JACKが落ち着いてちょっと余裕が出来たので、例のイコライザ(の種類)による耳の痛みの問題をまた少し調べた。

まず、今までに、FIL-pluginsの4バンドPEQ ("PEQ4")なら問題ないことが分かっていて(、今もそれを使っているのだが)、その設定を他のイコライザに適用(移植)したらどうなるか試してみた。結果は、残念ながら駄目だった。以下の4種類を試したのだが、どれも、耳の痛みに通じる耳閉感があった。

次に、問題の原因を探るため、以前から疑っていた、混変調歪み(IMD)(につながる特性)を測定しようとしてみた。以前はうまく行かなかったのだが、Room EQ Wizard (REW)の信号発生器のdual tone機能で2つの周波数の音を同時にイコライザに入れ、その出力をREWのリアルタイムアナライザ(RTA)で測定した。

REWはいろいろな種類のdual toneが出せるのだが、とりあえず、一般的そうなDIN(250Hz:8Khz= 4:1)とSMPTE(60Hz:7kHz= 4:1)で試した。直感的には、DINの方が音楽再生に近い気がする。

すると、興味深い結果が出た。以下の各グラフで、黒はイコライザなし(原音)、赤はPEQ4、青はCalf、ベージュはDSP、上の群は左チャネル、下の群は右チャネルである。また、低音の山の辺りは差が出ないため、上部をカットしている。なお、TAPはかなり特性が悪かったので(高音の山が出なかった)表示しておらず、TBPWS+SBPの測定は省略した。

僕の考えでは、イコライザなしに近いもの、あるいは、山が鋭いものや2つの周波数の間が低いものが特性がいい(=耳痛が少ない)はずなのだが、実際には、特性の悪そうなPEQ4(赤)が(耳に)良く、特性の良く見えるCalf(青)やDSP(ベージュ)は駄目だ。

何種類かの測定方法で試したのだが、どうも不思議なことが多かった。窓関数(連続した信号の切り出し方)や表示方法を変えるだけで、特性(グラフの形)がかなり変わってしまった。そもそも、イコライザなしの特性が予想外に悪いのが腑に落ちない。それは、僕がこういう測定の基本を知らないためだと思う。

だから、上のグラフ自体はイコライザの特性の良し悪しを直接表している訳ではなく、各イコライザには混変調歪み(あるいは、耳痛の原因となる音質劣化)の出方の違いがあり、グラフはその違いがあることだけを示していると解釈した。そして、(グラフからは信じがたいが)PEQ4は一番劣化が起こりにくい(少なくとも、僕には一番音質がいい)作りなのだろう。

その後調べたら、パラメトリックイコライザ(PEQ)はIIR(無限インパルス応答)フィルタで作るらしいが、IIR型は演算誤差が蓄積するという情報があった。その誤差が蓄積して音質が劣化し、耳の痛みが生じているのではないかと考えている。ただ、JACKのモジュールの内部処理は浮動小数点演算のはずなのに、それでも誤差が溜まるのか、ちょっと分からない(確かに、普通の数値計算でも、いい加減な処理をしたら誤差が増大してまともな結果が出ないから、それと同様なのだろう)。処理方式で誤差蓄積量が違うという記述もあったので、最終的にはイコライザのプログラムを読むしかないが、かなりハードルが高い。それに、読んで、「確かに駄目だ」と分かったところで、僕には改良することはできないから、読んでも無駄だとも言える。

あと、PEQは「Qが鋭いと演算精度が下がる」という記述もあった。「Qが鋭い」というのは、Qの値が大きいことなのか小さいことなのか、山が鋭いことなのか分からないが(某有名オーディオ機器メーカーの広告なので、表現がいい加減なのだろうw)、いずれにしても、設定によっては音質が劣化するのだろう。そして、僕の設定(多分、低域の幅広く深い減衰)が良くないような気がして来た・・・

その、PEQの設定(使い方)の問題は、PEQやIIRフィルタの作りや式に詳しい人なら当たり前のことなのだろうが、僕は全然ピンと来ない。ただ、ロバスト性が高いイコライザがあることは確かで、PEQ4はそうだろうし、製品ならDEQ2496がそうだ。プロ用機器は、そういうところがちゃんと考えられているのかも知れない。

という訳で、現段階では以下のようなことが分かっている。

イコライザの種類(作り)と使い方によって音質は変わり(音質が劣化し)、耳が痛くなることもある。ただし、その音質劣化は普通の周波数特性では判定できず、複数の周波数の音を同時に入れるような測定(例: DIN dual tone)をしないと分からない。

これは、「物理特性では本当の音質は分からない」という説を裏付けそうだ。

なお、混変調歪みは「本当の音質」に関係している可能性があるが、今は表示している機器が少ないし、2つの周波数だけでは不十分で、無限の組み合わせでの測定が必要そうだ。

だから、オーディオ機器メーカーは、良く、「『マイスター』が何百時間も聴いてチューニングした」とか言っているのだろうか。僕の考えでは、その音の良し悪しの本質は主観的なものでなく、上記のような複数周波数からなる信号(=音楽信号)に対する特性に帰着するのだろうが、それに気付いている人が少ないのか、気付いていても、(うまく表現できる値がないので、)あえて主観的なものと表現しているのか(その方がありがたそうだから?)、分からない(僕にはどちらでも構わないが、音質は(主観的なものだから)数値とは無関係だと言われたり、それを発展させて、物理法則とは無関係な、非論理的な「トンデモ理論」を出されると、どうしても信用できない)。

もし、音の良し悪しの本質が主観的なものでしかなかったら、オーディオ機器なんて作った人の耳(あるいは運?)に依存し、その「耳」は買う人みんな違うはずだから、一般的に「音のいい製品」なんてあり得ないことになる。それだったら、本当に「何だっていい」ことにならないか? そして、誰かが「いい」と言ったものを、みんな盲信して買うのか(昔からそんな気がするがw)。

それにしても、オーディオ機器の音質を測る・示す・改良するのは、なかなか奥が深いものだ。

  • bmc0/dsp

    bmc0/dsp

    dsp - An audio processing program with an interact…

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JACK(Linuxのサウンドシステムの一つ)への移行が軌道に乗ってから約2週間経ったが、大きな問題はなく、満足している。また、耳が痛くなる問題は再発していないので、解決したようだ(結局、PEQの使い方が悪かったようだ → PSも参照)。以下に、利点と欠点とその他を書く。

