さっき(16時頃)までは、「誕生日だからといって、別に何もすることもないよ」と思っていた(し、今は「展覧会の絵」(オリジナル版)の聴きたい演奏が溜まっているから、そっちを聴かなきゃと思っていた)のだが、やっぱり、彼のピアノ協奏曲が聴きたくなった。そうとなれば、ポリーニとベームのK. 488が最高(大好き)なのだが、もちろんそんな安直な道には走らずw、新しい演奏を求めてSpotifyを探した。

最初は(短調の曲が好きなのと、好きなピアノ協奏曲の最初なので、)第20番にした。詳しい途中経過は省くが、7人目(約25分後)にようやく聴き続けられる人に当たった。それまでは以下のような人たちのを試した。全部の演奏が気に入らなかった訳ではなく、フォルテピアノ(古楽器による演奏)は好きでないし、抜粋の演奏も避けたので多くなってしまった。

Malcolm Bilson (1999)、Christian Zacharias (1989)、Edwin Fischer (?)、Hai-Kyung Suh (2016)、Branka Musulin (2018)、John Gibbons (1987)

今、Lars Vogtの(2009)の第3楽章を聴いている。彼だって満足できる訳ではないが、悪くはない。ちなみに、彼の演奏は、2年前にゴルトベルクを、去年K. 488を試したことがある。

聴くと、楽章によって印象が変わって妙だ。

冒頭のオケはちょっと抑揚を付け過ぎな感じだったが、それ以外は、第2楽章までは薄味な感じだった(ただ、止めるほど嫌な感じではなく、音量を上げた程度だ)。ピアノも綺麗ではあるが、(彼の怖い顔には似合わず)音が細目だった。それが第3楽章になると、一気に味付けが濃くなった感じで、打楽器はちょっと大げさな感じだった(これは冒頭と同様のことか)。全体的には、音が良く、重厚さもあって良かったと思う。

最後に分かったのだが、これはライブだった。だから、演奏時の乗りとか演奏者の「温度」のようなもので微妙に印象が変わったのかも知れない。実際、僕が聴いたコンサートの多くは、序盤は余り乗りが良くなかった。

さて、これから、彼の同じアルバムのK. 488(第23番)を聴く。

これは結構いい。多分、以前の印象よりいいと思う。

冒頭のオケは綺麗で良かったし、第2楽章はオケもピアノもしっとりとしていて良かった。第1楽章のピアノは、悪くないが、わずかに滑らかでない感じがした(これは第3楽章でも少し感じるので、彼の弾き方なのかも知れない)のが惜しかった。今は第3楽章の前半だが、このまま問題なく行きそうだ。

ライブらしく、最後の最後にちょっと力んでしまった感じだが、全体的には乗れて良かった。

***

そして、やっぱり今日の締めはポリーニのK. 488 (1976)だ。どうしてか、彼の演奏を聴くとすごく落ち着くし、ほぼすべての音が「すっ」と入って来るから、安心して聴ける。僕にはこの曲は彼のでないといけない感じだ。確か、この曲を最初に聴いたのは彼のだったから、いわゆる「刷り込み」なのか、彼とベームがこの曲の良さを最大限に引き出しているのかは分からないが、僕には彼の演奏を超えるものがまだない。ただ、それでは(音楽の進歩とか発展がないことになって、)僕としては納得行かない(し、自分で自分が最高と思える演奏ができる訳もない)ので、いつもポリーニ以上の演奏を探しているのだ。

 

PS. ポリーニの前に試した、溜まっていた「展覧会の絵」(Dumont, Gavrylyuk, De Pledge, Economou)もVogtのゴルトベルクも全滅だった。我ながら厳しい。。。

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