だったのだ。

(6/7の検討のまとめ: まだ検証していないので、結論ではない)

現実には、まず、録音の時のAD変換で、超高域の振幅が低下するのだろう。

  • 制作時に気付かれれば補正(強調)されて、超高域の低下がカバーされた音源ができる。
    • それを再生する時のDA変換では、音は既にデジタルになっているので、サンプリング時刻のずれは生じないので、超高域は低下せず、そのまま(収録されたまま)再生可能なのではないか。
  • 制作時に気付かれなかった場合、超高域は(収録時よりも)低下したまま再生される。
    • だが、そもそも、気付かれなかったものが意図された制作物(= 「原音」)なので、(収録時よりも)低下したまま再生されても、それが「正しい」音である。

→ だから、やっぱりハイレゾ(高サンプリングレート)は必須ではない。

※ただ、超高域の振幅が低下する問題は、録音時にAD変換のサンプリングレートを充分高くしていれば(→ ハイレゾで制作する=「ハイレゾ音源」を制作すれば)、起こらないはずだとは言える。

(6/7 20:53 追記)

超高域の振幅の低下が、AD変換のサンプリングのタイミングと音の波形との位相のずれによって生じるのであれば、振幅の低下する音とそうでない音が生じるはずで、それが音の成分・構成を変えてしまうことで、音を変質させる可能性はあるだろう。ただ、それにしても、制作時に分かる(か分からない)ことであり、変質が耐えられないものだったら収録し直しになるはずだから、結局、世に出る音源は、このような問題のないものになり、再生時の問題はないのではないだろうか。

(6/10 1:31 追記)

推測を含めて、録音・制作の過程を考える。今は、録音(のサンプリングレート)は、おそらく、44.1kHzではなく、最低でも96kHz前後なのではないだろうか。すると、上に書いた、AD変換での超高域の振幅の低下は、録音時には、可聴域では起こらない。

問題になるのは、CDを作る時(=44.1kHzに落とす時)だ。その時には、超高域の振幅の低下が起こりうる。というのは、サンプリングレートを半分に落とすので、少なくとも2つのサンプル(音のデータ)が1つになるためだ(あとで図で説明したい)。落とすには単純な平均ではなくフィルタを使うが、いずれにしても、超高域では振幅は低下する。

例:

マスター音源(ここでは88.2kHzとする)の連続する2サンプル(音のデータ)の値が 1と0 だった場合(22kHz相当)、

単純平均でCD(44.1kHz)に落とすと、0.5(=(1+0)/2)になってしまい、最初のサンプルに比べて音量が半分になる。

演奏者なりプロデューサーなりエンジニアがそれに気付いて問題と思えば補正するし、気にならなければ、補正しない。いずれにしても、そのどちらかの状態が最終的な制作物で、「原音」となる。そして、そのCDを再生する際には、超高域の振幅の低下は生じない。

だから、結局、ハイレゾ(高サンプリングレート)でなくたって、問題は起こらないという結論になる。言い換えれば、演奏者や制作者が意図した音がCDに入っているのなら、(必要十分な性能のシステムを用いれば、)それをそのまま再生できて、問題は生じないのだから、ハイレゾは要らないということだ。もし、CDに落とす際の補正では良くないとか不充分だと感じる演奏者や制作者が居れば、ハイレゾ(高サンプリングレート)形式で発表するだろうし、それは意味があることだと思う。

 

(以下はメモ書きだが、今までの主張を覆すことなので、すぐに書きたくなった。後で清書したい。)

さっき、ようやく、昔あるサイトで見て、昨日も別のところで(誤った説明を)見た、AD(・DA)変換した時、ナイキスト周波数近くの信号の位相がAD変換のサンプリングの位相からずれている場合、振幅(正弦波でも)が小さくなることがあることを理解した。これは、サンプリング定理の欠陥なのか、既知の問題なのか、当たり前のことなのか。あとで調査・検討・実験したい。

PCや測定器などで周波数特性を測定する時は、(自分で生成した、)AD変換のサンプリングの位相とぴったり合った(= 位相0°の)信号を出して受けるから、振幅が低下しないのだ(そうでないと、被測定系での位相ずれが測定できない)。

この、超高域での振幅の低下を感知できる人が、アップサンプルすると音が変わると感じるのかも知れない。そして、高サンプリングレートにする価値はここにあるのかも知れない。

昔、Windowsで、AD変換のサンプリングに同期していない正弦波(スイープ信号)を使って特性を測った時、20kHz付近で3dB程度落ちていたのは、この影響なのかも知れない。そして、その低下量は正弦波の実効値になっていたのかも知れない。実際、正弦波の実効値は0.71(= 1/√2)で、-3dBとなる。更に、ホワイトノイズの特性が同様に落ちていた記憶があるのも、このせいだったのかも知れない。

もしこれが正しいなら、今すぐにでも96kHzにアップサンプルして再生したいくらいだ(が、実際には、僕は15kHzですら聴こえないから、やっぱり無意味な気はするw)。

(6/7に調べたこと: 6/7 19:56追記)

・上記の、誤っている(と僕が思っている)説明: 中頃の「一見問題なさそうである。(以下略)」の下の図の右側の波形は「波形の体すらなしていない」とあるが、信号が連続していることを考慮していないので正しくない。単発のパルスなら正しい(けれど、それはナイキスト周波数を超えているので、そもそも正しく再現できない波形である)が、正弦波のような連続波形であれば、右端に左端の波形がつながるから、振幅は小さいけど、元の波形が再現される。

・上記の超高音の低下は「アパーチャ効果」によるものなのか? → まだ詳しく読んでいないので、何とも言えないが、ちょっと違う気がしている。(以下、引用。図の参照は削除した)

一般に、D-Aコンバータの周波数特性は平坦ではない。帯域内(サンプリング周波数の1/2以下)であっても、高域側に行くに連れ、アナログ出力信号の振幅が減衰してしまう。例えば、サンプリング周波数をfSとすると、fS/2の80%の周波数信号では、出力振幅が2.42dBも減衰する。

・別のページでも、類似の現象が解説されている。 (以下、グラフの説明を引用。下線は私が付けた)

fs≒2×fin
入力信号の周波数は、ほぼ再現できますが振幅にうねり(ビート)が生じます。

fs=2×fin
このときのfinはナイキスト周波数と呼ばれます。
サンプリングの位相が合わなければ小さい振幅の波形が観測されます。

(つづく)

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ストレス解消なのか、今日もディスりが炸裂w

1. 就職しやすいプログラミング言語

先日、上のような記事の見出しを見たが、まったく馬鹿げている。短期的には効果あるだろうけど、そんなの無意味だ。「IT土方」という単語は大嫌いだが、それになりたい学生の皆さんは、是非、そういう言語を習得して、「即戦力になるね」と言って雇ってくれる黒い会社に就職して死の行進に参加して欲しい。

プログラマーにとって、コーディング(プログラミング言語でプログラムを書くこと)なんて、ピアノストが楽譜のとおりに指を動かすくらい当たり前のことだ(とはいえ、僕は後者は諦めたが)。そもそも、プログラミング言語の流行なんてすぐに変わるのだから、特定の言語に特化した人間なんて、使い捨てにされてしまう。だから、知らない言語だって、ちょっと調べて何とかするか(音楽の初見じゃないのだから、これは充分可能)、使わないで済むにはどうしたらいいか(ピアノだったら「それらしく」弾く?)考えて、実際にそうして、「できました」と言って澄ましている程度のことができないといけない。

そんなことより重要なのは、目的とする物に必要な機能は何かとか、それをどういうふうに実現すればいいかとか、どうしたら問題が起こりにくいようにできるかとか、どうやったら動作確認や保守が容易になるかなどを考えることだ。そういう頭がないから「IT土方」に成り下がってしまうのだろう。

とはいえ、今も昔も、日本では自分で考える本物のプログラマーが疎まれることが多い(というのは、プログラマーの「上」に居るらしい、"SE"とかいう奇想天外な作文をする連中の存在価値がなくなるので)ようなので、世の中はうまく行かない。

2. 綺麗なターンテーブル

近頃は、アクリルだのガラスでできたターンテーブルのレコードプレーヤーが喜ばれるようだが、全く笑える。

あんなの飾りです!

