結構前からSpotifyで少し配信されて居たのを試しに聴いてがっかりしたので全然興味なかったが、今日 発売・配信されたのを知って ちょっと試してみたが、やっぱり駄目だった。時間(とお金)の無駄だ。
- 1枚目のメインのリミックスはオリジナル(1970, 2009リマスター)より音(音質, 音作り)が悪い。あと、アレンジ(ミックス)も悪い。
- 音の悪さは2曲目の"Dig a pony"から感じた。特に、低音のドラム(バスドラ?)が潰れたような音だ。
- 音がすっきりしていない、抜けが悪いという点で"Mono masters" (2009)に通じるものがある感じだ。
- 3曲目の"Across the universe"もひどい音で、イントロから不自然な感じだ。それから、元々大げさな演奏なのに、コーラスが更に不自然になり、オケは更に大げさになってしまった。
- ここまで聴いたところで嫌になって止めた。
- 例の世襲プロデューサーのセンスが悪いのだろう。自己満足の改悪は止めて欲しい。
- 2, 3枚目のセッションだのリハだのジャムは映画"Let it be" (1970)さながらの たるんだ演奏(感想の例: (3枚目)"Get Back - Take 8": 「以前の曲((2枚目)"Don’t Let Me Down - First Rooftop Performance")同様、気の抜けたサイダーもいいとこ・・・」)にがっかりした。(Spotifyの配信で数曲しか聴いてない)
- がっかりするのも当然で、いい演奏なら当時出していたはずなのだ。出せないレベル(みんなが放り投げた)だったから、今まで残っていたのだ。
- 4枚目のGlyn Johnsミックス(1969)は海賊盤で持っている(1970年版も)し、そもそも中身が余りおもしろくなかった(「オリジナルよりずっといい」とは言えない)ので、今出ても聴く気が起こらない。
- 5枚目の"Let it be EP"は何のためにあるか不明で、やっぱり おもしろくなかったが、このセットの中では一番まともな気がする。
結局、僕にとっては、スペクターの労作であるオリジナル版(音質の点では2009リマスター)が一番いい。確かに、アレンジで やり過ぎな面もあるが、上に書いたように そのままでは どうしようもなかった素材を実にうまくまとめ上げたと思う。だから、"Let it be... naked" (2003)の音自体はシンプルでいいけど、やっぱりしっくり来ず、積極的に聴く気になれない。むしろ、-nakedが出てオリジナルの良さを再認識したくらいだ。
そして、なぜ、この5枚組にもなるデラックスなアルバムには「ルーフトップ・コンサート」が丸ごと入ってないのだろうか? 僕はこれが一番聴きたい。てっきり、2か3枚目がそうなんだと思って(良く確かめずに)掛けたが、違っていた。 → 映画(ドキュメンタリー)で出すからか。 ← 11/25から公開だそうだから、その前に音を出しちゃったらネタバレみたいになってしまうからか。
そして、そのあとにそのCDなどを(何種類も)売り出して、「二度おいしく」なるのを期待しているのか。もう、立派なビートルズ商法だ。
PS. 豆知識(というか知らなかったこと): 「リハーサル」の綴りは"rehearsal"だった。当てずっぽうで"reharsal"と打ち込んだら、スペルチェックで引っ掛かった。"hear"が入っているのは 分かるような気がするが、発音には出ないので妙な感じ。
他に、関係ないけど英単語関連で、同意・承諾(音は「コンセント」)を"concent"と打ったら違っていて、"consent"だった。前者は日本の「コンセント」なのだが、単語としてはあるものの一般的ではないようだ。これを送ったら笑われるところだったw
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