年末の風物詩?、Spotifyから今年のまとめ、「音楽で1年を振り返ろう。」が届いた。残念ながら去年より簡素になってしまって、去年は自分用のwebページに華々しく記録が書かれていたのだが、今年はちょっと賑やかなメールだけになり、送られて来る記録的な内容は聴いた(掛けた)時間(62,262分 → 約2.8時間/日)だけで曲数(延べもユニークも)は分からない。他には各自のプレイリスト"Your Top Songs 2020"で順位を参照できるだけになった。その順位が何に基づくのか(例: 再生回数)も分からない。: (Amazonだけでなく、)Spotifyも作っている人が変わったのか、経営状態が良くないのか。

まあ、そういうこともあろうと(でもないが)、僕にはMlhiという自作の再生履歴記録システムがあるので、履歴は ばっちり記録されている。その活用については下に書く。

Spotifyによれば、今年最も再生した曲は、意外にもポールとスティーヴィー・ワンダーの"Ebony and Ivory" (1982)だった。確かに良く掛かっていた気はするし、嫌いな歌ではない。ちなみに、マイケルとの"Say say say" (1983)も好きだが(当時は嫌いだったw)、なぜか10位以内には入っていなかった。参考までに5位までを載せる。それぞれに、Mlhiで調べた再生回数(後述)も示した。

  1. Ebony and Ivory (Paul McCartney & Stevie Wonder, 1982)
    • 全96回 (2020年: 79回)
  2. My love (Wings, 1973)
    • 全85回 (2020年: 74回)
  3. Band on the run (Wings, 1973)
    • 全78回 (2020年: 72回)
  4. Jet (Wings, 1974)
    • 全73回 (2020年: 70回)
  5. Maybe I’m amazed (Paul McCartney, 1970)
    • 全72回 (2020年: 69回)

と、まあ、見事なほど「ポール一色」だ。いや、嫌いじゃないけど大好きって訳でもないんだが・・・ なお、10位までには、他にELOとBad fingerしか入っていない。ビートルズはどうしたんだろうか??

それから、去年はどうだったかというと(去年のブログの画像より)、

  1. The power of love (Huey Lewis & the News, 1985)
  2. 初恋 (村下孝蔵, 1983)
  3. More than a feeling (Boston, 1976)
  4. 夏をあきらめて (研ナオコ, 1982)
  5. Mr. サマータイム (サーカス, 1978)

全然違う。。。 気付いていなかったが、今年は去年から10年くらい過去にさかのぼって70年代がメインだったようだ。あと、去年はなぜか、熱・暑(苦し)そうwとか夏っぽい歌を良く聴いていたようだ。

 

もちろん、ここまででは終わらないw 今年のプレイリスト(順位)を見ていて、再生回数の順位なのか順不同なのか分からなかった(プレイリストに再生回数が出ていない)ので、Mlhiで調べてみた。Mlhiのwebで検索したりDBにアクセスすれば再生回数は簡単に出るが、「最初」からの回数なので、今年の分は手で計算した。すると、概ねSpotifyの順位に合っていたので、Spotifyは再生回数でソートしたようだ。

ところで、調べていて、妙なことがいくつかあった。

"Ebony and Ivory"はMlhiには2つの曲(演奏)が入っていて、Spotifyのリストに載っていた演奏は全44回だが、もう一つ(SpotifyのIDが異なる)は全52回だった。※ なので、Spotifyはどうにかして「実質的に同じ演奏」を統合してカウントしているようだ。

※なお、それらは異なるアルバム(オリジナルとベスト盤)に入っており、リマスタリングしたせいか、ISRCも異なっている。また、Spotifyのリストはベスト盤のを載せていた。

"Maybe I’m amazed"は、最初はMlhi(webもDBも)では検索できなかった。いろいろ試すと、 ' の文字が違うためだった。分かるかどうか分からないが、 ' には開き、閉じ、垂直なものの3つがあり、この曲の表記(閉じ?)とキーボードから入る文字(垂直)が異なるために検索に出てこなかったのだ(曲名をSpotifyからコピー・ペーストしたら出て来た)。他には " も同様だし、Unicode全体だともっと多そうで、結構深そうな問題だ。

