今日は大失敗してしまった。思い出の品の整理対象で残っていた、シルビアのカタログを取り込んだのだが、想定外のことばかりで台無しになってしまった。
3.11以来いつもいつも言われているが、「想定外」ってのは、本当にやる前には気付いていなかったことだからどうしようもなくて、担当者を責めて欲しくはないが、それでも、本人の不注意(実際には、「注意したくてもできなかった」が近い)が原因のことは多い。そして、組織だったら、他の人が充分にそれを検出すべきものではある。が、それでもなかなか難しい。
一方で、当時は気付いていたけど、面倒だから「まあ大丈夫だろう」ということにして、問題が起こったら「想定外」と言うことも多いから、それはガンガン責めて欲しい(ただ、それを外部から区別するのは難しい)。
その失敗について書く前に、経緯を書こうと思う(面倒な人は、下の画像の辺りまで飛ばして下さい)。
まず、前の投稿へのnaokiさんのコメントに返信する頃に、「大きいスキャナがあれば」と思った。ただ、これだけのために買うのももったいないから、レンタルを探したら、安いのは富士通のカメラ式のしかなかった。ScanSnapのようなので大きいのに対応するものは、ないかかなり高かった。
次に、以前のPhedreさんのコメントを思い出して、コンビニのマルチコピー機でスキャンできるか調べたら、できることが分かった。それでもう、終わった気分になってしまったw で、近くのスーパーのを見たら、それもスキャンできるので、試してみたらUSBメモリを認識せず、駄目だった。仕方ないので、家に戻り、手持ちのもう一個を持って行って試したら認識したので、スキャンしてみた。
が、どうも画面の取り込み画像の雰囲気がおかしかったので良く見たら、どうやら用紙サイズ(方向)を自動認識していないようだった。それで、向きを変えてみたら、うまく取り込めた感じだった。ただ、失敗の可能性があるので、少しだけにした。4枚で80円だった。
家で確認したら、案の定、無事死亡していたw カタログの用紙は定形サイズでない(A4より少し幅が広い)のだが、そのマルチコピー機はサポートしておらず、A4の幅で切ってしまっていた。そもそも、開いて2ページを一度にスキャンできると思っていたのに、1ページずつしかできなかったのも想定外だった(定形でなく、最大サイズのA3より大きいから仕方ないのだが)。
まったくがっかりだった。そのマルチコピー機には、他にも以下のような想定外の問題などがあった。
- 傾き補正がない。
- 処理が遅い。1枚の取り込みに30秒くらい掛かる。
- なぜか、保存先はUSBのみ。SDカードなどは不可。
- 時刻が半日ずれているw
メーカーはコニカミノルタだったと思うが、笑えるほどお粗末だ。メジャーなコンビニの(例: 富士ゼロックス)はもっとマシなのかと思ったのだが、何となく、非定形サイズや傾き補正には対応していないような気がしたので、そっちで試すのは止めた。
それで、仕方なく、切ることにした。端の方の目立たない場所で切ればいいと思ったので、スキャナ(ScanSnap)が取り込めそうな最小の幅を残して縦に切ることにした。用紙の幅はA4より3cmくらい広かったので、余裕を持って3.5cmで切った。
早速、取り込んだ。大きい方は問題なかった。小さい方は、、、「用紙がない」というエラーになった。「え??」と思って調べたら、どうやら、取り込める最小の幅は5cmくらいのようだ。実際には、もう少し狭くても大丈夫なようだが、とにかく、3.5cmは駄目だった。ガイドの最小幅(5cmくらい= 名刺などの短辺)には意味があったのだ。。。
