暇なのと平凡な日常に変化が欲しかったので、模様替えをしてみた(が、その日のうちに戻した)。スピーカーの置き場所を変えたら、もっと特性が良くなる(=谷が少なくなる+グライコの調整量が少なくなる)かも知れないと思ったのだ。

結果は、筋肉痛と「謎」だった。

出窓にスピーカーを置いているのだが、凹んでいるところに置くのが悪いと考え、窓から1mくらいのところ移すことにした。事前に、以前使ったStndWave2というシミュレーションプログラムで、どんな特性になるか調べたのだが、今一ついい結果にはならなかった。それで、「まあ、(部屋の形は厳密には設定できないので、)シミュレーションと実際は違うだろう」という、何の裏付けもない甘い期待(あるいは、日本伝統の神風への期待)で、やってみることにした。

作業は、昨日の朝7時前から始めた。駄目だった時のために、元のスピーカーの位置に目印を付けておいた。一旦動かしたら、特性が微妙に変わるので再調整が要るとは思っていたが、ダメモトである。

9時頃には移動が終わった。ちょっと聞いただけで、何か変な音(共鳴しているような感じ)だったが、測定してみたところ、全然駄目だった。65Hzにすごく深い谷があった。出窓よりも全然良くなかった。改善するかと思って、スピーカーの位置や高さを少し変えたりしたのだが、やっぱり直らなかった。

ちなみに、シミュレーションでも同様の特性が出ていたから、結果論ではあるが、論理的に判断して移動を止めれば良かったのだ。「下手な鉄砲」なのか、「下手の考え休むに似たり」なのか。でも、現状に満足して(変化を恐れて)新しいことに挑戦しなかったら、東芝や日本になっちゃうしね!

結局、「場所が悪い」という結論に達し、14時頃に元の配置に戻し終わった。早速特性を測ったところ、案の定、以前と異なっていた。嫌らしいことに、440Hzに鋭い山ができていた。偶然なのか、ピッチ(A)の音だ。それで、グライコの設定を仮調整することにし、山をPEQやグライコで下げられることを確認した。

本棚などに物を戻していないからかと思い、戻してから測り直したら、今度は347Hzに鋭い谷ができていた。仕方ないので、(多少はマシになるかと思って、)グライコの設定を作り直した。その結果、谷は解消できなかったものの、どういう訳か、以前よりグライコの調整量を減らすことができた。特に、中高域はほとんど調整なし(真っ平ら)にできた(ただし、左右に1個ずつPEQを使っている)。

作り直したグライコ設定を見ると、出窓の素の特性は、(いくつかの谷はあるが、その谷は今回失敗した場所ほどはひどくないので、)意外に良好なことが分かる。グライコを導入した初期の頃は自動調整機能に頼っていたため、かなり補正量が多かった(→最初の調整の時)。しかし、手動で丹念に設定すると、こんなにわずかな補正で充分なのだ。ただ、それには、「谷を諦める」ことも重要だ。というのは、多くの場合、谷は定在波によって生じるので、(ブラックホールのようなもので、)いくら強くしてもほとんど補正できないので、音が悪くなるだけなのだ。

それはいいのだが、新しい谷や山ができた理由が知りたくて、今朝、いろいろ試した。スピーカーの直前にあるディスプレイの背面で音が反射するのが悪いような気がしたのだが、そうではなく、マイクの位置(=聴く位置)に依存しているようだった。そうは言っても、机やスピーカーの位置は大きく変えていないし、大きく変えられるものでもないから、心当たりがない。いずれにしても、部屋の構造の問題なので解決不可能という結論になった。幸い、調整した特性は新しい谷を除いて以前と同様だし、音を聴いた感じも問題ない(それでも、谷があるってのは音が減っている気がして、やっぱりいい気分ではない)。

今、子どもの頃に読んだ、肉をくわえた犬が橋の上から川を見て、川に映った自分を見て、「その肉を出せ」と吠えたら、肉を落としてしまった話を思い出した。欲張るのは良くないな。。。

それにしても不思議だ。物を移動して戻しただけなのに、音(微妙な特性)が変わるとは。今までは結構変えてもそんなことはなかったし、今朝だって、いろいろ変えても(悪いまま)ほとんど変わらなかったのに。。。部屋のどこかにオーボエ吹きでも発生したのだろうか?