利点

  • 使用しているサウンドカード(ASUS Essence STX II)とアンプ(SAYA SP192AB)の機能・仕様により、システムの電源を切る前にアンプの電源を切ったり音量を絞ったりしなくても雑音が出なくなった(グライコ(Behringer DEQ2496)は電源on/off時に雑音を出す)。
    • ただし、ボリュームを全く動かさないと(摺動面の状態が悪くなって)雑音が出やすくなると聞いたことがあるので、寝る前は絞り、朝は何回か動かすようにしている(が、それでもこのアンプは雑音が出ることがある)。
  • 他のシステム(PulseAudioやALSA)と違い、(仮想的な)音の配線を(設定ファイルなどでなく)マウスでできるので、とても便利。
  • 音の処理や配線を自由に変更できるので、思い付いたことを簡単に試せるようになった(PluseAudioやALSAでやろうとすると、設定ファイルに書く必要があるので、かなり面倒)。が、ここは研究室ではなく、音楽を聴くのが目的なので、そんなに頻繁に音の実験をする訳ではない。
  • プログラム(スクリプト)との親和性が高いので、ちょっとした処理は自分で作れる。
  • イコライザの調整が楽になった(グライコの小さいディスプレイを見ながらつまみを回すのでなく、キーボードで数値を入力でき、設定をファイルに保存できる)。ただし、最終的には実特性を測定して調整する必要があり、そのためにはマイクを立てる必要があり、それはやっぱり面倒なので、ものすごく楽になった訳ではない。
  • 外部のグライコ(DEQ2496)が不要になったので、システムをコンパクトにできた(そのうちDEQ2496は片付けたい)。また、DEQ2496が壊れた時のことを心配する必要がなくなった。ただし、サウンドカードやPCが壊れた時の心配は要る。
  • PCから外部に(光や同軸やUSBで)音の信号を出さなくてもいいので、その分、(ジッターが減るなどして)音質の劣化が減るはずだ。が、実際にはそういう経路の寄与は微々たるものだろうから、分からないと思う。
    • 逆に、サウンドカードはPCの雑音や電源変動の影響を受けやすいが、聴いた感じでは全く分からない。

欠点

  • JACKの扱えるサンプリングレートは固定で、単一の値である(それ以外は変換される)。僕はCD系(44.1kHz)がほとんどなので問題ないが、DVDなど(48kHz)の音も良く聴く人やいろいろなハイレゾ(JACKが対応しているかは不明)を聴く人には余り良くないだろう。
  • 音の処理(信号処理)をソフトで行うので、その分、CPU負荷が高くなる。ただし、普通に再生している場合は、OSのload average(平均待ちプロセス数)は0.5以下、JACK関連プロセスのCPU使用率は4%程度なので、全く実害はない。
  • 間違ってウィンドウを閉じるなどして、JACKの各プログラムを終了させると、音の経路が切れて音が出なくなってしまうので、注意が要る。同様に、イコライザの設定を間違って変えてしまうと音がおかしくなる。また、JACK関連のプログラムが多くなると、アイコンが増えて表示領域がいっぱいになってしまう。
    • → 滅多に設定を変えないプログラムは、アイコンを非表示にするといいのかも知れない。
  • ごくたまに、重い処理(例: 外部HDDの取り外し)をすると音が飛ぶことがある。ただし、原因となった操作をするといつも起こる訳ではないので、JACKには関係ない可能性が高い。
    • → 音飛びを防ぐため、JACKとgmusicbrowser(以下、GMB。実際にはGstreamer)のバッファサイズを大き目にした。
  • JACK関連の詳しい情報が余りなくて(あっても誤りだったり古かったりして)、自分なりに理解して使えるようにするのに結構苦労した。更に、「これだけでいい」というソフトがなく、取捨選択や自分で作る必要があった。また、JACK自体が古く、更新がされていないようなので、将来性に不安がある。
    • が、JACKは信号処理の枠組み程度のものなので、もっといいものができれば、それで既存の(LADSPAやLV2の)イコライザは使えるだろうから、大丈夫ではないか。
  • 当たり前ではあるが、間違った配線をすると、音がおかしくなったり、出なかったり、ハウリングなどが起こったりするので、注意する必要がある。

その他

  • (グライコのAUX出力が壊れたため、代わりにオンボードのサウンド出力を使うようにしたために)ヘッドフォンの音量が不足することがある件は、jack_mixerというソフトで音量を大きくすることで解決できた。複数の出力が出せるので、スピーカーで聴く時にも(アンプの音量を変える代わりに一時的に)調整できるし、音量メーターもあるのでちょっと便利だ。
  • GMBをJACKで使うと音量が不安定になる問題があったが、Gstreamerのplaybin(これが何かは分かってない)を作る時に"soft-volume"というフラグを指定しないようにしたら直った。この意味や、これで本当にいいのかは、良く分からない。ただ、基本的に、GMBの音量は変更しない(常に100%にしている)ので、問題はなさそうだ。
  • GMBはJACKへの接続を自動では行えないようで、それで手で接続しても再生を停止すると切れてしまうので、jack-plumbingというソフトで自動接続するようにした。
  • GMBの音を(PulseAudio経由でなく)直接JACKに出すメリット(音質がいい?)があるのかは全く不明だが、余計なものを通さないので(何かしら)良いと考えて、そうしている(はっきり言って、気分の問題であるw)。
  • 以前も書いたかも知れないが、JACKの接続状態を自動的に保存するプログラムを作った。ログイン時には、JACKの各プログラムの起動後、その保存された配線を復帰させるようにしている(qjackctlは僕には使いにくいため)。
    • なお、上記のjack-plumbingと接続保存プログラムは競合するので、jack-plumbingで自動接続した接続は保存しないようにした。
  • JACKにしたのではあるが、下位(ドライバ)にはALSAが使われているので、alsamixerというプログラムでサウンドカードの設定をする必要がある(そうしないと、音が出なかったり録音できなかったりする)。分かりにくいし、煩雑な点だ。
  • JACKにしたことで音質が良くなったということはないと思う。何となく、音がいい(低音や高音が良く出ている)ように感じることがあるが、気のせいか、音量が大きくなったせいか、イコライザを調整し直したためだと思う。
  • 昔、スリープからの復帰後にJACKの音が出ないことがあったのは、使っていたプログラム(qjackctl?)が悪かったのか余計なことをしたためなのか、分からない。今は、特に何もしなくても、スリープからの復帰後にJACKの音は出る。
  • JACKはWindowsでのASIOのような位置付け(仕組みは全然違うだろう)のように感じる。

