例によって、HMVで彼の新作(同同第3番)の広告を見て、知らない人だけど興味が出たので、早速Spotifyを探したら、(発売がまだのせいか)なかったものの、この曲があった。それで、とりあえず聴いてみた。一言で言えば、
悪くはないけど、なんか違うんだよなー
あるいは
なんかピアノが美しくない。ルガンスキーとは全然違う気がする。
だった。ただ、同じアルバムの「パガニーニ」がそれほど悪くない(普通にいい)ので、彼自身は悪くなくて、曲との相性なのかも知れない。そのせいか、最初からがっかりしても停めずに、(その段階で)第3番を聴いてみたいと思った。
以下、思ったことを列挙する。
- 第1楽章
- オケ(バッティストーニ指揮、イタリア国立放送響)はとても綺麗だが、ピアノは少し荒い感じ。
- 何が良くないのだろうか?? → 例えば、本楽章後半の音の伸びが足りない。
- 第2楽章
- なんか気が抜けた感じ。若干遅いせいか。
- パワーも足りない。音が切れ気味なのも良くない。
- やっぱり遅過ぎる。気が抜けた感じだ。そして、やっぱりパワーが足りない。
- 第3楽章
- これも滑らかさに欠ける。彼なりの弾き方なのだろうが。
- そして、やっぱり遅い。速くもなるが。
- オケとずれた箇所あり。
- なんか乗れない。
- 残念ながら、最後は「見事」ではなかった。
なお、書きながら聴いている「パガニーニ」はかなりいい感じ(ピアノもオケ(バッティストーニ指揮、東京フィル)もいい)なので、第3番には期待したい。
PS. 「パガニーニ」にも(僕には)遅過ぎる箇所がある。例の、美しい第18変奏だ。気持ちは分かるが。そういう人なのだろう。
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