暇だったので、Spotifyに手持ちの演奏(曲)が新たに入ったか調べたら ほとんどなかったのだが(ただ、いつの間にかEPOが入っていた)、おもしろい(考えさせられた)アルバムを見つけた。"Abbey Road - A Tribute To The Beatles" (2009)というもので、まあ、良くあるビートルズのカバー集だ。

聴いてみると、いいものもあり、良くないものもあった。半分辺りまで聴いたところでは、Sweetの"Ticket To Ride", David Packの"Day Tripper", David Jenkins (Pablo Cruise)の"Strawberry Fields Forever", そして、Steve Lukatherの"Hey Jude"※がいい感じだ。中でもJenkinsのが一番いい感じだった。演奏に個性(他のほとんどの人と同様に初めて聴く人なので、本当に彼の個性かは不明)が出ているうえに曲に合っていた。

※Lukatherで検索したので、オリジナルアルバムと一緒に、彼の演奏も入ったこのアルバムが出て来た。

そして、思った。「カバーなんて、(見掛けより大変だから、)安易にできないだろうな」と。

というのは、ただオリジナルを真似して歌う・演奏するのでは駄目だからだ。それじゃ素人のコピーやカラオケみたいなもので、芸(芸術性)がない。かといって、自分の個性を出しまくったら、オリジナル演奏のイメージがなくなってしまう(それで却っていいと思わせる演奏もあるとは思うが、カバーの意味があるか疑問になる。※)。そして、いいにしても悪いにしても、熱心なオリジナルのファンから「全然違う」、「リスペクトが足りない」とか叩かれる可能性はあるし、自分のファンからは「知らない、古い、つまらない」などと言われる可能性もあって、どう転んでもうまく行かない(「無理ゲー」?)気がする。

※まあ、これは昔良くあった、複数の人がほぼ同時に出すオリジナル(もちろん最初の人が本当のオリジナルなのだが)みたいなものか。

プロとしては、そういう針の穴のような難所を攻めなければならないから大変なんだろうな、と想像した。それでもやるんだから、すごく好きなんだろうな。

 

ちなみに、Spotifyで聴いて好きになったカバーアルバムが少しあるので、参考までに載せる。僕にしてみれば、ここら辺は「針の穴」を無事に通った秀作だ。

 

PS. 少し前に(今も?)、J-POPなどのカバーを歌う歌手(Mなんとか?)が居て、なぜか叩かれていたが、僕は聴いたことがないから(あ、Spotifyで(その人かは不明だが)ちょっと掛かったけど、「偽物だ」と思ってすぐに飛ばしたことは多いw)理由は分からないが、上のようなことだったのか、単に気に入られなかっただけなのか。でも、僕にはどっちでもいいことだ。

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