Archive for the ‘オーディオ’ Category

(音に関することだから、「聞こえてしまった」と書くのが正しい。)

先日、スピーカーを内向きにし、グライコの補正量を最低限にしたためだろう(グライコのDACを使うようにしたのは関係ないと思うが)、音がとても直接的に聞こえるようになった。

それは大変いいことなのだが、今まで何度も書いてきた、「今まで聞こえなかった音が聞こえた」レベルではなく、現代の録音方式の限界に気付かされてしまって、本当に喜ばしいのか疑問になる程だ。

その限界とは、ハイレゾ云々ではなく、音の広がりだ。音が直接的に聞こえるせいで、ボーカルや各楽器(パート)の音に広がりやゆらぎが感じられないのだ。各パートの音が、決まった位置から点のように聞こえてくる。

その理由は、現代のほとんどの曲は、マルチマイクといって、各パートが複数のマイクで個別に録音されてから、ステレオにミックスされるためだ。要するに、複数のモノラルの音を適当に左右に振り分けてステレオにしているのだ。各パートは基本的にモノラルなので、左右に広がるはずがない。何本かの積み木を左右に並べるようなものだ。積み木と積み木の間は隙間であって何もないし、位置が動くこともない。エフェクトを掛ければ広がるが、人工的なので分かる。

ポップスだけではない。クラシックだってマルチマイクだから同じことだ。音に広がりがあるように感じるのは、残響を収録した音を混ぜているからだろう。ただし、ピアノなどのシンプルな構成の器楽曲では、ワンポイントマイク(左右一組のマイク)で収録して自然な広がりで収録されている可能性はある。

この問題はどうしようもない。ハイレゾにしようが全く関係ない。現代の音楽の構成や制作手順を変えない限り、解決できない。もし、マルチマイクを止めるとすれば、録音する時には全員が同じ場所に集まって演奏しなければならないし、例えそうしても、各パートの音量のバランスを取るのが非常に難しいだろう。それに、誰かが間違ったら、もう一回最初からやり直しだ(切り貼りしたら、音の広がりが食い違ってしまうから)。非常に時間とお金が掛かるだろうから、現実的ではない。

という訳で、悲しいことに、現代の(録音された)音楽はほとんどが不自然な音であることに気付いてしまった。とは言え、音楽は音の良し悪しでなく、曲や演奏の良し悪しの方が重要だから、聴く価値がない訳ではない。

(9/19 9:14 加筆)

PS. その点、生演奏はベストなのだが、以下のような欠点がある。

  • 常にいい演奏が聴ける訳ではない。
  • もう居ない/存在しないアーティストの演奏は聴けない。
  • いつも音のいい席(中央付近)に座れる訳ではない。
  • クラシックでは他人の咳などがうるさく、ポップスでは音が大き過ぎる。
  • そもそもポップスでは、マルチマイクから作られたステレオの音をスピーカーから聴かされる。

(9/19 9:16)

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旧アンプ(Marantz PM-17SA)をオークションで手放した。のだが、今回もいくつかトラブルがあった。

まず、落札者が連絡して来なかった。前回も似たようなことがあった。オークションには魑魅魍魎が多いようだ。次点の人からも連絡がなく、折角いい値段だったのだが、諦めて再出品した。

2回目はなかなか入札がなくて、締め切りまで気を揉んだのだが、何とか希望していた値段(約35000円)で落札された。最初より7千円くらい安いが、欲張ってはいけない。今度の落札者はちゃんと連絡してくたのでほっとした。当たり前のことなのだが。

無事入金してもらったので発送したのだが、今度は運送業者の人が大きさを小さく見積もって、想定より料金が安くなってしまった。普通ならありがたいのだが、預かった送料を返金しなくてはならなくなるので、逆に迷惑だ。「もっと大きいはずです」とも言えず、落札者に返金する連絡をした。