そもそも、レコードはプラスチック(樹脂)でできているので、静電気が起こりやすい。静電気はゴミを引き寄せるので、ノイズの原因になる。だから、昔は、金属製のターンテーブルに導電性ゴムのシートを載せていた。

なのに、アクリルなんて、静電気を弱めるどころか、発生させるではないか(静電気でレコードが吸着されていいのか?)。ガラスはまだまし(強めないだろうが、弱めもしない)だが、積極的に使う価値を感じない(「澄んだ音がする」とか言われてそうだ)。

そういうのを作る人も買う人も、レコードやオーディオの本質を理解していない、ニワカだ。せいぜい、ピクチャーレコードを綺麗なターンテーブルに載せて、耳でなく目で音楽を楽しむのが関の山だ。

 

番外編(更につまらない物w):

・ビートルズ "Sgt. Pepper's"のリミックスアルバム

ジョージ・マーティンの息子がまたやってるけど、何か意味あるのかね。そもそも、アルバムは最初に発売されたオリジナルに一番価値がある。許せるのは、せいぜいリマスターまでだ。オリジナルに入らなかった曲(ボーナス・トラックだのデモ・テイクだの)なんて、所詮「予選落ち」だから、別に聴きたくないし、紙ジャケだの帯だの分厚い解説書だの写真集なんて無駄だ。

それで、このアルバムは何が売りなのだろうか。A○Bのように、おびただしい種類があるけど、基本は新しくリミックスしたという1枚だろう。が、リミックスする必要はあったのか? メンバーの誰かがして欲しいと言った? もう、2人しか居ないし、彼らだって、昔のアルバムなんていじりたくないはずだ。では、数多くのファンが、ずっと物足りないと言い続けていた? そんなはずはない。

しかも、オリジナル盤のプロデューサー本人がするのでなくて、息子とは。その息子は、ずっとメンバーと一緒に生活でもして、メンバーの考えが良く分かっている? だったら少しはいいね。

まったくお笑いだ。単に、阿漕なレコード会社がお金が欲しいから発案して、息子が遊んだだけの作品、というか、「リミックスしてみた」程度の物で、YouTubeに出すだけで充分な、全く価値のない1枚(だけどバージョンは多いw)だ。

先日、僕は、(演奏に対して)「無価値」は言い過ぎだと書いたが、ここではあえてそう書いた。というのは、このリミックスにおいては、アーティストは何もしておらず(方向性すら示していない)、技術者が好き勝手に腕を動かしただけで、到底芸術活動の成果とは言えないからだ。むしろ、偉大な作品のマスターを私物化して、勝手にいじって侮辱する、負の価値と言ってもいいくらいだ。書いていると本当に腹立たしくなってくる。 (6/3 11:18)

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うちのオーディオ系(スピーカー)で生じる、600Hz付近の谷が気になって、原因を考えた。以前の検討や直感から、原因は机の天板での反射波との干渉だと思った。他に、ディスプレイの背面での反射波や出窓の形状の影響も疑った。

それで、出窓の固有振動数はなかなか求められないので、まずは机の天板とディスプレイの背面について、実験してみた。

まず、PCから400-800Hzの周波数の音を出して、実際に聴いてみた。すると、音量の変化は分かるが、気になるほどではなかったので、実害はなさそうなことが分かった(← 後半を読むと分かるが、この確認は不十分だった。もっと高い周波数まで聴くべきだった)。

次に、ディスプレイ背面での反射を減らすために、手前に回転させてみたが、大きな変化がなかったので、これは原因ではなさそうなことが分かった。

それから、机の天板での反射について調べた。天板上に吸音材(夏用掛け布団)を敷いたり衝立を立てたりしたが、マイクを動かさない限り、大きな変化や改善がなかったので、原因とは言えなかった。

それでも諦め切れずに、苦手ではあるのだが、時間はあったので、数学・物理的に考えてみた。干渉による音量の低下は、2つ以上の経路の距離差が1/2波長の場合に最も強くなるので、実際に距離差を求めてみようとした。

最初は、高校の数学や物理などすっかり忘れていたし、3次元的なので、どうやって計算するかまったく見当がつかなかったのだが、段々思い出して来て、次のようなを描きつつ、計算式を考えた(作った)。

すっかり忘れていた重要なポイントは、「入射角と反射角は等しい」ことだった。あと、三角関数も、脳の片隅に残っていたらしく、適当に思い出した(「要らない」っていう人も居たけど、やっぱり役に立つよw)

余談: 後半のatanの式は、どこからか「自然に」湧いて来たのだが、本当に正しいのだろうか?? これが駄目なら、全部駄目だ。が、角度はそれっぽいので、きっと合っているのだろう・・・ それと、最初の方の、2つの比の等式("↓"の上)は直感的に浮かんだのだが、これも本当に正しいのだろうか? なんともいい加減な数学であるw

最初は、計算で求めた距離差が全然合わなかった。諦めずに見直したら、測定値や計算の誤りが見つかり、最終的には、距離差は約21cmとなった。

それでも、谷ができるのは818Hzと、まだ高かった。ただ、上の計算で使った自分の耳の位置がマイクの位置と異なるかも知れないことに気付き、測定する時のマイクの値を使ったら、距離差は約33cmとなった。この距離差で谷ができる周波数は約514Hzで、実測値に近い。

更に、いちいち手で計算するのが面倒なので、(プログラムを作るのは面倒だったので)計算のためのスプレッドシート(Excelは使ってないので、"excel"とは書かない)を作った。そして、気温(室温)を指定すれば、正確な周波数が出るようにもした(それまで使っていたサイトは気温は15℃がデフォルトだった)。それに25℃を指定したところ、谷になる周波数は522Hzとなり、左チャネルの谷の実測値(左チャネルの低い方)とぴったり合った。

右チャネルでは谷はもう少し高いところ(576Hz)にあり、左チャネルは642Hzにもある(正確には、2つの谷の間(576Hz)に山があるので、何らかの原因で谷が反転したのかも知れない)が、マイクの位置や経路が微妙に違うせいかも知れない。

