これまでに書いていないMusicBeeの機能について書きます。初めての方は入門編をお読み下さい。
内容
- フォーマット変換
- ツールバーボタン
- 通知ポップアップ
- SNSへの投稿
- 曲のファイルの場所を調べる。
- 曲の再生関連の個別設定
- 良く聴く曲やアーティストなどを調べる。
- インターネットラジオを聴く
- 曲を評価する。
- アーティストと曲名をクリップボードにコピー
- 再生履歴を表示する。
- ビデオの管理と再生
- 検索
- 自動シャットダウン
- SoundCloudの検索、リリース・コンサート予定の表示
- 音楽フォルダを移動した場合(音楽フォルダの再割り当て)
- バックアップ
1. フォーマット変換
音楽ファイルのフォーマットを変換する(例: FLAC→MP3)機能です。以下の手順で実行できます。
- 変換する曲を選択し、右クリック→送る→フォーマットコンバータを選択します。
- フォーマットコンバータのウインドウが表示されますので、変換先のフォーマットとプロファイル、出力先などを選択・設定し、「進む」を押します。
- 変換が終わると、出力先のフォルダに変換されたファイルができています。
※変換の設定は、「MusicBeeの使い方 (CD取り込みとデバイス同期編)」の「4. エンコード設定について」をご参照下さい。
2. ツールバーボタン
良く使う機能を、タブバー上のボタンにできます。以下の手順で設定できます。
- タブバーを右クリック→ツールバーの構成を選択します。
- 「ボタンの文字列またはアイコン」にボタンの名前を入れます(例: "終了")。
- 「コマンド」に、そのボタンで実行したい機能を選択します(例: 「全般: MusicBeeの終了」)。
- 「更新」を押すと、タブバー右側のレイアウト切り替えボタン
の左にボタンができます。
作成したボタンを押せば、上で指定した機能が実行されます。
※私は「再生: リプレイゲインの切り替え」を割り当てています。
3. 通知ポップアップ
曲の再生開始時に、ポップアップウインドウを表示できます。以下の手順で設定できます。
- 編集→設定→再生中の「ポップアップを表示」にチェックを入れ、表示する秒数を入力します。
- 「カスタマイズ」を押すと、サイズや表示内容を設定できます。
- 設定終了後、「保存」を押します。
4. SNSへの投稿
MusicBeeには、Last.fmにscrobble(曲情報を送信)する機能があります。以下の手順で設定できます。
- 編集→設定→プラグインの「last.fm」の「有効」ボタンを押します。
- 表示されるウインドウに、Last.fmのユーザ名とパスワードを入力します。
- Scrobbleボタン
を押すと、それ以降に再生する曲の情報がLast.fmに送信されます。
更に、SNS用のプラグインをインストールすることで、FaceBookやTwitterなどに再生中の曲名などを投稿できるようです(未確認なので、説明は割愛します)。
5. 曲のファイルの場所を調べる。
曲のファイルの場所は、表示したい曲を右クリック→編集→プロパティの「場所」に表示されます。
また、Windowsのエクスプローラーで表示することもできます。手順は次の通りです。
表示したい曲を右クリック→検索...→Windowsエクスプローラで表示を選択
6. 曲の再生関連の個別設定
曲ごとに音量や再生禁止やイコライザや再生開始・終了時刻などの設定をすることができます。設定したい曲を右クリック→編集の「設定」です。
なお、イコライザが有効になっていないと、曲に設定されたイコライザも有効になりません。イコライザを有効にするには、イコライザボタン
を押して表示されるウインドウで、「イコライザ有効」にチェックを入れます。
7. 良く聴く曲やアーティストなどを調べる。
プリセットされた自動プレイリスト「良く再生される25曲」で、再生回数の多い上位25曲を表示できます。同様に、最近追加した曲は、「最近追加した」で表示できます。
また、ライブラリの統計情報で、曲数の多いアーティスト・ジャンル・年や再生回数の多いアーティスト・ジャンル・アルバムなどを表示することができます。ファイル→ライブラリ統計の表示です。
<2.5の場合> ライブラリの統計情報は、ファイル→ライブラリ→ライブラリ統計の表示で表示されます。
8. インターネットラジオを聴く
ライブラリの「ラジオ」を選択すると、インターネットラジオを聴くことができます。手順は以下のとおりです。
- メインパネル下部のラジオディレクトリで、ジャンルで聴きたい局を検索してダブルクリックすると再生されます。
