Archive for the ‘音楽’ Category

(こういうマニアックな投稿には誰も反応してくれないのは分かっているが、書かないことには始まらないので書く。でもまあ、読まれた方は、騙されたと思って聴いてみて下さい。)

 

飽きずに、「春の祭典」(初出: 1913)を聴いた。今も、先日買ったアムランとアンスネスの(2018)だ。正直言って、曲を理解なんてしていないが、かなり好きだ。でも、ひとつだけ不満がある。

終わり方がそっけなくて、物足りないのだ。笛が「ヒュー」っと鳴って、打楽器で終わりなのだ。なんか余韻がなくて、「はい。もう時間だよ、帰った帰った!」って言われている気がするのだ。

別の言い方をすれば、「ペトルーシュカ」に似ていると思うのだが、取って付けたような、いかにも「もう飽きたから終わりにします」みたいな感じが嫌だ。もちろん、作者の気持ちなど知らないが。でも、もっと別の終わり方にして欲しかった。

(20:33追記) 書いたあとで気付いたのだが、聴いたのは4手ピアノ版なのに、「笛」とか「打楽器」とか原曲(オケ版)のことを書いている。それほど彼らの演奏が自然だったのだろうか。あるいは、僕の頭の中に原曲がしみついていたのか、単に酔っているからだろうか。いずれにしても、彼らの演奏はすごいことが分かった。ただ、ピアノ版の作成意図は分からないのだが、僕としては、純粋なピアノ曲として聴こえるのがいいと思うから、こういうふうにオケ版を連想させてしまうのは失敗なのかも知れない。とはいえ、普通は、ピアノ版は練習などのために作るのだろうから、これでいいのかも知れない。やっぱり本人に聞きたい。

では、どうしたらいいのだろうか? と言っても、作者は生きてないし、存命だって議論することなどできないが(もし彼が今行きていたら、twitterとかで話し掛けられるのだろうか? それはかなり魅力的だが、実際には、今の演奏者にFacebookなどでコメントしてもまず返事がないから無理か・・・)、ちょっと考えてみる。

もちろん、ラフマニノフのような派手でワンパターンなのは論外だ(でも、すごく興奮するから好きだけどw)。ベートーヴェンのオケ曲は余り好きじゃないし、良く知らない。

それでは、モーツァルト?? (といっても、彼の曲の終わり方のパターンをイメージすることはできない。あれは、どう考えても彼の才能がつくり出した終わり方(雰囲気)だ。と書いたが、実際には当時の普通の終わり方なのかも知れない。) やっぱり違う。

やっぱり、ストラビンスキーには彼なりのやり方があるはずだ。でも、悲しいかな、そんな知識はない。知っている範囲でしかないのだが、(作者は違うが)「展覧会の絵」的なのがいいかな。オケ版(ラベル編)だと、くどくてラフマニノフみたいに派手でいかにもだけど、ピアノ版はしっとりしているし、もちろんそっけなくないし、最後にオクターブのトレモロで「ダラララ〜ン」とフェードアウトするところが大好きだから、いいと思う。どなたかやって下さい!w

  •   0
  •   0

今年の頭辺りにHMVの広告で見てから、ずっとSpotifyでの配信を待っていたのだが、全然入らないので、調べてみたら、どうもレーベル(Hyperion)のトップが石頭で、反Spotify派のようだ(参照: "Is Spotify good for classical music?" (2014): "Hyperion"で検索: 真ん中辺り)。以下にその言い分を引用するが、僕は全く賛成できない。

Services like Spotify and YouTube are great for the consumer, but they’re training an audience into thinking that classical music has no intrinsic value in terms of money. And the Spotify model does not work for classical because as a proportion of listeners, there is not enough traffic for it to generate the sort of income a label needs to invest in a performer and recording.

