スピーカーの端子がバイワイア接続可能なので、そうしているのだが、(もちろん聴感上の変化は無いので)効果を知りたくて実験してみた。

RMAAで、以下の特性を測定した。

  • 周波数特性(マルチトーン)
  • 混変調ひずみ+ノイズ

バイワイア接続は、低音が高音に悪影響を及ぼすのを防ぐ効果があると言われているので、低音と高音を同時に出すマルチトーンや混変調ひずみでは、何らかの違いが出るはずだ。

が、結論としては、バイワイア接続にメリットはなかった。

周波数特性(マルチトーン):

Bi single wired cmp

白: シングルワイア、緑: バイワイア

混変調ひずみ+ノイズ:

IMD bi single wired cmp

白: シングルワイア、緑: バイワイア

どちらのグラフも大きな違いは見られない。一方、数値を見ると、バイワイアの混変調ひずみは、シングルワイアより約6%悪かった。

  • シングルワイア: 10.9%
  • バイワイア: 16.3%

よって、KEF Q300ではバイワイア接続にメリットはないと考えられる。それでも、折角スピーカーが対応しているので、バイワイア接続にした。

もしかすると、ケーブルの長さ(6m)が短いために、バイワイア接続の効果が出なかったとか、入力したパワーが小さ過ぎて、低音が高音に悪影響を及ぼさなかったのかも知れない。

 

PS. Webを調べると、数多くの「効果がある/あった」というページの他に、わずかに「効果はない」というというページがあった。僕も、以下の理由で効果はないと思うようになった。

  1. 問題の原因となっているウーハーの逆起電力がツイーター側に流れ込んだとして、その逆起電力は低周波だろう。おそらく、ほとんど直流なのではないか。
  2. ツイーターのネットワーク回路がまともなら、そういう低周波はカットされるから、何の影響も生じない。
  3. そもそも、逆起電力はアンプの出力回路によって抑え込まれるのではないか。そうでなかったら、普通の低音ですら影響を受けて音質が悪くなるはずだ。

そして、(理由は分からないが)バイワイアで混変調ひずみが増えたことから、バイワイア接続は止めることにした。シングルの方が、ケーブルが並列接続されるので抵抗が減って、全体(特に大音量時の低域)としては良い効果があるのではないかと思うのだ。(10/11 5:15)

PS. バイワイアで混変調ひずみ(IMD)が増えた原因をケーブルの抵抗値の増加によると考え、シングルでケーブルの組数を1と2に変えてIMDを比べた。

  • シングル 1組: 10.7%
  • シングル 2組: 12.2%
  • バイワイア: 16.1%

抵抗の増加ではなかった。不思議なことに、1組の方が良い。1組の方がIMDが低いのは解せない。まあ、2%程度は誤差の範囲かも知れない。ケーブルの抵抗は充分に低くて、問題にならないということなのか。

混変調ひずみの点ではシングルの1組がいいのだろうが、ケーブルの抵抗は低くしたいので、10日の結論と同じくシングルの2組にした。まあ、聴感上の違いはないのだが。。。(10/12 7:02)

PS2. その後、測定時に両チャネルの音を出すのは、チャネル間の干渉が影響するので良くないことに気付いたので、右チャネルだけでIMDを測定し直した。

  • シングルワイア(1組): 11.9%
  • シングルワイア(2組): 9.2%
  • バイワイア: 9.3%

IMD bi single wired cmp 5

水色: シングル(1組)、白: シングル(2組)、緑: バイワイア

シングル1組の方がIMDが良いというのは誤りだった。数値ではバイワイアとシングルワイア(2組)は同等だが、グラフを見ると、広い帯域でバイワイアの方がひずみ+ノイズが少ないようだ。バイワイアのデメリットがないことが分かったので、バイワイアに戻した。ただ、両チャネルから音を出した時に1組がベストな理由は分からない。信号の伝達時間が関係する程、ケーブルは長くない。全く不思議だ。。。(10/12 7:45)

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