という訳で、600Hz付近の谷の原因は、机での反射波との干渉である可能性が非常に高くなった。

が、悲しいことに解決は無理だ。机の前(=自分の正面)にスピーカーを置くのは必須だから、スピーカーを移動できないし、机をなくすこともできない。机の天板に吸音材を貼ることもできない(実験で分かったように、ちょっと厚いくらいの布では効果がないようだ。波長が長いせいだとすると、かなり分厚い物が要りそうだ。うっかり、こんなのを想像してしまったが、もちろんあり得ないw)。あとは、机の奥行きを短くして反射点を作らなくするのも有効そうで、一番可能性があるが、実現はなかなか難しい。

また、上の計算結果が示すように、聴いている場合の谷の周波数は830Hz(ピアノの鍵盤の60番目辺り)で、高目ではあるものの、やはり多用される帯域なので、実際にどのように聞こえるか確認が必要だ。

という訳で、結果的に好奇心を満たしただけではあるが、まあ、「おもしろかったので良しとする」w まったく、久し振りにまともなことに頭を使った気がするよ(爆)

なお、題は、本文を書いた後に思い付いて付けたのだが、僕は数学や物理などが苦手なので、まったく該当しない。単に、尊敬すべき物理愛好家を想像して書いたまでであるw

 

(5/22 4:58 一部修正; 5/22 7:38 少し加筆)

PS. これを考える時、紙(手書・描きのメモ)はまったく使わなかった。全部PCで書いた。面倒もあるが、式をコピーペーストでブラウザに貼って計算するとか、別のノートに貼れたりとか、便利なことも多かった。これも時代なのだろうか?

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先日、JACK(Linuxのサウンドシステムの一つ)のプラグインのPEQ(パラメトリック・イコライザ, 実際にはCalf Studio Gearの12バンドイコライザ、以下"EQ12")をなるべく少なく使って補正ができないものかと思った。何度もいじるのは面倒ではあったのだが、興味はあるのでちょこちょこ試してみたら、できそうな気がしたので、さっき本格的に測定・調整した。そうしたら、予想外にいい結果が得られた。何かの間違いではないかと思うほどだ。

鍵は、EQ12の"Lowshelf"というフィルタを使ってみたことだ。これは、指定した周波数以下を一定量増減できるフィルタである(下図左側の階段状の部分)。今使っているグライコ(DEQ2496)では、ある範囲の中低域を平坦に下げているので、それを代用できそうな気がしたのだ。ただ、実際には下限までずっと下げている訳ではないので、Lowshelfだと超低域のレベルが減少するおそれがあった。それでも、試しに設定してみた。

更に、もう一つの挑戦として、ある程度の差は許容して、PEQの数を極限まで減らして、音の劣化を減らそうとした。というのは、DEQ2496でPEQを多用すると音が悪くなった(耳が詰まる感じ)からである。この時は時間がないのとマイクを設置するのが面倒なので、音をマイクから取らず、ライン出力と入力を直結して特性を測り、DEQ2496のものに近づくようにした。結局、LowshelfとPEQ 1個(右、86Hz)だけで実現できたのだが、どうも信じられなかった。ただ、聴いた感じでは大きな問題はなかった。

試しに作った最小構成のPEQ

そしてさっき、細かく測定・調整したのだが、驚くほどすんなり完成してしまった。10回未満の調整で問題ない特性になり、それをDEQ2496と比較したら、(55Hz付近の谷の深さを除いて)ほとんど差がなかった。55Hzの深さの違いは、Lowshelfで一律に落とした影響だろう。

DEQ2496と比較 (灰: DEQ2496-LR; 黒: PEQ-LR; 青: PEQ-L; 赤: PEQ-R)

意外だったのは、直結して測った特性(イコライザ自体の特性)には差があったことだ(まあ、Lowshelfとグライコで設定した特性は違うのだから、当然ではあるが)。

直結して測った特性の比較 (水色: DEQ-L; オレンジ: DEQ-R; 青: PEQ-L; 赤: PEQ-R)

結局、測定して得られた特性を見てグライコで細かく調整して「補正」しようとしても無駄な、「手強い」領域(部屋の特性のせいか、音量を下げても下がらず、上げても上がらない)があるようだ。

なお、最終的にPEQは2個しか使っていないので、使うイコライザを12バンドから5バンドのもの(EQ5)に換え(設定値を移植した)て、更にシンプルになった。こんなにシンプルなら、音の劣化(フィルタによる位相の変化や歪みの増加が関係しているのではないか)が少ないことが期待できる。

作ったPEQの設定を5バンドイコライザに移植

ただ、聴いた感じだと、DEQ2496とは少し違う気がする(PEQ特有の、耳が詰まる感じが少しある)が、今朝からずっと(DEQ2496に戻しても)そうなので、今日は耳の調子が悪いのかも知れない。しばらく試してみたいと思う。

前にも書いたが、今のスピーカーの設置場所(出窓)の特性が意外に素直(低域が少し強いだけ)なことに驚く(実際には、下げても下がらない箇所は共鳴しているのだろうから、「素直」とは言えない気もする)。これなら、グライコじゃなくても、普通のトーンコントロール(しかもバスのみ)でも代用できそうなくらいだ。今までの、細かい調整の苦労は何だったのかとすら思える。

それから、DEQ2496のPEQでもLowshelfフィルタに近いものが実現できそうなので、あとで試してみたい。

そして、ソフトでの処理だと、さまざまな種類の仮想的なエフェクタを気軽に「取っ替え引っ替え」でき(ダウンロードすれば、いくらでも追加できる)、それらの接続も自由に変えられ、調整も楽で設定の保存も容易で、すごく便利なので、DACを買う気が盛り返しそうな気配がする。が、実際には、DACを新たに買わなくたって、DEQ2496の内蔵のを使えばいいのだ。だから、ソフトでプロトタイプを作って効果を検証し、可能なものはDEQ2496に移植するのが良さそうだ。それが一番安価で安定だ。

難なくDEQ2496に移植できた。PEQにLowshelfモードがあるようだ。そして、直結での測定結果はほとんど同じ特性になった。プロ用機材に共通の機能・仕様(この場合、イコライザのカーブ)は結構あるのかも知れない。

グライコ(DEQ2496)に移植 (水色: ソフト-L; オレンジ:ソフト-R; 青: DEQ2496-L; 赤:DEQ2496-R)

ちょっと聴いた感じもいいので、しばらくこれで試す。(23:37)

今思い付いたのだが、ソフトのイコライザで55Hzが少し深くなっている件を解消するには、Lowshelfでなく、幅広いPEQ(中心が150Hz付近)を使えば何とかなりそうだ。あとで試そう。(5/20 0時)

今回は細かい調整に苦労したが、できた。使用したPEQは、左が1個(200Hz)、右が2個(79.6, 200Hz)と少なく、補正量も5dB前後だが、特性は以前とほぼ同じにできた。上で気に入らなかった55Hzは、もちろん問題ない。

上段(L+R): 緑: 今回(PEQのみ); 灰: オリジナル(GEQ+PEQ); 中段(L, R): 青: L; 赤: R; 下段(直結(=補正量)): 青: L; 赤: R

150Hz付近の山を調整しなかったので少し大きくなっているが、+4dB程度で自分の許容範囲内なので、PEQを増やすよりは良い思ってそのままにした。聴いた感じは全く問題なく、耳が詰まる感じもない。ソフトと本物のイコライザでは、微妙な特性の違いがあるのかも知れない。「本物」といっても、内部はDSPで、やっぱりプログラムでできているのだが。

