先日、「とりあえず」バンドを手直ししたヘッドフォン(AH-D5000)だが、製品自体の問題や年季のせいか、いろいろと手が掛かっている。以下に経過を書く。

  1. 包帯のような不織布は汚れやすそうだし、微妙に気に入らないので、熱収縮チューブ(電線などをまとめるもの)に換えようと思い、その準備の(あるいは、裸でも大丈夫か試す)ためにバンドを洗ってカスを取ろうとしたが、
    1. バンドのネジが馬鹿みたいに堅くて回らず、分解(バンドとスピーカーを分離)できない。潤滑スプレー"CRC"(今は"5-56"のようだ)の類似品を掛けても駄目だった。
    2. 一方、バンドを布や爪で擦ったら、簡単にカス(コーティング)がほとんど取れて綺麗になった。ただ、裸の状態だと、かなり弱そうに見える。
  2. → そのままでは使えず、保護しようとしても分解できないために、熱収縮チューブなどの筒状のものは使用不可になった。また、粘着包帯などは剥がすとベト付きそうなので、止めた。 → 現状(不織布を巻いた)と同様の方法でカバーすることにし、布を汚れにくく見栄えのいいものに交換することにした。
  3. 100円ショップの巾着(ポリエステル製で色や手触りのいいものを選んだ。また、(もう懲り懲りなw)PUコーティングされていないものにした)を分解して作った紺色の布交換した。基本的には色しか変わっていないのだが、(しわや細部を除きw)大分良くなった気がする(参考: 元の状態)。
  4. 作業中にケーブル保護用のゴムブッシュが折れてしまった。 → 材質のせいか、なかなか接着できない。。。 (ちなみに、スピーカーを固定しているネジは嘘のようにスルッと外れた。均等にしろよっ!w) → 2回目の接着に挑戦中(駄目なら別の手を考える)。 (この項の以下は9/23 13:48に追記) 

    1. どうしてか、「万能」をうたう強力接着剤でも瞬間接着剤でもブッシュは接着できなかった(どちらも固まらない)。両方とも非対応の材質だったのだろうか? シリコンゴム? (後者は対応しているはずだが・・・)
    2. 結束バンドで固定(抜け防止)しようとしたが、スペースが狭すぎて、スピーカーが嵌らなくなった。。。
    3. → 仕方ないので、ブッシュを固定せず、押し込んだだけにした(写真では接着剤が固まっているように見えるが、実際には柔らかいままで、動く)。なに、抜けたら押しこめばいいのだw
    4. 組み立て直して音がちゃんと出て、ひとまず完成したのだが、左右チェックの時に右側(右耳)の聞こえ方が違うことに気付き、昔の突発性難聴の後遺症かと思って聴力チェックをし出したw (→ チェック結果を投稿した)
  5. スピーカーの周囲を埋めているスポンジが劣化していた。おそらく音質に関係するので、外したり安易な物には換えられない。ただ、そもそも大したことに使ってないし、スポンジと共に音質も劣化しているはずで、それでも気にならないので、何にしても問題ないのかも知れない。(いずれにしても、交換するためのスポンジを用意するのは困難なので、放置する予定) → (9/25 10:31) その後、不織布で覆った

バンドに布を巻く作業は、およそ手芸や裁縫とは程遠い、「工作」の世界だったw 布は、素材(汚れにくいこと)や色や手触りが重要だったので、Amazonでは買わなかった。手芸店に行けばいろいろありそうだったが、入るのはなかなか勇気が要るし説明も難しい(店員のおばさん(推定)に「ヘッドフォンのバンドを覆いたいんですが」とか言っても「は?」でしょうw でも、実際には、店員さんはプロなので、根気よく説明すれば結構分かってくれるとは思う。ただ、それが面倒だったのだ)。

