数日前に、サブディスプレイEIZO M170の光センサ基板を外に出して本体の熱の影響を排除すれば正常に輝度調整ができるか試したら、なぜかうまく行かなかった。センサが外でも中でも、同じように電源onからしばらくは画面が暗かった。更に、基板をドライヤーで温めても光を当てても受光部を塞いで暗くしても、画面の明るさは変わらなかった。ということは、光センサ関連が壊れて働いていないのだと考えた。

なお、M170のOSDに出る輝度(自動調整時は調整された値が表示される)を見ていたら、昼間は輝度が少し上がっていたのでセンサが動いていると思って居たのだが、単に本体の熱でセンサやアンプの出力が少し大きくなったのを明るくなったとみなして輝度が上がっていたのではないか。

そして、それに気付くまでは(結構前から?)、光センサが働いていないにも関わらず、画面が明るくなってからは問題なく使えていた(輝度がちゃんと自動調整されているように思い込んで居た)ので、結局、自動輝度調整機能はなくてもいいんじゃまいかと疑い出した。

それを確かめるため、(画面が駄目になっているうえに光センサが動かないM170を使い続ける必要は全くないので、)サブディスプレイを予備のS170(自動輝度調整なし)に換えて試してみた。※ すると、予想どおりというか残念ながら、ほとんど問題なかった。輝度が固定なので、メインディスプレイに合わせた辺り以外では明るさに差が出るが、ほとんど気にならないレベルだった。それで、光センサが壊れたM170でも問題なく使えていたようだ。

※換えたあと、輝度以外に色の違いも気になった。慣れていたのかM170では気にならなかったのだが、メインディスプレイとの色の違いが気になったので、少し調整してみた。が、(当然ながら)完全には合わず、合う色もあれば合わない色もあった。全体的には少し青っぽい(その割には赤っぽくもある)感じで、もう少し調整しても良さそうだ。

昨日は、数時間ごとに、S170の画面の明るさがメインディスプレイ(CX241)に合うように調整して輝度を記録した。メインディスプレイは自動調整でその時の輝度が出るので、それも記録した。その結果、輝度の変化は それほど大きくなく、最大(78cd/m2)と最小(50cd/m2)の比は約1.6倍だった。また、S170とCX241の輝度の比(それぞれの単位は異なるが、ひとまず、単なる数として比を計算した)も大きく変わらず、3.1-3.3くらい(明るい時は比が小さくなる)だった。なお、僕はかなり暗目に(ほぼ下限で)使っているようで、夜、照明を消してもCX241の輝度は最小値(50cd/m2)のまま変わらなかった。

使っている輝度のレンジが狭いうえに、周囲の明るさが変わってもCX241とS170の輝度の違いは大きく変わらないので、M170が調光できていなくても違和感がなかったのだろう。

今日は、S170を昨日調べた輝度の最大値と最小値の中間(20%)に固定して試しているが、今のところ、明るさの違いはあるが気にならない

ということは、作ろうとしていたディスプレイの輝度の自動調整システムは(僕には)なくても問題ないということだ。

なんということだw

まあ、光センサ基板は注文したし(安かったし)、その基板は他のセンサにもいろいろ使えそうだから、届いたら、(なるべく手間を掛けず・追加コストを抑えて)簡易なシステムを作ってみようとは思うが、ちょっと拍子抜けした。でも、作る前に分かって良かったよ。

それから、S170にはスピーカーがなくてコンパクトなので、机がすっきりしたのは良かった。以前からM170の両脇のスピーカーが邪魔で2、(ブチ切りたいくらい)なんとかしたかったのだ^^

 

PS. その後、M170の輝度調整機能の異常の原因について調べて、ちょっとしたことが分かった。 (7/22 9:40)

S170を含む、一部のEIZOの液晶ディスプレイにはバックライトの輝度を測るセンサーが付いていて(パネルの裏に穴が開いている: 参照)、電源on直後の暗さなどを補正する。一方、M170にも穴はあるもののセンサーは付いていないようなので(S170と違ってカタログに記載がないし、穴の上に基板の切れ目があるので、測光しているとは思えない)、想像だが、本体の温度(周囲光センサーを使って推測している?)で補正しているのではないか。

バックライトの輝度センサーの存在を知った時は、M170にS170のパネルを付けた場合、穴とセンサーの位置を合わせればうまく動くのではと期待したが、上記のようにセンサーはないようなので、無理だと分かった。

(7/28 12:09) その後、M170から部品を取ろうと分解したら、バックライトの輝度センサーが見付かった。上の時は写真で調べたのだが、パネル背面の穴の位置を誤解していた。なお、周囲の明るさセンサー基板を単体で動かしたら、正常に動作した。

だから、いつからか、それらのセンサー・回路が壊れて、電源on直後の暗さ(その他に周囲の明るさへの追従も)が補正できなくなったのだろう。良く考えるとS170のパネルに交換してからおかしくなった気がするので、その時にセンサー・回路が壊れたか、内部設定がおかしくなったのではないだろうか。後者についてはOSDのメニューでリセットしても直らなかったので、工場出荷状態に戻す手順があればいいが、分からない。

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