余談: 実は、この前に作った設定は、例の440Hzの山を調整しなかったせいか、ピアノの特定の音(モーツァルト ピアノ協奏曲 第18番 第1楽章の始め)が強く聞こえたので、PEQの位置や強さを修正した。

なお、補正量はオリジナル(GEQ+PEQ)とは概形は似ているものの、細かいところは結構違う。補正が効かない・無意味な領域が多いようだ。

補正量の比較 (水色: オリジナル-L; 青: 今回-L; ピンク: オリジナル-R; 赤: 今回-R)

という訳で、まさに「悟りの境地」とでも言うようなシンプルの極みに達し、イコライザの断舎離ができた。しかも、何も買わずw、ソフトも変えずに済んだ。補正量のグラフなんてすごくすっきりしたから、(聴いても分からないけど)音質も良くなったのではないだろうか? 最終的には、DEQ2496の機能の1/10くらいしか使っていない(GEQなんて全然使ってない)が、あれをここまでしゃぶりつくした人も少ないのではないだろうか。

それにしても惜しいのは、部屋の構造によってできていると思われる、60Hzと600Hzの谷だ。どうにかして解消できないものかと、つくづく思う。(5/20 10:42)

 

PS. 測定に使った、マザーボードのサウンドインタフェース(Realtek)は、意外に特性がいい。というのは、間違ってイコライザを入れずに直結して測定したら、約20Hzから15kHzで平坦だったのだ(もちろん、特に入力がそうでなかったら、ここまでの測定や調整は全部無意味になる)。

オンボードのサウンドインタフェース(Realtek)の特性

入出力のアナログ回路が、それなりにちゃんと作られていることが分かる。もちろん、専用の機器に比べてノイズや歪は多いのだろうが、普通にスピーカーで聴くのには充分なんじゃないかと思った。たぶん、屋外で聴く数十万円のポータブルDAC+アンプなんかよりはずっといいだろうw まったくASUS(ボードのメーカー)は侮れないな。(5/20 10:43)

PS2. その後、問題の60Hzの谷を解消・改善できないか検討したのだが、無理そうな感じだ。まず、原因が分からない。部屋を引き戸で半分に仕切ってもほとんど変化がなかったので、縦方向ではないようだ。また、横にあるクローゼットの扉を開閉しても変化がないので、横方向でもない。

だから、おそらく上下方向の定在波だと思う。シミュレーションすると、スピーカーの位置や聴く場所を変えればいいことは分かるのだが、いい場所がない。上下に動かすにしても、50cmから1mくらい動かさないと変化がなさそうだが、そんなに動かすのは無理だ。

だから、打つ手はない。ただ、いくつかいいことに気付いた。どういう訳か、左右で谷になる周波数が10Hz近く違うので、60Hzの音が完全に出なくなる訳ではなく、その付近では片チャネルは何とか出ているのだろう(谷の重なる58Hzが最悪なポイントだ)。そして、低音は方向感が鈍いので、不自然には聞こえないのではないのではないか。

また、谷はシャープだが、最悪なポイントがピンポイントで一つの音になっているのではなく、ある程度の幅で音になっているはずだし(ここによれば、12音音階では、60Hz付近の音は約3Hz刻みのようだ)、楽器には倍音成分もあるから、その音が弱くはなるが、完全に聞こえなくなる訳ではないのではないかと推測する。

そもそも、60Hzの音を聞いてみると、すごく低くて単体では使われそうもない音のような気がするから、実害はなさそうであるw

一方、場所が変わって500-700Hzの広い谷は、ピアノの鍵盤でいうと51(シ)-57(ファ)番、真ん中辺りのよく使われる場所で、影響のある音の数も多く、実害がありそうなので、何とかしたくなってきた。(5/21 14:29)

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先日、どうしてもスリープ(サスペンド)後の復帰がうまくできなくて、諦めた(と書いた)JACK(Linuxのサウンドシステムの一つ)だが、実はしつこく継続していた。暇なのと、興味があったのと、(理論的には)できないはずはないと確信していたのと、PC(Linux)ごときに降参するのが嫌だったのである。

厭きずに検索していたら、2つほど有効そうな情報が書かれたページが見つかり、そのうち1つがビンゴだった。

僕の問題は、長時間のスリープ後の復帰時に、JACKのサーバとクライアント(例: 制御プログラム、音楽プレーヤー、イコライザ)との接続が切れてしまって回復せず、音が出なくなるということだった。上のページは、それを解決する策を(僕の期待とは違っていたが)実に簡潔に(基本部分はたった2行で)示していた。

ポイントは、スリープ前にJACK制御プログラム(qjackctl)経由でJACKのサーバを停め、復帰時にqjackctl経由で開始することだ。(おそらく、復帰時に停めて再開させるのでも充分だろう)。

試したところ、復帰後もJACKで再生できるようになった。が、それでも完全ではなく、以下のような問題があった。

  • サーバを停めるせいか、JACKのクライアントからサーバへの接続は自動的には再開しないことがほとんどなので、駄目なクライアント(例: イコライザ)を再起動するなどの処理が要る。
    • これに関連して、gmusicbrowser(GMB)がスリープ時にエラーダイアログを出すのが鬱陶しい(それでも再生はできるようだ)。
  • 同様に、JACK関連の設定(例: alsa_outによるJACKからALSAへの転送)も消えてしまうので、再設定が要る。

それで、スリープ時と復帰時に必要な処理を追加して、復帰後にもうまく再生できるようになった。ただし、GMBは余り再起動したくなく、すぐにエラーダイアログを消すこともできないから、ひとまずPulseAudioに音を出す設定にし、JACKに転送するようにした。正式に使う時は対処が要る(ただ、PulseAudio経由での問題は音が出るまでの遅延が大きくなる程度だし、聴いてみて音質の劣化は感じられないので、そのままでも大丈夫そうな気がする)。

対処したところ、以前あったいろいろな問題(例: 復帰後に接続(パッチベイの結線)が回復しない)も解決した。

ただ、個人的には、サーバへの接続なんて自動的に回復すべきだと思っているから、この対処は気に入らない。それで、qjackctlやJACKサーバの設定を調べたが、関係するものはなかった。おそらく、クライアントの設定の問題なのだろうが、すべてのクライアントの設定なりプログラムを直すのは無理だから、仕方ないのだろう。

晴れてJACKが使える(=ソフトでグライコを実現できる)ようになり、今日までの数日間、グライコの代わりの外付けDAC(それもPC内に入れたいと思っていた)は何を買おうか迷ったのだが、結局、買わないことにした。というのは、そもそも、DACを内蔵した本物のグライコ(DEQ2496)がちゃんと動いていて、音にだって満足しているのに、わざわざ別の物に替える必要がないからだ。新しい物を買うのは楽しいが、やっぱり、手段を目的にするのは良くないと思う(それでも、買いたい気分が-90dBくらい残ってそうだw)。