そして、物の移動や設定の際には無理な体勢をすることが多く、脚や腕や腰が筋肉痛になった。でも、腰痛にならなかったのは良かった。

(19:59 若干加筆・変更; 20:33 題を「身近な謎w」から変更; 21:00 グラフなどを追加; 22:47 加筆・修正)

PS. グライコの調整(補正)は結構面倒なので、今回のようにスピーカーを移動するのは躊躇しがちである。その面倒さというのは、グライコが今一つ使いにくい(ほとんどはMIDI接続でPCから操作できるが、できないことも多いので、最終的にはパネルを操作しなければならない)ことと、マイクなどを引っ張り出して距離を測って設置して、特性を測定し、使いにくいグライコを調整することを、うまく行くまで何回も行うことだ。結果として、アイデアが浮かんでも、それを試すのには腰が引けてしまう。

でも、もし、以前試した、ソフトでイコライジングするなら、面倒さの1/4くらいは軽減できそうだ。1/4なんて微々たるものだが、それで試行錯誤がしやすくなるのであれば、検討の価値があるかも知れない。おもしろそうなのだが、前回試した時の結論のように、JACKでは使い物にならないからすぐには試せない。でも、他の方法があるのかも知れない。(20:16)

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5件のコメント

  1. naoki:

    お疲れ様でした。twitterで見たので本当か分かりませんが,エジソンに言わせれば「失敗したことなどない。上手くいかないことが分かっただけだ」といったところでしょうか。

    そして今回,初めてどのように測定しているのかをYoutubeで見てみましたが,高い音になると「うおっ!」てなりますね。耐えなきゃいけない感じです。

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  2. PiuLento:

    ●ありがとうございます。エジソン、いいこと言いますね。近頃、彼の良くなかった面も紹介されていますが、いろいろやったのは確かですし、子どもの頃はあこがれていました。

    おお、高音で「うおっ!」てなるのは、耳がいい証拠です。僕なんて、「音が出てないから終わったかな?」って画面を見ても、あと1/3くらい残ってますw ですので、全く耐えることがないっす(爆)

    耐えると言えば、暑い中(ちゃんとした測定ではエアコンを切るので)、何回も、息をこらして動かずに測定しては調整を繰り返す必要があることですw

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  3. PiuLento:

    ●エジソンで思ったのですが、僕らはエジソンの伝記を読みましたが、今の子どもたちは、ジョブスの伝記を読んで尊敬しているのかも知れませんね。

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  4. naoki:

    物理で学んだ筈ですが,私は忘れています。振動数と波のエネルギーの式があったと思うのですが,測定の動画を見て,音が高くなっていく時に,ウチのスピーカーが壊れるんじゃないかという高い音がありました。

    ああいうのを体験しておけば,もっと楽しく学べたんだろうなあ……。

    エジソンの伝記,私も読みました。「よこたとくお」氏が書かれた学研まんがで,先ほどググったら表紙が出てきたので懐かしかったです。

    今,子供が読んでいる学習漫画は,萌え絵とまでは行かずとも,私(達)に言わせれば,良くも悪くもイマ風の絵になっています。

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  5. PiuLento:

    ●なるほど。体験といえば、まさに、高校の物理の時間に先生がやってくれました。発振器をスピーカーにつないで低い音から高音まで出して、どこまで聞こえるかとかやりました。

    そして、僕は、その時に(若かったのに)確か15kHzくらいから上が聴こえなかったので、「なぜ20kHzまで聴こえないんだ!」と、大変がっかりしたのですが、それが今の熱意につながっているのかも知れませんw

    今は萌え絵風ですか・・・まあ、現代だからしょうがないのかも知れませんが、結構がっかりしますね。

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