前半は、「(Spotifyなどは)ユーザーに『クラシック音楽にお金を払う価値はない』と思い込ませる」といった主張だが、どうしてそういうことになるのだろうか。「妥当な料金で正当に聴けるのなら、お金は払いたい」と思う人が配信サービスを使っているのではないだろうか。どんなジャンルだって、お金を払う価値はないと思う人は、サービスに入らないと思う。昔のスウィフトのような主張なのだろうか。

後半は、「クラシックを聴く人が少ないから、商売にならない」ということのようだが、そんなこと言ってるから、更に聴く人が減るのではないかと思う。別に、配信サービスだけで商売しなくたっていいのに、どうしてこういう考えになるのだろうか。配信サービスからのライセンス料が少ないのが背景にあるのだろうが、値上げ交渉の余地はないのだろうか。それに、そもそも、CDなどを作った時点でコストは償却されるだろうだから(今は、それで収支計算しているのではないか)、多少安くたって出したほうがいいと思うし、勝手なYouYubeや違法ダウンロードよりはずっといいと思うが。そもそも、これはレーベルの(営業的な)論理であって、演奏者の意見ではないところが、身勝手な気がする。演奏者が認めれば出せばいいのに。

上の記事を読んだら、石頭の下に書いてある、(若い)チェロ奏者Alisa Weilersteinの意見がすごくまっとうで賛成できた。やはり、石頭が言っているのは、レーベルとか老人の論理なのではないか。まあ、確かに、レーベルがなくなってしまったら、演奏を録音・販売できなくなってしまうが、いつまでも高コスト体質のままでいるのは良くないような気がする。ただ、そもそもクラシック音楽の録音・販売にはお金が掛かりそうなので、難しいのは分かる。下手をするとメジャーレーベルしか残らないことになりかねない。だから、もっとローコストな方法を探すべきなのだろう。

それに、記事に書いてあったように、クラシックの好きな人は、まだレコードだのCDだのの物理的なコレクションが大切な人が多いらしいから、当面はそこに売って行けば収入は確保できるではないか(古い人は、「ここは配信サービスにも出しててけしからんから、CDを買わない!」とは言わないだろう)。そして、新しい人用に配信サービスの経路を追加すれば、少ない支出(ほとんど0?)で少しは収入が増えるし、知らない人に聴いてもらって裾野が広がる可能性があるから、悪いことはないと思う。

と、いろいろ思うところはあったのだが、待ってても永遠にSpotifyには入らないことが分かって観念し、もしやと思ってHyperionのサイトに行ったら、ダウンロード購入できることが分かり(実際には、最初に、もうちょっとCDやダウンロード版を安く買えないものかとHyperionのサイトを検索し、そのあとでSpotifyに入る可能性を調べたら上の記事が見つかった)、試聴しても悪くなかったので、少し迷ってから買った。そのサイトは全体的には良い方だと思うが、いいところと悪いところが混在していた。

  • いまだにFlashの「ダウンロードマネージャ」を使っており、僕のブラウザではもうFlashなんて動かないから、1曲ずつダウンロードすることになって面倒だった。せめて、「全部ダウンロード」の機能が欲しい!
  • でも、アルバム全体でなく、欲しい曲だけ買えるのはいい。しかも、トラックごとでなく、曲(ここでは「春の祭典」)をまとめて買えたのが良かった(それで割り引きがあると思い込んでいるが、実際にはどうだったか)。
    • こういう「切り売り」は上の主張に反していて、むしろSpotify的な気がするのだが、そうではないのだろうか? クラシック的に売るなら、アルバム全体でしか売らない方がまっとうに思えるが、それでは誰も買わないのを知っている?w
  • CDのブックレット(PDF)がダウンロードできるのはいい。でも、見ないけどw
  • MP3とかの圧縮版だけでなく、(非圧縮の)FLAC版があるのもいい。
  • ファイルのタグはちゃんとしていて、全く修正が要らなかったので、感心した。購入日と再生ゲインを追加しただけだ。
  • ジャケット画像が埋め込まれていて、これも手間要らずだった。
  • 曲間での音切れもない。当たり前ではあるが、重要なことだ。FLAC版やタグの件も含めて、この辺りは「分かってるな」と感じた。
  • PayPal対応で、気軽に買える。