これで、この夏のTODOはすべて終わった(正確には、返金が済むまでは終わりではないが、まあ大丈夫だろう)。暑くて長い夏だった気がする。

PS. 結構精神的に疲れたので、今は、オークションは懲り懲りだ。が、冬にはDACを手放す予定だ。

PS2. 同時に出品した「ストップ!! ひばりくん!」の単行本(2組持っていたので片方を手放すことにした)は、2回出品したが売れなかった。アクセス数は1桁だった。もう大昔の作品だし、今の流行とは全然違うからかな。ちょっと寂しい。。。

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前回の仮説は、出力のXLRコネクタ直前のコンデンサ(100pF)を通して左右の音が漏れるというものだった。今回はその一部を実証した。

コンデンサはGNDに接続されているので、それを通して左右の音漏れが生じるなら、GNDの電位も変動するはずである。そこで、GNDの電位の変動を測定してみた。

構成:

PC (WaveGeneで右チャネルに-3dBの音を生成) → DEQ2496 → (左出力のGND → +, ケース左側のネジ → GND) → PC (WaveSpectraでスペクトラムを観察)

結果:

  • 生成した音=1kHz → 1kHzに約-111dBの山
  • 生成した音=20kHz → 20kHzに約-109dBの山

本当にわずかではあるが、GNDに音が漏れていることが確認できた。これは、GNDの電位が変動することを示している。また、漏れは高域で大きくなることが分かった。

ただし、コンデンサは沢山あるし、配線の浮遊容量の影響も考えられるし、電源電圧の変動が影響している可能性もあるので、高域でのクロストークの悪化の原因が例のコンデンサなのかは、まだ確定できない。

代理店に問い合わせたところ、メーカーから「仕様の範囲内」との回答が来たとのこと。原因は分からないが、まあ諦めよう。実用上は全く問題ないのだから。(9/3 19:12)

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前回はもろくも崩れたのだが、昨夜から今朝にかけて、いろいろ考えたり試したりして推測した。

原因は、出力のXLRコネクタ直前のコンデンサ(100pF)ではないか。

DEQ-XLR-conn

容量が小さいしGNDにつながっているので、関係ないと思っていたのだが、これしかなさそうだ。

最初はフラットケーブルを疑ったのだが、その浮遊容量は、長さを10cmとすれば約5pFである。20kHzでのインピーダンスは約1.5MΩだ。

実際に5pFを左右チャネルの間に入れてクロストークを測れば、影響が分かるのだが、コンデンサが手元にないので抵抗で試した。すると、1MΩでも影響はなかった。よって、原因はフラットケーブルではない。

更に抵抗を小さくしていって、20kHzでのクロストーク(約-70dB)と同等の影響が出始める抵抗値を調べたところ、450kΩ程度であることが分かった。これを20kHzでのインピーダンスとすれば、容量は約18pFとなる。

そのくらいのコンデンサは回路中にない。が、上に述べたXLRコネクタ直前のコンデンサ(100pF)が、GNDにつながっているために影響が少なくなっているのではないだろうかと考えた。

これが正しいことを確認するには、改造(コンデンサの除去)が必要だが、それはしたくないので、「とりあえずの仮説」としておく。

PS. それにしても、このコンデンサは何のためにあるのだろうか。

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昼間考えて気付いたのだが、以下は誤りだ。というのは、LPFのコンデンサとGNDを通して音が漏れるなら、同じチャネルのHotとColdすら打ち消しあうはずで、そうなると高域の周波数特性に影響があるはずだが、それはないからだ。そもそも、すべての信号の基礎となるGNDがふらつくはずがない。

ということは、他にクロストークの原因があるはずで、まだまだ頭の体操は続く。別に、突き止めても手の施しようはなさそうだが、技術者として気になるのだ。(19:10)

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今朝も引き続き、グライコ(DEQ2496)のクロストークが高域で悪化する理由について考えた。そして、原因が分かったかも知れない。結論は最後に書く。