そう言えば、論外な話だが、日本語の曲名の濁点を " にしてしまって、「眼(まなこ)はタ"イアモント"」(あくまでも仮の例)のように出る、残念な曲もあった(それだけでなく、カタカナを半角にしていた気もする・・・ ← 別の曲だったかも知れない)。日本のレーベルが配信に出す時にテキトーに打ち込んでしまったのか(さすがにないか)、そのレーベルが元々そういう残念な管理なのか、そして、(書いたあとで気付いたのだが、)半角カタカナを全角に直した名残りなのか。いずれにしても、これでは全然検索できない・・・

余談だが、こういうのは日本だけかというと実はそうでもなさそうで、海外ではdiacritical mark(ウムラウトなど)の表記方法(特に、別の文字で代替する場合)もいろいろあるようで、そこで問題になりそうだ。

更に謎なのは、10位だった"Listen to what the man said" (Wings, 1975)はMlhiのwebでは検索できなかった。確かにDBには入っているのだが。いろいろ調べると、どうやら、近頃Spotifyの演奏が新しい版に入れ替わったためのようで、Spotifyの検索をしないようにしたら出て来た。

DBに入っているものと2020年のリストに入っているのは"Listen To What The Man Said - 1993 Digital Remaster" (ISRC:GBCCS0700283)だが、今Spotifyで検索して出て来るのは"Listen To What The Man Said - Remastered 2014" (ISRC:GBCCS1400011)である。

音楽配信はダイナミックに中身が変わることの典型だろうが、これも意外に深そうだ。再生すると確かに同じ曲が演奏されるが、以前聴いたものとは違う版だということが起こる。この曲は以前の版も残っているが、完全に置換されてなくなっているものもあるだろう。そこにこだわるマニアは、CDなどを買って それぞれの版を手元に残す必要が出て来る(が、僕はもういい)。

 

ついでに、Mlhi全体、つまり、Spotifyとgmusicbrowser(以下GMB)を合わせた順位を調べてみた。これもDBで簡単に出せる。ただし、記録フォーマットの関係で今年だけの分を抽出するのは面倒なので、「最初」から(Spotifyは2019年から、GMBは2016年から)にした。また、テストで何度も少し掛けた曲があるので、再生回数でなく、完奏率×再生回数(→ 「好き度」みたいなもの? または、何度掛けても途中で止めなかった → 気に障らなさ → 当たり障りのなさ?= 「ポップ度」??)で順位を付けた。それぞれの曲名の下の数字は完奏率×再生回数である。

  1. My love (Wings, 1973)
    • Spofity, 86.0
  2. Come together (The Beatles, 1969)
    • GMB, 85.8
  3. Band on the run (Wings, 1973)
    • Spofity, 75.15
  4. Here comes the sun (The Beatles, 1969)
    • GMB, 74.7
  5. Piano concerto No.2 in C minor Op.18 : III Allegro scherzando (Lugansky, 2005)
    • GMB, 74.45

やっぱり、意外なほどポールが強いw そして、ビートルズはGMBで聴くことが多かったようだ。また、大好きなルガンスキーのラフマニノフのピアノ協奏曲もGMBで聴いている。

参考までに、上の順位は以下のようなSQLで出した。

select track_id, title, artist, album, 
  played_full_tot, played_full_tot/played_cnt, played_cnt 
from trk_info_hist
where played_full_tot is not null
  and played_full_tot <= played_cnt
order by played_full_tot DESC limit 0,20;

 

再生履歴をDBに記録しておくと、(趣味的に)おもしろく便利だ。一方で、「年ごとの順位を手軽に出したい」といったようないろいろな要望や思わぬバグも出て来て、なかなか先は長い。 (でも、記録していることに安心して、なかなか手を付けないw)

 

PS. MlhiのDBに登録された曲は8千曲近くなった(去年の中頃から記録し始めたため、去年の今頃は4500曲だった)。DBのサイズも大きくなって、約5MBになった。それでも、まだまだ小さいうちだから問題なさそうだ。

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