書いた後、どうも釈然としなくて、一旦公開を止めた。その後、国や東電などが、危険物質が除去できていない部分があるのに、あたかも(基本的には水と同等の性質で、身体に蓄積せず、半減期が短い)トリチウムだけであるかのように「トリチウム水」と標榜して海に放出しようとしていることが分かった(参照)。最初の稿(下に示す)の「国が恣意的に規則を変えてしまって、安全かどうか分からないという心配があるが」に近かった(というか、それ以下だった)訳だ。
どうしてかは分からないが、(最初の稿の)「安全なレベルまでの除去」すら難しいようだ。除去できていない部分があるなら、正直に、その部分をちゃんと処理するとか、そこを除いて放出するとかいう考えはないのだろうか。「とりあえず、知らん顔して流しちゃおう(バレなきゃいいよね)」だったのだろうか?
そんなことでは、どこに流そうが駄目だ。いよいよタンクが一杯になったら、汚染土と同様に道路の建設材料に混ぜ込むとか言い出しそうだ(それも土同様に反対されるだろうが)。国の案では(形式的な対案としてだろうが、)「大気への拡散」とかいうのもあったようだから、安心できない。
美しい誤魔化しの国も極まって来たようだが、この先一体どうなるのかねえ・・・
(参考: 最初の稿: 2019/9/18 21:09頃)
分からん。
汚染物を薄めて海に放出することの、薄めることに、どれくらいの意味があるのだろうか? 個人的には、そのまま放出するか、有害物を安全なレベルまで除去してから出すかの二択だと思うのだが。(もちろん後者が望ましい。なお、国が恣意的に規則を変えてしまって、安全かどうか分からないという心配があるが、ここでは、それはないという前提である) 安全なレベルまでの除去すら難しいのだろうか。なお、全く放出しない案は、そのうち、日本中がタンクで覆われてしまうので、ありえない。 → いよいよ手がなくなったら、汚染土と同様に道路の材料に混ぜ込むとか言い出しそうだが・・・
排出する液体の量に比べて、海はほぼ無限の体積と想定できれば、薄める必要はないように思える。ただ、それは、理想的に混合された後の話で、局所的には高濃度になるから、それが問題なのか。
そういえば、車でも、昔、排ガスを空気で薄めて排出するものがあったから、それと同じ考えか。それでいいのならいいが、どうも釈然としない。総量と濃度の違いか。局所的に濃度が高いと人体などへの影響が大きい、ということなのかも知れない。であれば、(漁業などへの影響を避けるため、)陸地からかなり離れたところに放出施設を作って(複数を分散させる)、そこまで汚染水をパイプで送り、その場で海水と混合して出せばいいような気がするが、あくまでも素人考えである。いろいろ無理そうな気はする。
いずれにしても、いくら希釈しても危険物の総量は変わらないので、何をしても長期的には同じだ(放射性物質は、半減期によって別の物質に変わるのを待つしかない)。だから、そもそも、そういう物質を生成するもの作ったことが誤りなのである。そういうのを考えた頭のいい人たちは、知らなかった・気付かなかった訳ではあるまいし、欺瞞もいいところだと思う。
PS. これとは別に、大阪市長の提案は浅はか以下で話にならないことは確かだ。県知事でもない市長が、大阪湾にどんな権利を持っているのだろうか? たとえ県知事だって、隣県に無断で決められるものではないだろう。そもそも、首長は海の持ち主ですらない。まったく、「馬鹿も休み休み言え」だ。
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