いや、そんなに大したことではない。PCのHDDを交換する件で紆余曲折し、構成や製品を決めて注文したのが、さっき届いたのだ。

当初は、全部のHDD(3台)を交換する必要があると思っていたので、新しいのを2台買って全部で3万円以上掛かる予定だった。が、良く考えて、ビデオ用のHDDは全く問題がなく、ほとんど使わないし、バックアップはあるし、壊れた場合に復旧に時間が掛かっても問題ないので、壊れるまで(あと2年くらい?)使うことにした。

それで、買うのは1台で良くなった。容量は4TBが要ると思っていたのだが、良く考えたら3TBでいいことが分かった。

製品の候補は以下だった。全部、サーバー(NAS)用の3TB品である。

  • HGST 0S03663: 約1.4万円
  • WD WD30EFRX: 約1.2万円
  • Seagate ST3000VN007: 約1.1万円

いろいろなレビューや口コミを読んだのだが、お互いに相反・矛盾していたので、とても迷った。経験上、HGSTはいい物だというのは分かっていたのだが、現在はWD傘下なので、どうも怪しい気がする。実際、回転数が7200rpmと高速のせいか、熱いとかうるさいとかいう悪評がある。ただ、Backblaze社の2016年版のレポートでは、故障率が他社(WD、Seagate、東芝)の1/3以下と良い。が、それも本当に信用できるのか、怪しい。

それでWDにも傾いたのだが、Backblazeのレポートでは一番故障率が高かったし、例のタイマー(ヘッドを頻繁にアンロードする)を仕掛けているのが嫌だったので、却下した。

残ったSeagateは悪評が高いし、僕の中でも悪いイメージなのだが、良く考えてみると、使っていて壊れたことはない。ファームウェアに問題があって交換したことがあったのと、サポートがひどかった程度だ。今使っている悪評の高い製品(ST3000DM001)ですら壊れていない。そして、回転数が5900rpmと少し低いせいなのか、熱さとか騒音についての評判は良さそうだった。

それで、一昨日はHGSTが候補だったのだが、昨日はSeagateになった。更に、Amazonを見ていたら、容量の同じ別製品(ST3000VX002)が約8800円と安かったので、それを注文した。監視カメラ用だが、24時間の連続動作を想定しているので、デスクトップPC用には充分だと考えた(Backblazeは、サーバー用でもデスクトップ用でも故障率は変わらないという見解で、実際にデスクトップ用をサーバーに使っているが、異論が多いので、本当のところは良くわからない)。

まあ、HDDは機械製品なので、結局は賭けなのだと思う。壊れる時は壊れるけど、大丈夫な物がほとんどなのだろう。故障率が高い製品・メーカーはあるが、実際に手元に来た物が壊れるかどうかは「運」ではないだろうか。僕は、今までHDDが壊れた経験はほとんどないし、この5-10年は全くない気がする。

という訳で、いろいろな賭けをしたおかげで、3万円以上だった見積もりが1万円未満になった。届いたHDDをPCに繫いだら無事認識できて、今はbadblocksというコマンドで不良ブロックのチェック中である。このチェックは、昔と違って実際には余り意味がないような気がするのだが、もし初期不良があったら交換してもらいたいので、やっている。あと3時間くらい掛かりそうだ。チェックが終わったら、データの移行を始めるつもりだ。

感想は、今のところは全く問題なく、うまく行った感じだ。騒音は(エアコンや音楽のせいか)動いているのが分からないほど静かだし、熱に関しても、不良チェックで2時間くらい酷使しても35℃くらいまでしか上がっていない(室温: 23℃)。なお、ケースを開放しておくと、通風が悪いためにHDDの温度が上がってしまうので、今は中に仮置きしている。

あと、どういう訳か、AmazonはHDDの梱包がひどいという苦情が多かったので、これにするまでは別の会社に注文するつもりだったのだが、この製品が安いのはAmazonだけなので、別のものを一緒に頼んだ。すると、目論見通り、いつもの空間たっぷりの梱包で届いた。実際には、HDDのヘッドは非稼働時には安全な位置にあるので、落下とかすごく激しい振動とか踏み潰しのようなひどいことがない限り、簡易な梱包で問題ないと思う。それに、いつもの梱包だって、ビニールで底面に固定されているので、振動には無力だ。

