ようやく体力と気力が回復して来たので、先日、その前に行った眼科で生じた不安を解消・緩和すべく、「遠い眼科」に行った。天気予報は曇りで、それほど暑くならないようなので、歩くことにした。予報は外れて最初から小雨だったが、気温は低かったので行けそうだった。ただ、雨の湿気のせいか蒸し暑かった。先日届いたオーバーグラスを掛けて行った。途中で何度も休んで水分を補給しながら随分歩き、思って居たよりは楽に着いた。とはいえ、さすがに汗びっしょりになった。

前回同様、受付は丁寧で良かった。検査も丁寧で良かった。遠く(普通の視力)だけでなく、近くの視力も測ってくれた。当然ながら、ここでは検査結果(視力)を教えてくれた。そして、僕は運転時は強目の眼鏡を掛けているのだが、通常掛けている眼鏡でも充分に視力が出ている(両方1.2)ので、運転時も同じもので大丈夫というアドバイスもしてくれた。不思議なことだが、運転用の眼鏡を作った時より視力が上がったのかも知れない。確かにそういう実感はある。ただ、怖いので、やっぱり運転用の眼鏡は使うと思う。

診察室の前で待っている時、外で医師の説明が聞こえるのは いかがなものかと思うが(それほど年配でない医師なのに、そういうことには無頓着なのだろうか?)、丁寧で良かった。

診てもらったら、白内障とは全く言われなかった。ただ、どちらが見にくいか聞かれたので、「右」と言ったら、右を散瞳し、眼底写真(両方)を撮ることになった。症状の伝え方(左右の見え方が違う、見にくいことがある、外がやけに眩しい)が今ひとつだったのだろう。それで、撮影のあとで「霞む感じもする」と言ったが、余り関係なさそうだった。

書いたあとで、左右の見え方が違う・右が見えにくい原因を考えた。そして、症状が起こるのはPCのディスプレイを見ている時だけであることに気付いた。そして、その時は日光が左手の窓から入るので、光の左右の目への当たり方(入射角)がアンバランスなせいかと思い掛けたのだが、起きた直後の外が真っ暗な時でも起こるから、それは関係ないようだ。

ただ、屋外では症状は起こらない(気付かない)ので、まだ日常生活には問題がないことは分かった。あと、印刷物を見る時も気にならないので、PCのディスプレイはコントラストや精細度が高いから気付きやすいのかも知れない。

あるいは、そもそも右の水晶体の濁り方が大きい(白内障が進行している)のかも知れない。

ただ、2回目は別の診方をしたようで、「水晶体が曇っている」と言われた。「透明なガラスの瓶の底が曇っているような状態」のような例えをしたり、診ている時に撮った写真を見せてくれたので、僕も確認できた。残念ながら、見にくいのは右と言ったせいか、左の曇りは診てくれなかったが、前回の眼科と同じ結果なので、左も同じだろう。それから、眼底は問題なかった。こちらも写真を見せてくれた(さすがに、こっちは見ても良く分からなかった)。

不思議と、医師は「白内障」とは言わず、「曇っている」と言った。想像だが、「白内障」と言うと大事に思って不安にさせるのを防ぐつもりなのではないか。そして、前回のように、また何かあったら来るということになった。

残念ながら、「ごく初期」ではないらしく、進行を遅らせる薬は適用にならなかった。それから、日常生活の注意もなかった。医師は自然なことと考えているためだろうか。まあ、食事の改善は難しいが、日差しの強い時はオーバーグラスを掛けようと思う。

良く考えると、眼鏡にはコーティングがしてあるので、充分に紫外線がカットできるはずだが(調べると、そうでもないようだ)、隙間からの侵入を防ぐ意味はあるだろう。それから、車では(日光は眩しいけど)対処は不要だ(と考えている)。車のガラスだけでも随分減るのと、ガラスにUVカット処理がしてあるためだ。(→ 参照)