あと、今の低価格DACは中国や台湾のものがほとんどで、確かに性能も外見も悪くない感じではあるのだが、紹介の文章が胡散臭い(→ : 性能を向上させたと書いている割には仕様をどこにも記載しておらず、最も重要な電源(本人もその重要性を力説している)を添付も別売りもしておらず、なぜかブログで、おまけにケバい!)し、(アンプの話ではあるが)危ういトラブルが結構あるし、中の配線がしょぼかったりするのも、(60dBくらい)買う気をそいだ原因だ。今はUSB接続のみの物がほとんどになってしまい、光接続対応のものの選択肢が少ないのは残念だ。

余談: 「昔処分してしまった小さいDAC(Styleaudio CARAT-TOPAZ Signature)があれば、気軽に試せたのに」と今になって思うが、まあ仕方ない。

それで、今は以下のような結論・方針でいる(途中経過を省略しているので、論理が飛躍している)。

  • JACKの(グライコでなく)PEQだけで補正ができるか、その結果がグライコより良いか調べる。: JACKのPEQ(Calfのイコライザ)は各PEQを合成した補正量がグラフで見えるので、見えないグライコのPEQよりも補正結果が変になる可能性が低くなり、少ないPEQで補正できるのなら、その方が音が良くなる可能性があると思ったので。
  • 上がOKなら、グライコからJACKでの補正に切り換える。
  • そして、特性の測定を楽にするため、内蔵のサウンドカードを買う。: JACKとREW(特性測定プログラム)でサウンドデバイスを共用する場合、測定ごとに入力を設定し直す必要があるので、内蔵のオーディオを測定専用にして、その手間を省きたいため。
  • 外部DACは、グライコが壊れたら購入を検討する。

今朝、測定用の内蔵サウンドカードも不要になりそうなことが分かった。オンボードのサウンドデバイス(Realtek)を使っているのだが、それは、入出力が光とアナログの2系統ずつあるので、REWが使う入力デバイス(アナログ)とJACKに割り当てる入力デバイスを変えればいいのだ。基本的に、JACKでは録音しないので、JACKに光を割り当てた。すると、REWでの測定のたびに入力デバイスを設定し直す必要がなくなり、何回でも測定できた。それが分かる直前まで、ちょっと思い付いて、USB接続のオーディオインタフェース(こんなの)を物色していたというのに。トレビアン! (5/18 19:18)

(5/18 22:14 わずかに加筆・修正)

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暇なのと平凡な日常に変化が欲しかったので、模様替えをしてみた(が、その日のうちに戻した)。スピーカーの置き場所を変えたら、もっと特性が良くなる(=谷が少なくなる+グライコの調整量が少なくなる)かも知れないと思ったのだ。

結果は、筋肉痛と「謎」だった。

出窓にスピーカーを置いているのだが、凹んでいるところに置くのが悪いと考え、窓から1mくらいのところ移すことにした。事前に、以前使ったStndWave2というシミュレーションプログラムで、どんな特性になるか調べたのだが、今一ついい結果にはならなかった。それで、「まあ、(部屋の形は厳密には設定できないので、)シミュレーションと実際は違うだろう」という、何の裏付けもない甘い期待(あるいは、日本伝統の神風への期待)で、やってみることにした。

作業は、昨日の朝7時前から始めた。駄目だった時のために、元のスピーカーの位置に目印を付けておいた。一旦動かしたら、特性が微妙に変わるので再調整が要るとは思っていたが、ダメモトである。

9時頃には移動が終わった。ちょっと聞いただけで、何か変な音(共鳴しているような感じ)だったが、測定してみたところ、全然駄目だった。65Hzにすごく深い谷があった。出窓よりも全然良くなかった。改善するかと思って、スピーカーの位置や高さを少し変えたりしたのだが、やっぱり直らなかった。

ちなみに、シミュレーションでも同様の特性が出ていたから、結果論ではあるが、論理的に判断して移動を止めれば良かったのだ。「下手な鉄砲」なのか、「下手の考え休むに似たり」なのか。でも、現状に満足して(変化を恐れて)新しいことに挑戦しなかったら、東芝や日本になっちゃうしね!

結局、「場所が悪い」という結論に達し、14時頃に元の配置に戻し終わった。早速特性を測ったところ、案の定、以前と異なっていた。嫌らしいことに、440Hzに鋭い山ができていた。偶然なのか、ピッチ(A)の音だ。それで、グライコの設定を仮調整することにし、山をPEQやグライコで下げられることを確認した。

本棚などに物を戻していないからかと思い、戻してから測り直したら、今度は347Hzに鋭い谷ができていた。仕方ないので、(多少はマシになるかと思って、)グライコの設定を作り直した。その結果、谷は解消できなかったものの、どういう訳か、以前よりグライコの調整量を減らすことができた。特に、中高域はほとんど調整なし(真っ平ら)にできた(ただし、左右に1個ずつPEQを使っている)。

作り直したグライコ設定を見ると、出窓の素の特性は、(いくつかの谷はあるが、その谷は今回失敗した場所ほどはひどくないので、)意外に良好なことが分かる。グライコを導入した初期の頃は自動調整機能に頼っていたため、かなり補正量が多かった(→最初の調整の時)。しかし、手動で丹念に設定すると、こんなにわずかな補正で充分なのだ。ただ、それには、「谷を諦める」ことも重要だ。というのは、多くの場合、谷は定在波によって生じるので、(ブラックホールのようなもので、)いくら強くしてもほとんど補正できないので、音が悪くなるだけなのだ。

それはいいのだが、新しい谷や山ができた理由が知りたくて、今朝、いろいろ試した。スピーカーの直前にあるディスプレイの背面で音が反射するのが悪いような気がしたのだが、そうではなく、マイクの位置(=聴く位置)に依存しているようだった。そうは言っても、机やスピーカーの位置は大きく変えていないし、大きく変えられるものでもないから、心当たりがない。いずれにしても、部屋の構造の問題なので解決不可能という結論になった。幸い、調整した特性は新しい谷を除いて以前と同様だし、音を聴いた感じも問題ない(それでも、谷があるってのは音が減っている気がして、やっぱりいい気分ではない)。

今、子どもの頃に読んだ、肉をくわえた犬が橋の上から川を見て、川に映った自分を見て、「その肉を出せ」と吠えたら、肉を落としてしまった話を思い出した。欲張るのは良くないな。。。

それにしても不思議だ。物を移動して戻しただけなのに、音(微妙な特性)が変わるとは。今までは結構変えてもそんなことはなかったし、今朝だって、いろいろ変えても(悪いまま)ほとんど変わらなかったのに。。。部屋のどこかにオーボエ吹きでも発生したのだろうか?

