さっきニュースを見ていたら、「通勤決済に費やす時間、ICカード定期とスマホ定期で大きな差」というのがあって、「へえ」と思って本文を読んだら、結論は、

ICカード定期券からスマホ定期券に変更すると、年間約94.6分の時間創出が可能になることがわかった。

だってさ(太字にしたのは筆者)。すごい発見だね!w 草も生えない。

(一日じゃなくて)年に95分なんて、年に200日働くとすれば一日28.5秒だ。そんなの煙草吸う人なら一本以下、吸わなくたって、コーヒーを飲む時間にすらならない。あとは、年間で、(満員電車で)通勤する時間の高々3日分程度だ。それを大きな「時間創出」と言うのか? それで何ができるのか? 「都会の人は大変だね」とか言いたくなるが、そうじゃない。

定期をスマフォに変えるより、4日間は通勤しなくていいとか、1日休ませてくれるとか、1回でも無駄な会議をなくした方がずっと効果的だろう。それに、スマフォとICカード定期券のコスト面での比較とか、スマフォで遊んで無駄な時間を費やしてしまう(これこそ、1日90分は堅い)問題は考慮しなくていいのか。それに、キャリアのスマフォはどうだが知らないが、世界で主流の(安い)スマフォにFelicaはほとんど入ってないのだから、この調査(をする意図)自体が時代遅れ・的外れだ(おそらく、どこからか指示されたのだろう、キャッシュレスを推進しようとかいう魂胆で、キャリアしか念頭にない(情弱を対象にしているのか、MVNOまで考えると、Felicaがないから指示された結論が強くならないからか)連中がでっち上げたのだろう)。

このクソ統計を発表した連中(通勤総合研究所)、それ以外にも、こういう統計のための統計、あるいはアリバイ作りのための統計(というか、統計というのは名ばかりで、結局は捏造や「作文」だ)をひねり出す連中に、「さっさと無駄な仕事は止めろ」と言いたい。こういうのを作るのは、大抵、天下り団体や役人だろうが(しかも、「こういの作って」とか言って業者に丸投げだろ)、こういうのが変な政策の根拠にされて迷惑するので(そう頼まれるんだろうけど)、お前ら(とっ捕まったおフランスのボスよりずっと害だ)の金や時間を返上した方がずっと社会のためになるよ。

 

PS. 今考えたら、こんな統計なんてそもそも不要なことに気付いた。というのは、これは「定期券」の話なので、ICカードとスマフォの違いは自明だ。更新(または新規購入)するのに券売機を使うか窓口に並ぶ必要があるかどうかだけだ。それ以外の違いは何もない。だったら、その更新の時間が違うだけで、それを調べたら95分ということだ。それが分かったのはいいけど、いくら混んでたって定期の更新に何時間も掛かる訳がないので、「時間創出」なんて高が知れている。よって、こんな調査をする必要はない。「通勤総合研究所」と言うなら、通勤を楽にするような、もっと建設的なことを考え・提案して欲しい。 (20:59)

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