Archive for 2月, 2021

「頓挫詐欺」とも言える次期アンプ

ものすごく調べ・検討して、一番の問題だった電源が何とかなりそうなことが分かった。ケースも何とかなりそうだ。ゲインが10以上と大き過ぎるのは どうにもならない。が、それでも進めたくなっている。

それで、次期アンプを実行する理由付けに、今のアンプが駄目なこと・換えるメリットがあることの確認をした。

  • 今のアンプは全く駄目ではないが、いろいろ 気に入らないところが出てきたり、いい加減なところが分かって来た。
    • ガリのあるボリューム: 最初から
    • オペアンプ: ビデオ用を無理して使っている?
      • その理由はA級だからだが、ここがそうでも終段がAB級では無駄では?
    • 電源: 変動に追従しているのか?
      • 電源コネクタ: 貧弱な作りで24V, 2.7A= 65Wも通るのか?
        • DC-DCコンバータは30Wなので、65Wなんて無意味な気がするし。
      • もしかしたら、耳閉感に関係があるかも知れない。
    • 安定性に関する疑問
      • 以前からそうだが、音を出していても冷えていることが多いのに、無音状態でも温かいことがあるのは、耳に聞こえない領域で発振しているのかも知れない。
      • これも耳閉感に関係があるかも知れない。
  • 5年くらい使ったので、「償却」できた。
  • 換えるメリットは「音が良くなる可能性」(余り期待できない)。
    • メリットは余りなくても、趣味で作ってみたい。
    • 自分で改造できるのもいい。

まあ、恣意的なところはどこかの閣議決定と似たようなものでw、要は遊びたいのである。アンプを作って(組み立てて)音がすごく良くなるとは思えないが、おもしろければいいと思うのだ。

 

それで、より具体的に検討し、必要な部品類やケースのサイズを確定させるため、構成・配線図部品配置図を描いた。

注: 配置案1, 3-1の日付が誤っている。正しくは"2021/2/26"。

部品配置は最初は「普通」にしたのだが、微妙に収まりが悪くてケースのサイズが大きくなってしまうことが分かったので、アクロバティックな配置を考えてみた。リップルフィルタが大きいので、(底面が広いので)上下逆に設置し、その上にDC-DCコンバータや電源基板を載せる。DC-DCコンバータは幅が広くて基板から少し はみ出るので、端子を基板の外に出して半田付けする。。。 このとおり作れる可能性は低い気がするが、挑戦したい。

いつものプログラム同様、ここまで来たら できたも同然の気がするので、「あとは やっといてー」にしたいなあ・・・

(2/27 17:02) 書いてから更に配置の最適化や冷却の簡素化をして、ついに当初のアイデアだった、手持ちのIntel SSDの3.5インチドライブアダプタ(マウンタ・ブラケット)上に収めることに成功した(ただし脳内でw)。ぎゅっと凝縮した感じでなかなかいいが、実現可能だろうか??

もちろん、最初はケースなしで(「バラック」で)作り、「できた配置」が収まるケースを探すつもりだ。

今はいろいろな部品の仕様がネットで入手でき、写真や外形図も容易に手に入るので、それらをコピー・ペーストしてスケールを合われば、上のような趣味レベルでは充分正確な配置図が手軽に描けるのが、ありがたい。

 

なお、中核となるアンプキットはオーロラサウンド(以下、音松)のSP-100にした。いくつか比較したが、ここが一番信頼できそうだからだ。例えば、質問にちゃんと回答してくれた。ある会社は、質問全部に答えないとか誤解させる中途半端な回答をするので、こちらの知りたいことが分かるまでに無駄な手間が掛かった。そもそも、詳しい資料なしで売って(「基板の印刷を見て組み立てろ」)、問い合わせ対応しないキット(会社)もある。

それから、音松に決めたあとに検討していて分かったことだが、回路設計も真っ当に思える。というのは、Taming LM3886というサイトの"Stability"の"The Influence of Circuit Layout on Stability"に