余談だが、この製品は2014年頃に発売された物で、箱のラベルが何となく古ぼけていたので、「何年間も倉庫に眠っていた古い物?」と心配したのだが、本体ラベルのDate欄には、"16"で始まる2016年らしき番号が書いてあったので、ちょっと安心した。それから、Amazonの製品ページでは、ラベルは綺麗なブルーだったのだが、実際には上のような色気ないものだった。まあ、ラベルで信頼性や性能が決まるわけではないので、問題ない。

製造年について: 調べたら、Dateの先頭の2桁("16")は確かに製造年を示しているが、7月開始の「会計年度」のため、僕のは2015年10月製造のようだ。1年半くらい倉庫で寝ていたようだが、その程度なら問題ないし、ちゃんと動いているので良しとする。(3/25 10:43)

ディスクのチェック結果は問題なく、(当然ながら)不良ブロックは全くなかった。それでデータの移行を始めたのだが、コピーに時間が掛かるのは仕方ないものの、Windowsからの移行の時にシンボリックリンク(Windowsの「ショートカット」と類似のもの)を多用したため、予想外に手間が掛かることが分かった。手を抜くと、いつかはそのツケを払うことになるようだ。。。 (3/24 7:15)

ファイルのコピーとシンボリックリンクの修正が終わり、ひとまずHDD交換は完了だ。いくつか気付いた点を書く。

  • 新HDDの温度は低目で、室温が15℃程度の場合、コピー中でも35℃程度までしか上がらなかった。また、アイドル時の温度は約25℃(室温: 約20℃)。ちなみに、前から使っているHGSTは約29℃、SSDは約23℃で、温度だけなら長持ちしそうな予感がする。
  • NTFS中の未解決シンボリックリンクがコピー時に空のファイルになってしまったので、スクリプトで修正した。
  • 使用しなくなったHDDを接続しないと、起動に失敗するようになった。 ← HDDのマウント時(/etc/fstab)に通常のデバイス名(例: "/dev/sdb")を指定すると駄目なようだ。ブートローダーやLinuxの以前の設定とデバイス名が変わったためか。 → デバイス名でなくUUIDを指定したら直った。 (→ 参照) 今までは大丈夫だったのだが・・・
  • 起動時・使用中に、時々、小さく短いビープ音が鳴るようになったのだが、原因不明。どこから出ているのか(新しいHDD)?? 2004年にあった、HGSTのHDDから猫の鳴き声が聞こえる現象と同類?
  • 現在の新HDDの使用量: 約1.8TB (69%), 空き: 約870GB。ここには音楽、写真、ドキュメントを入れるのだが、CDだったら千枚は入るから、HDDが壊れるまでに容量が不足する心配はないだろう。
  • HDDには関係ないが、言語を英語(LANG=C)にしてThunderbirdを起動したら、名前が日本語のローカルフォルダが扱えなくなってしまった。フォルダ名を英語にすれば直ったが、いつもながら出来が悪い。

(2017/3/25 8:06, 9:58, 11:17)

HDDに特別な高速性は求めていないのだが、興味があったので、新しいHDDの速度を測定してみた。Windowsのように安直なツールはないようなので、ちょっと調べて、ddコマンドで1Gバイトのアクセス速度を測った。他のディスク(ADataのSSDと日立(HGSTになる前)のHDD)でも測定した。

書き込み (コマンド: dd if=/dev/zero of=テストファイル名 bs=1G count=1 oflag=dsync)

  • AData SSD (SX900): 687 MB/s
  • Seagate HDD (ST3000VX002): 106 MB/s
  • 日立 HDD (HDS5C3030ALA630): 157 MB/s

読み出し (コマンド: dd of=/dev/null if=テストファイル名 bs=1G count=1 oflag=dsync)

  • AData SSD: 773 MB/s
  • Seagate HDD: 807MB/s
  • 日立 HDD: 659 MB/s

※上記はそれぞれ1-2回しか測定していないし、他のプロセスも停めていないので、あくまでも目安である。

意外にも、Seagateの書き込みは日立より遅かった。実用には充分なので問題はないのだが、理由が知りたいと思った。回転数はどちらも同等(5400-5900rpm)で、日立は3GbpsのSATAインタフェースで接続されている(Seagateは6Gbps)し、ファイルシステムはNTFSなので(Seagateはext4)、日立の方が遅くなってもいいのに不思議だ。やっぱり、昔の日立は前身のIBMの成果が残っていて優秀だったのかも知れない。それから、HDDではSATAインタフェースの速度を高速にしても、(特に書き込み速度に関しては)余り意味がなさそうだ。