すごくテキトーなことを言えば、紫外線は結構弱いので、プラとかガラスを通すだけで結構弱まる(と個人的には考えている)。なので、オーバーグラスも単なるプラだけだったりするかも知れない(もちろん証拠はない)。

散瞳が片方だけだったし それほど疲れて居なかったので、帰りも歩くことにした。やっぱり休みながら、スーパーに寄って昼食したり、前回書いた100円ショップに寄ったりして帰って来た。途中の昔ながらの「文化住宅」みたいな住宅地の路地で のんびろくつろいでいる、家族と思われる白猫の集団を見て、すかさず(驚かせて逃げられないように注意しつつ)撮影した。こんなに多くの白猫には なかなかお目に掛かれない。

眼科からの帰りに見た白猫の集団(家族?)

そんな訳で、全部で(往復)6時間くらい掛かった。なぜか、帰りのほうが涼しく感じた。雨が止んで湿気が少なくなったせいか。

 

結局、白内障が確定したので、(じたばたすることもできないので、)当面は近くの眼科の指示どおり定期的に通って状況をチェックし、視力が落ちて来て手術が近くなったら、今回の遠いところに移りたい。

今回の眼科も今ひとつコミュニケーションが難しく※、終わってから微妙な感覚(「嫌」とまでは行かない、落ち着かないとか引っ掛かるような感じ)があったのでベストとは言えないが、少なくとも、近くのところより説明・ケアが100倍くらい良くて、(確かに同じ診断だけど)不安がなくなったのがいい。ただ、手術の直前に医院を移るのにはリスクがあるし、遠いと行くこと自体が大変で緊急時などに不便なので、そのまま近くでやってもらうかも知れない。いつになるか分からないが、様子を見たい。

※前回なおきさんがコメントして下さったように、最初から「他で白内障と言われた」と言ったほうが良かったのかも知れないが、医師はプライドが高い場合があって気分を害されても嫌なので、それらしい症状を並べたが、やっぱり間接的だった。

 

以下は余談的な話である。

オーバーグラスの感想

届いた直後に室内で試したら、なんかちょっと曇って見えて、駄目なものだったかと思った※が、良く見たら本当に曇っていて、拭いたらはっきり見えるようになった。製造時に付いた不純物的な汚れだろうか。外でも大きな問題はなかったが、顔の汗を拭く時に2本外さないといけないのが面倒だし、片方を落としそうだ。

パッケージが、透明なプラの容器にテプラみたいなので名前が貼ってあるだけってのが第一印象を悪くしていた。あと、収納袋の一部が中古みたいにちょっと擦れた感じだったこともあった。まあ、本体は綺麗だったので、良しとした。

不安に思った原因はもう一個あった。楽天で買ったのだが、商品ページにメーカー名がなかったことだ。型番や付属の袋の名前が合っていたから注文したが、届くまで型番が同じ偽物ではないかと心配していた・・・

あと、眼鏡のフレームの両端がオーバーグラスのレンズ部の外側に当たって擦れて傷ができるのは仕方ない。傷はいいけど、歩いていると擦れる音が聞こえてちょっと気になるので、そこに透明なテープでも貼ろうと思ったが、湿気などで剥がれると思って止めた。

それから、本質でないが、そのメーカーは鯖江の会社をうたっているけど、製品は台湾製だったので、もやっとした。もちろん、ちゃんと使えれば問題ない(し、今は日本製だから いいとも限らない・・・)。

買う時はいろいろ迷ったが、透明なものにして良かった。フレームに色の付いたものだと、目立って落ち着かない気がする。

眼科の印象

前回同様良かったのだが、わずかに気になったことがある。僕の検査担当の人は入ったばかりなのか、他の検査の人たちの「輪」に入れない雰囲気があって(例: 他の人たちの雑談に加わって居なかった)、ちょっと可哀想になった。まあ、どこにでもあることだし、そんなことを気にしても仕方ないのは分かっているし、どうしようもない。

