フレーズというよりは、作曲の技法(「技法」とまでも行かず、「書き方」程度だろうが)と言う方が正しそうだが、ポップ音楽で結構ある、曲の途中での転調(変わる途中に何も挟まず、次のフレーズからいきなり変わるパターン)が好きだ。耳は悪いし知識(常識)もないので、前後の調がどういう関係か(♯だの♭がどう変わるのか)とか、どのくらい高さが変わるのかは分からないが、感覚的には半音くらい上がっていて、それにグッと来る。

その理由を考えてみると、おもむろに調(高さ)が変化するのは当然おもしろいし、(高さが変わるので、)歌っている人が何となく苦しそうな雰囲気・顔になっていそうなところを想像するのもおもしろい。あと、演奏する人も、♯だの♭がババンと出て来て大変なのかも知れない(まあ、プロなら、こういうのは良くあるパターンで、屁でもないのだろうが)。

(5/3 8:54) 演奏者を困らせるということでちょっと思い付いたのは、基本的には転調なんだけど、新しい調号の前に♮が並んだところで、一番下とか一個くらい♮がシラッと抜けていて、その後も引き続き前の調の♯や♭が有効というのはあるのだろうか? そんなことをする意味はないし、それで曲が成立するか分からないが、考えるのはおもしろそうだ。

逆に、下がるのはあるのかと、今思った。あるとして、それはどういうふうに聞こえるのだろうか? 他には、こういうふうにスパっと長調と短調が切り替わるのもあるのだろうか。なかなかおもしろい。

 

PS. さっき、吉田美奈子の「夢で逢えたら」(1978)が掛かり、その中で上のような転調があるので書こうと思った。知識の少ない僕は、これは誰かのオリジナルを彼女がカバーしているのだとばかり思っていたが、実は彼女がオリジナル(初演?)だった。

PS2. 確か、「不思議なピーチパイ」(1980)にもあった気がする。この曲では、どうも場違いな、「ビャ〜ン」という感じの気の抜けるような音の打楽器も好きだ。

この曲は当時好きだったけれど、入っているアルバム(あのジャケットはシンプルで、結構ひかれた)を買うほどでもなく、確かシングルは透明なハート形のレコードだった覚えがあるが、そういうのが欲しいけど、そこまで「遊び」に掛けるお金もなくて、なかなか悩ましかった記憶がある。

なお、今は「カラーヴァイナル()」の模様w

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