画面

 

PS. 耳の痛みは、PEQの使い方(設定)以外に、PEQの仕様(中の作り?)にもよるようだ。というのは、さっき、いくつかの別なイコライザ(Calf EQ8, LADSPA DSP, TAP Eq/BW, Triple/Single band para. with shelves)を同じ特性にして試したところ、短時間しか聴いていないのだが、どれも耳閉感があったのだ。依然として謎は解けていない。 (3/25 15:05)

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(ちゃんとした文章にするのが面倒なので、骨格+αを。おいおい、気が向いたら加筆します) ← 完成 (9:34)

昨日、Sa Chenのラフマニノフやショパンのピアノ協奏曲に感心した。

Chen: ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 (2011)

昨日、この曲(演奏者は不定)が脳内でリピートして、どうしても聴きたくなって、昼休みに探したら(好きな演奏は多いが、知らない人のを聴きたくなることが多い)、彼女のが目に入ったので(ただし、最初は、演奏者の国やジャケットの柄から敬遠しようとした)聴いた。意外にいい。すごくうまい訳でははないが、乗れる。ただ、第1楽章の行進曲風のところ(以前、ここがダサいとか書いているページを見たが、うまく弾くと結構いい感じになる)はいまいちで、腕が追いついていない感じだ。その楽章の最後は何となく音が乱れた感じなので、Thumbs upしたのを取り下げた。

第2楽章は結構いいところがあるが、終わりはわざとらしかった。第3楽章はまあまあで、中盤のオケがいまいちだったが、(この楽章は)全体的には良かった。

Chen: ショパン ピアノ協奏曲 第1, 2番 (2008)

昼に聴いたラフマニノフが結構良かったので、昨夜探して聴いた。

第1番のピアノは音が澄んでいて綺麗で、聴いていて心地良い。誰も出さなかった(目立たせなかった)ような音(・弾き方)が(いい意味で)妙なのだが、決して嫌ではない。彼女の解釈なのだろう。第2楽章の音の出し方(ちょっとした盛り上げ方)もいい感じ。オケ(指揮: Lawrence Foster, Gulbenkian Orch.)は普通に良かった。ラフマニノフも同じオケだった。

第2番は、なぜか低音(弦)がすごかった。ピアノは少しわざとらしかった気がする。第1番の方がいいのか、僕が慣れてしまったのか、疲れてしまったのか。

以前にも書いたが、昔はこの2曲は気に入る演奏がほとんどなかったのに、近頃は、いいと思える(許せる)演奏が多くなった。そのおかげで曲の良さも分かってきた(だから、少し前は「ショパンコンクールなんて、最後がショパンの協奏曲じゃちょっとねえ・・・」とか不遜なことを思っていたが、今はそうでもない)。自分が変わったのか、世の中にはさまざまな演奏・解釈があるということか。

以前はYeol Eum Sonにも感心した。どちらも、僕の嫌いな中韓の人だ。そういう事実を目の当たりにすると、音楽に限らず、もう中韓は馬鹿にできないと思う。そして、どういう訳か、中国には以前より抵抗が少なくなった。

その原因としてまず頭に浮かぶのは、ロケットニュース24の沢井メグの紹介がうまいことだ。彼女の記事は、体当たりで書いているせいなのか、結構おもしろく、気付くと「中韓も意外にいいじゃん」とか思っていて慌てるw 上手なステマなのかも知れないが、押し付けでなく、自分から読んでしまってそう思うのだから、仕方ない。

余談だが、彼女のは、好みではないのに妙に惹かれる。なぜ好みでないかというと、眼鏡が気に入らない。(女性全般に思うことだが、)眼鏡をするとキツく・冷たく見えるからだ。でも、たまに眼鏡なしの顔を見ると、全然キツさがなく、変化が大きくて驚かされる。すっぴんの顔もなかなか味わい深い。可愛いのではなく、大人の美人系なのだろう。それはそれでいいと思うw

それから、歳を取ったせいか、日本の劣化・自滅を実感しているのも大きい。

正しくは、実際には前から今の状態だったので、絶対的には劣化していない。相対的に劣化したのだ。真実から目をそむけ、昔からの成功体験(これは多くの人の犠牲(=偉い人たちのズル)の上に成り立っていた)にすがるだけで本質的に変わろうとせず、外面・体裁はともかく、(本心では)世界標準を無視してガラパゴス(=引きこもり)をやり続けて、「クール」とか「すごい」とか言ってたら、そりゃあ終わるよ・・・

気に入らないものや嫌なものがあるのは当たり前だと思うが、そういうのを馬鹿にして無視するだけでは、いつかは負ける。「兎と亀」や「蟻とキリギリス」、あるいは「裸の王様」に似たようなものか。

 

参考: いいものもある、悪いものもある

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会社に、(僕にとって)妙な人が一人だけ居る。というのは、僕は今の会社に入って短い訳ではないし、数千人の大企業でもないのに、その人の名前だけは出て来ないのだ。出て来ないから、時々、「そういえば、あの人はなんて言ったっけ?」と考えても、出て来ない。出て来ても、せいぜい名字の一文字程度だ。誰かに取り次ぐ時はいつも困って、忙しくてとか、「あれーー?」とか言ってうっかり忘れたような振りをして、「煙草を吸う方」とか部署名で言ったりしている。

その理由は何となく分かる。その人の行動(仕事ぶりなど)が全く大したことないからだ。個人的に嫌がらせなどをされたこと(そうだったら、逆に忘れない)などないのだが、行動がいちいち「ダサ」く(=センスが悪い)、頭の中から抹消したくなるからだ。(珍走団やクソガキ(=親のレベルが低い子ども)に対するように)「見て見ぬ振りをする」というと分かりやすいか。見ると同時に、急いでペンキで塗りつぶしているのかも知れないw

ただ、今はまだ僕に直接関係がないからこの状態でもいいのだが、その人の部署からしてそのうち関係が出来そうな気もして、そうなったら、(その筋の悪さに)ブチ切れるのは時間の問題のような気もする・・・ くわばらw