それで、仕方なく、切った細い紙片をテープで繋げて取り込み、ソフトで切り出して分割し、地図の時と同様に、大きい方と繋げることにした。なかなかの手間だったが、分割まではできた。が、(初めて知ったのだが、)ScanSnap organizerは、ほぼ同じ大きさのページでないと、エラーになって繋げられなかった(何とも制約の多いソフトだ)。。。それで、pdfshufflerで並べ替えてpdfnupで繋げてみると、これも各ページが同じサイズであることを想定しているのか、細い方の余白が大き過ぎて全然繋がっていない。。。 (今気付いたが、大きな地図を繋げた時に隙間が空くことがあったのは、これと同様に、切った各ページのサイズが微妙に違っていたせいかも知れない。)
- こんなふうに並べ替えて繋げたが、
- 余白が邪魔で繋がっていない。。。
それからさまざまな試行錯誤をして、ようやく何となかった。pdfnupのパラメタを変えて2種類のファイル(要は、奇数・偶数ページ用)を作り、pdfshufflerを使い、それらの中でうまく繋がっているページを選んで余白を削り、まとめて1つのファイルにした。
- うまく繋がっているものを選ぶ。 →
- シルビア(PS13)のカタログ(通常版?): 表紙
- シルビアのカタログ(通常版?): 2,3ページ
すごく苦労したのに、「これじゃない感」が漂ってしまった(最初の版では、表紙にテープが写っていて更にひどかったので、やり直した)。
更に良くないのは、切る前にカメラで写しておこうと思っていたのに忘れてしまって、元の状態の記録がないことだ。このカタログは(実家でなく、)ずっと手元に置いておいて、(そのままでは取り込めないし、切るのは嫌だし、)どうせカメラで撮っても綺麗には写らないと思っていたせいか、過去の写真を探してもどこにもなかった。。。
まったく、いくつもの想定外や不注意が重なった。
でも、安心して下さい。実は、もう一部ありまーす!w 当時、カタログを2種類もらっていたのだ。一つは簡単な方(通常版?)で、今回切ったもの。もう一つは豪華版とか完全版とでも言うのだろうか、ページ数が多いもので、そっちは無傷だ。今となっては、それはどうしても切りたくない気分だ。何とかして非破壊で取り込むかそのままずっと持っているかだが、もう少し考えよう。
バックアップのために、その豪華版カタログをとりあえずデジカメで撮影したので、ちょっとお見せしたい。
- シルビア(PS13)のカタログ(豪華版?): 表紙
- シルビアのカタログ(豪華版?): 2,3ページ
スキャナじゃないので、歪んでいたり画質が悪いのが残念なのだが、バブルの息吹が伝わるだろうか? 若かった僕は これにコロッと騙されて、「これは買うしかない!」と思ってしまっただ・・・ (この、かっこいいお姉さんみたいな人と親しくなれそうな気がしたかどうかは、定かでないw) それにしても、今、こんなかっこいいカタログはあるのだろうか? BMWとかの高級車ならあるのかな。
(9/4 6:19, 7:40 少し加筆・修正、画像を追加。更にひどかった画像などへのリンクを追加)
PS. さて、豪華版をどうやって取り込むかだ。
- どこかにPDFのファイルがないか、探す。
- スーパーのマルチコピー機で1ページずつ取り込んで、修正する。: すごく面倒だが、手順は分かった。
- コンビニのを試す。: せいぜい、高速で傾き修正がある程度?
