昨夜、なぜか、スーパーでショパンの「英雄ポロネーズ」をものすごく聴きたくなった。「居ても立っても」ってほどではないが、あの、飛行機が離陸する時にエンジンのパワーを溜めてから一気に開放するような、豪快かつ流麗なイントロを大音量で聴きたくなったのだ。僕は、この曲を次のように演奏して欲しい※:
豪快さと滑らかさを兼ね備えて欲しい。そして、(ショパンだけど、)テンポや強弱の変化などをわざとらしくなく弾いて欲しい。中盤の、列車が走るような部分は単調に弾かないで欲しい。そして、最後は盛大に弾いてほしい(でも、やっぱりわざとらしくなくね^^)。
※こうやって、演奏への要望を具体的に文章にするのは初めてのような気がする。この曲は単体で長くないので、イメージを文章にしやすいのだろうか。そして、モーツァルトやラフマニノフ(どちらもピアノ協奏曲)については余りまとまっていないのだろうか。
結局、この時は20曲くらい試して以下の演奏が気に入った。元々好きだったルービンシュタインの演奏は聴かなかった(彼の別の演奏も試したが、気に入らなかった)。日記に書いた短評とともに列挙する。文末の"(+N)"は評価である。 (リンク先はSpotifyです。済みません。)
- Roger Muraro (1999, ライブ): 良さそう。 → かなり個性的だけど、わざとらしさを感じない。聴いていて気持ちいい。(これは、上記の僕の希望を満たしていた) (+3)
- Milosz Magin (2003): とても爽快。だが、少しやり過ぎて、わずかにわざとらしくなっているのが惜しい。でも、最後がいい。音が硬いが許せる。 (+2)
- アントルモン (2007?): さすがに洗練された感じ。フランス流? 全然悪くない。パワーもあっていい。でも、最後がわざとらしいのが残念。 (+2)
- Alexej Gorlatch (2010): いいかも。 → なかなかいい。 (+2)
- Andrzej Pikul (2016): いいかも。 (+1)
でも、さすがに、90分くらい食事しつつ選びつつ聴いたら疲れてしまったw そして、この曲の演奏が気に入った人の他のショパンの演奏を聴くと、乗れない・おもしろくないことがほとんどだった。という訳で、ショパンは僕の中ではモーツァルトやラフマニノフ(どちらもピアノ協奏曲)よりも「おかず度」が少ないようだ。
PS. 最初は、安直に、過去に聴いて良かった(評価がいい)演奏をMlhi(自作の音楽再生履歴記録システム)で探そうとしたのだが、バグなのか処理が終わらないので、曲名で検索して、演奏者名やジャケットなどにひかれるものを上から順に試していった。
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