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以前から気になっていた、高域が少し落ちる原因を、ふと思い付いた。ごく当たり前のことなのだが、スピーカーが中央を向いていないからだ。スピーカーは聴き手(マイク)の方でなく、誰もいない「前」を向いている。今のセッティングでは、聴く位置と約30°の角度が付いている。ごく普通のセッティングなのだが、これが高域低下につながっていた。(高域が低下する理由は、確か、同じスピーカーの左右で微妙に経路長が異なるために音が干渉するからだったと思う。)

昔から知っていたはずなのだが、どういう訳か、今の場所にセッティングをする時には全く考慮していなかった。それを確かめるため、実際にマイクの位置を変えて測定してみた。

マイクが左右中央(青, マイクとスピーカーとの角度=約30°)と左直前(黒, 同約0°)での特性比較(左チャネル, グライコoff):

20150802-L-cmp-2-1

予想通り、高域(約2kHz以上)が3-6dB違っている。だから、スピーカーを内向きにすれば、高域の補正量(今は大体+3dB)を0に近くできるはずだ。そうすれば、グライコによる音質低下が(あるとすれば)減らせるはずだ。

でも、ちょっと面倒な気がするのと、雷が鳴り出したので、調整は後日行うことにした。

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雷が去ったので、ちょっと調整してみたら、案外簡単にできてしまった。

マイクが左右中央での前向き(青, マイクとスピーカーとの角度=約30°, 5月に測定)と内向き(黒, 同約0°)の特性比較(左右チャネル, グライコon):

20150802-GEQ-1a-1

内向き用グライコの設定(OW2-1-TW-1-S):

20150802-GEQ-1-1

高域の補正量をほとんど0にできた。(22:28)

少し聴いた感じでは、音源によっては(キャンディーズ 「そよ風のくちづけ」)、すごくリアルに聴こえるようになった。すごい。(22:43)

更に微調整し(効いてない補正を止めた)、+の補正をほとんどなくすことができた。

グライコの設定(OW2-1-TW-2-S):

20150803-GEQ-1-1a

昨日との比較(左右, 赤=昨日):

20150803-LR-cmp-1

(2015/8/3 6:34)

なぜか、音源によっては("Abbey road" 2009リマスター)、(調整していない)低音が更に出るようになった気がする。どうしてだろう? きっといいことなんだろうが、今までの低音に慣れたのに、またちょっと慣れが必要になった。(8/3 19:34)

いろいろな曲を聴くにつれ、この音は「問題」だと感じている。いや、悪いんじゃなくて、マスターテープと直面しているような、録音の良し悪しがダイレクトに伝わってくるような、聞き流しが許されないような、気の抜けない雰囲気を醸し出しているのだ。だから、慣れないと疲れる。人によって好き嫌いがはっきりする音だ。

スタジオに行ったことはないが、モニタースピーカーの音はこうなのではないかと想像している。いや、モニターはもっとリアル(そこで制作しているんだから、それ以上リアルなものはない)なんだろうけど。

今朝までは、今は意図的にカットしている重低音(40Hz)を出してみようかと思っていたのだが、これ以上強烈な音が出たら大変なので、もう少し先にしようと思っている。(8/3 20:13)

左2箇所(71, 422Hz)のPEQ(パラメトリック・イコライザ)が、音を悪くしそうで気になっていたので、使わないようにしてみた。やればできるものだ。その後、40Hzも出すようにしてみた。

昨日との比較(左右, 赤=昨日):

20150804-LR-cmp-1

グライコ(OW2-1-TW-4-S):

20150804-GEQ-1-1a

ちょっと聴いた感じでは悪くない。もちろん、例の"Abbey road"は低音が強いのだが、それ以外は低音が出過ぎということはない。慣れたのか、耳の調子が良くなったのか、昨夜より聴きやすい。低音はスピーカー(KEF Q300)の限界まで出しているはずだ。(8/4 7:09)

調整は飽きもせずに続く。

特性のグラフとグライコの設定を見ると、どうしてか、特性が谷の部分をグライコで下げているところがあるのに気付いた(例: 63, 160Hz)。調整を繰り返すうちに祖語が生じたのかも知れない。また、右の50Hzの正の補正は止めて、全域で正の補正を無くしたくなった。

早速試してみたら、意外にうまく行った。

今朝との比較(左右, 赤=今朝):