なぜか、上に書いた診察の雰囲気とかこういうこととか わずかなことが気になって、少しひきずってしまった。でも、近くの眼科は患者が多過ぎて雑談しているスタッフなんて居なかったから こういうことがあるのか不明だし、そこの医師には多大な不安と疲労を与えられたので、そこよりはずっといい。

書いたあとで気付いたが、血圧で通っている医院では こういう感じがほとんどないので、何かは判然とはしないが、そことの「差」なのだろう。まあ、完璧を求めても仕方ないので、良しとするしかない。

眼科まで行く手段について

両目が散瞳になる可能性があることを考えると車では行けず、また、バスなどはないので、当初はタクシーで行くことを考えたのだが、以前骨折した時に使った時の感想や、普段の道での乱暴な走り方を見ていると、どうにも嫌なイメージしかなく、できるだけ感じのいいところを探そうとGoogleマップで調べたら、近くの会社はどこも評価が3未満だったので、暗澹たる思いになった。それで、ちょっと遠いけど、迎車無料で料金も少し安いところを使おうと思って居た。そこも評価は似たようなものだが、とんでもなくひどいところ(評価が1台・・・)よりは ずっと良かった。

田舎で いろいろな場所が遠い割には、徒歩・自転車・自家用車・バスの他はタクシー以外の手段がないから、我が物顔に振る舞う運転手・会社が多いように思う。そういう連中は いつか淘汰されるのだろうが、いつになることやら・・・

あと、この市には、地域交通というデマンドバス・タクシーの類があるのだが、概ね、その仕組みのある地域から外には出ないとか、その仕組みを作った自治会に入っていないと使えない(しかも、まず自治会だかに電話して会員になる必要がある)という、「江戸時代ですか?」と言いたいシステムだったのでがっかりした。

確かに、仕組みを立ち上げるのには苦労したとは思うが、はなから部外者を拒絶して広範囲の人に役立つことを拒否しているシステムってのは果たして存在意義があるのかと思った。

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4件のコメント

  1. naoki:

    通院お疲れ様でした。

    「江戸時代ですか?」システムは何度読んでも驚きます。というより「それ、ホントですか?」と聞きたくなる感じです。利用者を制限したら、ただでさえ採算の悪い(だから税金を投入する)地域交通が、終いには潰れるんじゃないかと。

    れんとさんがウチの市に住んだら解決ですw

    市民になる必要はありますが、デマンドタクシーの乗車証発行は市役所で無料で発行ですし、市内の医療機関は全部行けますし、何より、指名してくれれば僕が運転しますよーww

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  2. れんと:

    ●ありがとうございます。一段落です^^

    そう、補助金が入っているんですよね。それなのに、自分たちだけで使うって、マジで田舎の考えです(「自分のもの」扱い= 一種の利権ですね)。おっしゃるとおり、使う人も少ないから採算は悪いだろうし。逆に、混むのが嫌とかそういう考えがありそうです。馬鹿だなあ・・・

    なおきさんの市は いいですね。そのうえ なおきさんの運転なら言うことないです^^ 以前も考えましたが、まだ候補ではありますから、(遠い将来的には)可能性はありますよ^^ (ただ、その頃に遠くに引っ越す体力があるか心配です・・・)

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  3. jaguarmen_99:

    『江戸時代』のくだりは笑いました。しかも市町村じゃなくて自治会とな、とw
    私の友人もたまにつけてるこれ、オーバーグラスというのですね。紫外線を避けていたのか…今知りました。
    年齢もさほど違わないと思うので、確かに早めのような気もしますが目のことは始終感じますからストレスには違いないでしょう。親が白内障手術を2度やっていますが、その様子を見ていた身としては往復6時間かかるよりはなるべく近場のほうが良いのでは?という気がします。(当日も多少気分に負担があるようでしたし、翌日も行かなくてはならないようでした)

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  4. れんと:

    ●そうですね。6時間は歩いた場合で、タクシーだと速いのですが、おっしゃるとおり、手術前後は何度も行くみたいなので、近いほうが良さそうです。流れ作業的な近くの眼科にも慣れるかも知れませんね^^

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