なお、Seagateには音楽ファイルが入っているので、書き込み速度測定中に音飛びが発生した。 (3/25 14:47)

その後、「ビープ音」(→ 同様の音)が全く消えない(約5-10分に1回鳴る。HDDを使用していない時に鳴ることが多い感じ)ので調べたら、Seagateには限らないが結構あることのようだ。しかも、Seagateには(口コミ投稿の件数が)多い感じだ。どうも、中のメカが動く時に音が出るらしい。正常に動いているならいいのではあるが、そのうち壊れるという話も読んだし、普通の動作音でないために音楽の邪魔になるのが耐えられない。

そんな訳でAmazonに返品を希望して承認されたので、今、再びデータの移動をしようとしている。まるで流浪の民だ。

別のに買い換えるとしたら、もうHGSTしか残っていないのだが、高いうえに熱や音の点では賭けになる。なので、一時的な退避先に使おうとしている「前のSeagateをそのまま使い続ければいいのでは?」という気もして来た。

やっぱり、客観的なデータを信じて論理的な考えをする方がいいようだ。今回は、詰めのところ(「壊れる時は壊れるけど、(略)実際に手元に来た物が壊れるかどうかは「運」ではないだろうか。僕は、今までHDDが壊れた経験は(略)」)で、今まで壊れていなかった経験を自分に都合良く解釈してしまったのが敗因だった。その例では、

実際に手元に来た物が壊れるかどうかは故障率に比例するのではないだろうか。今まで壊れたことがなかったのは運が良かっただけで、全く今後の保証にはならないのだから、少しでも故障率が低い製品を選ぶべきだ。

と考えるべきだった。

それにしても、こんなに評判が悪いのに会社が存続できているSeagateには、逆に感心する。 (3/26 11:18)

意外に早くSeagateから回答が来た。ビープ音は電源容量の過不足("insufficient or excess power supply")から来るので、接続を変えてみろとのことだが、そもそも、「電源が過剰」であることなんて判定できるのだろうか? 電圧が高いという意味か。 いずれにしても、電源容量は充分足りている(少し前まで、1台多くのHDDを使っていて問題なかった)し、そんなに頻繁に鳴るということは、電源がかなり不安定だということだが、PCは全く問題なく動いているので、あり得ない。不安定なのは、HDD内部の電源回路なのではないか。それに、回答が来る前に指示と同じことをやって改善しなかったから、効果はない。

これは、サポートが問題の原因や状況を把握しておらず、この後何度もやりとりをしてようやく理解され、最後は解決策はない(仕様など)とか、(分からないから)こっちの環境の問題に帰着させられるという、良くあるイライラさせられるパターンのようだ。 こんなのに付き合って疲れるのはごめんなので、もちろん返事はしない。 (3/26 22:05, 3/27 7:32)

 

届いて5日目にST3000VX002を返品 (2017/3/27 7:28追加)

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2件のコメント

  1. エイコ:

    こんにちは。コンピュータもプログラムもサッパリわからないけど、計画と実行と軌道修正を上手くやらないと、結果が出ないのだなあと思いました。自分の中にはまるで無い物、人は多種多様であってこそと思いつつ、羨ましくも妬ましい感じがしました。笑 どうしてでしょうか、コンピュータ関係に強い方を見るといつもジェラシーを覚えます。(あ、いまジェラシーと入力し間違えてジャラシと変換。猫好きさんブログに来ると何かと猫関連語が変換されます)

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  2. PiuLento:

    ●エイコさん、こんばんは。

    本当におっしゃるとおりです。特に、計画は重要だと、失敗するたびに実感します。そして、実行しながら、状況を見て軌道修正を検討するのも重要ですね。

    褒めて下さってうれしいのですが、いやあ、なかなかうまく行くことが少ないなものです。そして、コンピュータにはいつも負けて、歯がゆい思いをしています。

    そして、同じ負けるのでも、コンピュータより猫ちゃんのほうが、ずっと楽しいです^^

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