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先日聴いてちょっと興味を持った小菅優のページで、彼女のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のライブをNHK-FMでやるというのを知って、NHKはおもてなし(あるいは忖度)の国の政治家や北朝鮮並みの悪の枢軸で、最大の宿敵の一つではあるのだが、彼女のその曲はGPMでは聴けないし、ラジオは受信料を払わなくても聴ける決まりのようだから、ちょっと聴いてみることにした。

非常用のポータブルラジオで聴こうと思っていたのだが、今朝、ラジカセを持っていることに気付いて、そっちの方が音がいいだろうと思って試した。が、PCの雑音(妨害電波)のせいなのか、いくら調整してもほとんど聴こえなかった。ラジオは少しましだったが、やっぱり雑音が入って耳障りだった。それで、最後の手段、「らじるらじる」とかいうネット同時送信サービスを試したら、さすがに雑音は皆無で、音がとてもいいので感心した。

なぜ、らじるらじるが「最後の手段」かというと、それにアクセスしてラジオを聴くということは、最後にも書いたのだが、NHK TVのネット同時配信の「お墨付き」に手を貸すような気がするし、アクセスした記録が保存されて、将来、受信料請求の証拠に使われかねないという危惧があるからだ。僕は、それくらい、彼らを「金のためならなんでもする邪悪な連中」とみなして、嫌悪している。(3/21 7:26)

時間になって番組が始まったのだが、曲の前に長々とした説明があることをすっかり忘れていた。今日も、(第3楽章しか流さないので)たった12分くらいの曲に5分も費やしていたので、結構イライラした。内容はありきたりの話(作曲者や演奏者や曲の話)で、得るものはなかった(そもそも、そういうのは無関係と思っているので)。だったら、本題をもっと長く流して欲しい。例えば、全部で4曲流すとしたら、単純計算して20分も余るではないか。20分追加すれば、この曲は全曲流せそうだ。それにしても、番組の時間は長いのに、この曲も他の曲も小間切れで流しているが、ポップ音楽じゃないんだがな・・・ まがりなりにも"FM"なのに、どうしてこういう馬鹿なことをするようになってしまったのだろうか? あとでTVで流すからその宣伝のつもりなのだろうか。全くの劣化だし、FMの名折れだ。

ようやく演奏が始まった。第一印象は悪くなく、ピアノの音が綺麗だと思いきや、段々、ピアノがちょっと引っ掛かる感じがして来た。そのうち、ちょっと「下手」な感じすらして来た。。。 さすがにオケ(指揮: オラモ、BBC交響楽団)は綺麗だった。折角なので続けて聴いていたのだが、ピアノは見せ場でもちょっと遅くて(良くない遅さ)、余り「見事」ではなかった。スローなところはしっとりしているが、アルペジオはたどたどしく感じられてイマイチだった。要は乗れなかった。

結局、曲自体はいいし、オケもいいので、それを楽しむことにして最後まで聴いたのだが、終盤の音が連射される見せ場もイマイチだった。結局のところ、ピアノ演奏が曲に負けていたのだ。

彼女の弁護をするとすれば、録音のせい(ピアノが遠い感じだった)で印象が悪かったのかも知れない。ライブだから、ちゃんとセッティングできなかった可能性はあるだろう。

結論としては、これ以上彼女の演奏を聴く必要はなさそうだということになった(あくまでも個人の感想です)。

最後に、らじるらじるは、将来のNHK TVのネット同時配信の姿を示している(彼らがこんな風にやろうと思っている)と感じた。ブラウザで、特にプラグインも要らず、ログインなしで聴けるので、TVも同様にして「PCなどを持っている人は(受信設備を持っているので)全員金払え!」という理屈だ。怒りとともにため息が出る。取り越し苦労ならいいのだが・・・

だいたい、今時ラジオとかTVとか本当に必要なのかと思う。FMなんて、今日のような番組だったら、リアルタイムに聴く必要なんてなく、YouTubeの方がずっと便利だ。放送の時刻を待つ必要はなく、検索すれば出てくる無意味な説明を聴く必要もなく、当然、全曲聴けるし、音だっていい。こういう時代遅れの無駄なことのために国民から強制的にお金をむしりとって、最新技術がどうのこうのと言って浪費する団体は早く消えて欲しい。電波だってもったいないから、FMとAM 1波、それにBSと地上波TV 1波ずつを返すべきだ。

 

PS. まあ、「折角の演奏なんだから、余計なことは考えないで楽しめばいいじゃん」とも思うのだが、大好きな曲を平気な顔でブツ切りにされたら、やっぱりムカつくよ。大体、作曲者にも演奏者にも失礼だと思う。そもそも、この曲はイントロが命というところがあるのに、それを省くなんてやっぱりおかしいし、センスがないと思う。

と書いたものの、番組の内容を調べて第3楽章だけしか流さないと知った時に、聴くのを止めれば良かった気がする。要は、八百屋に魚を求めた訳で、こっちが悪かったw

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先日とても感心した この演奏。普通に聴くならGPMで充分なのだが、曲間をブチ切られずに聴きたかったので、CDを買った。通常は、対価を演奏者に支払おうと思って、なるべく新品を買うようにしているのだが、今回はGPMで聴いて、対価は既に支払われているだろうから、中古にした。

Amazonは高目だったのでHMVを探したら、200円くらいで状態のいいものがあったので、それにした。日本盤なのがちょっと気に入らなかったが、気分の問題だ。ポイントを使って約170円になった。しかも、ローソンでの受け取りにしたので送料が無料になり、かなりお得感があった。

状態は良く、とても綺麗だった。盤質も問題なく、PCへの取り込みは10倍速前後でできた。ただ、BDドライブのトレイが全く開かず、爪を差し込んで開こうとしても駄目だったので、伸ばしたクリップで開けた。

確認のために聴いてみると、やっぱりいい。もちろん曲間は途切れない。そして、あの(プリペアド)ピアノの鋭い音が大好きだ。音が直接的で乗りが良く、ピアノの音は元々官能的なので、この曲に合っているように感じるから、オケでのオリジナル版より好きだ。例えば、冒頭の妖艶な感じ(そういう表現が正しいとして)は「ピアノしかないなあ」って感じだ。それから、2曲目の鋭い音はピアノならではだと思う。

(以前も書いた気がするが)オケは演奏者が多いので、どうしても楽器・演奏者間にズレが生じるから、音の鋭さやダイレクト感が少なくなってしまうのだろう。そもそも、オケには鋭い音が出せる楽器が少ないという問題もある。