まず、原因として、以下を疑った。

  • フラットケーブルの隣接線間の浮遊容量
  • 基板のパターンの線間の浮遊容量
  • 左右のGNDが共通になっていること

そして、フラットケーブルの浮遊容量が最もそれらしかったので、フラットケーブル、クロストーク、浮遊容量などの単語で検索した。すると、「10pFの浮遊容量があれば50Hzの商用周波では、約300MΩの絶縁抵抗の場合と同じ漏洩電流」という記述が見つかった。これが大きなヒントになった。

その例から比例計算すると、浮遊容量が0.1μFなら10kHzで150Ωとなり、かなり影響がありそうだ。

ただ、フラットケーブルの仕様例から、浮遊容量は1mで約50pF程度である一方、グライコ内の線長は高々15cmだから、フラットケーブルは原因としては考えにくくなった。

それから、別製品(DCX2496)のDACの後ろの回路図(グライコと同じと言われている)を眺めてみた。

dcx2496-DAC-output

(← DAC / → 出力端子)

すると、DACの出力直後(図の左側)に、左右のHot・Cold共にGNDに対して約2nFのコンデンサ(C29など)が入っているのに気付いた。これは以前には関係ないと思っていたのだが、今日見つけた「10pFの浮遊容量・・・」の記述に合わせると、影響がありそうなことに気付いた。

左右の信号線がそのコンデンサで(GNDを介して)連結されているとみなせるので、左右間の容量は、(2個直列なので) 1/(1/2+1/2)= 1nF (=1000pF)となる。

それを「10pFの浮遊容量・・・」に当てはめると、以下のような抵抗値・漏洩比率となる。

1kHz: 約150kΩ : 0dB
10kHz: 約15kΩ : 20dB
20kHz: 約7.5kΩ : 26dB

(上の計算を、コンデンサのインピーダンスの式 Z= 1/(2πfC) を用いてより正確に行うと以下になるが、結果は同じである。

1kHz: 約159kΩ: 0dB
20kHz: 約8kΩ: 26dB

)

昨日の測定では、1kHzで-91dB、20kHzで-70dBだった。20kHzでの劣化は91-70= 21dBと上の26dBに近く、このコンデンサがクロストークの原因である可能性が高い。

そこで、このコンデンサはなぜあるのか、なくせないのかを考えてみた。この部分は、コンデンサの前の抵抗(R36など、2kΩ)と合わせてローパスフィルタ(LPF)になっている。カットオフ周波数は約40kHzなので、DACのエイリアシングノイズを抑制しているようだ。そして、DACチップ(AK4393)のデータシートのサンプル回路にも後付けLPFが記載されているので、このLPFはあった方がいいようだ。

ただ、実際には、サンプリング周波数が44.1kHzの場合にはカットオフ周波数は約20kHzであるべきなので、このLPFは効果がなく、省いてもいい気はする。

結論は以下のとおりである。

  • グライコ(DEQ2496)のクロストークが高域で悪化する原因は、出力回路中のローパスフィルタ(LPF)のコンデンサを介して左右がつながっていること。
  • このLPFを削除することで、クロストークの悪化は解消可能と思われる。

が、回路を改造する勇気はないし、その腕もないので、我慢するしかない。そもそも、昨日の検討で、この程度のクロストークは問題がないことになったのではないか。

まあ、とりあえず原因が分かっただけでも、随分すっきりして気分が良くなったから、良しとする。

PS. LPFを残したまま解消する方法があった。LPFを、オペアンプを使ってアクティブフィルタにすればいいのだ。もちろん、やる気も腕もない。それにしても、メーカー(Behringer)はどうしてこんなところでケチってしまったのだろうか。もったいない。(7:52)

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グライコ(DEQ2496)の内蔵DACを使うのは諦めたはずだったのだが、どうしてもそのシンプルさが忘れられず、今朝もネックのひとつのクロストーク(左右間の音漏れ)が悪い原因が気になり、一日中、暇な時にあれこれ考えたり調べたりしていた。

