ある国が用意しているという、有毒物質だのを積んだミサイル。迎撃して被害はなくなると予想(だか予測だか想定だか)されているが、なかなか感心する。詭弁に。

まず、迎撃ミサイルが命中して爆破できたとして、どんな有毒物質がどのくらい積まれているか分かっていて、爆発時の温度がどのようになり、どういう風に拡散するか、シミュレーションでもしたのだろうか。したとしたって、僕には無害になるとは信じられない(例えば、エンジンのシリンダーという、ものすごく狭い空間での爆発ですら、まだ謎があるというではないか)。何かあっても、福島の原発事故と同じ扱いをするのだろうか。

百歩譲ってその予測が正しかったとしても、日本が安全ということでは全くない。まず、迎撃ミサイルは全国をカバーしていない。確か20地点以下、しかも半径20km以下ではなかったか。その時点で、安全率はかなり下がるだろう(携帯のように、人口カバー率でも出して欲しい)。次に、不意に発射されたミサイルに迎撃が間に合うのだろうか。間に合わないとしたら、安全率は限りなく0に近いだろう。だったら、上の予想の説明は(内容が正しいとしても)全く無意味ではないか? 知ってか知らずか、そんなことを聞く方も馬鹿なんだとは思う。

例えば、今朝の発射を国は知っていた、あるいは予想していたのだろうか。どういう実情だったにしても、それが公開されることはないので良く分からないが、いつも「結果オーライ」なんじゃないかと思う。もし被害が出ても、いつものように、厳重な抗議などをし、国内には「直ちに***はない」などとと宣言した後は、アメリカに全部依存して、のらりくらりとうまく行かなかった原因究明でもしてお茶を濁し、次の対策にお金を注ぎ込む方策でも考えるのだろう。そんなのん気なことをしているうちに、国がなくなることはないのだろうか?

個人的には、あらかじめ、無理なら無理とはっきり言っておくべきだと思う。原発にしたって地震にしたって、何だってそうだ。もしかすると、先日唐突に案内されたミサイル対策は、そのアリバイ作りとか伏線の一つなのかも知れないな。

 

PS. その後、少し調べて分かったこと:

  • 現在の防御システムは2段階(イージス艦からのSM-3と、各地に配備されたPAC-3)で構成されている。
  • SM-3の命中率は高いが、同時に追撃可能な総数に制限(1艦当たり数十程度)があるので、多くのミサイルの同時発射(ダミーも含む)には対応できないのと、撃墜できるタイミングが限られているので、発射をリアルタイムで検知しないと使い物にならない。実際、去年の北朝鮮のミサイル発射は全く検知できず、警報すら発令できなかったが、「事前の通告がなかったから」などというのん気な言い訳をしていたようだ。
  • PAC-3も命中率は高いが、ミサイルは音速の10倍程度と超高速で落下してくるので、発射するタイミングが難しいらしい。また、射程は上述のとおり、20km程度で、拠点のみしか守れない。

上記のような心もとない実情にも関わらず、事前に散々煽っておきながら、首相などが外遊しているところを見ると、今回の発射は問題ないことが分かっていたか、例え発射されても、いつものように日本までは来ないだろうと高をくくっていたのか、日本はどうでもいいから、とりあえず外国に行って羽を伸ばしたかったのか、日本は怖いから、とりあえず自分たちだけは避難したかったのだろうと想像できる。

(2017/4/30 15:42)

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