三島由紀夫といったら、あの自衛隊での姿が強烈だし、作品(「金閣寺」他)の訳の分からなさで、どうも、「いつもいきり立っている、面倒な人」という印象が強い。

と書いて、「自分もそうじゃないか」って気がしたが、多分、気のせいだろうw

それから、今まで白黒でしか自衛隊での姿を見たことがなかったので、大昔(戦前)のイメージがあったのだが、そもそも舞台が自衛隊なのだから戦後だし、カラー写真まであって(TVでも放映されたようだ)、事件が起こったのが1970年で、僕も既に生まれていたと知って、結構驚いた。

作曲家なら、プロコフィエフとかショスタコーヴィチのようなイメージだ(人自身でなく、作品からの想像)。今の人なら、プーチンだ!

が、このまとめ記事の見出しの写真を一目見ただけで、そのイメージが360°(正しくは180°辺りだが、細かいことは気にしないw)ひっくり返ってしまった。

猫好きだったのかー!

全く意外だ。彼は、猫なんて軟弱な動物でなく、犬(それも、大型)好きのイメージだった。しかも、爽やかに笑ってさえ居る。いつもしかめっ面してたんじゃなかったのかー?w

一方で、猫は猫らしく迷惑そうな顔をしているのが、またたまらない。

それに、なかなかいいこと言ってるじゃないか。例えば、「男子高校生は「娘」といふ言葉をー」の話(「その他もろもろのもの」ってのがなかなか)とか、「猫が大好きです。ー」とか、「猫。あの憂鬱な獣が好きでしようがないのです。ー」とか、「少しでも自動車をころがしてみた人ならー」とか、思わず頷いてしまう(ただ、飽きてしまって、最後のほうは読まなかったが)。

負けた。完敗だ。

こんなに親しめそうな人だったとは。彼の言葉、

われわれはめつたに会つたことのない遠い親戚なんかよりも、好きな小説の主人公のはうに はるかに実在感を持つてゐる。

が実証されたってことかな。ちょっと違う?

 

PS. 参照先のまとめ記事がなくなった時に備えて、上に挙げた写真と言葉を転載しておく。 (5/17 21:49)

男子高校生は「娘」といふ言葉をきき、その字を見るだけで、胸に甘い疼きを感じる筈だ。この言葉には、あるあたたかさと匂ひと、親しみやすさと、MUSUMEといふ音から来る 何ともいへない閉鎖的なエロティシズムと、むつちりした感じと、その他もろもろのものがある。

私は猫が大好きです。理由は猫といふヤツが、実に淡々たるエゴイストで、忘恩の徒であるからで、しかも猫は概して忘恩の徒であるにとどまり、悪質な人間のやうに、恩を仇で返すことなどありません。

猫。あの憂鬱な獣が好きでしようがないのです。芸をおぼえないのだって、おぼえられないのではなく、そんなことはばからしいと思っているので、あのこざかしいすねた顔つき、きれいな歯並、冷たい媚、なんともいへず私は好きです。

少しでも自動車をころがしてみた人なら、白バイの存在を意識しなかつたといふ人はあるまい。それは、ゐませんやうにと神に祈るほどの存在であり、しかも、どこかにゐてくれなくては物足らない存在である

※上の全部またはいずれかが「釣り」だということはないと信じたいが、不勉強な僕には分からない。検索すれば分かるかも知れないし、彼の作品を読み進めれば分かるかも知れない。

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6件のコメント

  1. naoki:

    エントリの内容云々より(失礼)
    僕はタイトルにひっくり返りそうになりました。

    「ヤバみ」(←「ヤバ気味」?)の言い方の「親しみ」ですよね多分。

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    ●いやぁ、マジで親しみを覚えてしまったんです。自分がヤバめですかね?w

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  3. h.tak:

    三島由紀夫、僕も学生の頃は、厳かな雰囲気がして敬遠していましたが、社会人になって、何人かに面白いよと勧められて読むようになりました。
    読んでみると、テーマに共感できなくても、徐々に引き込まれる面白さ、気持ち良さがあって、2-3年に一冊は読むほど好きになりました。
    そうなんですよ、難しいテーマの代表作とされる作品より、軽いテーマの例えばラブコメっぽい作品(あるんです!)、などが好きです。

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  4. PiuLento:

    ●へえ、そうだったんですか。「金閣寺」は中学か高校の頃読んだのですが、今度は、そういう軽いのを読んでみたくなりました。

    ちなみに、今日、空き時間に彼のことや自衛隊の事件のことをWikipediaで調べてみたら、ものすごい分量に圧倒されました(おかげで、暇は充分潰せました^^)。かなりの愛好家が多いようです。

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  5. h.tak:

    最近では、「お嬢さん」という小説を読んで、面白かったです。
    昭和40位の頃の、若者たちの風俗や感性が描かれていて、笑えます。
    古くさい部分もありますが、当時、都会で遊んでるひとは、今よりも限られた層だったと思うので、先鋭的な部分もあります。
    ところで、関係ない話です。
    ウチの会社の社内報に、社員の赤ちゃん誕生がたまに紹介されますが、蓮斗くんという名前の子がいて、ちょっと感動、親しみが湧きました。

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  6. PiuLento:

    ●ご紹介、ありがとうございます。昔の昭和、特に風俗や世の中のことを読むのはかなり好きです^^ 長らく小説などは読んでなかったのですが、久し振りに読みたくなりました。

    今日、僕も検索したら、「命売ります」というのが今年の始めにBSかなにかで放映され、テレビ東京(地上波)でも流れている(火曜深夜?)ようなので、彼は今でも結構人気があるんだなと思いました。他に、「美しい星」(地球に来た宇宙人の話)もおもしろそうです。

    赤ちゃん、れんとくんとはいいですね^^ そういえば、ここに良くコメントを書かれるnaokiさんにも、数年前に、「れんと」は名前としても自然で呼びやすいとほめて頂きました。

    名前を考える時は、あまり名前としての自然さは考えなかった(逆に、普通でないの・マニアックなのがいいとすら思ってました)のですが、意外に良かったのは、うれしいです^^

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