結論は出なかったのだが、左右チャネルのGNDが共通なことや、配線や基板のパターンが近接していることが原因になりそうなことが分かった。それから、ちょっと気になったので、以前測定したアンプ(SP192AB)のクロストークの値を調べてみたら、約-73dBだった。思っていたより悪く、グライコが高域でそのくらいまで(前回の測定値は約-78dB)悪化していても問題ないのではないかという考えが浮かんできた。

それで、確認のためにグライコのクロストークを測り直してみた。今度はRMAAでなく、WaveGeneとWaveSpectraを使った。すると、最悪値(20kHz)で-70dBだった。アンプよりは悪いが、まあ許容できる気がした。というのは、クロストークが-70dBというのは、例えば左チャネルから1の大きさの音が出ていたら、右チャネルからも1/3162の大きさで左チャネルの音が出るということだ。そんなに小さい音など、他の音に紛れて分からないだろうからだ。

次に、ひずみについても調べた。以前測定したアンプのTHDは0.011%だった。グライコのTHDを測り直してみたら、0.0085%(THD+N)だった(グライコのTHDは時間と共に増えるのだが、今回は電源を入れてから時間が経っていたので、定常値と考えられる)。これも許容できると思った。というのは、0.0085%というのは約-81dBで、部屋の環境騒音(少な目に見ても約-30~40dB)に埋もれて全く聞こえないレベルだからだ。それに、スピーカーの出すひずみは桁違いに大きいのだから、こんなレベルのひずみなどないに等しいのだ。

クロストークとひずみが問題ない(もちろん、外部DAC(UD-501)に比べればひどい値なのだが、上述のように聴覚の特性や聴く環境を考えれば許容しうる)のであれば、残りのネックは電源on/off時の雑音だけだ。これは、アンプの雑音と違って、グライコの電源をon/offする時にアンプの電源を切るか音量を下げておけば回避できる(グライコに直結しているヘッドフォンは無理だが、装着していない限り聞こえないし、壊れる程大きくないので良しとする)。

グライコの内蔵DACを使うのなら、外部DACはもちろん、光信号をグライコ用とヘッドフォン用に分ける分配器も必要なくなり、グライコとアンプだけになるので、構成がとてもシンプルになる。シンプルは正義だ。

という訳で、再びグライコの内蔵DACを試すことにした。

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先々週からグライコ(DEQ2496)の内蔵DACを使うことや、光出力インタフェースを換えたりすることを試したりしたのだが、結局のところ、始める前と同じ構成になっていた。

その間に、いろいろな部品やサウンドカードを買ったり、工作をしたり、さまざまな調査をしたりしたのだが、全部無駄になった。いや、実際には無駄ではない。試した結果、(聴覚上は分からないだろうが)グライコのアナログ出力は特性が良くないことが分かったし、それまで知らなかったことも知ることができた。

残念だったのは、買ったサウンドカード(MAYA44 XTe)のADCの性能が今一つで、光出力インタフェースの違いによる特性の差を測り切ることができなかったことだ(ブログには書かなかったが、最終的に、オンボード(Realtek)とMAYAの光出力の差は測定できなかった)。でもまあ、そんな小さな差は本当に些細なこと(-100dB以下の世界)だから、良しとする。

ともあれ、これで、この夏のオーディオ関係のしごとは一旦終了だろうか。何となく寂しい気がする。あ、これはnaokiさんの、祭りが終わった気分かも知れない。

他に何かないだろうか?