価格は、「春の祭典」だけの14曲でGB(UK)£4.8で、PayPalでは約740円だった。為替レートより高いのだが、手数料が高目なのだろう。調べたら、クレジットカードだと少し安いようだが、数十円の差なのでPayPalにした。なお、CDだとAmazonで1800円くらいなので、曲を絞ったせいもあって、かなり割安になった(アルバム全部のダウンロードは約1300円)。ファイルサイズは、FLAC版でも全部で約120MBと、小さかった。

そして、肝心の演奏は「言うことない」と言えるくらい良い。最初から最後まで、「うっ」と思うことがなくw、流れるように進んだ。サイの(2000)のような驚きはないが、正統的な演奏でいい。オリジナルはオケ用だが、元から2台ピアノ用と思えるくらい自然、かつ、物足りなさを感じなかった(これは、僕がピアノ好きだからなのはあると思う)。ピアノの音もいい。好きな音だ。そして、乗れる(本来はすごく変なリズムらしいが・・・)。あっという間に聴き終わってしまった。「うーん、うまい。もう一杯」と、また聴いているw

  •   0
  •   0

今回もSpotifyの功績である。

結構前から、Blue Öyster Cultという得体の知れないグループの曲(例: "Burnin' for You"(1981))が良く掛かる。最初は(曲もグループも知らないので、)「しつこいなぁ」と、鬱陶しく感じていたのだが、恐ろしいことに、近頃は結構好きになってしまった・・・ "Burnin' for You"なんて、結構かっこいいと思う。(Spotifyは、自分でも気付いていない僕の好みを分かっているのか?? それとも、単なる洗脳?w)

調べたら、かなり歴史あるようで、1960年代から始まったようだ。以前、「いいと思う曲で、初めて聞く曲はほとんどない」とか書いたが、そうでもなかった。音楽の世界は広い。

余談だが、"Burnin' for You"のアルバム"Fire of Unknown Origin"(1981)のジャケットはかなり印象的で、一度見たら忘れられない気がする。ただ、僕は、例によって、しばらく誤解していた。それは、、、

グループ名を"Blue Öyster Cat"と思い込んでいた。そして、ジャケットの絵も、(表示があまり大きくなかったので)「なんか不気味だけど、猫が並んでいるのかな」と思い込んで、妙な不思議さや親しみを感じていた。

でも、今、彼らのことをWikipediaで読んだら、歴史はあるし、最初は深遠な思想に立脚していたようなので、全く不謹慎の限りだw

  •   0
  •   1

この歌もSpotifyの賜物で、聴くと複雑な気分になる。

彼の歌はうまくはない。でも、とても素直な歌い方で、飾らず、無理はせず、短所を隠さない点で、決して悪くない。聴くと、「いい人なんだろうな」などと思ってしまう。が、実際には、覚醒剤で逮捕されたではないか!

だから、その点においては、僕が常々書いている、「作品と作者は無関係」が正しいのだ。が、上に書いたように、演奏(歌)を聴いたら感じることもあり、それにも嘘はないので、いったい何が正しいのか分からなくなってしまうのだ。

 

PS. まあ、実際問題として、覚醒剤をやったからといって悪人とは限らないし、彼がとても巧妙で、「いい人」と感じさせるような歌い方でヒットさせたという可能性もなきにしもあらずだ。やっぱり、本人に聞くしかない(いや、聞いたって、自分で「悪人です」と言う人は少ないし、そう言われても、本当に悪人なのかそうでないかは分からないし、「悪人じゃないです」と言われても信じられないだろうから、聞いても分からないだろう)w

  •   1
  •   0

こう書くと「何様?!」と言われるが、先日も書いたプリンセス・プリンセスの"DIAMONDS (ダイアモンド)"(1989)は、僕をしても「いい」と言わせるほどいい演奏だと思う。ただ、ひとつだけ注文を付けたい。それは、「あぁ」のあとのコーラス(「あぁ」)がいかにも良くあるパターンで、取って付けたようで、要するにイマイチだってことだ。その真意を本人たちに聞きたいが、それも叶わないので、いったいどうすれば良かったのか、今考えてみる。

なくて良かったんじゃね?

