前回追記したように、新たなWi-Fi節電アプリを2つ見付けて試した。一個(Wayfi - Automatic WiFi Toggle Service (2018))はGPSの位置情報でWi-Fiのon/offを判定するものだが、前回も書いたように、室内では位置が安定せず、たびたびon/offするので本質的に良くないと考えて却下し、もう一個(Wifi matic (2017))を試した。機能的にはその前に使おうと思っていたWifi Automatic (2018)と同様に、APがない時にWi-Fiを間欠的にon(通常はoff)するものである。

APがない状態で、Wi-Fiを連続onした場合とその2つのアプリ(Wifi maticとWifi Automatic)でWi-Fiを間欠onした場合、更に、APがある状態でWi-Fiを連続on(かつAPに接続)した場合の電力消費率を比較した。

はじめは、より実使用時に近い値を得ようと、外を歩いて往路と復路でWifi maticをon/offして効果を確認しようとしたのだが、どちらも消費電力が小さくて、片道40分程度(最初は30分程度を考えていたが、全く電池が減っていなかったので追加した)では確度の高い値が得られなかった。それ以上歩くのは大変だったので、室内で外出時を模擬した条件で長時間放置しての測定も行った。以下に結果を示す(過去のデータも利用している)。以下では、測定中はほぼ操作をしていない。

外を歩いて測定 (Wi-Fi APなし)

  • Wifi matic off (連続on): 1.5%/h (約40分間)
  • Wifi matic on (間欠on: 15分に1回on): 1.2%/h (約40分間)

→ WiFi matic on(間欠on)の場合、連続onよりも電力消費率が0.3%/h程度少なくなった。

室内での測定 (Wi-Fi APなし/あり)

  • Wi-Fi APなし
    • WiFi matic off (連続on): 0.67%/h (約3時間)
    • Wi-Fi 間欠on
      • WiFi matic on (15分に1回on, APなし): 0.43%/h (約2.3時間)
      • Wifi automatic on (15分に1回on, APなし): 0.57%/h (約3.5時間)
  • Wi-Fi APあり, 接続あり
    • WiFi matic on: 0.57%/h (約3.5時間)

Wi-Fi APがなくて接続できない場合、Wi-Fi間欠onでは連続onよりも電力消費率は0.24%/h程度減り※1、Wi-Fi接続時と同等か少し小さくなる※2。間欠onのアプリ(WiFi maticとWifi automatic)同士の差は0.14%/h程度と、わずかである。

※1 この結果は、前回の最初の見積もりの「Wi-Fiは平均0.21%/h (中略) 消費していると考えられる」と合う(ただし、減った量は見積もりより大きい)。

※2 Wi-Fi接続時の電力消費率がAPなし(Wi-Fi連続on)時より小さいのは、後者はすべての通信(同)をモバイルで行うために、使用していないWi-Fiの分と合わせて消費電力が大きくなる一方、前者はほとんどの通信(インターネット関連)をWi-Fiで行うために消費電力が小さくなるからではないかと推測する。ただ、モバイル通信もそれほど電気を食わないようで、差は0.1%/h程度でしかない(無操作だったため、通信量が少ないせいもあるだろう)。

結局、外でも室内でも、Wi-Fi間欠onで削減できる電力消費率は0.5%/h未満であることは確かだ。

仮に外出時の平均電力消費率を2.5%/hとして、Wi-Fi間欠onにして0.5%/h減るとすれば、電池を全部使った場合には約10時間長く使えることになるが、実際には0%までは使えないので、高々6-8時間程度の伸びであろう。更に、実際の平均電力消費率はもっと大きく(3.5%/h?)、Wi-Fi間欠onによる削減量はもっと少ない(0.25%/h?)から、実際の伸びは1.5時間くらいにしかならないのではないだろうか(それでも、いざという時には結構ありがたい?)。

また、後で消費電力測定アプリ(AccuBattery)の結果を見て分かったのだが、Wi-Fiよりも画面on時の消費電力がかなり大きく、画面on時はoff時の40倍近かった(例: 画面on時: 19%/h, off時: 0.5%/h)。バックライト自体の電力以外に、アプリが動くせいもあるかも知れない。いずれにしても、Wi-Fiで消費電力を減らそうとするのは効果的でなさそうだ。

以上より、Wi-Fiを間欠on(通常off)にするメリットは余りなさそう(つまり、気にする必要はない)である。ただ、自宅以外にWi-Fi APがある場合(お店など)、それらのAPを認識して無駄に接続しようとして電気を食う可能性があるのと、常時onの場合、画面をonするたびにWi-Fiが起動してAPをスキャンしたりして電気を食う可能性があるので、間欠onにした方が若干いいことが期待できる。が、残念ながら、上記の画面onでの消費電力の増大を見ると「気分の問題」という印象は強い※。

※結局、今は、「折角やったんだから」、「気分だけでも下げよう」という思いで、WiFi maticで間欠onにしている。

そして、なぜ、Wi-Fi間欠onにしても消費電力が減らないかを考えると、可能性としては、以下のことが考えられる(いずれも推測)。

  • 今のWi-Fiチップはそもそも消費電力が低い。
  • AndroidがWi-Fiチップをうまく制御して消費電力を下げている。
  • 僕のスマフォ(AQUOS sense lite)のWi-Fiチップはアイドル状態が長くなると勝手に停まるような、独自の省電力機能があるために、平均消費電力が低くなっている。

という訳で、がっかりな結果ではあったが、まあ、モバイルの基地局でWi-Fiをon/offするプログラムを作る意味がないことが分かったのは、徒労が省けたという点で収穫と言えそうだw

PS. 消費電力測定アプリについて: 3C Battery Monitorは全画面広告が突然出て(他のアプリを使っていても出る!)鬱陶しいので止めて、GSam Battery Monitor, My Battery Monitor, AccuBatteryを併用している。GSam Battery Monitorはグラフが出るので一覧性が良く、My Battery Monitorは電池残量などの履歴が数値で出るので、細かく調べるのに良い。AccuBatteryは全体的な状況を見るのに良い(が、それほど有用でないので削除した)。

PS2. 関連するアプリを(散々)検索して思ったが、節電をうたうのはまだしも、充電時間の短縮とか電池・スマフォの冷却とか、果ては劣化した電池の回復とか太陽光での充電なんてのをうたうトンデモアプリが多くて笑った。引っ掛かる人は多そうだが、入れるとどうなるのか、結構怖い。

直接は関係ないが、「しょうもないアプリ」の簡単な見分け方として、名前やアイコンに年号(今なら"2019"。古いままなのは論外w)や"HD"(なぜか、カメラだけじゃくて電池関係にもある)が入っているのは、大体イマイチ(害がないことが多いが、他のアプリの「異名同曲」)な気がする。

なお、本文中の()内の年号はアプリ名ではなく、僕が追加したものである。

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