最後のあがき: オンボードでなくMAYAの光出力を使うことにし、光と同時に音が出るMAYAのアナログ出力にアッテネーターを介してヘッドフォンをつなげて、光分配器(グライコ用とヘッドフォン用に分けている)を不要にしてみた。これで、MAYAとアッテネーターが無駄にならなくなった。(22:32)

残念ながら、これは駄目だった。インピーダンスが合わないせいだろう、ヘッドフォンの音が悪い(低音が変)。やっぱり、変更なしとなった。(23:10)

MAYAは純正のASIOドライバなので(オンボードはフリーソフト)、やっぱりMAYAの光出力を使ってみることにした。これが鼠一匹だ。

以下に比較と検討を書く。

MAYA
  • 純正のASIOドライバ
  • クロックが48kHz系(24.576MHz)だけなので、44.1kHz系で誤差がある(ただし、0.1%未満のはず)。
  • ジッタ不明
  • PCIe接続
  • 96kHzまで
  • チップはちゃんとしている?
オンボード(Realtek)
  • フリーのASIOドライバ(ASIO4ALL)
  • クロックの誤差はない。
  • サウンドチップでのジッタ: 150/500ps (typ./max.)
  • South Bridgeに直結
  • 192kHzまで
  • チップがしょぼい?
  • Intel HD Audioの(ちょっと変わった)仕様の影響がある?
検討
  • 純正ASIOドライバの方が、性能がいいのではないか。
  • クロック誤差やジッタの差が聞こえるとは思えない。
  • PCIeのデバイスは他にないので、問題はなさそう。
  • チップはMAYAの方が良さそう。

(8/19 7:34)

ところが、MAYAはサンプル周波数が変わると再生が停まってしまうことがあるので、やっぱり駄目だ。純正ドライバはしょぼかった。(8/19 7:57)

結局、始める前から変わったのは、音の出力方式をWASAPIからASIOにしたことだけだ。ASIOなら、MusicBeeで再生開始・(一時)停止時にフェードできることが分かったからである。(8/20 5:40)

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アンプが戻って来るまでは、サブディスプレイのスピーカーで音楽を聴いていようと思っていたのだが、どうも迫力に欠ける。そこで、思い付いた。

サブディスプレイで本物のスピーカーを駆動するのだ。

ヘッドフォン端子から出力を取り出し、ワニ口クリップでスピーカーの端子につなげた。

IMG_2248_サイズ変更

(←ヘッドフォン端子へ / スピーカーの端子へ→)

まったくの空中配線で不安定この上ないし、接触の良し悪し以前だ。が、アンプが戻るまでの数日間は持つだろう。

スピーカーの設置場所の特性のため、そのままでは低音が出過ぎるので、MusicBeeのグライコで低音を適当に弱くした。左右独立ならもっと正確に調整できるのだが、そうでないものは仕方ない。

聴いてみると、結構ちゃんと聴こえる。低音も高音も一通り出ている。さすがは本物のスピーカーだ。そして、サブディスプレイのアンプが意外に使えたので、再び感心した。

この配線をしながら、戦時中に、コーヒー好きな人たちが、コーヒー豆がないから大豆か何かを煎って飲んでいたという話を思い出した。あるいは、1885年に隠されて1955年に発掘されたデロリアンの壊れたICを、ドクが真空管を組み合わせて作るという話も。

PS. グライコのアナログ出力をスピーカーに直接つなげることも試したのだが、さすがに出力回路がスピーカー用にはできていないせいか、低音がおかしかったので止めた。

更に思い付いてしまった。(通常どおり、)PCの出力を光でグライコに入れ、グライコのアナログ出力をサブディスプレイに入れ、その出力をスピーカーに入れるのだ。そうしたら、ちゃんとした音質補正がされるようになり、格段に音が良くなった。(12:57)

さっき、早くもアンプが修理されて返って来た。今度はDCプラグがしっかりと挿さるようになり、一安心だ。ありがたいことに、代用品を使うのはとても短い期間で済んだ。修理のお礼に、感想も送ろうかと思ったが、何となく僭越な気がしたので、止めた。(8/18 20:18)

音を出したら、当然ながら、慣れ親しんだ音でほっとした。やっぱりこうじゃなくちゃ。(8/18 20:48)