元も子もないが、多分、そういうことだ。僕の脳内では、それがない演奏が掛かるので、邪魔になったのではないだろうか。だから、ボーカルの「あぁ」をもう少し長くして、あとは楽器でカバー(というか、元のコーラスの代わりを)するのがいいのではないか(自分で歌って演奏できれば試せるのだが、そうもいかないのが歯がゆい)。

でも、それ以外は、自分でもどうしてか分からないのだが(というのは、この曲は、(言っちゃ悪いが)いかにも「普通のポップ」なので、いつもの僕は決して「いい」と思わないので)、いい感じだ。例えば、キーボードもベースもちゃんと耳に入る曲は珍しい、という点で。まあ、あくまでも個人的な感想なので、あまり説得力はないだろうが、とりあえず書いておく。

  •   0
  •   0

気付いたら、音楽配信サービス(Google Play Music → Spotify)に加入してから1年経っていた。それで、ちょっと思い付いてCDなどの購入数を調べてみたら、変化がすごかった。加入後に買ったのはたった1組(サイ 「春の祭典」)だった(これにしたって、Google Play Musicでは曲間が切れるから仕方なく買ったのだ。Spotifyでは切れないので、最初からSpotifyだったら買わなかったから、「実質0組」だ)。ちなみに、その前の1年間(2016/8-2017/8)に購入したのは39組(ダウンロード購入も含む)だった。

期待以上だ。お金(月額料金: 約千円)の点では充分元が取れている。概算で1/8(2500円/組の場合)〜1/3(千円/組の場合)にコストダウンできた。音楽はお金に比することはできないが、使えるお金には限りがあるので、少ない出費で満足できるのなら、すごくいいことだ。しかも、音をPCに取り込んだりファイルを整理したりメディアを保管する手間がないのもいい。聴くのに徹することができる(実際には、補助ソフトを作っていたがw)。

それまでは、販売サイトでの短い試聴(これはほとんど役に立たないから、もっと考えてほしい)かYouTubeにあれば試聴して買っていたが、気になったものは試聴すらせずに手当たり次第に買うフシもあったから、失敗も多かった。それどころか、特定の曲(例: ラフマニノフやモーツァルトのピアノ協奏曲)はもっと試したい気すらしていた。それが、音楽配信サービスのおかげで、本当に手当たり次第聴く(試す)ことができるようになったのだ。

そういえば、この、「好きな曲を手当り次第試す」のは、なぜか一段落している。かなり聴いたし、細かく聴き過ぎてちょっと疲れたのはあるのだろうが、(当時は意識していなかったが、)会社で溜まったストレス解消とか現実逃避にやっていた面もありそうだ。実際、昼休みの短い時間に(全曲は聴けないのに・・・)すらやっていた。それと、今は時間が充分あるので、いつでも聴けるという安心感があるのかも知れない。

もちろん、気になった演奏の中には配信されていないものもあるが、今までで数組(例: アムランとアンスネス 「春の祭典」(2台ピアノ版)(2018))しかない(それ以前に、発売されていない(= 配信されようがない)演奏が多い)。他に、全く配信されない演奏者(例: 吉幾三、キャンディーズ、小泉今日子)は結構居る。前者はもう少し待って出なければ買うし(それ以前に試すべき演奏は多い・・・)、後者は大体手持ちにあるので、聴くという点では実害がない。どちらも、今後配信される可能性は0ではないだろう。そういうのをリクエストする機能があるといいと思う(が、検索してレパートリーにないのを集計して、契約プッシュ候補にしているのではないかと、勝手に期待している)。