このアルバムに限らず、「春の祭典」のことをしつこく書くのは、僕がこの曲を妙に好き(ただし、作曲者の意図を理解してる訳ではないし、モーツァルトとは全然扱いが違う。ロックのように聴いている)だからだ。だから、もし気が向いたら、YouTubeで聴いてみて欲しい(冒頭しか確認していないが、リンク先ではこのアルバムが全部聴けるはずである)。

 

PS. この編曲は「4手」(for four hands)とあるが、「2台ピアノ」でなくていいのだろうか? 1台で連弾できるとは全然思えないが(怖いもの見たさで、やっているところを見てみたいが)w 単に省略されているだけか。→ 本当に1台でいいようだ。連弾 (ツィンマーマン&中越, 2014)のがあった。すごい。→ 演奏光景は血沸き肉踊るものがあって、つい見入ってしまう。互いの腕を交差させ、髪を振り乱しながらガンガン弾く有様や楽譜をスパっとめくる有様は、一瞬のミスが死に至る戦闘のようで恐ろしいw 気持ちいい音を出していて、いい感じだ。あのお兄さん(名前を聞いたことがある気がする)、頑張ったな。

アルゲリッチとSakaiのもあるようで、興味はあるが、あとにする。 → やっぱりイマイチだった。頭しか聴いてないが、相方が完全に負けていて、迫力がない感じだ。2台なので熱気が少ない気もした。

PS2. 完全な余談(空想・妄想)だが、2人くらいの天才小学生が笛(リコーダー)で、学校からの帰り道に、歩きながらこの曲をさらっと完璧に演奏していたら、ものすごく驚くだろうし楽しいだろうなーw 全部じゃなくてもいいから、とりあえず、イントロだけでもいい。ピアニカでもいい。そういう光景を想像するだけで楽しい。って、僕は異常なのだろうか?w

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去年、病院のポスターで見た可愛い娘を見つけた。探そうとしていたのではなく、思わぬ時に見つけた。

別の稿を書いている時、ちょっと気が向いて「姉」で画像検索したら(決していやらしい目的ではない。多分w あの「姉ログ」のもあって、懐かしかったw)、下の方に、その子が入っている画像があったのだ。最初は気付かなかったが、2回目辺りに気付いた。結婚式関係業者のページにあった。

それで、その画像で画像検索してみたら、いっぱい出て来た。どうやら、素材画像のようだ。あのポスターの画像も、検索したら山のように出て来た。素材も見つかった。最初は広告目当ての転載素材集サイトのようなところで見つかったのだが、オリジナルは写真ACにあった。フリーだった。「指さす日本人女性7」というタイトルだった。

写真AC: 「指さす日本人女性7」

そのモデルさんの画像は結構多かったのだが、残念ながら、名前などは分からない。2014年に撮影したようだ。

なるほど。あれは撮りおろしではなかったか・・・ 制作を業者に任せて、業者もちょちょっとフリー素材から選んで配置した感じか。まあ、栃木県の国保事業ではそんなにお金は掛けられないから、当然といえば当然だが、「県出身のモデルさんなのかも知れないなあ」と思っていたので、ちょっとがっかりした・・・ (そういえば、千葉県だったかは、出身の有名人を使っていたなあ) でも、あの写真はあのモデルさんの写真の中では一番いい感じなので、それなりにちゃんと選んだようだ。単に、好みの問題かも知れないがw

 

余談だが、あのモデルさんは、撮り方でかなり印象が違う。全身は意外にぽっちゃり系(丸顔だから意外でもないのだが、どことなく垢抜けない雰囲気のせいだろう)で、右(彼女からすると左)から写した顔は田畑智子的だ。ぽっちゃり系も田畑智子も好きだけど、反対からだと深津絵里なのに、まったく意外だw 顎のほくろがポイントなのかも知れない。

写真AC: 「案内ポーズの女の子9」より

それにしても、こういう素材を、無料・無表示で使用可能にして、一体誰に得があるのだろうか? 写真ACはともかく、モデルさんにだってほとんどお金は行ってないはずだ。彼女の宣材とかプロモーションとか練習としてやっているのだろうか。厳しい世界だ。

 

※上記素材の写真ACでの使用条件は"Public domain"なので、画像を加工・転載しています。

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一週間くらい前の昼に、GPMでK. 488を探して、サイ(Fazil Say)という人の(2004)にしてみた。少し速かったが、辛うじて許せた。止めるほどでもなかったので聴いていたら、キビキビしていて乗れた。ビアノは悪くなく、それはそれでいい感じだった。

それで、彼に興味を持って他のアルバムを見たら、4手ピアノ版「春の祭典」  (2000)があったので聴いてみたら、なかなかすごかった。

最初の曲はそれほどでもなかったのだが、2曲目の音の鋭さにかなり惹かれた。この曲のピアノ版の演奏は今ひとつ軟弱なのばかりで、期待して聴くとがっかりすることが多いのだが、この演奏は満足できた。

昼休みでは終わらなかったので、帰宅してから続きを聴いたのだが、やっぱり見事だった。あの鋭い音が大好きだ。最後も音が綺麗で素晴らしい。この曲は聴いているうちに飽きることがあるのだが、これは全然そんなことがなく、あっという間に終わった。

ところで、その時はこの人について全く知らなかったので、聴いているうちにいくつかの疑問が出て来た。

  • ピアノ以外の楽器も使っているようだが? (それも曲に合っていていいけど)
  • そもそも、これは何人で弾いているのだろうか? 2人? 1人?