そして、物の移動や設定の際には無理な体勢をすることが多く、脚や腕や腰が筋肉痛になった。でも、腰痛にならなかったのは良かった。

(19:59 若干加筆・変更; 20:33 題を「身近な謎w」から変更; 21:00 グラフなどを追加; 22:47 加筆・修正)

PS. グライコの調整(補正)は結構面倒なので、今回のようにスピーカーを移動するのは躊躇しがちである。その面倒さというのは、グライコが今一つ使いにくい(ほとんどはMIDI接続でPCから操作できるが、できないことも多いので、最終的にはパネルを操作しなければならない)ことと、マイクなどを引っ張り出して距離を測って設置して、特性を測定し、使いにくいグライコを調整することを、うまく行くまで何回も行うことだ。結果として、アイデアが浮かんでも、それを試すのには腰が引けてしまう。

でも、もし、以前試した、ソフトでイコライジングするなら、面倒さの1/4くらいは軽減できそうだ。1/4なんて微々たるものだが、それで試行錯誤がしやすくなるのであれば、検討の価値があるかも知れない。おもしろそうなのだが、前回試した時の結論のように、JACKでは使い物にならないからすぐには試せない。でも、他の方法があるのかも知れない。(20:16)

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昨日の投稿でちょっと書いた、音質調整(正確には、再生系の特性の補正)のためのグライコ(DEQ2496)をソフトで代替する件の見通しが立った(と思ったのだが、結論は追記を参照のこと)。

昨日、軽い気持ちで始めたのだが、さまざまな困難(というか、分からないこと)があった。でも、検索と先人の業績のおかげで、やりたかったことが概ねできることが分かった。

要求事項

  • DEQ2496と同等のイコライジング(31バンド、左右独立)をPCのソフトで行う。
  • イコライジングした音(スピーカー用)としていない音(ヘッドフォン用)を同時に別々に出力できる。
  • プレーヤーソフトgmusicbrowser(GMB)だけでなく、他の普通のアプリやOSの音も出せるようにしたい。

試行錯誤の内容(概略)

  • グライコ探し
    •  Linuxのグライコを検索して出て来た、以下のソフトは、バンド数が足りなかったり、左右独立でないので、使えないことが分かった。
      • Pulse Audio Equalizer, alsaequal, mbeq (swh-plugins), PulseEffects, CAPS audio plugin suite, Jamin
    • GMBのイコライザ(実際にはgstreamerのイコライザ)を改造して拡張するのは、特性測定時に測定ソフト(REW)の音をイコライジングできないので不採用とした。
    • Calf studio gearのイコライザは、30バンド・左右独立で、DEQ2496と同等なので、候補にした。
    • zam-pluginsのサイトには、31バンド・左右独立のイコライザ(ZamGEQ31X2)が書いてあるが、実際のパッケージには入っていないので却下した。
  • Calf studio gear (以下Calf)を動かす。
    • Calfが動くJACK(Linuxのサウンドシステムの一種)で音を出すのにとても手こずった。結局、デフォルトのデバイスでなく、明示的に光デジタル出力を指定すれば良かった。
    • 音の経路(例: スピーカーに出す前にグライコを通す)を指定するのも難しかった。qjackctlには「パッチベイ」という配線のような機能があるのだが、どういう訳か、使っているうちに設定を無視して直結し、イコライジングした音としていない音が重なってしまうので、使うのを諦めてjack-plumbingというコマンドを使った。この機能はありそうだと思っていたのだが、実際にはどうすればいいか分からなかったのだが、コマンド名から、もしやと思った。
  • イコライザを設定して、音を聴いてみる。
    • DEQ2496とは若干周波数やゲイン(音量)の刻みが違っていたが、正式に使う時に微調整することにし、おおまかな値をCalfのイコライザ(Equalizer 30 band)に設定した。
    • おそらく、各バンドのフィルタの特性はDEQ2496とは異なるので、実際の微調整は必須だと思う。
    • 聴いた感じでは、特に問題はなく、聞き慣れた普通の音が出ている。
  • OSや通常のプログラムの音も出力できるようにする。
    • pulseaudio-module-jackというモジュールを使い、標準のPulseAudio(Linuxのサウンドシステムの一種)に出る音がJACKに出せるようになり、ブラウザ(Vivaldi)の音が出た。
  •  2系統独立出力できるようにする。
    • チップ自体に機能があるので、ドライバを何とかすれば2系統出力できそうだからと、ダメモトでRealtekのサイトのLinuxドライバを入れたら、音が出なくなった(古い物を無理にインストールしたせいだろう)。バックアップからドライバを戻して復旧した。
    • 実際には、ドライバ自体は独立出力に対応しているので、alsa_outというプログラムにアナログ出力を受け持たせて、それに、以下のように音源を分岐して入れるようにして、イコライジングしない音も出るようにした。
      • 音源 → イコライザ → 光出力
      •   └→ アナログ出力
  • qjackctlが使いにくい問題への対処
    • JACKの制御のためにqjackctlが要るので、JACKは止めてALSA(もう一種のLinuxのサウンドシステム)にしたかったが、CalfはALSAでは使えず、他に要求を満たすイコライザがないので諦めた。
    • qjackctl以外のプログラム(Cadence)を試したが、もっと使えない(設定が保存できない?)ものだったので、諦めた。(5/8 7:21 追記:設定保存のメニューはないが、保存できているようだ)
    • qjackctlに指定できる、サーバ起動後の実行スクリプトが今一つまともに動かないので、上記に書いてきた機能を実現するためのいろいろな処理を行う起動用スクリプトを作って、そこからqjackctlを起動することにした。
  • その他
    • JACKは、位置づけとしては、WindowsのASIOのようなもののようだ。
    • 恐ろしいことに、JACKの試行錯誤中はOSすら不安定になった。今後は大丈夫か、ちょっと心配だ。
    • 複数のサンプルレートには対応しないようだ。設定していないサンプリングレートでも変換するから聞けないことはないが、本当は切り替えて欲しい。が、CD(44.1kHz)さえちゃんと聴ければ、とりあえずは問題ない。おそらく、いろいろな音をミックスして出すポリシーなのだろう(まあ、それが普通だ)。
    • イコライジングをソフトで行うため、CPU負荷は上がった。Calfのプロセスは、15%前後のCPU使用率となり、load averageは1前後になっていることが多い。ただ、全体的なCPU使用率(前述の使用率とは測っているプログラムが異なる)は4%未満なので、大きな問題はないのかも知れない。
    • なぜかOS(正確にはThunderbird)の音がJACKから出ないので、今後の課題だ。→ PulseAudioの「出力装置」の設定でJACKを「代替として設定」(右のチェックボックスをクリック)したら出るようになった。「代替」というのは、デフォルトのことだろうか? (17:59)

設定・操作画面

JACKで音質調整+2系統独立出力を実現した。(左上から時計回りに、JACKの制御(qjackctl)、音の経路設定(qjackctl)、30バンドグライコ(Calf)、Calfの制御)

30バンドグライコと音の経路設定は、なかなかの見物だ。

今後の予定

  • 複数のサンプルレートを自動で切り替えできないか、調べる。
  • 安定性を確認する。また、音質の異常や音飛びなどがないかを確認する。
  • 録音(入力)にも対応させる。(特性を測定する時)
  • DEQ2496でのイコライジングを止めるのか、熟考する(今は、興味を除いては、止めることに特段のメリットはないので、DEQ2496の故障時のバックアップや故障後の代替手段に位置付けるのがいいように思う)。
  • 実際の特性を測って、イコライザを調整する。

知らなかったものを試した結果、やりたかったことができて結構おもしろかったけど、疲れた。そんな訳で、あっという間に連休が終わりそうだ。。。

(19:39追記) モーツァルトのピアノ協奏曲23番を聴いていて、何となく音が悪い(元と違う: わずかに響きが違う感じなのと、ピアノの音がほんの少し平板的に聞こえた)気がして、気のせいなのか、イコライザの特性の差のせいかと思っていたのだが、ふとDEQ2496のパネルのLEDを見たら、思わぬ落とし穴を発見してしまった。DEQ2496はグライコだけでなく、数点だけPEQ(パラメトリックイコライザー)も掛けていたのだ。

だから、ソフトでDEQ2496を代替できるのはもう少し先だ。もちろん、CalfにはPEQもあるだろうから、不可能ではないだろう。が、やっぱり、そこまでしてやる気はなくなって来たというのが、正直なところだ。という訳で、この投稿の最後は、

To be continued?

