最新のAppImage版のdigiKam(5.9.0)では、Googleマップが暗くなり、ちゃんと表示されなくなってしまっている。OpenStreetMapにすれば問題ないが、Googleマップの方が表示が綺麗なので、できればそちらを使いたい。それで検索したら、想像どおりAPIキーの問題だそうで、6(まだベータ)では直っているとのこと。そこに5での暫定対処の方法(Googleマップに関係するファイルを入れ替える)も出ていた。

ただ、AppImage版はOSのディレクトリ(/usr/share/digikam)を使わず、アプリ一式が1つのファイルになっているので、そのままでは対処ができない。そこで、以前見つけたAppRunを修正する方法でできないか試したら、できた。

AppImage中のスクリプトAppRunの頭で環境変数XDG_DATA_DIRSを設定しているので、その先頭に、優先させたい(入れ換えたい)ファイルのあるディレクトリを追加すれば良い(どんなディレクトリでも入れ換え可能な訳ではなく、ライブラリなどから$XDG_DATA_DIRS経由で参照される、/usr/shareのようなものが有効なのだろう)。

今回は/usr/share/digikam/geoiface/backend-googlemaps.htmlを入れ換えるので、以下のようにした。

  1. 入れ換え用ディレクトリ(例: $HOME/bin/digikam5-ai-ext/share/digikam/geoiface)を作成する。
  2. その下に/usr/share/digikam/geoiface/*をsym-linkする。
  3. backend-googlemaps.htmlだけをdigikam6のもの(tarファイルをダウンロード・展開して取り出す)に交換する。
  4. AppRunの中のXDG_DATA_DIRSの設定する行で、以下のように、先頭に入れ換え用ディレクトリ($HOME/bin/digikam5-ai-ext/share/)を追加する(太字部)。
    • export XDG_DATA_DIRS=$HOME/bin/digikam5-ai-ext/share/:$DIR/usr/share/:$XDG_DATA_DIRS

そのAppRunを使うdigikamを起動したら、再び地図が出るようになった

 

PS. それにしてもAppImageだのFlatpakだのSnapだの、似たようなのがいっぱいあって面倒だし効率が悪いし間違えやすいから一つにして欲しい! ここにもLinux内の抗争があるのか? 馬鹿らしい。

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