20150804-LR-cmp-2-1

グライコ(OW2-1-TW-5-S):

20150804-GEQ-2-1

グライコの正の補正をなくせた。また、全体的に補正量を少なく、補正カーブを滑らかにできた。 特性は、若干ではあるが低域の谷が減らせて、フラットに近づいた。 今朝より更に音源の良し悪しが明確に出るようになった。強烈な低音には慣れが要る。低音のせいなのか、"Another one bites the dust"が少し遅く聞こえる。(8/4 22:01)

今まで余りいい音に聞こえなかったベートーベンの3大ソナタが、結構いい音で聞こえる。(8/4 22:27)

まだまだ終わっていない。

グライコで、意図的にカットしている40Hz以下は、どうせ出ないのだから、補正なしにできないかと考えた。補正はしない方が音質がいいはずなので。

→ できた。問題なかった。

更に、左の63Hzや右の141Hz付近は谷になっているにも関わらず、グライコで下げているのが気に入らないので、PEQを復活させてグライコでの補正をやめた。

昨夜との比較(左, 赤=昨夜):

20150805-L-cmp-1

昨夜との比較(左右, 赤=昨夜):

20150805-LR-cmp-1

左だけだと54Hzの谷が浅くなっているのだが、左右で測ると、残念ながら、特性の違いはほとんどない。

グライコ(OW2-1-TW-7-S):

20150805-GEQ-1

最初の頃(OW2-1-TW-1-S)と比べると、かなり違う。

PEQ(左):

20150805-PEQ-L

PEQ(右):

20150805-PEQ-R

設定を見ると、大きな調整が必要な帯域は少ないことが分かる。何とも残念なのは、 54Hzと560Hzの谷である。これは、設置場所を変えるなどしないと、何ともならない。(2015/8/5 6:22)

どういう訳か、昨夜より聴きやすくなった。(8/5 6:44)

聴いていると、低音が少し出過ぎているように感じたので、山の部分を1.5~2dB程減らしてみた。

昨日との比較(左, 赤=昨日):

20150806-L-cmp-1

昨日との比較(右, 赤=昨日):

20150806-R-cmp-1

昨日との比較(左右, 赤=昨日):

20150806-LR-cmp-1

GEQ:

20150806-GEQ-1

PEQ(左):

20150806-PEQ-L

PEQ(右):

20150806-PEQ-R

結局、補正量は余り減らせなかったが、まあ仕方ない。正の補正をなくせたのを今回の収穫としよう。そして、ちょっと聴いた感じでは、前よりは低音が強過ぎなく、丁度良くなった。

調整はこの辺りで終わりかなあ。そして今朝、もう一つおもしろそうなことを思い付いて進めている。(2015/8/6 21:28)

(8/8 4:09 画像を追加)

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(新アンプネタはまだ続く)

新しいアンプ(SAYA SP192AB)はとても小さいので、かなりコンパクトな配置ができるようになった。例えば、グライコの上にDACと並べて載せると最も場所を取らなくなるので、月曜日からその配置にしていた。

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ところが、グライコで熱せられるのか、アンプが熱くなることが分かった。熱いといっても「ちょっとあったかい」程度なのだが、グライコの上に載せない場合にはほとんど熱を持たなかったので、気になった。壊れることはないだろうが、熱くなると(特にコンデンサの)寿命が縮まるので(アレニウスの法則)、なるべく冷たい状態で使いたい。

そこから、今日の試行錯誤(迷走)が始まった。

では、グライコからアンプを離せば冷めるのだろうと思い、アンプを持ち上げることを考えた。早速、2枚組CD用のプラケースを加工した(通気が良くなるように、背板を切り取り、トレイを外し、脚を付けた)物にアンプを載せてみた。

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手触りでは何となく効果があったようなので、もう少しマシな物を探したのだが、なかなかぴったりのものがなかった(Amazonの商品の中では、小さな寿司の盛台が良さそうだった)。近所のホームセンターに探しに行ったが、それは無かったので、代わりに焼杉のウッドブロックを買って来た(約540円)。厚みがあるし空洞も空いているので、断熱効果がありそうだった。

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残念ながら、厚過ぎる(奥行きも長過ぎる)ので不格好だ。それで、CDケースに戻すか、あるいは、グライコの横に置くか、迷った。

