内田の「安倍政権の7年8カ月」を読んで、膝を打った。僕が日頃、日本をけなし、(さまざまな反感を持ちながらも)欧米を持ち上げる理由・根拠は、彼の書いている「倫理的インテグリティ(廉直、誠実、高潔)」の有無だったのだと気付いた。

まあ、言葉とか表現の問題なのだが、自分が感じていたことをスパっと表現する言葉が見付かった感じだ。あと、果たして同じかどうかは分からないが、それを僕が感じていた別の言い方をすれば、「客観性の有無」だ。自分の言動を(友達でも仲間でも狭い「世間」でもない)第三者として、言い換えれば、絶対的な立場から見られるかどうか。見てその良し悪しの区別を付けられるかどうかだ。こういうのは倫理の分野だと思うので、きっと、「倫理的インテグリティ」に通じるのではないかと思っている。

ただ、最後に彼は「誰の責任でもない。」と書いているが、それは違うと思う。自分たちに得があるからにしろ、諦めたにしろ、ああいう政府・政権をずっと(おそらくこれからも)、直接的でも間接的でも、積極的にでも消極的にでも支持して来た、あるいは真似して来た日本全体が悪いのだ。

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