それで、大き目の安い衣料店の手芸コーナーを当たったら、端切れなどはあったのだが、材質(ほとんど綿)や値段が手頃なものはなかった。それで100円ショップに帰着した。巾着の1/3程度しか使わなかったが、(「残りは(棄てずに)スタッフがおいしく頂いた」訳ではないがw、)汚れがひどくなったら、あと一回は作れそうだ(残りの1/3にはロゴが入っているので、裏返しなら使える)。

しわが少なくなるようにバンドを広げて布を巻いたが、余り効果はなかった。おそらく、引っ張りながら縫うといいのではないか。でもまあ、市販のヘッドフォンでも、この部分にしわがあるようなものがあった気がするので(→ イメージ)、これはこれでいいのではなかろうか。

※経過とともに更新する予定。 ← 9/23 13:48 一旦完了。

 

PS. 巾着の表に書かれた、"At holiday time, display an easy grace"ってどういう意味なんだろうか? 「休暇では安易な気品を示せ」?? そもそも、graceは不可算では? (可算の意味とすれば、「休んでいる時には、だらしないお偉いさんを出せ」?) 下に続きがあるが、面倒なので止める。 やっぱり、ネイティブが見たら笑うのだろうか。

PS2. 接着できないブッシュがシリコンゴムだったとして、検索したら、それ用の接着剤表面の改質処理をすれば可能とのことだった。不思議なものだが、次回(もしあれば)試してみたいw でも、接着剤は高いな。 (9/23 14:13)

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4件のコメント

  1. naoki:

    僕もCRCと言うより、5-56のほうがしっくり来る世代です。子供の頃、TVCMで盛んに「KURE 5-56」とやっていたので、その影響だと思います。

    それにしても、綺麗にできましたね。シワについてですが、平面で3次元的な曲面を覆おうとすると、どうしてもシワが寄ってしまいますね。そういう意味では3次元成形に近いことができる、熱収縮チューブが良い訳ですが。

    地球儀のように、細かな平面に分割して縫い合わせればシワはできなくなりますね。バカバカしいですがw

    店員さんに説明する苦労ですが、ヘッドフォンを持ち込んで「ここ! ここのカバー作りたいんですよ」って言えばいいと思います。それでも我々男性が手芸店に入るのは確かに抵抗あるんですよねー。

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  2. れんと:

    ●へえ、もしかしたら、"CRC"ってのは僕の周囲だけだったのかも知れませんね。あるいは、本当に時代的なものなのか。確かに、いつからかTVで「クレ556」と言っていて、「あれ、CRCじゃないの?」とか、違和感がありました。ちなみに、"CRC"は今はコンピュータ用語の方がメジャーな感じです。たまに使います。

    ありがとうございます。僕にしてはすごく上出来ですw そう、シワの点では断然熱収縮チューブだと思ったのですが、あの馬鹿ネジのせいで・・・ (早まって注文しなくて良かったですw) あと、もしかしたら、熱収縮チューブでも曲がり方によってはしわになるかも知れません。試してみたいですが、今やっても無駄なので次の機会にしますw

    そう、ちゃんと縫い合わせればいいのでしょうが、そこまでの技術と気力がなくて・・・

    確かに、店員さんに実物を見せれば分かってもらえましたね。その前に、抵抗感をなんとか克服すればですが^^

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  3. naoki:

    逆に僕がCRCと聞いて違和感を覚えたのが、とある民間の研究所で卒業研究をしてるときでした。そこの教官が「CRC持ってきて」と仰って、要領を得ない僕に「5-56や」と教えてくれたのが初めてです。

    その後もその教官はCRCと呼んでいました。なので、年代的なものがあるのかなあと僕は勝手に思っていました。

    あとあんまり関係ないですけど「バンドを広げて布を付ける」の写真で「車検のコバック」を連想しました( https://images.app.goo.gl/TrH5pDfPm73yFSKG9 )

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  4. れんと:

    ●おお! CRC派が他にも居ましたか。安心しましたw きっと年代なんでしょうね。そういえば、昔のCMは「クレCRC556」と言っていたのかも知れません。YouTubeにCMがありそうですが、面倒なので止めときますw

    コバックは、残念ながらイメージが繋がらないです。

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