(5/7 4:21追記) スリープからの復帰後に音が出なくなっていた。jack-plumbingが処理に失敗して、音の接続ができなくなっているようだ。jack-plumbingを再起動しても直らない。JACKのサーバが異常になったのだろうか。

これでは使い物にならないので、JACKは諦める。DEQ2496が壊れたら、その時に改めて考えよう。

(5/7 10:35追記) 結局、その後スリープからの復帰の問題にはまってしまった。この問題が解決したかは分からないが、GMBの出力が勝手に接続される問題は解決できた。勝手に接続するのはGMBのようで、再生をストップした後で再度再生する時に、デフォルトの出力先("system")に接続している感じだ。それで、qjackctlのパッチベイの設定で、systemの入力を「排他的」にすると、一つの出力(ここではCalfの出力)しかから接続されないようになって、勝手に接続されなくなる。

なお、qjackctlのパッチベイを使うことにした理由は、jack-plumbingがスリープに対応していないからではないかと思ったからだ。

また、alsa_outはJACKサーバが起動していない場合、勝手にサーバを起動するため、余計なサーバ(jackd)が起動していたことが分かった。本当のJACKサーバは今はjackdbusのようで、これはqjackctlが起動するので、alsa_outはqjackctlの後で起動するようにした。これもスリープに関係しているのではないかと予想(期待)している。

なお、昨夜、PEQも仮に設定してみた。しかし、音の違いは良く分からなかった。違いを判別するには、測定してみる必要がありそうだ。

(5/8 6:25追記) その後、興味本位で特性を測定したくなってしまって、連休の最終日を潰してしまった。

測定にはマイクの音を入力する必要があるのだが、測定ソフトREWがJACKに対応していないので、手こずった。最初に試した時は、うまくいったと思って測定したら、やけにいい特性が出て、「実はグライコは要らなかった??」と思い掛けたのだが、それは科学的でないし、実際、聴いたら音が良くなかったので、何かおかしいと思って調べたら、雑音(内部的なハウリング?)を録音していたようだった。

結局、JACKがオーディオインタフェースを専有するために、REW(標準サウンド(ALSAかPulseAudio)を使用)が録音できなくなっていたのが原因だった。もう一枚オーディオインタフェースがあれば楽だったのだが、ないので試行錯誤した。いろいろ調べて、JACKの制御プログラムをqjackctlでなくCadenceにし、JACKでは出力だけするように設定すればいいことが分かった。ただし、REWが何かおかしいようで、測定のたびに入力を設定し直す(一旦別のに設定して戻す)必要があった。

それでようやく測定ができた。結果としては、暫定的な設定で大きな問題はなかったが、右が少しずれていたのでグライコとPEQを微調整した。なお、PEQは必要だった(左右別のグラフを見ると分かる: 左: 80Hz付近、右: 150Hz付近に山がある)ので、Calfの"Equalizer 5 band"(これはグライコでなく、PEQ)を使用した。

調整前の特性は以下のとおり:

調整後の特性は以下のとおり:

左右一緒だと、調整前後の差は分からない。なお、左の220Hz辺りが強いことに気付かなくて調整しなかったのだが、本当に使う時に調整しようと思う。

結論としては、Linuxのソフト(JACKとプラグイン)でグライコ(DEQ2496)を完全に代替できる。ただし、使うためにはさまざまな面倒があるうえ、前述のように、JACKにはスリープの問題(今、別のプログラム(Cadence)を試している)があるので、当たり前のことながら、(技術的興味や物減らしへの熱意は別として、)DEQが使えるのなら使った方がいいだろう。

補足: 物減らしの面では、今はDEQのDACを使っているので、仮にDEQをなくしたとしたら、別の、ある程度良いDACが要るので、あまりメリットはない。それどころか、新しい物を買うという点で言語道断だ。だから、この方式は、DEQが壊れた時だけ意味がある。

PS. JACKのスリープからの復帰で再生できなくなる問題は、Cadenceでも駄目だった。JACKのサーバとの通信ができなくなるようだ。いくら技術的におもしろくたって、こんなに出来が悪いのでは、使い物にならない。よくこれを「プロ用」と言えると思う。これで、完全に諦めることができた。(5/8 19:55)

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オーディオアンプ(SAYA SP192AB)はPCの上に載せていたのだが、常々、ちょっと邪魔に感じていた。小さいから場所は取らないのだが、収まりが悪いというのだろうか。アンプがあるとPCの上にティシューがうまく置けなくて、アンプの上に載せると不安定になるのが一番嫌だった。あと、PCの上を這うケーブルも邪魔に感じていた。

それで、昔見た、PCの5インチベイに入るアンプ(例: 鎌ベイアンプ; 当時は「アンプをベイに入れる意味なんてないし、雑音が入るよ」と思っていた)にインスパイアされてしまったw 僕のアンプも高さがベイと同じくらい(3.5cmくらい → 1.5インチの規格でもあるのだろうか?)なので、頭の中では、ベイに入れられそうな気がして来たのだ。

それで、いつもは思うだけで実行しなかったのだが、今朝は暇だったのと、なぜかやる気が出たので、2.5インチデバイス用アダプタと高さを比べたり、ベイの高さと比べてみた。すると、ギリギリ入るような雰囲気だった。

それで、実行してみた。2.5インチデバイス用アダプタにアンプを載せたのだが、普通に載せると微妙に高さが合わず、ベイ1個には収まらなかったので、2ベイを使うことにした。更に、アダプタの取り付け方を工夫した(ベイを1段上にし、取り付けレールの取り付け位置を下にずらした)ところ、信じられないくらい丁度いい高さになった。なお、アダプタの底面に薄型CDケースの上半分を付けて穴を塞いで上下逆にケースに取り付け、その上にアンプを載せた。

ただ、それでも問題はあり、空きベイのカバーの高さが微妙に高くて(縁の部分が余計)前面パネルが閉まらなかった。仕方ないので、見栄えは悪いが、カバーも2個外すことにして作業を進めた。ケーブルは、後ろのカードスロットの最下部の蓋を外して入れ、PC内を通してアンプに繫いだ。一応、雑音が少なくなるように、基板やCPUからは離した。

それでひとまず完成と思いきや、2個目(アンプ下側)の空きベイのカバーを付けてみたら、なぜか付いたので、見栄えが向上し、本当にひとまず完成となった。

アンプ下側のカバーが付いた理由は、おそらく、アンプを少し(5mmくらい)奥に置いたからだろう。そのため、アンプは「ツライチ」にはなっていない。カバーを削ればいいが、不器用なので、綺麗にできる可能性はかなり低い。まあ、「今後の課題」だ。他に、(暗くて目立たないが、)アンプの左右に隙間があるのを何とかしたい。見栄え以外に埃が入る問題がある。あと、アンプの色が黒で、PCと合ってないのもちょっと気になる。余ったカバーを加工してアンプ前面のカバーを作れば、横の隙間も一緒に解消するが、かなり難しい(その加工をするくらいなら、3Dプリンタを一式揃えて作った方が楽だw) そういうところが、「ひとまず」とした理由だ。