LM3886のフィードバック抵抗は、直近に横に2本置くべきだ。

(大意) のように書いててあるが、僕が見たキットはどれも守っていない。大抵、どうしてか、上記ページの"Poor layout"のように、抵抗を縦に、しかも結構離れたところに配置している。音松のキットは抵抗値が見えないので確かではないが、LM3886の直近に横に2本抵抗があるのは見えるので、上が守られている可能性が高い。まあ、"Taming LM3886"が正しくないとか余り意味がない可能性もあるが、それ以外にも回路設計がちゃんとしている、端折り・手抜きがないように感じられたのが決め手だった。ただ、他に比べて随分高いのが難点だ・・・

 

それから意外だったのは、電子部品は買う会社によって随分価格が違うことだ。同じものでもかなり安いところがあるし、同等品ならすごく安いところがある(例: 秋月電子通商)。ただ、どこも送料は ちゃんと掛かる。なお、電子部品に関しては、Amazonは何でも高かった。例えば、スピーカー端子を見たら軒並み高くて(例: 数百円/個)全然話にならなかったが、秋月だと100円くらいだ(ただし、同じ物ではない)。「未だに数十年前の値段でやっているの?」と褒めたいくらいだ^^ その他も同様に安い(例: 結構大きいアルミの放熱フィン(配置図にあるもの)が1個130円)ので、送料が掛かっても秋月を多用することにした。

 

なお、予算は当初は1万円以下だったが、その後、電源が高く付くことが分かったので1.5万円に引き上げた。しかし、現段階で初回注文(ケースなどは なし)は約2.4万円と、どこかのオリンピックみたいなことになっているw

 

というところで、そろそろ部品を発注する段階なのだが、その前に今のアンプの仕上げ・まとめをしておかないと中途半端のまま放置しそうなので、明日にでもやりたい。初段をバイパスして試しているが、音は随分落ち着いて来た。耳の調子が悪かった影響は大きかったと思う。

 

それから、僕らしくなく、まだアンプに名前がない。いつまでも「次期アンプ」とか"New amp"では分からなくなってしまうので、とりあえずは"LM3886 Amp"としているが、おもしろくない。まあ、自分で回路を考えた訳でもないから、これでもいいのかな。

 

PS. 使おうとしているアンプIC LM3886の番号に見覚えがあると思ったら、大昔のアンプIC LM380の系統らしい(とは言え、中身は全く違うが)。何の因果か、僕は中学生の頃に、雑誌を見てLM380のアンプを作ろうとした。しかし、なぜかうまく動かなかった(最初は動いたが、いじっていたら壊れたのかも知れない)ので、同じICを使うキットを買って作って誤魔化した。さすがにキットはちゃんと動いたw

今回は そんなことにならなければいいがね・・・(爆)

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(「岩を穿つ」しか思い出せなくて検索したら、上と、それに似たのと「雨垂れ石を穿つ」が出て来たが、どうも僕の知っているのと違う気がしている。)

先日、奥歯の被せものが割れてしまった。食事をしていて、ほうれん草の胡麻和えを(普通に)噛んでいたら、詰物が外れたような なんか嫌な感じがしたので、(怖い気分ではあったが)口の中のものを出して見たら、下のように奥歯の詰物がぱっかりと割れていた。前後方向に綺麗に半分に。

奥歯のジルコニアの被せ物が真っ二つに割れた。

これにする時、「ジルコニアはすごく硬いから 一生ものですよ」みたいに言われたのだが、見た感じはプラスティックみたいだ。断面が鋭い(フロスがこの歯で簡単に切れてしまった)からプラではないのだろうが。

割れないはずなのに なんか騙された気分で嫌だったが、このままにするのは良くないから、急いで歯科に診てもらったら、医師も「すごく硬いから滅多に割れないのに・・・」みたいに驚いていた。※ 硬い物が割れたので、歯根の破損が心配だとレントゲンで確認してくれて、問題なかったので安心した。