- スキャナをレンタルする。: 高いうえにカメラ式なので、余り意味がない。
どこかにPDFがありそうな気がする。闇の車サイト?? 日産のサイトの「ヘリテージコーナー」とかいうところにあったりすると、少し見直すのだが。まあ、今はフランスのおっさんが威張ってる会社だからないと思うがw でも、仮にPDFがあったとして、苦労せずに手に入ってしまうと、なんか少し物足りない気がするのは、単なる馬鹿者不思議だw (9/4 6:58)
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(9/5 15:20追記) スーパーのマルチコピー機で取り込んでみたが、それがとんでもないシロモノで、「だめだこりゃ」レベルだった。何が駄目かというと、実は傾き補正機能があったのだが、それがダメダメで、余計に傾き補正してしまって大抵1°前後傾くうえに、背景に斜線があると騙されてしまって、以下のようになってしまう。しかも、補正のキャンセルや調整はできない。
この傾き補正、良く考えると全くのカスだ。というのは、いくらなんでもこんなに傾けて紙を置く人はいないし、居たってそれを無理して補正する必要はないし(この機械は、スキャン結果の小さい画像を見て、駄目なら除外できるから、失敗したってお金は掛からない)、この印刷は色が濃いから四辺が確実に分かり、そこから紙は傾いていないことが分かるはずなのに、それを全く考慮していないからだ。上に書いた、大抵1°前後傾くのも、写真中の斜線に影響されたようだ。変なところで敏感で使えない。
それから、高解像度(600dpi)で取り込んだせいかも知れないが、取り込みも保存も遅く、シルビアのカタログ(32ページ、64枚)の取り込みに1時間くらい掛かった。すごく疲れた。だから、あそこのスキャン機能はもう使いたくない。
上のページはどう頑張っても傾いてしか取り込めないので、画像を回転させて対応した。ページが特殊なサイズのため、各ページについて2枚の画像を繋げる必要があるので、傾きを修正するために回転させると画像のサイズが変わってしまうため、とんでもない手間になる。まるで、自分でカタログを制作しているかのようだw
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随分苦労したが、ようやく画像を再構成してPDFにできた。随分綺麗になった。もちろん非破壊だ。ただ、これがものすごい価値があるかというとそうでもなくて、単なる自己満足である。まあ、思い出の品の整理の一環として、いつ原本を破棄してもいい準備ができたということと、PCで手軽に見て愉しむ程度だw あと、箸にも棒にも掛からない、ダメダメマルチコピー機があることが分かったのは、結構な収穫だ。 (9/5 16:50)
naoki: 2018-09-04 00:48
バブルの息吹w
ワンレンと肩パッドの入った服のお姉さんがいい雰囲気です。
それとは無関係に、当時のシルビアのデザインはいいです。
さらに、れんとさんの昔の写真で知りましたが、角目4灯の存在は知りませんでした。稀に角目4灯を見ます(と言っても10年で1度の頻度)。メッチャクチャに格好いいです!
お姉さんは別として、当時のシルビアのデザインは、僕は今でも通用すると思います。当時憧れたデザインではなく、今でも通用するデザイン、という意味で。
退職されたので、ブログの更新頻度が上がって嬉しいです!
れんと: 2018-09-04 03:52
●もうね、当時は(今もですが)ワンレン・ボディコンに参ってましたねw そういう時代はもうないんですかねぇ、なんて書くと、もろ、オジさんですねw
当時、僕はどうしても丸目が好きになれず、角目を選んだんです。このカタログにもほとんど写ってなかったのですが、何かで見て(前の型はこれがメインだったからか)選びました。格好いいと言って頂いて、すごくうれしいです。この型で角目は当時からレアでしたが、今だと本当にレアでしょうね。
角目の欠点は、スペースの問題なのか、内側にフォグがなかったことです。フォグも欲しかったのですが(当時、ディーラーに本当に付いてないのか聞いたら、ないと言われてがっかりしました)、そこは我慢しましたw
そうですね、あのシルビアの流麗なデザインは、今だっていいですよね。これの後から(S14以降)のはなんか駄目になってしまって、がっかりしてました。デザイナーが違うんでしょうかね。
いつもブログを読んで下さって、ありがとうございます。励みになります。
h.tak: 2018-09-04 08:24
シルビア、カッコいいですねー
パンフのデザインも最高です。
車の性能よりも、ラグジュアリーなフィーリングをアピールするという感じですかね。
時代の輝きを象徴する、文化財的価値がありますね。
れんと: 2018-09-04 10:09
●本当にいいですよねー。そう、あれは、本来は「デートカー」というカテゴリで、ラグジュアリー指向でしたが、それも結構好きでしたw
まさに時代の輝きですね。なんか、また乗りたくなりました。でも、今度はMT+ターボがいいかな^^