完成後、音を出してみたが、もちろん、ちゃんと出たし、雑音はなかった(実際には増えているのだろうが、レベルがかなり低いか、数MHz以上の高周波だから聞こえないのだろう)。

ただ、なぜかというか、心配が当たって、HDD(新HGST)の温度が1℃上がって35℃になった。アンプ左右の隙間のせいかと思ったのだが、ファンはHDDの直前にあるから、論理的に考えると隙間は関係なさそうなので、昼になって室温が上がったせいかも知れない。まあ、40℃近いわけではないから、大きな問題ではないので、少し様子を見たい(と思っていたら、今は更に1℃に上がっている。室温も1℃近く上がったので、そのせいか?)。

これを書いていて、ふと、「グライコ(DEQ2496)もPCのベイに入ったらいい(おもしろい)なあ」と思った。もちろん、今の物はサイズ的に全く無理だが、新製品としてであれば充分可能だろうし、出たら欲しくなりそうだ。

というか、「グライコをソフトで実現すればいいんじゃない?」って気もしてきたが、できない理由はあっただろうか? もちろん、プレーヤーかOSがDEQ2496と同等の高精度なグライコを実現している必要があるし、DAC(今はグライコ内蔵のを使用している)をどうするかという問題はある。DACはできれば光で繋ぎたいし、PCとは別にしたい気はする。が、まあ、それも今は大きなこだわりではない。

そもそも、DEQ2496は単独で特性の調整ができるから買ったのだが、その後、自動調整では不十分になったので、今は最初の荒い調整以外は手で調整している。だから、グライコがDEQ2496である必要はなかったのだ。固定観念にとらわれていたと言えるし、そこから抜け出せそうな気もする。

最初は、思い付きで始めた「(結局無駄に終わる可能性の高い)余計な暇つぶし」だったのだが、なんか、おもしろい展開になって来た。

 

(5/6 2:08追記) などと思いながら、モーツァルトのピアノソナタを聴いてくつろいでいたら、突然デロリアンが現れて、中からドクが出て来て、「大変だ!」とか言って車に乗せられ、画面に

To be continued...

と出た。

なんてことは残念ながら全然なく、naokiさんへのコメントを書いていたら、隙間の塞ぎ方のアイデアがひらめいたので、深夜ではあったけど早速試してみたら、位置の調整に苦労したけど何とかできて、結構綺麗にできた。ツライチにはできなかったけれど、ちょっと見ただけでは隙間はほとんど分からなくなった。これなら、埃は余り入らなそうだ。あり合わせの物を使ったのだが、色も、ちょっと見ただけでは、うまく合って見える。

さすがに疲れたので、詳細は寝てから書く。

(5/7 5:02追記) 思い付いたのは以下だった。

  • 隙間を塞ぐのが難しいのは、アンプがBDドライブの下にあって、上段にベイのカバーがないので、パネルにテープなどを貼れないため。
  • それなら、アンプを一段下に置いて、上段にベイのカバーを付ければいい。

実際に試すとアンプの位置が合わないので、2.5インチのアダプタに載せるは止めて、CDケースを重ねて調整した。ベイの中央からアンプが出るように、いろいろな物を使って位置を上下・前後に微調整した。アンプとパネルの隙間は2mm程度だ。また、写真では見えないが、アンプの上部も2mm程度空いている。ボリュームの大きなつまみを外さずにパネルを開閉できるようにするために、空けざるを得なかった。

アンプ左右は、厚紙(菓子箱?)を両面テープで貼って塞いだ。いつか剥がれそうなのが、ちょっと気になる。

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毎年恒例の、オーディオ再生系(部屋も含む)の特性の確認。

去年Linuxに移行したので、今回はちょっとしたトラブルがあった。移行した時、それまで使っていた測定ソフトSpeaker WorkshopがWine(LinuxでWindowsのソフトを動かせる(かも知れないw)ソフト)で動くことを確認していたつもりだったのだが、実際には、音の再生がまともにできず(再生が短時間で終わってしまう)、測定できなかった。仮想環境(VirtualBox)のWindows 7で動かしても駄目だった。

それで、慌てて代替ソフトを探したら、ありがたいことに、すぐにいいものが見つかった。Room EQ Wizard (REW)というソフトだ。去年は結構探しても見つからなかった気がするのだが、今回は"Speaker Workshop alternative"で検索したのが良かったようだ。

REWはSpeaker Workshopの10倍はいい感じだ。使いやすいし、機能も豊富だし、安定している。

Room EQ Wizardの測定結果の画面

実は、今日はだるくてやる気がなかったので、ソフトを見付けて動くのが分かったら終わりにしようと思っていたのだが、余りにいい感じなので測定までしてしまった。

その結果、問題がない(前回から大きな変化がない)ことが分かった。以下に、グライコ(DEQ2496)で調整後のスピーカー出力(左右同時再生)の特性の測定結果を示す。

使用したソフトの違いにより、今回はスイープ信号で、前回と前々回はM系列の擬似雑音で特性を測定している。また、今回は1/12oct(オクターブ)の、前回と前々回は1/6octの平滑化をした。今回は、グラフが0dB付近になるように数十dB下げた。なお、前回との比較図は、グラフィックソフト(gimp2)で前回の縦横のスケールを調整して重ねて作成した。

なぜか、前回より若干特性が良くなった感じだ。具体的には、低域(40-60Hz)のレベルが4dB程度上がり、55Hzの谷もその分浅くなっている。比較図には載せなかったが、前々回に近い感じだ。マイクの位置の違いによるのか、部屋の条件が変わったのか分からないが、まあ、良い分には問題ない。

なお、今回は鋭い谷がいくつかある(150, 320Hz付近)が、平滑化の違いによるものではないか。それから、500-600Hzの谷はいつも深さが変動するので、余り気にしていない。

一行でまとめると、

60Hz〜20kHzで±5dB、40Hz〜20kHzでも-10,+5dB

と、なかなかいいと思う。逆に、低音や高音なんて、そんなにちゃんと出ているのかとさえ思う。余談だが、測定している時、測定が終わったと思って画面を見ると、実際には超高音(10kHz以上?)がまだ出ていて、もはやそんな音はかすかにも聴こえず、ハイレゾなんて全く不要なことを実感させられる。。。

なお、REWを使う時には、いくつかのコツがあるようだ。

  • デフォルトのサウンド(Preferences→Soundcard)設定では音が入出力できなかったので、試行錯誤したところ、出力も入力も"default [default]"にするとうまく行った。紛らわしいが、これはREWのデフォルト("Default Device")とは異なり、Linuxのデフォルトという意味なのだろう。
  • 最初はマイクからの入力ができなかったが、上記の設定や、マイクの接続端子(マイク/ライン)やPulseAudioのミキサーの設定(設定→プロファイル)を変えていたら、なぜかうまく行くようになった。

 

参考: システム構成(前回からの変更点のみ)

  • 周波数特性測定プログラム: Room EQ Wizard V5.18
  • OS: Linux Mint 18.1
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