Archive for 4月, 2019

暇なのと珍しく気が向いたので、ちょっと音楽之友社のページでコンサート情報を調べたら、なんと、ブロンフマンが11月に来日するのを知ってしまった。曲は、ずっと前から生で聴きたかったラフマニノフのピアノ協奏曲 第3番だし、更に「春の祭典」まで(コンサートとしてはこれがメイン)演奏されるのは、何ともたまらない。オケはウイーンフィルだ(指揮はアンドレス・オロスコ=エストラーダという、知らない人)。これは行くしかない! だがしかし、料金がA席でも3.2万円とすごく高く、気軽には行けない。幸い一般受付は少し先なので、ちょっと考える余裕がある。(→ その後、自分では忘れていたがホールに会員登録していたので、すぐにでも先行購入できることが分かった。悩ましい・・・)

(5/4 10:24追記) ブロンフマンの公演(サントリーホール)は、音が良さそうな席はS席のみで37000円ととても高額なので諦めた。ただ、ミューザ川崎での公演の発売が来週なので、ちょっと考えたい。とはいえ、去年行ったルガンスキーは13000円だったので、余りにも高い。今はブロンフマンよりルガンスキーの方が好きなので、ルガンスキーを待ちたいのが正直なところだ。

他も探すと、Spotifyで聴いて良かった、ゲルナー(Nelson Goerner)が5/3(今週!)に同じ曲を弾くのが見付かった。この曲だけ演奏するせいか、S席でも3千円と安く、とりあえず行こうと思った。

それから調べてみたら、これは「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019」という音楽祭の演目の一つで、他にもいろいろあるようなので、ラフマニノフと同じ日を調べたら、モーツァルトのピアノ協奏曲 第25番が見付かった。この曲は嫌いではないが大好きな訳ではないし、ピアノはケフェレック(Anne Queffélec)という人で、YouTubeで別の曲を試したらそれほど好みではなかった(なんとなく、この曲は苦手とか向いてなさそうな気がした)が、モーツァルトのピアノ協奏曲を生で聴くのは久し振りなので、とりあえず試そうと思った(席が取れる新幹線が着く時間とラフマニノフとの間に丁度良かったせいもある)。

更にショパンのピアノ協奏曲 第2番まで見付かった。この曲を生で聴くのは初めての気がする。こちらはベレゾフスキーだ。大好きという訳ではないので詳しくはないが(昔、ピアノの先生からこの曲のCDを貸して頂いた気がしたのだが、実際には、ラフマニノフのピアノ協奏曲 第3番のCDを持っていた)、有名な人なので期待できる。

今、Spotifyで聴いているが、都会的(あるいはスマートとかクール)なサラッとした感じだ。この曲は、情感を込めて濃くし過ぎて失敗するとダサくなってしまうので、このくらいがいいのかも知れない。

結局、3つ全部を聴くことにした。サイトで券を申し込み、新幹線も手配した。間近なだけあって、コンサートはいい席がなく、新幹線も割引きで指定席が取れる便は少なかった。どちらのサイトも今ひとつ使い勝手が良くなく、手間が掛かって疲れた(あと、バス会社が統合した路線情報を反映してなくて、いつも乗る路線が書いてなくて、廃止になったかと慌てたw)。費用は、コンサートはどれも3千円くらいなので、合わせて9千円、新幹線を合わせると合計2万円近くになった。

最初は「3千円は安い!」と思って気軽に行く気になったのだが、いつの間にか6倍くらいに膨れ上がってしまった。上記の紹介ページには「驚きの低価格」と書いてあって、僕もそう思ったが、実際には、普通のクラシックコンサートであれば1万円クラスで演奏される3曲を切り売りしたのと同等で、激安ではなく至って普通の価格であることに気付いた(細かいことを書けば、通常は最初の曲は小曲なので除外して2分割とすれば、6千〜7千円クラスのコンサートに相当するだろうか。出演者はブロンフマンやウイーンフィルほど有名でないから、おそらく妥当な価格だ)。カフェテリアと同様で、一個ずつだと安いので あれもこれもと取って行くと、最後はあっと驚く料金になる仕組みだ。まったく商売がうまいw