どちらも、GPMで見られる範囲では分からなかった。ジャケットには彼がピアノを弾いている姿しかなく、4手版なのに他の演奏者の名前はなかった。それで調べたら、彼が一人で多重録音したとのことだ。楽器は、「ひょっとして?」という想像が当たって、プリペアドピアノだった。彼はそういうアルバムを他にも出しているようだ。

なるほど。おもしろいと思う。「クラシック音楽」の曲だからといって、伝統的な方法・楽器で演奏する必要はない(そもそも、現代のピアノやオーケストラなんて、作曲当時と違うことが多いはずだ)と思うので、邪道という意見もあるようだが、僕は賛成だ。

もちろん、普通のピアノが大好きだけど、「プリペアドピアノ」という、新しい別の楽器での演奏として捉えれば全く違和感はない。それで曲のうまみを完全に引き出せているのだから、全く問題ない(悔しいことだが、普通のピアノではここまでは無理だと思う)。

彼は普通の(伝統的な)演奏もしていて、それが上に書いたK. 488だった。他に、「春の祭典」のあとに「月光」 (2014)を聴いてみたが、今一つだった。第1楽章は滑らかさや音の微弱さが足りなかった(「微弱さが足りない」というのはおかしな表現だが、他に適切な言葉が浮かばない)。もっと、聴こえるか聴こえないかギリギリの、かすかな音でないと、月の光ではない・・・

そういう訳で、彼は何でもすごい訳ではないが、「春の祭典」はすごい。それで、GPMだと曲間が切れて興ざめになってしまうので、久しぶりにCDを買いたくなった(MP3のようなダウンロード販売の方が場所を取らなくていいのだが、以前、曲間が駄目だった場合があって、GPMで切れるならMP3でも切れるはずだから、期待できない)。

 

それから、ここ数日は、もう数人のいい演奏に出会った。とりあえずここでは、ヨルム(Yeol Eum Son)を挙げたい。昨夜、JACKのテストでYouTubeを開いたら、たまたま彼女のモーツァルトのピアノ協奏曲第21番(2011)が出ていたので掛けたら、予想外に良かった。その時はテストだったので、音がちゃんと出るのを確認したらすぐ止めるつもりだったのだが、全部聴く羽目になった。チャイコフスキー国際コンクールでの演奏だった。

出だしはテンポがわずかに速くて気に入らなかったのだが、ピアノが歌っていたので、思わず聴き入ってしまった。そのうちに、彼女の解釈とか思いが伝わって来た気がした。だが、第2楽章の音の繋げ方(切り気味)は気に入らなかった(僕としては、もう少し滑らかに繋げて弾いて欲しい)。でも、それ以外は良かった。美しい音だった。そして、第3楽章は見事だった。音の出し方が良かった。

僕の好みでない弾き方があったり、好みでないカデンツァだったにも関わらず、なぜか許せた。当たり前のことだが、演奏技術は高い(いかにもさらっと弾いていて、全く危なげないし、聴いていて分かりやすかった: 楽譜なんて見たことないが、「ここはやっぱりこうだよな」って思った)。その上で、表現力がすごいと思った。しかも、場慣れしていて、演奏がとても滑らかというか自然体(自宅で弾いているような感じ)だった。そんな訳で、とても乗れる。

彼女は、一見、ワン(Yuja Wang)のようにパワフルで体育会系の雰囲気なのだが、(良く居る演奏者のように)ラフマニノフを豪快に弾くタイプでなく、モーツァルトを綺麗に弾く感じなので、かなり新鮮だ。そして、「内田に匹敵する・超える(かも)」という表現も浮かんだのだが、それはどうもしっくり来ない。どうとは書けないが、内田とはタイプが違うように思う。「モーツァルト一筋」ではないような感じなのかも知れない。

だから、そのYouTubeで多くのコメントが好意的なのも、納得できた。GPMには彼女のモーツァルトのアルバムがまだないのが残念だ。

最後に、そのオケもなかなか良かった。指揮者は不明だが、時々、他にはない演奏のし方(例:第2楽章の出だし)をしていた。あと、小編成(だけど決して室内楽ではない)なのも好きだ。

 

(3/14 21:50追記) 今日の昼に、演奏自体ではなく、経歴がすごい人を見つけた。なぜか昼前からすごく聴きたかったので、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番を探した。最初に試したスー・へイキョンという人の(2016)は、全然悪くなく、ちゃんと乗れるのだが、何か物足りなかった。コクとか「あく」(今考えれば、この曲のどろどろとした重苦しさなのかも知れない)がないような気がした。その次は、Ingrid Jacobyという人の(2016)だったが、やっぱり物足りなかった。その次に、小菅優という人の(2012)を見つけ、ダメ元で聴いてみた。テンポは速い(それは僕には良くない)のだが結構良く、速いせいでキレがあった。

それで興味を持って調べてみたら、小さい頃からピアノが好きで、10歳でドイツでピアノをやりたくて自分から行ったそうだ。これはかなりすごい。10歳っていったら、僕なんて普通のガキだった。それなのに、彼女はドイツ語を勉強してまで行ったのだ。それからずっとドイツに居るようだ。彼女は、コンクールでの入賞なしで演奏活動をしているとのことで、それもなかなかすごいことだ。

ただ、日頃書いているように、経歴と演奏は別物だ。彼女の演奏が良くないとは言わないが、何かひきつける力が少ないように感じたから、(僕にとっては、)上に挙げたようなすごい演奏者ではない。

それでも、さっき聴いた、同じアルバムのモーツァルトのピアノ協奏曲第22番は普通に良かった。僕はこの曲は(大げさで、さらっとしていないので)余り好きでないのだが、ちゃんと聴けたという点で、いいピアニストだと思う。ピアノの音は良かったし、第1楽章終盤のカデンツァがなかなかすごくて(この曲には似合わないはずの重さや暗さだった)良かった。初めて聴くものだったが、違和感はなかった。オリジナルだろうか?

 

PS. 今も、この投稿のチェックがてら彼女のその演奏を開いてしまい、聴き出している。。。

PS2. 彼女のそのコンクールの決勝のラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を見つけて聴いているのだが、もたつき気味なのと、広がりや深みやパワーが不足していて、今ひとつな感じだ。やっぱり、合ってないのかも知れない。あるいは、この曲には未熟だったのか。。。 あるいは、奇しくも、上に書いた「ラフマニノフを豪快に弾くタイプでなく」が当たっていたのかも知れない。ちなみに、調べたら、この時の1位は、あの、僕の好きでないトリフォノフだった。複雑な気分だ。

PS3. すっかり忘れていたが、13日の朝に聴いた、サイの「展覧会の絵」(2011)も良かった。これもプリペアドピアノでの演奏だったかは定かでないが、「春の祭典」と違って普通で落ち着いていた。上に書いた、「もう数人のいい演奏」というのには、この演奏も入っていた。 (3/14 21:36)

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苦節3年じゃなく、教師生活25年じゃなく、41歳の春でもなくw、1か月に満たない期間ではあったが、謎が解けずに試行錯誤の連続だったJACKのイコライザの調整は、おそらく今日で終わりだ。見事、耳を痛くせずにRushの"Power windows"と"Hold your fire"を完奏できるイコライザ(PEQ)の設定ができたのだ。もちろん、前回書いたように、グライコタイプのイコライザmbeqを使えば問題なかったのだが、どうしても気に入らないので、PEQ(パラメトリックイコライザ)で実現した。

