先日の富騒動の時に、ついでも明朝体フォントも替えようと思い、あまり乗り気ではなかったのだが、源ノ明朝にしてみた。いろいろ試したが、許せるものが他になかったのだ。なお、以前はIPA P明朝だった。すると、そもそも明朝体を使うサイトはほとんどないのだが、使っているサイトではすごく綺麗になって、まさに見違えたので、びっくりしている。以下に、(最初に綺麗さに気付いた)なおきさんのブログからキャプチャさせて頂いて例を示す。

IPA明朝を作った方には申し訳ないが、やる気のなさが伝わって来る。この、ぼてっとした締りない形は、何か元のフォントを変換しただけの気がする※(調べるとそうでもないようだが)。一方、源ノ明朝の(特に漢字の)形には言うことがない。キリッとしていて、見ていて気持ちいい。印刷なら、活版とオフセットの違いみたいなもの? ビールで言ったら、ギネスとスーパードライの違いのようなものか。ちなみに、僕は、オフセットは好きだがスーパードライは嫌いだw

※昔話になるが、大昔はX Window SystemやUNIXで使える日本語フォントのバリエーションがほとんどなくて、元になるフォントを変換して無理に作っていた。しかも、その頃はTrueTypeなんてないからビットマップフォントで、変換のせいで線が波打っていたりして、とても汚かった。IPA明朝を見るとそういうのを思い出すのだ。

では、なぜ乗り気でなかったのかというと、源ノ明朝の先に出た、源ノ角ゴシック(今使っている源真ゴシックの元)は、句読点などがプロポーショナルでないのと、僕のブログで使った時に行間(正確には、文字の上下の隙間)が若干広過ぎたためだ。それで、おそらく源ノ明朝もそうだろうと思い、(源真ゴシックの姉妹品となるであろう、)「源真明朝」が出るのを待って試さずに居た。

源ノ明朝が出てから1年以上待ったが、残念ながら、源真明朝は出なさそうだ。サイトを見ると、数年間更新がないので・・・ それに、今気付いたが、そもそも作者はゴシック体だけしか作っていない。でも、いつか出して下さるのを期待している。

実際、源ノ明朝の句読点もプロポーショナルでなかった(CSSの設定が関係するせいか、行間は大丈夫だった)が、それを補って余りある綺麗さだ。

 

PS. 掲示板のLinuxを勧める投稿への反論コメントで、「Linuxは文字が汚いから駄目。(Macは綺麗)」という書き込みを何度か見たが、僕はこれで充分綺麗だと思っているけど、それ以上なのだろうかといつも思う。実際、僕もMacを使ったことはあるが、ものすごく美しいとは思わなかった。ジジイが大昔の話をしているのか、プロレベルの出版などの話なのだろうか? 一般的な場面で(そういう条件を明示せずに)それを言うのもおかしいと思うが。

いずれにしても、そもそも今のOSはフォントを自由に入れられるのだから、「文字が汚い」という批判は的外れだと思う(綺麗さに違いがあるとすれば、文字の描画処理やディスプレイドライバの違いだろう)。本当に違いがあるとしたって、自分で確かめずにそれを真に受ける人も多いようなのは、残念だ。

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