若い頃は選挙にはほとんど無関心だったが、近頃は暇なのと高い税金を取られているのを実感したのと、やりたい放題のクソ政権に無慈悲な鉄槌を下す少しでも抵抗を示すために、ちゃんと投票することにしている。しかも、いつの間にかネットで公報が見られるようになっていることを知ったので、一通り見ている(新聞を取ってないので、それまでは何も情報がない状態で投票していた・・・)。が、前回の県議選と今日の市議選ではがっかりし通しだった。

大きく分けて、候補者自身と各自の公報(の欄)の作り方に不満がある。

候補者に、「ほう」と思える人はほとんど居なかった。具体的に書くと主観や偏見が出て差別的になり、それを書いても誰もいい気持ちにならないから止めるが、経歴を見て「あっ(察し)」となって、「これじゃあちょっと期待できないな」と思ってしまう人が多い。僕は芸術作品と作者の行動や経歴などは関係ないと思っているが、政治家に関しては経歴も考慮するしかない。有名な人で考えや活動が分かっているならまだしも、そうでない人なら、公約に加えて所属政党や今までの活動・学歴・職歴で判断するしかない。そういうものは作曲家の「作品リスト」や演奏者の「コンテスト受賞歴」、「ディスコグラフィー」に相当するものだから、見る価値はあるだろう。そこら辺をチェックしたら魅力に乏しい人ばかりだったので、がっかりした。補足すると、学歴・職歴が(世の中的に)「すごい」という観点だけで判断している訳ではなく、背景とか仕事の経験で何か特筆すべきことがあったのかを見た。例えば、ある仕事に長年従事して定年退職したことは書いてあっても、その間に何か特別なことや専門的なことをしたのかとか、議員としてその経験をどう生かすか書いてないのだったら、評価できないと思う。

が、実際問題として、こんなにハードルを高くしてしまったら、やる・やれる人は居ないかもなあ、と今思った。(昔、じゃがさんが同様のことをおっしゃられていたのを思い出した) だから、まあ、一番重要なのはやる気なのだろう。ただ、それが伝わって来る人(下に書いた「グッ」と来る人)も余り居なかったように思う。

それから、公約を読むと、実に政治家的な手法が実践されていて感心(というか嘆息)した。宇都宮市や栃木県ではLRTが大きな争点になっているのだが、「LRT反対」と書く人は居ても、賛成や推進と書く人は滅多に居なかった。大抵、「まちづくりを進める」などと巧妙に隠しているようだ。反対派の票を減らしたくないから、そういう漠然とした書き方にするのだろう。それとも、もう開始した事業で覆せない(僕はまだ可能だと思う)からあえて書かないのだろうか?

次に、公報の作り方にも結構がっかりした。そもそも、公報を作るのは難しそうだ。あの狭い面積(10x7cm程度?)に何をどう書くかを決めるのは難しい。そこに各候補者の知性やセンスが出るのだろうが、目をひく人はほとんど居なかった。みんな、いかにも(「通り一遍」)なことばかり書いている。例えば、はやりの単語("ICT")、耳障りのいい単語(「高齢者・障害者にやさしい」、「暮らしやすい」、「若者の活力」、「安全・安心」、「うるおい」、「夢」)、具体性のないスローガン・ポエム(「未来都市を目指そう」みたいな感じ)ばかりで、どうにもグッと来ない。そういうキャッチフレーズをどう実現して行くつもりか見えないか、書いてあっても説得力に欠ける(本当に実現できるか疑問)からだろうか。

数少ないけれど目をひかれたものは、一目で分かるように「LRT反対」と大書している人と、押し売り放送から国民を守ると公言する党の人くらいだ。ただ、後者の党は悪評が多いうえに、敵となる団体名を政党名に入れているのはどうもおかしい気がした。あと、詳しい確認はしていないが、彼らが余計な訴訟をして負けたせいで、受信料徴収の法的根拠が強固になってしまったとも読んだから、どうも藪蛇なことをする素人集団といった感じで信用できない気がする。

デザイン的な話では、細かい字を羅列して(取捨選択できないから、入るだけ詰め込むのだろう)読む側のことを考えない人も多い(こういうのは未だに企業や役所のパワポでも多いから、仕方ないのか)。公約を数多く書いたって、全部どころか一つだって実現できない気がする。その証拠に、「前回の公約の*を実現しました」と書いた人はほとんど居なかった。それから、名前や年齢(なぜか、若い人が「30歳」などと目立つように書いていることが多い)を大書する人も多いが、それらは規定の場所(右端の写真の下)に書かれているのだから、まったくの無駄だ。うるさい選挙カーと同じで、連呼(違法らしいが)すれば覚えてもらえるとかいう、太古の意識のままなのだろうか? あと、細かいことだが、経歴を小中学校から書く意味はあるのか甚だ疑問だ。地方議員だから地元を示したいのだろうか。

最後に、選挙の運営の話になるが、なんでわざわざ県議と市議を別の日にしたのだろう? 予定はないから行くけど、やっぱり面倒だし、経費だって増えるだろう。まあ、市町村議選がないところもあるだろうし、物理的に掲示板の場所がないとか、開票する人が足りないとかはあるのだろうが・・・

 

PS. すっかり忘れていたが、以前思ってここに書いた、街の区画整理をして細道や行き止まりをなくすというのを公約にしている人は居なかったように思う。この点には注意していなかったが、もし居たら気付くはずだ。これこそ市議にぴったりの仕事なのに、誰も気付かないのか、見て見ぬ振りか、やる気がないのか、そもそも問題でないのか。やっぱり残念だ。。。 (21:28)

PS2. 開票結果を詳しく見て、更にがっかりした。すごくいい加減な公報(漠然としたスローガンだけで具体策なし。経歴もなし)の人がかなり上位で当選していた。調べたら、ある企業の関係者のようで(ただし、経歴を調べても全く出て来ないのが逆に露骨だ)、労組に頻繁に「対話」に出向いていたようだから、組織票なのだろう。あの公報は、関係者だけ名前と顔を識別できれば良く、一般人は無視しているようなものに思えてひどいと思った。闇を感じる。 (4/22 5:17)

PS3. 例の、押し売り放送に対抗する党は全国的に勢力拡大して、参院選に挑戦するかも知れないとのことだ。当然だろうが、押し売りが嫌いな人は少なくないようだ。本文に書いたように、個人的には不信感はあるのだが、それにしたって、あの押し売り放送に抵抗してくれるのは彼らしか居ないし、本当に何かしてくれるのであれば、実にありがたいと思う。こちらにしては失うものはない(これ以上悪くはならない)から、もし出たら応援したい。あと、やり方として、論点を絞っているのはいいことだと思う。(本文でも触れたように、)そこは評価する。そこは、いかにも政治家然とした曖昧模糊な連中とは違うところだ。 (4/22 19:54)

 

(公選法に触れることは書いていないつもりだが、センシティブなことなので、一応、投票終了後に公開されるようにした)

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