でも、一日でモーツァルト、ショパン、ラフマニノフと僕の好きな作曲家ばかりの、しかも、同じく好きな「ピアノ協奏曲」(無駄な良く知らない小曲も交響曲もなし!)を聴ける機会なんてなかなかないから、すごく楽しみだ。先日書いた、誰得の三大協奏曲とは全然違うw

 

PS. 近頃はなぜか持続力が落ちしまって、一つの楽章(ポップ音楽なら片面相当分など)を聴いただけで満足して一休みしてしまうことがあるのだが(以前と違って、「切らずに全曲通して聴くべし!」という義務感もなくなった)、果たして当日は大丈夫なのだろうか?w

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名前も住所も年齢も不定だけど、全部の車種を運転できる(た)※、謎の女性。ある時は僕と同年代だったのかと思わせながらも、ある時は僕より20歳くらい若返っている

※いつも顔くらいしか見てなかったのでw、「フルビット」だったのは全然意識していなかったが、検索して知った。

顔立ちや雰囲気から、バブル世代の(普通の)女性の感じがするが、もう少し後の世代の気もする。決して好みの顔ではないのだが、嫌いでもない。それどころか、妙な親しみすら感じる絶妙な顔である。彼女の顔に反感を持つ人はほとんど居ないのではないだろうか。選んだ人の眼に感心する。

そして、彼女は今、どこで何をしているのだろう? 他にも仕事(使われたもの)はある(あった)のだろうか。そして、ことあるごとに自分の昔の顔が使われていることをどう思っているのだろうか。結構気になる。

 

PS. 気になると言えば、昔書いた可愛い子は、今でも時々webページなどで見る。結構人気があるようだ。

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あるオケのコンサートの案内が届いていた。見るとなかなかの演目で、思わず苦笑した。メインは「三大交響曲」と「三大協奏曲」で、本当に久し振りに見た言葉なので、いったい何だったっけ(「モーツァルトやラフマニノフのは何が入ってるのかな?」)と思ったら、

  • 交響曲: 「未完成」、「運命」、「新世界」
  • 協奏曲: メンデルゾーンのバイオリン、ドボルザークのチェロ、チャイコフスキーのピアノ

だそうで、見ただけでお腹いっぱいだ。そして、可哀想なモーツァルトの入る隙はどこにもないようで、それだけでもう悲し過ぎるし、ラフマニノフもお墓の下で怒ってそうだw まあ、曲は各自の好みなのでどうこう言うつもりはないが※、どうにも不満だ。

※それでも敢えて個人的な感想を書くと、上記の交響曲を一日で聴くのは、ちょっとまとまりがない(もちろん、ヘビー過ぎる)気がするし、三大協奏曲の日に至っては、誰が満足できるのか(「誰得?」)と疑問に思う。あ、でも、どちらも、学生とかクラシックを始めた方には丁度いいとは思う。そういう方たちは若いだろうから、途中で寝たり気を抜くことなく、全部に全力投球して真っ白に燃え尽きて欲しいw 本当に余談である。

そして、(前にも書いたが)僕はやっぱり「クラシック音楽」が好きのではなくて、自分が好きな「音楽」が好きなんだと再認識した。

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郵便というと、あの西室とかいう、会社の甘い汁を吸いまくっては駄目にして渡り歩いていた上級国民ジジイの顔しか浮かばないのだが、今でもその文化が抜けていないようだ。

ゆうパックなどの配達を、宅急便のようにメールなどで事前通知するサービス(名前は調べたくもない)が発表された時は、「郵便も頑張ってるじゃん」とうれしくなり、サービス開始と同時に登録したのだが、その後、まったく使えないことが分かった。形だけは宅急便を真似しているが、それだけだった。最初に感じた(後述)、「無駄が多いサービス」以前に、このサービス自体が無駄だった。

