結構前から試行錯誤していた、サーモ・フィードバック(TFB)による冷房温度の微調整は諦めた。さまざまな物理的・アナログ的な要素が関係していて、実用するには難しかった。効かないことが多く、効くこともあるが再現性がないので、効いたと思ったのはエアコンのそもそもの動作だったのかも知れない。

そもそも、エアコンが指定した温度で動かない(例: 室温が設定温度より高いのに冷やさない!!)ことがあるし、同じ温度でも自分の感覚で暑さが大きく変わるので、いくらアダプタで微調整(しかも、一段階しかできない)したところで意味がないことが分かった。

また別の版として考えていた、温度センサとリモコンなどでエアコンの設定温度を自動で変えて室温を調整するシステムも、同様に余り意味がないことに気付いた。問題は室温の値でなく、自分が暑いか涼しいかで、それはセンサでは容易には測れず、測れないものは(自動)調整のしようがないからだ。(Google先輩ならAIでやれるのか?)

てな訳で、結局は、小まめに手で温度や風量などを調整するのが一番良いという結論に達した(= 日和った)。

とは言え折角作って試したので、最後のアダプタでの話を書く。

第1版ではエアコンのドレンホースで冷風を室温センサに送っていたが、細いせいか通気抵抗が大きく、効きが悪いようだったので、太いパイプに換えることにした。丁度いい太さ(2cmくらい)・硬さ(楽に曲がるけど保持力も小さくて済む)・軽さ・価格のものは なかなかなかったのだが、ドラム缶用ポンプのホースが安い(450円くらい)のに気付き、そこから大き目(高速に注げるもの)の灯油ポンプの吐出ホース(蛇腹のもの)が使えそうだと思って注文した。これは更に安く、240円くらいだった。

が、届いたものを見たら、ホースが細くて(ドレンホースと同じくらいの径だった)がっかりした。ドラム缶用ポンプの吐出ホースは確かに太いのだが、灯油ポンプのも同じだと思い込んだのが失敗だった。でも、吸入パイプ(直線の部分)は太かったので※、それを曲げて使ってみることにした。材質がPEのため、ドライヤーでは柔らかくならなかったので、中に広告の紙を詰めて潰れないようにしてガスコンロで炙って曲げたら、(僕にしては上出来だったが、)なんかブツブツしていてゴーヤみたいな感じになってしまったw

※素朴な疑問だが、吸入と吐出の径が違っていたら、細い方で輸送速度が決まってしまうのではないだろうか?? 中間に溜めがあるからそうでもないのか。素早く溜めに吸い込めれば、それだけ全体の速度が上がるということか。なんか眉唾な気が・・・

あと、このポンプは安物だけあって、作りがちゃちで すぐに壊れそうだった(実際、実に容易に分解できたw)。溜めも小さくて、太いパイプの意味があるかは(ゴホンゴホン)w

↑ 少し考えたら、最初に手で(太いパイプに見合う)大量の液体を溜めに入れれば、その重さが効いて、細いホースでは高速に流れ落ちて輸送速度が速くなるのかも知れない。 (僕が知らないだけで、きっと、こういう理論はあるのだろう)

希望どおりには曲げられらなかったが、それでアダプタ(第1.1版, コードネームは「ゴーヤ」。ちなみに第1版は「ザク」。(全部嘘))を作った。いろいろ試行錯誤して調整しようとしたが、上記のとおり使えないことが分かり、終了とした。

以下は、上と並行してあった、エアコンにまつわる余剰話をついでに(ネタ消化)。

試している最中、エアコンの下の窓から熱気が上昇して冷えを悪くしたり室温センサに影響を与えるかも知れないと思い、カーテンレールの上を段ボールで塞いでみた。ただ、効果は分からない。というのは、遮熱シートでも貼らない限り、窓の熱は必ず室内に入るはずで、それはエアコンで冷やさなければならないからだ。せいぜいの効果は室温センサが正確に働くことだが、逆に、室温が低いと認識されてパワーを小さくしてしまって、冷えが悪くなるのかも知れない。だから、プラシボや気休めの可能性が大いにあるw

ただ、部屋は冷えているのに、窓からの熱気のせいでまだ暑いと認識して無駄に冷やすことが防げそうだから、冷え過ぎの防止や節電にはなりそうだ。

次に、温度調整には全く関係ないが、ベランダのスライム防止のためにドレン水を排水溝に導く樋も改良した。ペットボトルは手軽だし中が見えていいのだが、大げさだし、耐久性に欠けそうなのが気に入らなかったので、抜本的に作り直した。いろいろ検討し、最初は元々のドレンパイプで水を受けて排水溝まで斜めに通すことを考えた(いかにも僕らしい、ドラスティックな案だw)。しかし、パイプが若干長いうえに作業が多くて面倒だったので、ホースを斜めに通すことにした。※ これなら、追加の物は延長ホース(切って残っていたものを使った)だけで全くシンプルだし、作業も少なくていい。

※外は暑いので、なるべく試行錯誤をせずに済むように、机上で計算して検討した。ここで三角関数が役に立った。誰だ、「社会に出たら三角関数なんて使わない」なんて言った奴は?w* 本当に、三角関数がなかったら、どうやってホースの長さなどの見積もりをするのかと思う。でもまあ、今は3D CADみたいなのがあるからいいのか?

*調べたら、僕の頭にあったのは、某関西の「政治は10000%止める」とか言ったのをすっかりお忘れになられたらしい(そして、そういうのを突っ込むと、野良犬のようにギャンギャン吠え出して うるさいことこの上ない)、大変都合のいい弁護士だ。

なるべく試行錯誤をせずに済むようにとは思ったが、結局、何回も手直しした。なるべく涼しい時に作業したのだが、そのたびに汗びっしょりになった。通し方を改良したり、ホースがぶらぶらするのが嫌だし、強度が弱そうなのでホースを支持して、ようやく完成した。

ホースの支持具は、手元にあった のぼり用ポール(鳩よけ網の支持に使った)の横棒にクリーニングのハンガーを繋いだもので作った。見栄えは悪く(せめてハンガーが白ければ・・・)、耐久性は疑問だが、ペットボトルよりはマシで、強い気がする(希望w)。更に、場所を取らない。その両端をパイプと雨水樋に固定した。

なお、樋もホースも目的は果たしており、それらを設置してからスライムは全く発生していないので、気分がいい。

最後の話。時々ドレンホースに付けた逆止弁をチェックしているのだが、近頃は溜まる水が薄茶色になっている。あと、暗い時に懐中電灯で照らすと、白い汚れのようなものも見える。エアコンが吸入した室内の汚れが流れ出たのだろうか? 逆止弁なので外の埃とは思えないが・・・ もしかして、これがスライムの栄養になっていたのだろうか? 原因は分からないが、なかなか興味深い。ただ、(説明書に書いてあったように)定期的に掃除をしないと、詰まったり弁が働かなくなりそうな気がしている。

そして、冷房で遊んでいるうちに夏が終わっちゃいそうな件(爆)

 

(9/6 11:00 題を若干変更(→ 参照)w)

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