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決め手に欠けるので、いろいろな配置・条件でアンプの温度を測定して、一番冷えるものにすることにした。アンプの上に温度計を載せて、音楽を再生している状態で一定時間放置して、アンプの温度を測った。同時に室温も測り、その差を求めた。

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(上から: 温度計、アンプ、CDケースの台、グライコ)

温度の測定は待ち時間を長く取る必要があるので(1回約30分)、時間が掛かったが、思わぬ結果が出た。延べ通り測定したが、細かいデータは省いてまとめを書く。

  1. 何に載せても(CDケース、ウッドブロック、少し高目の脚、標準状態)、グライコの上に置くと、時間が経てば熱くなる(室温+3℃程度)。
  2. グライコの横に置いても熱くなる(室温+2.8℃)。
  3. アンプをグライコとは別の棚に載せると、途端に冷める(室温+2.1℃)。
  4. アンプ、DAC、グライコを離して置くと、不思議とそれぞれは冷たい(どれも室温+2~2.3℃)。

1番は、良く考えれば当たり前である。ファンでも付けない限り、グライコの熱は上のアンプに伝わる。上下に少し離したって断熱材を使ったって、時間の問題だ。断熱材にくるんだ温度計を日向に置いておくと、最初は冷たいが、いつかは熱くなるのと同じことである。あるいは、大きなバケツでも、水滴を落とし続ければ、いつかは水でいっぱいになるのと同じことだ。

2番は不思議だが、4番で分かった。密集して置くことで熱がこもっていたようだ。そして、グライコが特に熱い訳ではなかったのである。もしかすると、電気製品は、熱くなると更に熱くなる傾向があるのかも知れない。

結局、グライコとアンプ・DACを別の棚に載せることにした。以前からの希望だった省スペース化は図れなくなったが、もともと棚は余っているので問題はない。

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今では、どれに触っても熱さは感じない。グライコやDACは結構熱かったのが嘘のようだ。DACが「少し暖かいかな」という程度である。これなら寿命が縮まることもないだろう。グライコやDACについては、内蔵されている水晶が温度の影響を受けるので、聞いて分かることはないだろうが、ごくわずかな音質劣化(の可能性)も防ぐことができそうだ。

(8/2 5:40, 6:43, 8:38, 9:37, 10:07 若干訂正・追加・変更)

  • アレニウスの法則

    アレニウスの法則

     化学反応速度の温度依存性を予測する。部品の経年劣化の主因が温度である場合,部品の寿命τはアレニウス…

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先に書いたように、全く気のせいと思いつつも、スピーカー接続用の丸端子をアンプの出力端子によりフィットさせるため、小さくて薄い物に替えた(厚さ: 1mm → 0.8mm)。Amazonで166円(送料無料)だったのにも、後押しされたような気がする。

実物を見ると、圧着部の筒が随分細くて(直径2mmくらい)、本当にケーブルが入るのかと心配したが、最初に使ったY端子と同じ径だったので、入らないことはないことが分かり、替えてみることにした。なお、薄くはなったのだが、残念ながらそれほど柔らかくなったようには感じなかった。

今回は半田でなく圧着にした。径は丁度良かった。ただ、圧着工具が安物なので、力いっぱい握ってもちゃんと圧着されているのか分からず、心許ない。もう少しきつく締めたい感じだった。一応、引っ張っても抜けなかったのだが、後日、圧着工具を買い替えて付け直したくなるかも知れない。。。

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小さい端子にしても、まだアンプの背面に余裕がないので、端子の直線部分を手前に90°折り曲げた(本当は良くないらしい)。

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音を聴いてみると、低音は問題ないが、高音が強くなった気がする。一番最初に聴いた時の、耳が痛くなった感じに近い。疲れか気のせいなのか、今一つ圧着や接触が良くないのだろうか。それとも、逆に接触が良くなったせいだろうか。後で特性を測定してみよう。

てな訳で、今回はちょっと失敗だったかも知れない。

(7/30 20:48) やはり、音が少しおかしい。今日は何となくくぐもった感じで、耳が少し痛い。基本的には悪い音ではないのだが、「あと少し」という感じだ。圧着が良くないのかも知れないので、ケーブルの先端部分に半田を流し込んで、丸端子との接続を確実にした。

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聴いてみると、何となく改善した気がする。馴染みの音に戻った気がする。ただ、寝不足のせいか、耳の調子は悪い感じだ。