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車じゃなくてオーディオの話。

新しいアンプのDCコネクタが若干緩いので、修理してもらうために返送したので、今はサブディスプレイのスピーカーで音楽を聴いている。

もちろん、周波数特性もひずみ率その他もろもろは論外で、「いい音」ではないのだが、それなりに聴けるので感心している。破綻なく、それなりにまとまっているのだ。

でも、車で言えば代車に乗っている気分で、短期間ならいいけれど、長期は勘弁という感じ。

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もちろん、女性関係じゃないですw

期せずして土曜日にサウンドカード(ESI MAYA44 XTe)が届いたので、グライコ(DEQ2496)の内蔵DACを使うかどうかを決めるために、外付けDAC(UD-501)との特性の比較をすることができた。内蔵・外付けそれぞれの構成で以下の特性をRMAAで測定し、比較した。

  • 周波数特性
  • THD(高調波ひずみ率)
  • IMD(相互変調ひずみ率)
  • ダイナミックレンジ
  • クロストーク

測定の構成は以下のとおり。

  • [内蔵DAC] MAYA44 光出力 → DEQ2496 Main出力 → MAYA44 アナログ入力
  • [外付けDAC] MAYA44 光出力 → UD-501 アナログ出力 → MAYA44 アナログ入力

実際には、もっといろいろな組み合わせで数多くの測定をした。というのは、内蔵DACのひずみ率(THD, IMD)が安定しなかったからである。その変動の原因を調べて、変動しない方法を模索したのだが、不可能だという結論になった。ひずみ率は、グライコの通電時間(=DACの温度?)に比例して増えるようで、ケーブル長、ターミネーター、直列抵抗、入力レベルには関係していなかった。

以下に、通電直後の特性の比較結果を示す。

周波数特性

20150816-Freq-cmp-1

緑: 内蔵DAC, 白: 外付けDAC

→ 互角

THD

  • 内蔵DAC: 0.0080%
  • 外付けDAC: 0.0019%

→ 断然外付けDAC

IMD

  • 内蔵DAC: 0.0063%
  • 外付けDAC: 0.0058%

→ 互角

ダイナミックレンジ

  • 内蔵DAC: 96.8dB
  • 外付けDAC: 96.4dB

→ 互角

クロストーク

  • 内蔵DAC: -95.3dB
  • 外付けDAC: -96.5dB

20150816-CT-cmp-2-1

緑: 内蔵DAC, 水色: 外付けDAC

→ どういう訳か、数値は互角だが(1kHzでの値を使っているようだ)、グラフから外付けDACの方が好ましい。

結論としては、THD, クロストークが優れている外付けDAC(UD-501)を使うことにした。また、最初に書いたように、内蔵DACのひずみ率が安定しないのはとても好ましくないことも決め手となった。

やはり、DEQ2496の値段(約3万円)なりのDACなりアナログ回路だったということなのだろう。全くの推測だが、DEQ2496の内蔵DACのチップに内蔵されているフィルタ(SCF)の特性が温度に影響されるのではないだろうか。

それから、音質(特性)以外に、電源on時にスピーカーとヘッドフォンから雑音(小さい低音)が出るという問題点もあった。これは、アンプ選びの時に散々気にしてきたことなので、どうしても看過できない。

という訳で、先週からのトライアルは終了となり、「モトサヤ」に戻った。まあ、いくら省スペースといっても、ちゃんと使える高性能・高価格(約6万円)なDACを手放してまで、(耳では判別できないとはいえ)音が悪くて、雑音も出る内蔵DACで頑張ることもないだろう。

余ったアッテネーターは、アンプの音量調整の補助に使ってみようか。

(21:52,22:13 外付けDACの特性・コメントを訂正)

 

PS. うっかり測定し忘れていたので、実際にグライコを使用する時の構成でも特性を測定したが、THDを除き、UD-501だけの場合とほぼ同じだった。THDは約42%増加した。それでも、内蔵DACの1/3程度である。