- 「ライブラリに追加」を押すと登録されて、メインパネル上部に表示されます。登録された局をダブルクリックすれば再生されます。
また、検索で出ない局は、ストリームのURLが分かれば、以下の手順で登録できます。
- メインパネル上部で右クリック→新しいラジオ局を選択します。
- 「ストリームのURL」にストリームのURLを、「名前」に局名を入力し、「保存」を押します。
9. 曲を評価する。
ウインドウの再生制御の部分に☆が5つ並んでいる部分は、曲の評価を示しています。ここをクリックすることで、評価を付けることができます。評価は0.5刻みで付けられます。左端の★の左側でクリックすると、「星なし」にできます。
また、曲を選択し、右クリック→評価→★でも評価を付けることができます。こちらでは、「禁止」にすることもできます。「禁止」にすると再生されなくなります。
曲をLast.fmの"Love"に指定することも可能です。曲を選択し、右クリック→評価→Loveです。また、Loveボタンを表示することができます。ウインドウの再生制御の部分で右クリック→パネル設定のカスタマイズ→Last.fmの"Love"ボタンを表示です。
10. アーティストと曲名をクリップボードにコピー
曲を選択し、右クリック→送る→クリップボードで、アーティストと曲名をクリップボードにコピーできます。デフォルトでは、以下の書式でコピーされます。
アーティスト名 - 曲名
コピーする内容と書式は、編集→設定→タグ(2)の『「クリップボードに送る」内容』で変更可能です。
11. 再生履歴を表示する。
左ナビゲータパネルのライブラリの「履歴」で、メインパネルに再生履歴が表示されます。
12. ビデオの管理と再生
MusicBeeは、ビデオの管理と再生もできます。ただし、実際の再生には外部プレーヤーが使われます。
ビデオは、ビデオ用のライブラリで管理します。デフォルトではビデオ用のライブラリは表示されていませんが、設定を変えれば表示できます。編集→設定→レイアウト(1)の「左ナビゲーターパネル」の「ビデオ」にチェックを入れて下さい。
ビデオにも音楽と同様にタグが付けられます。
ビデオ用の外部プレーヤーは、編集→設定→プレーヤーの「ビデオプレーヤー」で指定できます。
13. 検索
曲やアルバムを検索するには、メインプレーヤー右上の検索欄、あるいは、メニューの編集→検索を使います。また、コンパクトプレーヤーやミニプレーヤーでも検索が可能です。
13.1 検索欄

ここに文字列を入力すると検索が行われます。検索結果は入力に伴ってリアルタイムにメインパネルに表示されます。右端の×を押すとクリアされます。文字列をクリアすると、検索結果は表示されなくなります。
13.1.1 検索条件
検索条件は、左側の虫眼鏡をクリックすると選択できます。以下の条件が選択できます。
- 検索対象: 「ローカルのみ」はその時選択されているリスト(音楽ライブラリ、プレイリストや再生中など)だけを対象にします。「ライブラリ全体」は音楽ライブラリ全体を対象にします。
- フィールド指定: すべてのフィールドを対象にするか、特定のフィールドだけを対象にするか(「特定フィールドの検索...」)、ファイル名も対象にする(「+ファイル名」)かを指定できます。
また、「カスタム検索」を指定すると、より詳細な条件を指定して検索することもできます。メニューの編集→検索でも同じです。
「検索結果」の「常に全アルバムを表示する」※を選択すると、アルバム中のいずれかの曲がマッチした場合に、アルバム全体が表示されます。
※この訳は不適切ですので、次の版で修正する予定です。
<2.5の場合> 「検索結果」の項目は表示されません。
13.2 コンパクトプレーヤー(モダンレイアウト)での検索
検索欄が表示されていない場合、ウインドウをクリックしてAlt-Fを押すと、検索欄が表示されます。
また、ウインドウ下部の虫眼鏡をクリックすると検索画面になります。上部の検索欄に文字列を入力すると、マッチした曲が表示されます。右端の×を押すとクリアされます。
ウインドウ右上の←をクリックすると、元の画面に戻ります。
※検索条件は不明ですが、いずれかのフィールドに部分一致と思われます。
13.3 コンパクトプレーヤー(クラッシックレイアウト)での検索
検索欄が表示されていない場合、ウインドウをクリックしてAlt-Fを押すと、検索欄が表示されます。
検索欄に文字列を入力すると、その時表示されているフィールド内の単語に先頭一致した曲が表示されます。マッチした曲がない場合には、表示が変わりません。