(7/31 19:38) 今朝、音がおかしかった原因を推測した。圧着不足による接触不良で導通特性が非線形になって高調波ひずみが発生し、特に高域でひずみが顕著になったせいではないだろうか。それで高音が強く感じたり耳が痛くなったのではないだろうか。これを測るのは困難だし、もう半田付けしてしまったので、検証のしようはない。

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自分でも理由が分からないのに、異常に何かにこだわることがある。今、二つのことにこだわっている。

一つは、通信帯域制限プログラム(の制御部)の累計送信データ量取得方法、もう一つは、アンプとスピーカーを接続する端子だ。

通信帯域制限プログラムはもう完成の域なのだが、どうしてか、累計送信データ量取得にawatchを使わない方法を模索している。前に書いたようにnetstatコマンドではなぜか値が4倍になる。値を4で割ればいいが、それが正しい確証はないし、0に戻るのが4倍速いし、休止からの復帰時に0になる問題もある。

そこで、日がな検索しまくったところ、前にも書いたwmicコマンドでWin32_PerfRawData_Tcpip_NetworkInterfaceというクラスのBytesSentPersecという値を取得すればいいことが今日分かった。名前やドキュメントからは送信速度(毎秒の値)のように思えるのだが、実際の値を見ると累計値のようだ(MSのドキュメントに書いてないので、そう信じるのにはちょっと勇気が要る)。そして、これは4倍にはなっていない。ただ、休止からの復帰時には0になってしまう。そこで、送信も受信も0なら再取得するようにすることを考えている。別のクラスの別の値(NetConnectionStatus)を取ればネットワークインタフェースの状態を取得できるのだが、取得に時間差が生じるため、正確な状態は取れないと考えたのだ。

素直に考えれば、送信データ量と状態を同時に取れるawatchコマンドを使うのが最適なのだが、一個でもサードパーティーのコマンドを減らしたいという大義なのだろうか、純正のwmicコマンドが使いたくてしょうがない。そんなことに大きな意味はないのに、本当に不思議だ。今まで知らなかったwmicコマンドを活用したいという、単なる技術的な興味なのかも知れない。

次に、アンプとスピーカーを接続する端子ももう完成しているのだが、実は、丸端子の板厚が厚い(1mm)ため、アンプの端子にフィット(密着)していないのではないかと心配して、小さくて薄目(0.8mm)のものを注文して今日届いたのだ。まだ開けてないので結構楽しみだ。ちなみに、調べたところでは、板の強度は厚さの自乗あるいは三乗に比例するそうなので、1mmから0.8mmになっただけでも、約36%~50%程度柔らかくなるはずだ。果たして目論見どおり行くのだろうか? そもそも、今の丸端子がアンプの端子にフィットしていない証拠すらないし、音や特性が悪くなってなどいないのだ。それなのに、ここまで凝るのはやっぱり理解できない。

まあ、ひとことで言うと、マニアなのだろう。

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先日付けたばかりのバナナプラグなのだが、若干抜けやすいのが気になっていた。ケーブルの長さ方向に差し込むから、ケーブルを強く引っ張ると抜ける。普通に使っていれば完全に抜けることはないが、知らないうちに接触不良になりそうだ。実際、気づいたら数mm抜けていることがあった。また、構造上、接触面積が小さい気がする。そもそもバナナは嫌なのだ。よく、こんなものをありがたがって使う人が居ると思う。

そこで、Amazonで半田が付く丸端子を探した。すると、真鍮製で付きそうなのを見つけたのだが、その後、思わぬ発見があった。先日買って半田は付かないと思っていた丸端子がAmazonに載っていて、そのページを見たところ、スズメッキだと書いてあったのだ。

スズメッキなら付く!(半田は鉛とスズの合金なので) 先日駄目だったのは、こてをくっつける時間が短くて温度が低かったせいだろう。

それで、早速交換した。Y端子同様、上下方向に余裕を持たせるため、接続部を90°手前に曲げた。さらに、接続部の輪が大きいため、プライヤーでつぶして平たくして、半田付けしやすくした。それでもまだ面積が広いので、なかなか付かなかった。大量の半田を流し込んで、ようやく付いた。今回は温度を上げ過ぎてしまい、ケーブルの被覆が若干溶けてしまった。温度が高く冷えずらかっため、冷えたか確かめる時に指先を軽く火傷した。そして、1本だけうまく付かずに曲がって付いてしまったものがある。

