今までもそうだったが、Linuix Mint 20への更新作業中に、Linuxの日本語(主にコマンドラインでのメッセージ)にどうにもイライラするので、システム全体を英語に切り替えた。まあ、そういうメニューで一発で切り替えられるので手間要らずだし、駄目だったらちゃんと戻せる(はず)。もちろん、昔じゃないので、(プログラムのメッセージやメニューは英語になるけど、)日本語はこうやって問題なく読み書きできる。
日本語の設定で一番イラついたのは、コマンドの出力が日本語になっていて、出力を処理するプログラムが誤動作するし、訳が今一つなことが多くて分かりにくい(日本語を信じると馬鹿を見るので、いつも日本語から元になった英語を想像している)し見にくい。例えば、dateコマンドは
2020年 9月 24日 木曜日 21:03:06 JST
と出て、いつも「何だかなあ」って気分になる。やっぱり
Thu Sep 24 21:15:58 JST 2020
だろう。
と思っていたのだが、これを書く時にコピペしようと試したら、
Thu 24 Sep 2020 09:03:39 PM JST
と12時間制で出て、全然想定していなかったのでびっくりした(下の誤動作の説明を途中まで書いて、ようやく気付いたwww)。調べたら、なぜか、時刻の書式がUS英語(LC_TIME=en_US.UTF-8)だとそうなるようで、イギリス英語(en_GB.UTF-8)では24時間制になった。しかも、ブログサーバはen_USでも24時間制なので なかなか謎だが、とりあえずPOSIXに設定した(Cでもいいようだ)。
日本語よりずっとキリッとしている(気がするw)。まあ、僕がUNIXを使い始めた頃は英語しかなくて、それに慣れているせいもあるが。
違和感(や、見た瞬間にイラっと来る)の原因を考えてみると、「2020年 9月 24日 木曜日 21:03:06 JST」は全く日本語じゃないからだと思う。取って付けた感がすごいのだ。自然なのは「2020/9/24 (木) 21:03:06」だろうが、それだと英語の設定と かけ離れるので、せいぜい「2020年 9月 24日 (木) 21:03:06 日本標準時」か。(もちろん、dateの書式はいくらでも変更できる。ここでは標準設定を自然にするにはどうすべきかの話をしている。)
いずれにしても、英語とは順序とかが違って そのままではプログラムでは処理できないのだから、最初の案にタイムゾーンを追加して「2020/9/24 (木) 21:03:06 (日本)」辺りが良さそうだ。
それから、上述の「誤動作」について説明すると、上の例だと、普通(英語)のdateコマンドでは、日付(年月日)は2, 3, 6番目の単語だが(今となっては「その並びはどうよ?」って気がするが・・・)、日本語では1-3番目と食い違う。時刻も4番目と5番目で食い違う。
他には、ログを検索する時に、日本語だといちいち日本語入力をonにして入れてまたoffにしなくちゃならないし、英語のメッセージも混在している場合には、同じ意味のメッセージを探すにも検索すべきパターン・回数が2倍になってしまう。しかも日本語の訳がアレなので、実物を見ないと想像できないなど、結構効率が悪くなる。
それ以上に嫌なのは、やたらに日本語が出ると思考の妨げになって効率が落ちることだ。全部日本語ならまだしも、ほとんどが英語なのに取ってつけたように日本語が混じるのが良くない気がする。
あと、コマンドのエラーメッセージの訳がクソなこともあった。具体的には、aptitudeコマンドの使い方を間違えると、最後に、英語だと
This aptitude does not have Super Cow Powers.
と出て、この意味合いとか雰囲気は分からないが、日本語だと、
この aptitude にはスーパー牛さんパワーなどはありません。
と出て、見るとすごくイライラする。まあ、原文の感じを正確に訳しているのかも知れないが、「スーパー牛さんパワー」なんて全くのクソだ。
どうも、「スーパー牛さん」てのが大きく違う気がする。それだとなんか、コメディタッチ、あるいは ゆるキャラ的になってしまうが、英語はもう少し冷たい気がする。もちろん冗談なのには違いないのだが、もう少しクールな(UNIX的な)笑いなのではないかと想像する。
→ 少し調べたら、元々apt-getコマンドが
This APT has Super Cow Powers.
と出すので、aptitudeは
This aptitude does not have Super Cow Powers.
と、「aptitudeにはそれはないよ(期待しないでね)www」という感じのようだ。しかも、apt-getも"This APT"なので、もっと前からの繋がりを感じさせる。であれば、やっぱり「スーパー牛さん」は違う気がする。どうでもいいことだが、どうでも良くないのだw
英語の設定にして今のところ大きな問題はないが(実は、上に書いたdateの書式が結構大きかったw)、KeePass2というプログラムのファイル選択ダイアログが、日本語のファイル名で文字化けする。まあ、これでいろいろファイルを開く訳ではないから大丈夫だろう。
その後、ロケール(上の英語・日本語他の切り替えシステム)の環境変数を調べたら、時刻以外に紙のサイズ(LC_PAPER)や電話番号(LC_TELEPHONE)、測定単位(LC_MEASUREMENT)に関するものなどがあり、全部英語(US式)にするのもまずい気もした。まあ、各プログラムがどこまでちゃんとサポートしているか はなはだ疑問ではあるが、例えば、PDFで保存する時に、紙のサイズにLetterやインチが最初に来るようになったら今一つ不便かと思い、そこらは日本式にしてみている。難しいのは名前(LC_NAME)で、日本にすると、きっと、(ローマ字で)姓, 名の順になりそうだ。でも、今はそれが正しいことになったからいいのか。でも、いつかその正しい順序がLinuxに反映されたら逆になってしまうのか。
でもまあ、全く気分の問題だろうw
PS. この話になると、やっぱり言いたいことは山ほどある。例えば、印刷などで複数のページがある時に、クソみたいなメッセージが出る。英語だと
Printing page 1 of 10...
のような感じだが、日本語だと、例えば、
印刷しています。ページ 1 うちの 10・・・
とか、「何やってんだかなあ・・・」になってしまうことが多い。自然な日本語にしようとしたら、「10ページのうちの1ページ目を印刷しています・・・」だろう。大抵、元のソフトがそういうのに対応できないせいもあるだろうが、そこは力の見せどころなんだよな。
ここはせめて、
印刷しています (ページ 1 / 10)・・・
にして欲しい。
要するに、
英語の代わりに日本語(風)の文字列が出ていればいい。
なんてことは全然ないってことだ。それで誰がうれしいのだろうか?
PS2. 日本語化の話になったので、出す機会のなかったネタをついでに書く。
Googleですら全然駄目だ。(以前も貶した)ニュースで、中身(ニュース)が新しくなったのを知らせる通知が以下のように出る。おかしいけどいつか直るだろうと思って待っても、全然直る雰囲気がないので、日本のGoogleの連中は余程能無しなのか、これは全部機械で作っているのかと思って諦めている。
見てないけど英語版なら問題ないのだろうが、それを直訳して終わりかい!! (9/25 19:13)
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