ただ、残念なことに、耳が痛くなった原因は分からず仕舞いだから、どうして解決できたのかも判然としない。今回、mbeqを実測値に基づいて調整しつつ簡素化・最適化した後で、試しにPEQ(前回使って印象が良かった、FIL-pluginsの4バンドPEQ(以下、PEQ4))を同様の特性にしてみたら、信じられないことに、耳が痛くならなかったのだ。

問題が解決できた理由を推測してみると、前にも書いたように、イコライザの使い方(設定)が悪かったのと、イコライザの特性(作り方)が関係しているのではないかと思う。今までは、右チャネルの80Hz付近の山を抑えるために、幅の狭いフィルタをそれ以外の低域の音量を下げるための広いフィルタに重ねていた(→ 参考: 図中のグラフの左の方の"P I"が"P II"に重なっている)のだが、今回はそれを止めて、フィルタが重ならないようにした(帯域の端では重なるだろうが、それは問題ないようだ)。

元々のグライコ(DEQ2496)のPEQはフィルタが重なる使い方をしても大丈夫だが(ただし、PEQの数が多いと駄目だった)、JACK(正確にはLADSPAやLV2)の多くのイコライザは駄目(混変調歪みが生じる?)なようで、そこが特性の違いなのかと思う。DEQ2496はプロ(「演奏者」という方が適切か)用なので、そういう問題が起こりにくい作りになっているのかもしれない。

一言で書けば、今回はPEQをグライコのような使い方にしたのだ。だったらmbeqを使えば良いのだが、フィルタの数(=補正処理の量)を減らして(mbeqでは6個だったのが3個に減らせた)、補正曲線をシンプルで美しくしたかったのだ。その方が音質の劣化が少ない気がする(実際、高調波歪みは少ない)し、趣味としての満足感があるw

大変マニアックだが、何をもって「綺麗」かそうでないかという話を書くと、グラフの左チャネル(上)だと、mbeq(紺)は1.2kHz辺りでの水平線との接続部が角ばっていて滑らかでなく、そこから200Hzまでの凸凹が急だし、200Hz辺りでの低域の曲線との繋がりに無理があって、滑らかでない。繋がりについては右チャネル(下)でも同様だ。そういう雑さは、mbeqがグライコだからであり、PEQ4(青)では全く問題ない。ただし、曲線の綺麗さが音質の違いに現れるかというと、まずないだろうと思うw が、一つ、急な凸凹は余り良くないとは思う。PEQはそういう点を細かく調整できるのがいい。

なお、耳が痛くなった原因が分からないので、他のイコライザでも同じ設定をすれば同じ結果になるかは分からない(設定は容易だが、試聴するのが面倒だし耳が痛くなるのは嫌なので、少なくとも今は試す気はしない)。

以下に、PEQ4の設定(識別記号="PEQ4-5")や補正後の特性を示す。僕の部屋用なので、設定自体には余り意味がない。特性はmbeq(識別記号="mbeq-2-4")や元のグライコ(DEQ2496)と比較した。

去年DEQ2496を設定してから部屋の特性が変わったようで(本棚をスカスカにしたせい?)、山の位置が変わったり(右: 80 → 144Hz)、新たな山(900Hz付近)ができていたので、それを解消するために設定を調整した。その新たな山が耳が痛くなった原因の可能性もあるが、同じ条件のDEQ2496では問題なかったので、違うだろう。

PEQは4個使った。ただし、2つ(中のSection 1と2)はそれぞれ片チャネルだけで使っているので、実際には3個である。当初は430Hzのフィルタ(Section 4)は入れずに3(2)個だけだったのだが、そこの山が気になったので追加した。

設定した特性の比較グラフは、イコライザで処理した音を(実際にDAC・スピーカーで出力してマイク・ADCで収集するのでなく、)PC内で直接分析した値(理論値)を比較している。

実測値の比較グラフを見ると分かるように、PEQ4-5ではDEQ2496と同等以上の特性が得られた。mbeqと異なり、PEQ4にはLowShelfフィルタが入っていないので、mbeqで気に入らなかった超低域(50Hz以下)の音量低下が回避できた(が、部屋の特性に起因する深い谷が55Hz付近にあるので、余りメリットがない)。また、サウンドカード(ASUS Essence STX II)のLPFは限界ギリギリ(約22kHz)まで通すため、DEQ2496での超高域(16kHz以上)の音量低下も緩和できている(ただし、僕には聴こえない)。なお、左右同時出力(グラフ: 上)での超高域の低下は、左右のスピーカとマイク間の距離差による干渉が原因である。右(グラフ: 下)の超高域の低下は原因不明で、測定に何らかの問題があったのかも知れない。

それから、今回、スピーカーの音を測定するために新しくマイクスタンドを買った。今までのカメラ用三脚を改造したものが駄目になりかかって(ポールを固定する結束バンドが緩んで来た)、マイクの固定が不安定になったためである。

新しいマイクスタンドを使って特性を測定

キクタニのMS-150Bにした。ヨドバシで約3700円だが、サウンドカードを買った時に貯まったポイントを使って約半額になった(他社では売価がもっと安いものがあったが、これが最安に近くなった)。高いだけあってしっかりしているし、つや消し塗装もちゃんとしていて、いい物だ。ただし、説明書は何もなく、組み立て方法が今ひとつ不明だったし、用途不明の金具があったりした。プロ用だからか?