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アンプSP192ABに接続した。これならケーブルに力が掛かっても抜けない。改造Y端子に比べると接触面積が広く、断線も大丈夫そうだし、気のせいかすっきりしている。

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これで接続関係は概ねOKだ。「概ね」というのは、一点、電源アダプタのプラグ(アンプ側)が抜けやすいのが気になっている。深く差し込めば大丈夫そうだが、使っているうちに抜けてしまわないかと、ちょっと心配している。

→ メーカーに問い合わせた。(7/23 7:58)

回答が来た。ジャックの径が少し大きかったようで、近日中に対処してくれるとのこと。聞いて良かった。(7/23 20:17)

これは広義の故障と言え、原因は先日推測したように検査漏れ(不足)だった。やはり、故障率は高そうだ。(7/23 23:55)

PS. 結局、秋月から買った部品(バナナプラグと抵抗)は全部無駄になった。でも、やってみなければ分からなかったことなので仕方ない。いい経験だ。

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俄然おもしろくなったので、明日にするつもりだった、アンプ(SP192AB)単体の特性をRMAAで測定した。比較のため、旧アンプのPM-17SAも測定した。なお、SP192ABはスイッチング電源なので、その可聴帯域外の雑音を測定しようと思い、サンプリング周波数を192kHzにした。なお、PC側の入力は、オンボード(Realtek, HDオーディオ)のアナログライン入力で、お世辞にも性能がいいとは言えず、その影響/制限を受けている可能性はある。いつか、もっとまともなADCで測定してみたい。

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(PM-17SAの測定風景)

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(SP192ABの測定風景)

測定の結果、大きな違いはなかった。大きな違いがあったのは、高調波ひずみ(THD + Noise (at -3 dB FS))だった。これが聞き始めに感じた耳の痛みに関係しているのかも知れない。とは言え、ひずみは環境騒音に紛れて聞こえないレベルなので、実際には関係ないと思う。(← 負荷抵抗を付けていた場合)

そして、SP192ABの優秀さ驚いた。あんなに軽くて小さくて定価が約半分(5万円も安い)の物が、大きくて重いPM-17SAと同等の性能だったのだから。しかも、雑音レベルやダイナミックレンジで勝っているのは、全く予想外だった。もしかすると、PM-17SAは経年劣化のために雑音が増えているのかも知れない。

以下に主要な結果とコメントを載せる。

Summary (まとめ)

[PM-17SA]

負荷抵抗なしの場合:

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
-0.97, -1.41
Good
Noise level, dB (A)
-74.9
Average
Dynamic range, dB (A)
74.8
Average
THD, %
0.0083
Very good
THD + Noise, dB (A)
-68.2
Average
IMD + Noise, %
0.069
Good
Stereo crosstalk, dB
-71.2
Good
IMD at 10 kHz, %
0.047
Good
General performance
Good

負荷抵抗ありの場合:

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
-1.00,
-1.44
Good
Noise level, dB (A)
-76.2
Average
Dynamic range, dB (A)
76.3
Average
THD, %
0.0070
Very good
THD + Noise, dB (A)
-69.7
Average
IMD + Noise, %
0.054
Good
Stereo crosstalk, dB
-69.4
Good
IMD at 10 kHz, %
0.042
Good
General performance
Good

[SP192AB]

負荷抵抗なしの場合:

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.68, +0.25
Good
Noise level, dB (A)
-79.1
Average
Dynamic range, dB (A)
79.1
Average
THD, %
0.011
Good
THD + Noise, dB (A)
-71.3
Average
IMD + Noise, %
0.037
Good
Stereo crosstalk, dB
-72.8
Good
IMD at 10 kHz, %
0.034
Good
General performance
Good

負荷抵抗ありの場合:

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.57,
+0.14
Good
Noise level, dB (A)
-80.3
Good
Dynamic range, dB (A)
80.3
Good
THD, %
0.040
Good
THD + Noise, dB (A)
-65.6
Average
IMD + Noise, %
0.058
Good
Stereo crosstalk, dB
-70.9
Good
IMD at 10 kHz, %
0.067
Good
General performance
Good

※総合評価は同じだ。が、"Good"の数ではSP192ABが勝っている。特に、高調波ひずみ率ではわずかに負けるものの、ノイズやダイナミックレンジでSP192ABが勝っているのは驚きだ。電源がACアダプタ+スイッチング電源なのが却っていいのかも知れない。

