先日床屋に行った。何回か行った安い店は、数回行っていつも混んでいたので諦め、以前行っていた高目(といっても普通の料金)の店にした。

予約のために電話すると、店主のおっちゃんの声が随分弱々しかった。彼は去年の後半辺りに入院していたので(それで安い店に行き出した)、そのせいかと思っていたのだが、行って話してみたら、近頃も入院して、先週くらいに退院したそうだ。どうも心臓が悪いようで、運転中に気を失って事故を起こしたそうだ。今はペースメーカーをしているとのこと。それで、動くのも難儀そうだった。

事故を起こしたため、免許を取り上げられた(正式には「預かり」のようだった)そうだ。その時は仕方ないと思って同意したものの、どうにも不便だとこぼしていた。警察に頼んでも返してくれないそうだ。まあ、年齢も体調も不安があるから、昨今の状況ではなかなか難しいものがある。

退院したばかりなのに仕事をする気力には感心したが、余りにも痛々しいので、散髪してもらいながら、倒れたりしないか気が気でなかった。

とはいえ、待ち時間に煙草を吸っているから確信犯という気はするが(きっと、お酒も飲むのだろう)、もう止められないのだろう。逆に、止めようとしたら、ストレスで却って悪いかも知れない。

帰り道、何となく、あとどのくらいそのおっちゃんの顔が見られるか分からなくなり、高いけどなるべく行きたいと思った。安い店は剃刀の扱いがずさんで気持ち悪いせいもある。前回なんて、それで「顔剃り不要」と言ったのに首筋を剃られたので、更に嫌になった。他にも安い店(そもそも剃らない)はあるが、どうせ混むだろうから嫌だし、短時間で済ませるから出来に不安があるし、初めての店は面倒だ。一方、おっちゃんの店は(仕上がりは「最高」とは言えないがw)安心感があるし、話すと元気が出る(今回は僕の方が元気だったくらいだ)。それに、(電話するのは面倒なものの、)予約できるから待たなくていいいのもいい。

 

PS. 気になっていた消費税増税分は、良心的に ちゃんと2%程度だったので肩透かしを食らったw そして、10%以上も便乗値上げしたので行くのを止めた蕎麦屋と違って、意外に良心的だと思った。増税前の料金も、ベースとなる料金に8%(百円未満は四捨五入?)加算されていたようだ。疑って悪かった。

PS2. これを書く時、状況は全然違うのだが、森高の「叔母さん」(1992)が脳内で鳴った。

 

(4/21 5:57 わずかに修正)

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2件のコメント

  1. naoki:

    いいですね、こういう話。

    床屋は僕も、多少高くても快適さを求めます。れんとさん流に言えば、元気をもらえるというところでしょうか。

    ですが今はお金がなく、安かろう悪かろうも嫌で(ここでの「悪かろう」は混雑の意味)、次善の策として自分で切っているわけですが、子どもたちもそれが良いようですし、そうするとカミさんも子どもたちを床屋へ連れていく必要がなく、丸く収まっています。

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  2. れんと:

    ●そう、多少高くても快適さがいいですね。

    なおきさんのところは、なおきさんがされて「三方一両得」ですね^^

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