あと、今までにも書いているように、Spotifyのリコメンド機能(Daily mix)で、知らなかった演奏者・曲や、名前は知っていても聴かなかった演奏者・曲を(再)発見できるのがいい。同様に、昔耳にしたが曲名も演奏者名も分からなかった曲の正体が分かるのもいい(例: Rupert Holmes "Him"(1979))。

配信サービスには関係ないが、曲の正体を知るにはShazamが便利だ。昨日、中学時代にFMから録音した古いテープに入っているけど曲名が不明なのの数曲が分かった。同様のサービスは他にもあるが、どれを試しても分からなかった。ただ、このアプリはOFFにしていても勝手にONになるので、今一つ嫌いだ。

その他に、(今までに書いているが、)Daily mixが優秀で、以下のように、♥(like= 「好き」にした印)がずらっと並ぶことがあって、「分かってるね!」と、うれしくなる。

SpotifyのDaily mixでずらっと並ぶ♥(like)

ただ、これには良くない面もあって、毎回同じ曲・演奏者が掛かって飽きてしまうことがある。何回聴いてもいいグループ・演奏(例: ELO、ボストン)は多いが、そうでないのも多い。他に、嫌いではないけど大好きでもないからlikeを押してない(スキップすらしている!)のにしつこく聞かされてうんざりしているグループ・演奏も多い(例: プリテンダーズ、10cc、メン・アット・ワーク、"Layla"(1971))。まあ、「好き嫌いは良くないよ」って言ってるのかも知れないがw、改良に期待したい。

他にも細かい要望はあるが、充分満足している。

  •   0
  •   1

近頃気付いたのだが、当時は馬鹿にしてロクに聴かなかった、プリプリ(PRINCESS PRINCESS)も(曲にもよるだろうが)捨てたものではないということだ。なんて書くと、「なに今ごろ当たり前のこと言ってんだ、ボケジジイ!」と言われるのは覚悟している。

でもね、例の"Diamonds"(1989)が(なぜかSpotifyで頻繁に掛かるのだが)ふと耳に入ると、妙な気分になるのだ。まず、詞がおもしろい。そして、曲も音も悪くない。だから(かどうかは分からないが)、大ヒットしたのも納得できる。

で一番気に入ってる・気になってるのは、「悪いことしてないよ」ってところだ。「何だこれっ? (そりゃあ、何着たって悪いことなんてないよ)」て感じなんだけど可愛い感じで、その落差がいい。想像するに、当時(昭和末期-平成初頭)は、まだ、女の子が突飛な服装をしていたら、後ろ指差されたのかも知れず、でも、変わった服装をしたい気分が蔓延していたのだが、それを彼女たちが後押ししたのだろうか。それで女の子たちが元気付けられてうれしくなって、ヒットしたのだろうかと、勝手に想像してしまった。 ― やっぱりSpotifyはイイ!

 

PS. 聴いているだけだと気付かなかったのだが、詞を見ると、今はないものが書いてあって、時代を感じてしまう。ブラウン管とか針(おそらく、レコードだと思う)とか。でも、針は復活したか。今思ったが、そのうち、デジタル放送が表示できるブラウン管TVが出そうだ。「独特の色がいい」とか「(細かすぎない)暖かみのある画がいい」とか言ってw

  •   0
  •   0

Spotifyのリコメンド(Daily mixなど)も大分落ち着いて、曲目に♥が連続する状態が頻発するようになってしまったので、新しいものを聴きたくなって新作を見ていたら、例の、妙に惹かれる「逆立ちお嬢さん」のアルバムが目に入ってしまった。正直言って、曲には全然期待できなかったから聴きたくはなかったのだが、暇だったしw、惹かれた(一種のジャケ買いだろう)のは確かだったので、試しに聴いてみた(以前もテイラー・スウィフトを試した気がする。そういうことが簡単にできるのが、Spotifyのいいところだろう)。すると、意外なことが起こり、大きな疑問が湧いた。