Frequency response (周波数特性)

[PM-17SA]

fr

[SP192AB]

fr

※SP192ABは20Hzで0.75dB程落ちているが、その程度の差は判別不可能だし、僕のスピーカーでは再生できないので、全く問題ない。

※負荷抵抗あり。

Noise level (雑音レベル)

[PM-17SA]

noise

[SP192AB]

noise

※どちらも充分ローノイズだが、PM-17SAは50Hz(電源雑音)とその高調波が多い。SP192ABはスイッチング電源だが、その高周波雑音は全く問題ない。

※負荷抵抗あり。

Dynamic range (ダイナミックレンジ)

[PM-17SA]

dynamics

[SP192AB]

dynamics

※雑音レベルと同様。

※負荷抵抗あり。

THD + Noise (at -3 dB FS) (高調波ひずみ+雑音, フルスケール-3dBで)

[PM-17SA]

負荷抵抗なしの場合

thd

負荷抵抗ありの場合

thd

[SP192AB]

負荷抵抗なしの場合

thd

負荷抵抗ありの場合

thd

※高調波ひずみに関しては、PM-17SAがわずかに良い。これが大きく違う。SP192ABは高調波ひずみ(3,5,...kHz)が多い。これが音の違いの一因になっているのかも知れない。それでも、振幅は-75dB程度なので、問題のないレベルだ。25kHz以上の雑音は、DACかPCのオンボードサウンドの特性によるものかも知れない。

SP192ABの高調波ひずみ(3,5,...kHz)が多かった原因は負荷抵抗であることが分かった。負荷抵抗を外したら、特にSP192ABが良くなった。負荷抵抗のインダクタンス成分が良くなかったのだろうか。(7/22 4:53)

更に、25kHz以上の雑音はPCのオンボードサウンド入力の特性によるものであることが分かった。PCのスピーカー出力を測定しても同じ雑音が出たからである(下図参照)。 (7/22 5:47)

[Realtek スピーカー出力]

thd

Intermodulation distortion (混変調ひずみ)

[PM-17SA]

負荷抵抗なしの場合:

imd

負荷抵抗ありの場合:

imd

[SP192AB]

負荷抵抗なしの場合:

imd

負荷抵抗ありの場合:

imd

※同等だ。が、SP192ABの7kHzの山の幅が少し広いのと、15kHz付近に山があるのが気になる。60Hzで7kHzが変調されているのだろうが、これが音の違いの一因になっているのかも知れない。とはいえ、振幅は-90dB程度なので、聞こえないレベルだ。

SP192ABの7kHzの山の幅が少し広いのと、15kHz付近に山がある原因は負荷抵抗であることが分かった。負荷抵抗を外したら、特にSP192ABが良くなった。(7/22 4:53)

Stereo crosstalk (クロストーク)

[PM-17SA]

cross

[SP192AB]

cross

※SP192ABが勝っている。PM-17SAはツインモノ構成なのに、意外な結果だ。

(7/22 4:56 負荷抵抗がない測定結果の追加と記述の修正, 5:49 25kHz以上の雑音の原因を記載, 7:10 若干修正)

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先日無理にこしらえたY端子はすぐに断線しそうだったので、仕方なくバナナプラグに替えた。休みだから届くのは明日だろうと思っていたら、秋月は意外に早く今日届けてくれた。しかも、部品の包装が美しくてちょっと感動した。ビニル袋には皺一つなく、部品には傷一つない。当たり前のことなんだろうけど。また何か頼みたくなった。

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(左から: +用、-用、負荷抵抗)

交換の前に気になっていたのは、プラグが挿さるかだ。端子の穴が小さく見えた(直径3mmくらい?)ので、普通のプラグでは駄目かも知れないと心配していたのだが、運良くきっちりと挿さった。

それで、早速、Y端子を外してバナナプラグを取り付けた。もちろん半田付けなのだが、結構苦労した。まず、取り付け部分が小さくて(端子は直径2mmくらいだろうか)、良く見えない。老眼で焦点が合わないのだ。昔の僕なら全然問題なかったのに、忸怩たる思いだった。どうしようもないので、仕舞には眼鏡を外して至近距離で接続部を見ながら半田付けした。もちろんRoHS対応の半田じゃないので、鉛の蒸気を吸い込みまくりだ。でも大丈夫だ。中高生の頃には吸い込みまくりだったけど、まだ何ともないから。