  • [外付けDAC2] MAYA44 光出力 → DEQ2496 光出力 → UD-501 アナログ出力 → MAYA44 アナログ入力

PS2. ついでに光出力(オンボード(Realtek)とMAYA)の比較もした。測定の構成は以下のとおり。

  • [オンボード(DirectSound)] オンボード光出力 → UD-501 アナログ出力 → MAYA44 アナログ入力
  • [オンボード(ASIO)] オンボード光出力 (ASIO4ALL使用) → UD-501 アナログ出力 → MAYA44 アナログ入力
  • [MAYA] MAYA44 光出力 (ASIO) → UD-501 アナログ出力 → MAYA44 アナログ入力

数値的には大差なかったのだが、予想が裏切られて、オンボード(ASIO)の方がMAYAよりTHDとIMDのグラフの形状が優れていた。ジッターの差がそれらに現れるのだろうか? なお、オンボードでもDirectSoundは良くなかった。(もしかすると、ASIOはジッターが少ないのかも知れない)。それで、光出力はオンボードのASIOを使うことにした。

もちろん、グラフの形状が悪いといっても、耳で判別できるレベルではない(-100dB付近なんて、無響室でないと聴こえない)。純粋に好みの問題であることを明記する。

なお、オンボードの方がジッターが少ないというのは、以前書いたオンボード礼賛の推測が正しかったということだ。それにしても、MAYAの方が良くないというのは、ちょっと想定外だ。何かヘマをしているのだろうか。

ダイナミックレンジ

20150817-Drange-cmp-1-1

緑: MAYA, 白: オンボード(ASIO)

→ 互角

光デジタルなのに、50Hzとその倍数の山ができるのが不思議だ。もしかすると、光出力が電源に同期して変動しているのだろうか? あるいは、MAYAのアナログ入力に電源ノイズが入っているのかもしれない。

THD (左: オンボード(ASIO)、右: MAYA)

20150817-THD-cmp-2-1

→ 断然オンボード(ASIO)

IMD (左: オンボード(ASIO)、右: MAYA)

20150817-IMD-cmp-1-1

→ 断然オンボード(ASIO)

(8/17 8:38 オンボード(ASIO)の測定結果を追加し、コメントを訂正)

PS3. ふと、「グライコの内蔵DACや水晶を冷やしたら、ひずみは安定するだろうか」なんてことを思い付いてしまった。明日(休みなので)試してみようか。(22:37)

DACを冷やす件は、うまく行かなかった。昨夜、グライコの蓋を開たまままでDACに放熱板を付けて測定してみたが、放熱がうまく行かなかったのか、通電時間に比例するひずみの悪化は直らなかった。DACは結構熱くなっていた。(8/17 5:50)

PS4. Main出力のColdとGNDをショートしない場合に、通電時間に比例するひずみ(THDとIMD)の悪化がどうなるか調べてみた。すると、ショートしない場合でも、傾きは少ないもののひずみ(特にIMD)は増えた。ショートすることでアナログ出力回路の負荷が増し、ひずみの増え方が急になるのではないかと推測できる。

また、ショートしないと出力レベルが約3dB低くなるため、相対的にノイズレベルが上がって、THDとIMD(ノイズもひずみとして計算される)の数値が増えた。

なお、THDやIMDのグラフの形は、ショートしない方が良い(グラフで山が少ない)。これは、ショートすると出力レベルが上がって(ノイズが相対的に少なくなり)ひずみ率の数値は良くなるのだが、出力アナログ段がひずみやすいため、ひずみ成分(高調波)が増えるのではないかと推測できる。

THD比較 (左: ショートしない、右: ショートしている):

20150817-THD-cmp-1

なお、高域でクロストークが悪いのは、DACからの出力をフラットケーブル(おそらく、左右の信号が隣り合っている)で接続しているからではないかと思う。

結局、DEQ2496のアナログ出力回路の設計・実装が悪いという結論となった。何となくもったいない気がするが、これ以上は(出力回路を作り直さない限り)どうにもならないので、ひとまずは諦める。(8/17 6:24)

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