ちゃんと書くと、アリアナ・グランデの新作、"Sweetener"(2018)を聴いた。

想像通り、良くある現代の歌(いわゆる「ヒップホップ」なのだろうか)って感じだ。(こう書くと、年寄りの的外れな形容になりそうだが)浜崎あゆみとかUtada(海外向けの曲)とかテイラー・スウィフトと同じ系統に思えた。でも、声は悪くなく、乗りも良かった(だから、曲も良かったのだろう)。

(8/18 13:20追記) 彼女のジャンルを調べたのだが、ヒップホップ(≒ラップ)とは違うが、検索しても、どうもピンと来る表現がなく、コンテンポラリーR&Bとかポップなどと書いてある。まあ、ポップで外れてはいないが、広過ぎる気がする。ちなみにテイラー・スウィフトは、カントリー(これには背景があるらしい)とかポップらしい。今のポップ音楽は、ああいう感じの曲が主流だってことだろうか?

そして、信じられないことに、結局、最後まで聴いてしまった。正直言って、好きな音楽ではないが、(何度も試してくじけた)スウィフトと違って、途中で止める気にならなかったのがすごく不思議だ。Utadaがギリギリで受け入れられたのと似たようなものかも知れない。人気があるのは、こういうところにも関係しているのかも知れない。

そして、大きな疑問は、

こういう歌は口ずさめるものなのか?

だ。どの曲も乗りはいいけど、ああいう、ドコドコした連続性に欠ける曲では、口ずさめるメロディーがないような気がする。そもそも口ずさむ歌ではないのか。あるいは、僕が現代に追いついていないだけなのだろうか。若い子たちは普通にカラオケで歌っているのだろうか? 是非聞いてみたいw

一方、ロックなら、かなりすごいパンクでも口ずさめる(→ : 今日、グランデとは別に聴いたバンド、Duncan's Divas。Spotifyにはないので、手持ちで聴いた。初めて映像を見て、バンドに女性が居たのを知ったw 可愛いと思っていたコーラスは、彼女たちだったのだ)ので、妙な感じがする。どうせだったら口ずさめる方がいいと思うが、まあ、好みの問題だろう。

(8/18 0:57追記) 口ずさめるという点では、宇多田の歌はヒップホップ的なものでもできることに気付いた。例えば、"Automatic"や"time will tell"(どちらも1998)だ。やっぱり彼女には才能があったのか、あるいは、詞が日本語だからできたのだろうか? だから大ヒットしたのかも知れないし、僕が気に入ったのも、そういうところが良かったのかも知れない。

 

PS. 細かい話だが、曲名がほとんど小文字なのは結構意外だった。なんか、日本で言えば昔のギャル文字みたいで、逆に古い気がするが、今でも小文字は「いい」のだろうか? それとも、もう、すっかり普通になってしまったのか?

PS2. 新作と言えば、ポールのは全然聴く気になれない。ジャケットもつまらないし、シングルで出た1曲だけちょっと聞いたが、良くある彼の近頃の曲といった感じで、「で?」って感じだった。さすがに彼は「最新」ではないのだろうし、僕の中ではグランデに負けたw

  •   0
  •   1

先日、SpotifyでTRF(trf)の「寒い夜だから・・・」が掛かって懐かしかったのだが、どうも何かが違う気がした。その時はミックスが違うのかと思った。曲名に"1994 Version Original Mix"と付いていたのが、違う原因かと思っていた。調べると、初出は1993年なので、1年後に再ミックスして出したのかと思ったが、それにしては短期間なのでおかしい気はした。

そして今日、オリジナル(1993)が掛かった。「これが本物だ」と思った。が、歌い出しのフレーズなんて、当時はもっとスピード感や突き抜け感がある歌い方だった(それが印象的だった)と思っていたが、今聴くと、なんかじれったいくらい遅く感じる。あと、声が細いのもイメージと違う。

が、掛かったのは紛れもなく本物なので、僕の記憶が違うのだろう。当時は若かったし、自分の気分や状況や流行りの音楽や世の中が今とは違っていたから、上のような強烈な印象を受け、それを覚えていたのだろう。

