全く大それた題だが、芸術論も文化論も勉強していない素人が東京2020オリンピックの開会式の報道を見て思ったことを書く。入場行進が印象的だったので(他については、さまざまな情報が細切れで全体像が良く分からないこともある)、特にそれについて書く。

なお、僕はそもそもスポーツ・運動には全く興味がないどころか、昔から嫌な思いばかりして来てストレスを感じるし※、この情勢でオリンピックを開くことにも反対だが、行われて仕舞ったものに対して、せめて自分の興味のある面から感想を書きたいと思った。

※この点については、近頃は「多様性」とか声高に言われているにも関わらず、「スポーツは人に勇気を与える」だのなんだのと分かったようなことを言われると、全く「んな訳ねえだろ!」としか思いようがない。僕に言わせればスポハラだ。

それから、ゲームも同様に好きじゃないのに、(本題に書くように、)さも国民音楽であるかのように使われてしまったのも、やっぱり多様性への配慮がなってなくて納得できないが、スポーツよりは許せる。

あと、頻繁に勃発していた、制作者だのの過去の言動とそれに対する処分については、以前から書いているように作とは無関係だし、そもそも、彼らの作がいいか悪いかの問題が先なので、それ以上は何も言わない。

 

「日本が世界に誇るもの」としてゲーム、アニメ、漫画の作品・素材・手法を用いたのだろうが、それらは文化だとは思うが芸術ではない※と思うので、適切だったとは思わない。かと言って、他のものに比べて劣っているというつもりはない。適材適所・TPOの問題だと思う。それらは確かに現代の日本の文化ではあろうけど世界に通用するかは別で、「ガラパゴス化物」の一種ではないだろうか。だから、軽薄なものになったように思う。

観てないから分からないが、開会式全体を通すと、某「押し売り放送協会」の多くのTV番組、あるいは一日をとおした編成と似たような印象だったのではないかと想像する。であれば、多くの日本人が喜んだ(らしい)のも理解できる。

※ゲーム音楽は確かに広義の芸術と言え、その証拠にコンサートも行われているようだが、元々は特定の用途向けに作られたもので通常の音楽より普遍性が小さいので、やはり、正統的な芸術というのには無理があると思う。

一方、「オリンピックの開会式は単なるお祭り・馬鹿騒ぎだから おもしろければ・(誰かに・内輪で?)受ければ良く、芸術的な素晴らしさや感動は不要だ」という考えで作ったのなら、全く何も問題ない。客観的な評価に従うだけだ。

でも、特に音楽が好きな者にとっては、イギリス(ロンドン2012)・ロシア(ソチ2014, 冬季)には随分負けた気がする(どちらも報道を見ただけの推測で、閉会式も含む)。

 

PS. 細かい話だけど、ソチの閉会式でラフマニノフのピアノ協奏曲 第2番が演奏された(それだけでなく、開閉会式では他にも有名な曲が多かったようだ)というのは、今でも うらやましいし、まあ あと千年経っても勝てないだろうと思う。

PS2. 以前書いたが、市松模様の目がチカチカする ひどいデザインのマスコット2体は なぜか出て来ないようだ(商品などにだけ使われるのだろうか?)。目がチカチカしないのは いいけど、余りにも整合性がないというか無駄だし、だったら最初から出さなければ こっちもイライラしなくて済んだのにと思う。

PS3. その後、ゲーム好きの人でも必ずしもあの行進でのゲーム音楽の使用を気に入って居る訳ではないことが分かった。(→ 参照) ゲームの文脈から切り離されてしまった・都合良く使われたという主張だ。この記事には反論が多いから、そういう考えは少数派なのだろうが、結局、「安易に使った感」は拭い切れないというところか。 (21:22)

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4件のコメント

  1. naoki:

    なるほど、僕は他の五輪の開会式を知らず、更にゲーム好きだったのと、芸術云々を全く考えなかったので、曲だけは受け容れちゃってました。

    あの開会式には引っ掛かる所が僕には2つあります。正確には開会式後に違和感を感じたものです。

    ひとつ目は、Yahooニュースのコメントを読んで知ったのですが、大工さんが作業台に乗ることは禁忌なのだそうです(剣道で竹刀を跨がないのと同様)。

    そのコメントを読んでから、恥ずべきことを全世界に放映してたんだという違和感が生じました。

    もう一つは、使われたゲーム曲の作曲者の一人が、開会式で流れるのを知らなかったことです( https://twitter.com/keikikobayashi/status/1418540437300649989?s=20 )。

    ただ、こちらに関しては、作曲時所属していた会社に全ての権利があり、作曲者も納得して居るそうです(会社には連絡があった筈で、作曲者には会社によるサプライズだったという解釈)。

    でも、ちょっと違和感はあるんですよねえ。

    いずれにせよ、れんとさんの仰る「スポハラ」には全面的に賛成です。普段、野球中継も何も見ない僕にとって、このコロナ禍に国民に犠牲を強いてオリンピック最優先になってるのを見ると、ふざけるなと思います。

    僕にお金があったら、こんな国から出て行くのになー。

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  2. れんと:

    ●へえ、大工さんの話は初めて知りましたが、全くひどいです。某広告代理店の浅はかなノリでそうなったのかな・・・

    作曲者の話は、少し前に読んでやっぱりおかしいと思いました。確かに権利は会社なのだろうし、本人はうれしがってましたが、全くおかしい話で、「なってない」です。

    そのうち「スポハラ」も言われ出して、少しは僕らがイライラせずに済むようになるといいですね・・・^^

    僕も是非出て行きたいんですが、可能な行き先とパワーが足りない感じです。

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  3. れんと:

    ●作曲者の話で思いましたが、使う側が「一段下」に見ているのではないかと思います。「ゲーム音楽だから気軽に使おう・使えるだろう」みたいな・・・

    作者へのリスペクトがない点で、許せないですね。「お前らは一体どうしてその曲を選んだのか? 何でも良かったのか?」と聞きたいです。

    一方、(誰とは書きませんが)超有名な作曲者には事前に話をとおしたはずで。

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  4. れんと:

    ●作曲者について新たに分かったのですが、報道用の資料にはゲーム音楽の作曲者などの記載がなかったそうです。参照: https://lite-ra.com/2021/07/post-5963_2.html

    上の記事では陰謀論的なことが書いてありますが、まあ、制作側が余りにも意識が低くて、何を書くべきかも知らなかったのか、やっぱり、ゲーム音楽の作曲者をリスペクトしていないのだろうと思います。

    まあ、一事が万事って感じです。情けない。

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