あと、半田ごての出力が少し小さいので(電子用のため)、なかなか半田が流れず、ケーブルがうまく付かなかったが、こてを当てる時間を長目にしたら、何とか付いた。カバーを付け忘れたり、カバーやケーブルの被覆を過熱させて溶かすことがなかった点は、昔より上達したと言える。

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(出来上がり)

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(全景)

アンプにつないで音を出してみた。ちゃんと出た。もちろん、以前との違いは分からない。ただ、音が小さく感じたのは、換気扇を回していたからだろう。

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アンプの背面はかなりすっきりした(参考: 元の状態)。これなら断線することはなさそうだ。

明日にでも、負荷抵抗を使って、アンプ単体の特性を測ってみたい。

PS. もちろん、僕は今でも反バナナプラグ派だ。これは背面が狭いアンプに合わせるための、緊急措置である。

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新アンプSP192ABの数少ない欠点の一つは、音量つまみが若干細く(直径2cm)、微妙な音量調整が難しいことだ。そこで、何とかしようと思った。

最初は、Amazonでつまみを探したのだが、エレキギター用のばかりで、それらは径が細いので、使えなかった。一個、良さそうな大きさのがあったのだが、ネジで固定できないタイプなので(アンプのはネジで固定されている)止めた。

次に、100円ショップに、今回の用途にぴったりな、「つまみを太くするアダプタ」があるかも知れないと思って行ってみた。高齢者用にありそうではないか。それから、模型のタイヤがうまく嵌らないかとも思っていた。

が、世の中そこまで都合が良くなく、つまみアダプタもタイヤもなかった。それで、店内をじっくり見て回り、ウレタンのクッションを見つけた。直径3cmとか4cmで、大きさとしては良さそうだ。穴を開けてつまみを差し込むか、重ねてつまみの前面に貼るかすればよさそうだと思った。両方買った。

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念のため、もう一つの100円ショップも見てみたら、キャップの大きさが丁度良さそうな醤油さしを見つけてピンと来たので、ダメモトで買って来た。

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まずは、醤油さしを試してみた。内径が少し太かったので、手持ちの隙間テープを貼って調整した。

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アンプのつまみには、こんな感じに嵌った。

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不格好だが、音量調整が結構楽になることが分かったので、これを採用することにし、プライヤーで注ぎ口を外してアンプに取り付けた。

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何となくピエロの鼻を連想してしまう。黒く塗れば少しはマシになるだろうが、この手のプラスティックは塗装できない気がする。まあ、赤とか黄でないだけ良かったと考えよう。

あと、付ける前は気付かなかったのだが、注ぎ口の跡が音量の目印になるのが好都合だ。

費用は合計324円、所要時間は約20分(工作のみ)だった。

PS. 100円ショップの塗料で黒く塗りたくなったが、不器用な僕は止めた方が良さそうだw

PS2. こういう時、3Dプリンタがあるといいな。でも、元データを作れないや。

PS3. naokiさんのコメントをきっかけに、注ぎ口を復活させた。というのは、外した状態では単にしょぼいつまみなのだが、注ぎ口が付いていることによって、少しエキセントリックになってかっこいいからだ。あと、注ぎ口を指に掛けることで、微妙な操作がしやすくなる気がする。(17:30)

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今日届いた新しいアンプ、SP192ABを評価した結果を書く。結論としてはOKである。とてもいい買い物をしたと思う。

  • 電源on/off時の雑音がないか。: OK
    • スイッチでのon/off: OK
    • スイッチonのままACをon/off: OK
  • 音の第一印象(いつものリストから): Not bad (耳痛)
    • "A night at the Opera": 少し音が違う。少し耳が痛くなる。グライコ調整要? → 特性に問題なし。
    • "Abbey road": OK
  • 音量調節がしやすいか。: △ 微妙な調整が難しい。
  • 充分な音量が出るか。: OK (ボリュームを少し回すだけ(7時の付近)でうるさいほどになる。("Opera"))
  • 音質: OK (旧アンプPM-17SAと同等の音が出た)
    • 低音出るか: OK ("Opera"), OK ("Abbey road)", OK (ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番)
    • ピアノソロ: OK (ショパン エチュード), △ (ベートーベン ソナタ): 余韻が付いてぼやけている: 元々?, OK (バッハ ゴールドベルグ変奏曲)
    • 再度"Opera":  OK (耳は痛まない。慣れた?)
    • 小音量(夜中や早朝に): OK ("Let's go")
  • 周波数特性(Speaker Workshop): OK