そして、実際には、最初に書いた"1994 Version Original Mix"も今日の1993年のと同じもののような気がする(上に挙げたYouTube(1994年のが僕が最初に聴いたのと同じと仮定して)で比べたら、違わない気がした)。しかも、YouTubeだと声が太く聞こえたし、スピード感もあった。(今回の)最初は随分久し振りに聴いたので、頭が混乱したのかも知れない。何回か聴くとイメージが復活するのだろうか。

こういうことは結構ある。クラシック音楽でもあるが、ポップ音楽の方が多いように思う。ちょっと気に入った曲を時間が経ってから聴くと、「あれ、違う曲?」とか「あの(気に入った)フレーズが出てこない?」とか思うことがある。脳内で、自分の曲・アレンジを作ってしまうのだろう。そういえば、時間が経ってなくても、ピアノを自分の勝手な思い込みや解釈や乗りで弾いて、先生に「違う」と言われたこともあったなw

 

PS. 最初に聴いた時に調べて思った余計なこと: 今は、メンバーは全員50代なので、笑ってしまった(当時から続いているから当たり前なのだが、"trf"って言ったら若いイメージなので)。しかも、ダンスとかDJとかの人が多くて、ボーカルの人以外はレコーディングに参加しているのか謎だ。

PS2. (1995年頃に)最初に聴いて十年くらい経ってから、たまに行っていた近所の中古CD屋でtrfのベスト(1998)を見て、当時を思い出して懐かしくなって、思わず買いたくなった。が、冷静に曲目を見たら、この曲しか知っているのがなかったので、長考の末、止めた。当時はYouTubeはなかったか今ほどのレパートリーではなかったから、こういう曲を手軽に聴くことができなかったのが懐かしい。

全くの昔話だが、当時はfinetuneやimeemという無料音楽配信サービスがあった。今のSpotifyの無料版に似ていたと思う。僕は、それを苦労して「ダビング」(ダウンロード)して、好きな曲を集めていたものだ。そんなことをブログに書いたら、「良くない」とか言ってご指導下さった友人が居たw 聖人君子でもあるまいし、昔から、つまらないことで人の揚げ足を取って得意になる人は居たものだ。 (どうも、いつものように、最後に余計なことを思い出してしまったなw)

  •   0
  •   1

先日から渡辺真知子を見直している。今朝も、彼女の歌が掛かったら、「やっぱりいい!」と思った。他の「うまそうに」歌うポップス系の人たち(個人的な印象なので、例示は止めておく)と違って、本当にいいのだ。どういうことかというと、本物(≒ ちゃんとしたクラシック系の人)だと思えるということだ。具体的には、声の質と量が豊かで深みがあって魅力的なのだ。別の言い方をすれば、「お腹の底から声を出している」かも知れない。あと、(下品でなく)明るく色っぽい感じに歌うのもいい。

そして、今はどういう歌を歌っているのか気になった。が、その先が問題で、今はSpotifyでいくらでも聴けるのに聴いてはいないし、これからも聴く気は起こらないだろう。

というのは、確かに彼女の歌唱は手放しで褒めたいくらいいいのだが、近頃の曲が僕の好みかは疑問で、おそらくそうでないからだ。実際、昔のアルバムを聴いても、ヒット曲以外はグッと来なかった。(そういえば、大好きな「かもめ―」の「スタジアムバージョン」とかいうのだって、イントロだけで「いい曲に余計なことすんな!」と思ったくらいだ)

ピアニストに例えれば、技術も表現もすごくいいんだけど、僕が好きな曲を弾いてくれない人のようなものだろうか。本人は弾きたい(歌いたい)から選んで(作曲して)おり、それはその人の表現(まあ、営業的なものもあるかも知れないがw)そのものだから、いかんともし難しい。

まあ、今後、Spotifyでリコメンドされて掛かることはあるだろうし、その時に気に入る可能性もあるから、気長に構えることにする。

  •   1
  •   0