なお、ブーム型のマイクスタンド(アコースティックギターで使うような物)は安かったのだが、脚(3本の棒)の設置場所を食うし、組み立てと分解(大き過ぎて、分解しないと恐らく収納できない)が面倒なことに気付いたので、ストレート型にした。

 

PS. こうやって特性が簡単(?)に測定・調整できるのはいいのだが、作業中はマイクの位置を動かしてはいけないので、椅子に座ってPCを操作することができず、マイクスタンドの脇に膝立ちせざるを得ないのが辛い。測定・調整用のサブPCでもあるといいのか? ああ、スマフォで(操作)できるといいな・・・

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あれから更にいろいろ試したが、結論(どういう訳か、「Steve HarrisのMultiband Eq. (以下、mbeq)が最適」)は余り変わっていない。「余り」というのは、一つだけ、新たにいいものが見つかったのだ。それは、FIL-plugins(またはfil-plugins)の4バンドPEQ(以下、PEQ4)だ。

PEQ4はwebでの情報が少なく、バンド幅の設定もおかしい(オクターブでもQでもない)ので期待していなかったのだが、比べてみると、mbeqと同じくらいいい(耳に痛くない)。mbeqは超低域をカットしてしまい、たとえそれが聴感上問題ないとしても(趣味的に)好ましくないので、PEQ4で問題なければ使いたいと思って、しつこく試している。

PEQ4はバンド幅の設定の仕方がおかしいので、パラメタの調整には苦労したが、元の特性とそっくりにできた(グラフの形状が同じなので、今回は載せない)。試してみると、いつも使っているRushの"Power windows"はキツかったものの、その他ではほとんど問題ない。ただ、mbeqが最高なのはどうしても否定できなかった。

現在までに試したイコライザと評価は以下のとおりである。○△×などは評価で、基本的に上が良い。その次は僕が設定に使っている識別記号で、()内がイコライザの名前や説明である。

  1. ○ jr-mbeq-2 (Steve HarrisのMultiband Eq, "mbeq")
  2. △+? jr-PEQ4-1 (FIL-pluginsの4バンドPEQ, "PEQ4")
  3. △ jr-DSP-EQ-4 (bmc0のdspのDouble-pole peaking filterのeq, "DSP")
  4. △- calf-butty-PEQ+HPF-1 (Calf Jack Host(以下Calf)の5バンドPEQと高域通過フィルタ)
  5. △- calf-butty-PEQ+LS-2 (Calfの5バンドPEQとLowshelfフィルタ)
  6. ? jr-mbeq-3 (mbeq-2で6kHz付近を落としたもの)
  7. ? jr-PEQ4-2 (PEQ4-1で6kHz付近を落としたもの)
  8. ? jr-DSP-EQ-3 (DSP-EQ-4で6kHz付近を落としたもの)
  9. × butty-hpf-2 (calf-butty-PEQ+HPF-1を若干変更したもの)
  10. × calf-butty-PEQ+HS-12 (Calfの5バンドPEQとHighshelfフィルタ)
  11. × jr-tap-eq-bw-1 (TAP-pluginsの8バンドPEQ, バンド幅指定付き)
  12. × Calf EQ30 (Calfの30バンドEQ)
  13. × jr-TBWS-1 (Steve Harrisの3バンドPEQ)
  14. × jr-tap-eq-2-1 (TAP-pluginsの8バンドPEQ, バンド幅指定なし)
  15. × Calf EQ5 (Calfの5バンドPEQ)
  16. × EQ4Q (EQ10Qの4バンドPEQ)
  17. × jr-DSP-EQ-1 (dspで200Hzだけ幅広く落としたもの)
  18. × jr-DSP-EQ-2 (DSP-EQ-3で最初に全体を-3dB下げたもの)
  19. × carla-x42-1 (x42の4バンドPEQ)
  20. × jr-ls-1 (dspでLowshelfフィルタだけにしたもの): 耳は痛くないが、低域が不足して駄目だった。

DSPが意外に良く(dspのパッケージはいろいろな処理ができて便利なので、機会があれば活用したい)、Calf Jack Hostは手軽なのだが駄目だった。EQ10QもTAP-pluginsも駄目だった。

いろいろなイコライザを試すのと同時に、なぜそれらで音(耳の痛み)に違いが出るのかを考えた。結論は出ていないが、以下の点を疑っている。

  • イコライザ(PEQ)の使い方が良くない。
  • 混変調(正しくは「相互変調」とのこと)歪み(IMD)が生じている。
    • 6kHz付近に出る?
    • 超低域によるもの?
    • イコライザの作りによって生じる?
  • イコライザの作り(計算式またはプログラムの実装)が悪い。

PEQの使い方については、設定図を見ると分かるように、低域(右チャネルの80Hz付近)で2つのフィルタが重複している。このように使うと、(イコライザの作りによるだろうが)歪むのかも知れない。あるいは、図の低域(200Hzが中心)のように幅広く使うのが良くないのかも知れない。そして、それらに起因する歪みが6kHz付近に出る(だから、そこを下げると痛みが減る)のではないか。

その証拠に、mbeqはグライコタイプでフィルタが重複しない(実際には隣り合うフィルタは重なっているはずだが)ので、音が悪くないのではないかと思っている。

が、どちらも、検索した限りでは、「悪い使い方」として出て来なかった。もしかしたら、イコライザの常識なのかも知れない。

混変調歪みについては、超低域をそのまま出すと、イコライザかスピーカーで歪みが生じるのではないかと考えた。ただ、グライコ(DEQ2496)のPEQでも同じ条件なのに問題なかったので、スピーカーは関係なさそうで、イコライザの作りによりそうだ。

その証拠に、mbeqはたまたまにせよ超低域をカットしているので、音が悪くないのではないかと思っている。

そのイコライザの作りによる音の違いについては、あるとしかいいようがない。使っている計算式(この辺りは難しくて苦手で、全然知識がない)が適切でないのか、それをプログラムにする仕方が適切でないことが考えられる。後者の気がする(ほとんどのイコライザはオープンソースなので、プログラムを見られるが、面倒そうなので止めておく)。

ただ、誰も文句を言っていないので、すごく微妙なことなのか、僕がしているような特定の使い方で発現するのではないか。なお、イコライザの処理中のオーバーフローを疑って入力レベルを下げてみたが、効果がなかった。内部では浮動小数点で処理しているから、計算自体に問題はないのだろう。

という訳で、DACやフィルタやデジタルアンプを変えたら音が変わる現象は「ありまーす」になるw ただ、それは全然褒められることではなく、単なる処理の違い、しかも、処理が良くないために起こるのであって、何を使っても音が変わらないのが当たり前のことだと思うのは、変わりない。

だから、DACなどでフィルタを選べるのを売りにする会社なんて、単なる優柔不断な腰抜けだと思う。男なら(女でも)、最高の一個で勝負して欲しい。

追って、スピーカーの音を実測して各イコライザの「音(特性)の違い」を調べ(果たして測定できるのだろうか?)、最適なもの(mbeqかPEQ4)を決め、実測値に基づいて微調整をしたい。

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