他に、アンプ単体のSN比やひずみ率などをRMAAで測りたいと思っているが、注文中の負荷抵抗が届いてからだ。ただし、入力はPCのオンボードサウンドのアナログ入力なので、絶対的な性能は測れない。単純に興味があるのと、PM-17SAと比べるためである。そして、聴き始めに起こった耳の痛みの原因となりそうな「変な雑音」が出ていないかも調べる。

そもそもアンプを買い替えるきっかけとなった、「ボコッ」という雑音は、まだ出ていない。これからも出ないことを祈るし、きっと出ないと思う。

僕は、良くある「スピード感のある音」とか「プレーヤーの鼓動が聞こえる」とか「分解能の高い音」とかいう表現はしない。そんなのデタラメだからだ。まず、スピード感て何だろう。アンプの回路が遅かったら高音が出なかったりひずみが増えるだけだ。高音が出てひずみが少ないのは当たり前のことだ。プレーヤーの鼓動なんて収録できない。できたとしても、ミキシングの時に消されるだろう。分解能の高い音って何だ。単に高音が出ているだけではないだろうか。192kHzや32ビットにすると分解能が高く聞こえるのか。全くそんなことはない。プラシボ効果だ。

今は耳の痛みはないが、最初の痛みは何だったんだろうか。単なる疲れだろうか。それとも、何か違う成分が出ているのだろうか。これについては、長期的に追跡していきたい。

それにしても、電源off時の雑音について、DENONもMarantzも雑音が出るのが「仕様」と明言していたが、まったくオーディオメーカーの恥だと思う。まっとうに作れば、雑音は出なくできるじゃないか。

そして、たった6Wでとても大きな音が出るのに、DENON PMA-50はデスクトップ用なのにデジタルアンプにして25Wも出す必要性があるのだろうか? 無駄な労力ではないか。やはり、大衆迎合・商業主義なんだろうな。

また、同PMA-1500REの小出力での音が全くひどいものだったと再確認した。きっと、人の居ない無響室で大音量で特性を調整しているのだろう。大衆迎合以下で、ユーザー不在だ。

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35℃以上の猛暑の中、近くのホームセンターにY端子を買いに行ったのだが、そもそもY端子は小さいものしかなく、丁度いいサイズの丸端子は売り切れていたので、ちょっと大き目の丸端子を買ってきた。

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(黒いケーブルはサイズ合わせ用)

ケーブルを圧着できるか試したのだが、心配が当たり、圧着する輪の直径が大き過ぎてぶかぶかだ。圧着工具にも嵌らない。それで、半田付けしようと思ったのだが、半田が付かない金属のようでそれもできず、買って来た端子は無駄になってしまった(まあ、2袋で400円足らずだから問題ない)。

仕方ないので、昔買って工具箱の中に残っていた、小さ目のY端子のVの部分をラジオペンチで広げて使った。

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(不器用な人間の手作りのため、ひとつとして同じ物はないw)

更に、アンプSP192ABの背面が狭いため、Y端子のIの部分を手前に90°折り曲げて、上のケーブルや下のグライコのケースに接触しないようにした。更に、取り付け角度(左右回転)の調整も大変微妙である。

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見るからに機械的に弱くてすぐに断線しそうな気がするし、接触面が狭いので音質的にも悪そうだ(ちょっと聴く限りでは大丈夫そうだが)。追って、ちゃんとした端子に替えたい。こういうところだと、バナナプラグは便利そうだ(というか、それしか付かないのではないか)。仕方ないから、接触面積が大きいものがあれば、使おうか。

さっき秋月電子に注文した。プラグ自体は1個70円なのに、送料が500円と高く付くのだが、Amazonにあるバナナプラグはねじ止めの物だけで、全く論外だったので仕方ない。ついでに、(スピーカーをつながず)アンプ自体の特性を測る時の負荷にする、メタルクラッド抵抗(8Ω 10W)も注文した。本当は、巻線でない抵抗がいいのだが、ないのでこれで我慢した。全部で約1400円(送料込み)。(18:54)

(7/21 6:04 若干加筆・修正)

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