先日、クリーニングに出す服を入れようとバッグを見たら、中がひどいことになっていた。前からそうだったのを忘れていたのだが、底に茶色い細かい粉のようなものが溜まっていたのだ。一瞬、カビや虫かと思ったのだが、内側のコーティングが剥がれたようで、触るとポロポロ落ちる。しかも、茶色に変色している。調べると、バッグなどに良く使われているポリウレタン(PU)のコーティングは、数年で経年劣化(加水分解)して剥がれてしまうとのことだった。

あれをいつ買ったのか過去の写真から調べようとしたのだが、写っているものがなくて分からなかった。おそらく、2005年頃※に、ちょっとした出張用か小旅行用に買ったのではないかと思う。デパートかショッピングモールの専門店のようなところで、安かったから買ったのを覚えている(特にブランドにひかれた訳ではない)。まあ、10年以上は持ったはずで(下手すれば20年かも)、もう寿命だろうから捨てようと思って、ゴミ箱の横に置いた。

※その後記憶をたどったら、最初の会社を辞める頃には持っていた気がするので、買ったのは1996年前後かも知れない。とすれば20年物だ。全然詳しくはないが、2000年代の物だとデザインがもっと奇抜になっているようにも思うから(これだって、一番目立たないのを選んだ。そのおかげで今でも使える。ストラップ以外はw)、1990年代の方が確からしい。いずれにしても、物持ちがいいことは確かなようだw (4/25 8:33)

が、一晩経って、外側はまだ綺麗だし、(今までは意識していなかったのだが、)あの、丸い形の微妙に可愛いような雰囲気を気に入っていることに気付いたので、もったいない気がして来た。それに、捨ててしまうと代わりのバックがなくなるので、クリーニングの時などに不便になる。

それで、ちょっと直してみようと思った。ただ、基本的に、修理することはできず、劣化したコーティングを剥がすしかないようだ。使っているクリーニング店のサービスにはそういうのはなかった(「劣化します」とだけ書いてあった)。また、上から塗って、再度コーティングのように固まるスプレーの類※もなさそうだ(あったとしても、劣化したものはいずれ剥がれるだろう)。剥がす方法を調べると、一番記載が多くて(ほとんどは最初に書かれたページの転載なのかも知れない)効果があると書いてあったのは、重曹を溶かした湯に浸けてから擦るようだった。ただ、本当に重曹の化学成分が効くのか疑問だった(単に、重曹の粉が擦るのに効果的なのではないのかと思った)のと、買うのが面倒だったので、手持ちの物で何とかしてみることにした。

※Amazonで調べたら、劣化したコーティングの上から塗れそうなものにはゴムの塗料があったが、剥がれる(それがウリ。剥がれないようにもできる)し、そもそも、内張りがゴムでは使いにくくなりそうだ。次に、フッ素コーティング剤も可能性があるが、布に使えるか不明なうえに高い。他にはシリコンコーティング剤があったが、これは布には使えないようだし、硬化するから駄目そうだ。 (4/26 10:27)

とはいえ、漂白剤系は布が変色するから使えず(そもそも、効果があるとも思えない)、それ以外は目ぼしいものがないので※、台所の除菌用アルコールと(買ったもののほとんど使っていないw)車の頑固汚れ用洗剤(写真左上のもの)を試してみることにした。ただ、後者は風呂掃除の時にも全く無力だったので期待できなかったw (風呂掃除という点では、確かに重曹は擦り洗いに効いた。)  実際、その洗剤に一晩浸けても特にコーティングは落ちておらず、その前後に風呂掃除用ブラシで擦ったのが効いていた。あと、アルコールは試すのを忘れた。

※本当はコーティングの溶剤がいいのだろうが、それが何なのか分からなかった。シンナーとか、石油系のものなのだろうか? ただ、そういうので溶かすと、コーティングが布の裏や周囲に広がってしまって逆効果かも知れない。

結局、部分によって取れたり取れなかったりしているが(おそらく、余り劣化していないところは落ちなかったのだろう)、とりあえず、コーティングがポロポロ落ちることはなくなった。また、作業の内側の色を比較すると、明らかにコーティングが少なくなっている。ただ、まだ残っているから、時間が経てば再発する気がする。でもまあ、今は滅多に使わないから、次回の様子を見てまた考えよう。

 

PS. 検索中に見たあるページに、重曹でコーティングを剥がした後、なぜか、川ですすいだというのを見たが、何を考えているんだろうと思った。今はマイクロプラスティックが問題になっているし(僕はそれには懐疑的だが)、それ以前にゴミを流す行為ではないか。それを山好きの人がやっていたようだったから、「()」だった。決め付けは良くないが、そういう人って、煙草の吸い殻とかザイルとか酸素ボンベを平気(自分たちの論理)で山に放置するのではないだろうか。

似たようなことに、和服の布を染めたあとに川でさらすとかいう伝統的製法も、実は良くないのではないかと思う。まあ、僕だって、食後に残ったドレッシングの油や冷やし中華のつゆなどを流しに流してしまうから人のことは言えないけど、こっちは下水道の処理施設が入るから、ずっとマシだ。

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2件のコメント

  1. naoki:

    なるほど、あのコーティングは元々そういう寿命だったんですね。

    はじめ、コーティングではなく単なる汚れと認識して、デイバッグ(←僕の場合)を裏返して何度も洗濯機で洗ってしまいました。道理でひどくなるわけだw

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  2. れんと:

    ●naokiさん: そうなんです。僕も今回調べて初めて知りました。PUコーティングの質か何かと保存方法によって寿命が変わるようです。湿気が多いと短くなるそうです。

    安価・手軽に防水性を持たせられるから普及したんでしょうが、もったいないですね。そういえば、子どもの頃のバッグはこういう処理ではなかった気がします。中に、ビニルのような内袋があった気がします。ただ、それは割れて破れた覚えもあるので、そうしてもいいことばかりではないですね。

    加水分解しない材質もあるにはあるようですが、少ないようです。PVCは加水分解はしないですが、劣化して割れるようです。

    本文には書かなかったですが、僕も、最初、他の服と一緒に(ついでに)洗濯してみようかと思ったのですが、コーティングのかけらが服にくっつくかも知れないので止めました。ただ、そもそも洗濯機では無理だったようですね。

    あと、これを補修できるようなスプレー、Amazonは探さなかったのですが、もしかしたらあるかも知れません。

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