アクセスログで目にした1年半くらい前の投稿に、僕のPCの当時のシステムディスク(SSD)の使用量が載っていた。興味があったので今と比べたら、約35GB(25 → 60GB)も増えており、なんかおかしいと思って内訳を調べたら、Timeshiftという自動バックアップの領域が28GB使っていた。その他の大半は自分のファイルなので、そっちは仕方ない。
それで、Timeshiftを別の領域(HDD)に移動したり(実際には、そうと分かっていれば移動しなくてもいいのだが、気分的な理由で移動した)、不要なものを削除したりしたら、使用量が25GBに戻ってしまった。さすがに1年半で全く増えないというのはありえないので、移動や整理したためだろうが、少なくともWindows(その投稿の記載では、Windows 7は約1.3GB/月増加していた)より増加速度が低いことは確かで、これなら、かなり先までこの128GB(使用可能量は87GB)のSSDで賄えそうだ。
もう一つの例を挙げると、このブログサーバもLinuxだが、そのシステムディスクは17GB(全体の18%)くらいしか使っていない。もう5年以上動かしているが、PCと同様、満杯になる気配は全くない。メモリだって、(どのくらいあったのかすっかり忘れていたが、)1GBしかなくても(古い人間にとっては、これだって随分大きいが)、500MBくらいしか使っておらず、全く問題なく動いている※。まあ、サーバは画面がないし、動かすプログラムも少ないから、メモリもストレージも少なくて済むが、Windowsサーバはどうなんだろうね? 知りたくもないがw あと、それらとは直接関係ないけど、このサーバの現在の連続稼働時間は635日で(OSの自動更新で必要なら再起動するはずだが、していないので、逆に気になっている)、Windowsなんかが逆立ちしたって敵わないだろう。
※注: Linuxでも、デスクトップは普通にメモリを食う。僕のPCは32GB載せている。通常時でも8GBくらい使っているし、ブラウザ(Chrome系)でタブを増やすとかなり消費するので、少なくとも16GBくらいないと不安がある。なお、Spotifyは不具合(メモリリーク)のためにメモリを食う。
という訳で、PCにお金を掛けたくない人はLinuxを使うといいかも知れない。が、まだまだ手間は掛かるしソフトも(日本語の)情報も十分でないから、おいそれとは勧められないのが残念である。UnixやLinuxに慣れた技術者が使うにはものすごくいいが(とにかく自然に、シームレスに使える)、普通の人が気軽に使うのは難しいと思う。昔、WindowsをデスクトップLinuxで置き換え(ようとす)るのが流行ったのがすっかり廃れてしまったのも、ある意味仕方ない。
以下は余談である。
そもそも、手軽にWindowsを置き換えようと/代わりになると思ってLinuxを使うこと自体がズレているというか、邪道というか、無理がある(それは、Windowsの代わりにMacを使うことを想像すれば分かる。Macだって、Windowsを併用しなかったら無理があるはずだ)。「Linuxを使おう」と思って使わないと、うまく行かない。僕は、移行がそんなに簡単でないことは分かっていたが、どうしてもWindowsを使いたくなくなったので、十分に調査・検討してから移行した。それでも手間は掛かっている(技術的興味もあって使っているから、あまり苦でないが)し、Windowsを使わざるを得ない場合もある。
それから、昔の一時の流行を疑問に思って乗らなかったので、どうしてそういう流行が起こったのかは分からないが、不完全だったにも関わらず甘いセールストークで普通の人にLinuxを押し付けてしまって逆効果になってしまった気がする(今思い出したが、当時、妹にあげたPCを、「Windows NTよりはマシだろう」と思ってLinuxにしたのは、その悪い例かも知れない)。しかも、以前にも書いたが、Linuxにはいろいろな系統があって、それぞれが大きく/微妙に違うのもかなり良くない。ここら辺でみんながまとまるといいけど、開発者はそれにはメリットを見出していないのかも知れない。逆に、自分がやりたいように作りたいのかも知れないな。。。 そうこうしているうちに、擦り寄って来た大手にいろいろされてしまいそうな気がするが、杞憂だろうか。
最後に例え話: もし、Windows, macOS, Linuxで何か問題・不足があったら・・・
- Windows: どこからダウンロードすればいい?
- macOS: それがMacだ。我慢しろ。
- Linux: さあ、直そう・作ろう!
PS. 自虐的な思い付き: Linuxなら、(今後も何も考えずに使えるようにはならないだろうから、)ずっと頭を使う必要があるので、ボケることもなさそうだ。そういう点では、一家に一台、Linux PC?w (11/24 19:06)
PS2. 書かなくてもいいことだが、これを書くきっかけの一つは、あるニュースサイトに、 なぜLinuxのデスクトップははやらなかったか みたいな文章(ブログ)があって、書いてあることは正しかったものの、すごくムカつかせられたことだ。
本人は、昔(10年くらい前のブームだった頃)会社の指示で嫌々使っていて不便だったたらしく、それは仕方ないが、それ以来触ってもおらず、他人が昔に書いたページの記述を引用して、さも今の状況も知っているかのような書き方がとても気に入らなかった。そして、題は疑問文だったのだが、題そのままに、結論としての自分の意見がないのも良くない(それとも、結論は(後にも書いた、)林檎礼賛だったのだろうか?)。まあ、「ブログ」の範疇だから仕方ないけど、一応、メジャーなITニュースサイトなのだから、もっとちゃんと調べて欲しい。
そして、最後が林檎礼賛だったのが一番ムカついた。「はいはい、そうかいそうかい」だった。 (11/25 14:42)
naoki: 2018-11-24 14:57
>どうしてそういう流行が起こったのか
↑僕の中では90年代中頃~終わり頃でした。
父から「無償のOSがあるらしい。Linuxというらしい」
と言われたのが興味を持ったキッカケで、
Laoxに行くとRedHatやTurboが置いてありました(有償でw
雑誌のCD-Rにも付録で付いてたりしたんですが、
インストールが全部英語で、ドライバがなくて
画面表示ができなくて……の繰り返しの末
挫折しましたw
エントリ最後のたとえ話、いいですね。
↓のジョークを思い出しました。
日本人「なんてこった! 電車が定刻から10秒遅れやがった!」
イタリア「なんてこった! 電車が定刻で来やがった!」
ルーマニア「なんてこった! 電車が来やがった!」
ジンバブエ「なんてこった! 電車だ!」
れんと: 2018-11-24 15:14
●なるほど、すっかり忘れていましたが、最初はその頃でしたね。僕はその頃は全然見向きもしなかったのですが、いかにも苦労した人が多そうです。
妹にあげたのはもう少し後だった気がします。震災の頃だったか。その頃はもう、ブームは終わっていたのかも知れません。
Turbo Linuxは懐かしいです。今はどうなってるのか・・・あと、Fedoraも懐かしいです。 RedHatはIBMに買われてしまいましたね。
たとえ話は、僕の実体験から出て来ました(まったくアポーと来たらw)。電車の話もおもしろいですね。