13.4 ミニプレーヤーでの検索
ウインドウ右の虫眼鏡をクリックすると検索画面が表示されます。上部の検索欄に文字列を入力すると、マッチした曲が表示されます。右端の×を押すとクリアされます。
※検索条件は不明ですが、いずれかのフィールドに部分一致と思われます。
14. 自動シャットダウン
プレイリスト・曲の再生終了後や指定した時間の経過後などに、PCをシャットダウンしたりスリープ状態にしたりすることができます。ファイル→自動シャットダウンを有効にするを選択し、条件と動作を指定して下さい。
15. SoundCloudの検索、リリース・コンサート予定の表示
15.1 SoundCloudの検索
SoundCloud中の曲を検索し、再生したりダウンロードしたりすることができます。左ナビゲータパネルの「サービス」の「トラックの検索」を選択し、上部左寄りの検索欄に文字列を入力して下さい。結果が一覧で表示されますので、通常の曲と同様にダブルクリックすると再生されます。右クリック→今すぐダウンロードでダウンロードできます。
※私の環境のV2.4ではなぜか検索できませんでしたが、V2.5(β)では可能でした。
<2.5の場合> SoundCloud中の曲を検索するには、上部右寄りの検索欄に文字列を入力してEnterを押して下さい。
15.2 リリース・コンサート予定の表示
今後のリリース・コンサート予定を表示することができます。左ナビゲータパネルの「サービス」の「リリース予定」や「コンサート予定」を選択して下さい。結果が一覧で表示されます。
16. 音楽フォルダを移動した場合(音楽フォルダの再割り当て)
音楽ファイルの格納されているフォルダを別のドライブに移動した時などには、MusicBeeの音楽ライブラリの登録を変更しないと、移動後の音楽ファイルにアクセスできなくなります。
その対処にはいくつかの方法が考えられますが、MusicBeeの「音楽フォルダの再割り当て」機能を使うと容易です。これは、MusicBeeが音楽ファイルにアクセスする際に、フォルダ名を読み替える機能です。
以下の手順で実行します。
- ファイル→拡張→音楽フォルダの再割り当てを選択します。
- 元の場所と割り当て先(新しい場所)の一覧が表示されるので、割り当て先に新しい場所を入力して下さい。(例: F:\MusicBee\ → G:\MusicBee\)
- 「更新」をクリックして下さい。
<2.5の場合>
- ファイル→ライブラリ→音楽フォルダの再割り当てを選択します。
- 元の場所と割り当て先(新しい場所)の一覧が表示されるので、割り当て先に新しい場所を入力して下さい。(例: F:\MusicBee\ → G:\MusicBee\)
- 「更新」をクリックして下さい。
上の例では、F:\MusicBee\以下で登録されているファイルをアクセスする際に、フォルダ名がG:\MusicBee\に読み替えられます。
17. バックアップ
ここでは、MusicBeeをバックアップする方法を説明します。バックアップ対象は以下が考えられます。
- 音楽ライブラリ(DB)
- 音楽ファイル
- MusicBeeの設定
それらはMusicBeeの機能でバックアップできます。以下の手順で実行して下さい。
- ファイル→ライブラリのバックアップを選択します。
- バックアップ元とバックアップ先の一覧が表示されるので、バックアップ先を入力して下さい(バックアップ先は、元とは別のドライブである必要があります)。なお、2行目以降に音楽ファイルが格納されているフォルダ名を入力して下さい。
- 「実行」をクリックして下さい。
<2.5の場合>
- ファイル→ライブラリ→ライブラリのバックアップを選択します。
- バックアップ元とバックアップ先の一覧が表示されるので、バックアップ先を入力して下さい(バックアップ先は、元とは別のドライブである必要があります)。なお、2行目以降に音楽ファイルが格納されているフォルダ名を入力して下さい。
- 「実行」をクリックして下さい。
なお、リストアする時のために、バックアップ元のフォルダ名をメモしておくといいでしょう。
(2015/6/20 16:06 検索を追加, 6/21 3:57 プリセットの自動プレイリスト名を修正, 6/21 15:09 自動シャットダウンとSoundCloudの検索、リリース・コンサート予定の表示を記載, 7/18 13:17 音楽フォルダを移動した場合を追加, 13:37 バックアップを追加, 10/18 15:11 若干加筆・修正, MusicBee 2.5での変更点を追記)