(登録した時に無駄と思った話を書いた気がするのだが、ツイートだったようなので再度書く)

サービスに登録する時、webでの申し込み以外に、本人確認のために郵便が発送され、わざわざそれを自分で受け取らなくてはならなかった。気持ちは分かるが、ものすごい無駄だと思った。配達員の手間が増えるばかりだ(少しは彼らの気持ちを考えて欲しい)。もっと簡便な方法があるだろうに。例えば、ゆうびんIDはマイナンバーでの認証もできるのだから、少なくともそれが使えるではないか。

次に、そのサービスへの登録後最初にゆうパックが届く時、すっかり忘れていたのだが、通知がないことに気付いた。発送直後には来ないのかと思って翌日まで待ったが、全然なかった。登録漏れがあったかと思って調べたら、どうも通知先メールアドレスを登録する必要があるようだった(実際には、これは追加の通知先なのかも知れない)ので、登録した。ただ、そもそもゆうびんIDを作る時にメールアドレスを登録しているのだから、無指定ならそこに出すのが当然だし、サービス登録時に「通知先アドレスが未登録です」のような警告がなく、本人確認郵便で届いた紙には「これで使えます!」みたいなことが書いてあったのだから、全く納得できない。

それでも、「まあ、次は大丈夫だろう」と思っていたが、昨日、やっぱりゆうパックの通知が来なかった。全くおかしい。しかも、このサービスでできるはずの受け取り時間変更もできないと出たので、何かがおかしい(条件から外れている)ようだ。調べてみると、手書き伝票やこの通知に同意していない相手の場合などは通知が来ないらしいので、それのようだ(それ以上の情報がないので、実際のところは全く分からない)。ただ、発送者は2回ともヨドバシだったのだが、伝票はもちろん手書きではないし、ヨドバシが通知に同意しないとも思えないので、システム的な不備なのだろう。そのうち対応されるのかも知れない。でも、

もういい! 今後はあてにしないから。

もちろん、サポートの問い合わせなんてしない。徒労なだけなことが分かり切っているので。そもそも、手書き伝票に対応してなかったら、個人間のゆうパックなんてほとんど対象外ではないか? 宛先が読み取れなくて処理できないのだろうが、郵便(葉書や封書)はちゃんとやっているではないか。「システムが違うので統合(流用)できない」とか言われそうだが、それをやらなかなったら単なる手抜きだよ。すぐにできなくてもいいから、とりあえず予定を示さないと、使う側にはがっかり感やイライラしか残らない。

そこの技術系社員(もし居るのなら)は、上から言われたものを、大金掛けて丸投げして何かでっちあげればいい(しかも、細かい手間は全部現場に押し付ければOK!)、簡単なお仕事のようだw

 

PS. 結局、今も、以前作った問い合わせ番号から配達状況を表示するプログラムを改良したものを使っている。こっちの方がずっと便利だ。そのプログラムを使うと、以下のような感じで最新の状況が出るので、受け取り準備が多少できる。

$ ./bin/check-post3.sh 1234567890XX
05:52:59: 2019/04/27 02:58 到着; 配達予定日:4月27日
08:43:04: 2019/04/27 持ち出し中;

PS2. こんなにひどい状況なのに、ニュースや掲示板などで文句を見ないというのは、誰も知らなくて使われていないのか、僕とかヨドバシだけ何かおかしいのか? 謎だ。

 

(19:02 題とその他を少し変更・追加)

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(前にも書いた気もするが、広告を見て気付いたから暇つぶしに)

デジタル音楽プレーヤーやDACユニットで、DACチップの複数の出力チャネルをまとめることで音質向上をうたう製品が多いが(↓例)、

L/Rにそれぞれ1基ずつを割り当て、8chをフルに使ったD/A変換により正確なサウンドを出力できる。

本当にそうかな?

そもそも、上の例文の「正確なサウンド」って何だ? DACの出力の正確性は、DACチップの精度とLPFと出力部の性能で決まるはずだ。この場合、DACチップの出力をまとめているので、LPF以降は関係なく、DACチップの出力の精度を向上させると言っているのだろう。

だけど、DACチップの出力の精度を向上させるとしたら、高精度なチップを使うのが適切だし、そもそも、今のチップなら大抵のものは家庭用には充分過ぎる精度だろう。重要なのはLPF以降のアナログ回路だ。正確なサウンドを出力したいなら、高精度なDACの出力をそのまま外に出すことに注力すべきで、チップの出力をまとめてどうこうするのは苦肉の策みたいなもので、売りにするのはナンセンスだと思う。

上の例だと8本もの出力を1つにまとめている(= 加算している)ようだ※。確かに、複数の信号を加算(平均)すれば雑音は減るが、DACチップの出力チャネル間の時間差は無視していいのだろうか。こういうのにこだわる人は、nsとかpsオーダーでクロック精度を追求していると思うが、果たしてDACチップの各出力はそこまで合っているだろうか? 厳密に合っていなければ、折角のクロック精度(に意味があるかは知らないがw)が台無しになるし、微妙な時間差のために波形が鈍るだろうから、例えば、高域が劣化したり位相特性が悪化したりするだろう。オーディオ的表現では、音の「鮮度」や「立ち上がりの鋭さ」が減るはずだ*。

※そもそも、複数チャネルをまとめる理由は何だろうか。変換誤差を減らすため? とは言っても、もともと、オーディオ用DACは例え32ビット品でも20ビット前後(高々24ビット)程度の精度しかない(しかも、出力段ではもっと雑音が増える)から、いくらまとめたって有意に変換誤差は減らないだろう。

2つのチャネルを合わせた時にどの程度雑音が減るかは忘れたが、仮に、雑音が1/2になって精度が1ビット相当増えると仮定したら、8本合わせても3ビットしか向上しない。24ビットを32ビット相当にするには全く足りない。

そもそも、音源(曲)がそこまで低雑音だとも思えないし、20ビットの最下位ですら、一般家庭では(普通の音量で)再生しても聞こえないだろう。意図が分からない。

*実際には、DACとLPF・出力アンプの間にはホールド回路があるはずなので(LPFで兼ねているのかも知れないし、(DACの特性を信じて)ないかも知れないが、詳しくは分からない)、チャネル間の時間差は吸収される可能性があるから、最初に問題にした時間差による音質の劣化はなくなる。この場合、複数出力を合わせる意味は、もともと精度がおかしいチャネルを多数決で隠すことと雑音の低減になる。前者は検査で落とすべきものだから、結局は雑音だけだろう。その場合でも下記の逆流の問題はあるだろう。

それから、仮に出力チャネル間の時間差が全くないとしても、各出力チャネルの電圧(または電流)に微妙な差があるだろうから、その影響が出そうだ。例えば、高いチャネルから低い方に電流が逆流して歪が増えるかも知れない(ここは良く分からない)。

整理すると、複数チャネルをまとめた時のメリット・デメリット(いずれも量は無視している)は、以下のように推測できる。

  • メリット
    • 雑音がわずかに減る可能性がある。
    • (精度が悪いチャネルの影響を多数決で減らせる。)
  • デメリット
    • チャネル間に電位差が生じ、歪みが生じる可能性がある。
    • DACとLPF・出力アンプの間にホールド回路がない時、チャネル間に時間ズレが生じ、
      • 高精度なクロックを使っている場合は無駄になる。
      • 周波数・位相特性が悪化する可能性がある。

まあ、いずれにしても、聴感上は何も変わらない気はする。単に無駄なだけだろうから、どうでもいいw いや、もしかしたら、上記の時間差のために音がわずかに良く聴こえるかも知れない(例: オーケストラの多数のバイオリンの音が厚くなること)。だから、「音の厚み・深みが増した」とかいうレビューが出るかも知れない。でも、それは自分が高いお金を掛けて求めていた方向とは真逆で、言ってみれば棚ボタ的な結果のはずだ。

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