※その証拠に、ジルコニアを外す(削る?)器具(先端のドリルみたいなもの?)がないので注文すると言っていた。

不思議なのは、それほど硬いものなのに、割れた時は全然力を入れていなかったし、何も衝撃がなかったことだ。それで「なんで割れたんでしょうね?」と聞いたら、推測ではあるが、これの上の歯の詰物が金属(銀歯)で若干鋭い箇所があるようなので、それで何度もピンポイントで力が加わり続けたためではないかとのことだった。まあ、金属疲労に近いものだろう。

それで、題の言葉が頭に浮かんだ。

 

丁寧に診てくれた(上のように、ない器具を取り寄せてまで治療しようとしてくれる)が、入れてから数年間経っていて保証期間が終わってしまったので、無料で交換はしてくれない。まあ、物はいつかは壊れるから仕方ないが、ジルコニアは高い(数万円)のが割れた直後からの憂鬱だった。

その出費のせいで(あと、今年は車検もあるし)、「次期アンプは見送りかなあ」とも思い掛けた。

が、その歯科は、近頃、奥歯にレジンを使う方法も始めたようなので、それも提案された(あと、「銀歯」も)。レジンは保険が効くのでありがたい。

僕としては、ジルコニアにした時も、硬さよりも保険の金属(これも硬い)が嫌だから選んだだけなので、今度はレジンにしようと思っている。レジンは割れやすいとのことだが、硬くて歯や骨の負担になるよりはいいと思う(その医師もそういう考えのようで、なかなか真っ当だと思う。)。

レジンは弱いとは言え、その時の説明で出た数値(硬度なのか剛性なのか、それ以外かは不明)は自然の歯よりは硬いようだ(2倍くらいだった)。ただ、数値が対数で効くのかも知れないし、硬さ以外の要素もありそうだ。ちなみに、ジルコニアは歯の10倍か100倍くらいの値だった。

逆に、レジンは簡単に言えばプラだろうから、金属やセラミックより柔軟性があって いいこともあるのではないかと思う。あと、歯への密着度は高いはずだ。僕はそっちの方が好きだ。

 

てな訳で、次期アンプは しぶとく生きているw

 

PS. 今まで知らなかったのだが、保険外の治療には消費税が掛かるようだ。今日、ジルコニアの費用の説明をされて初めて気付いた。まあ、医師に掛かったらなんでも非課税だと、美容関係も入ってしまうかも知れないから、何らかの線引きがあるのだろう。

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頓挫」と言いつつ、性懲りもなく検討している次期アンプw またもや電源にやられて疲労困憊だ。

12Vや15Vなどの元電源からDC-DCコンバータで±12Vか15Vを作れば、汎用ACアダプタやPCなどの「幅広い電源」が使えると目論んでいたが、それすら難しい。

手軽な受け側コネクタ(ジャック)がない。良くあるACアダプタ用の丸いジャックは、12V, 0.5A (6W)とかが普通で、特別なものに限り、今回流そうとしている3Aとか4A(例: 12V, 3A= 36W)を流せるようだ。そういうものでは、相手のACアダプタのプラグを合わせる必要があるから、容量が合っていれば何でも使える訳ではない。サイズが合っても接触不良で充分流れないことがあるそうだ。だから、ノートPCなどは基本的に専用になっているのだろう。

調べると、汎用コネクタ(例: XHコネクタ)だと、そのサイズに比べて信じられないくらい大きな電流を流せるようだが、僕らにとっては特殊で汎用ではない。一番手軽で汎用的なのは、PCのペリフェラルコネクタ(4ピンの堅いやつ)だ。最初はそれでもいいが、正式版ではケースに付けるのも困難なのでコードを外に伸ばすことになるだろうが、なんともかっこ悪そうだ。他にはXLRコネクタ(流行りの(だった)バランス伝送に使うゴツいコネクタ)も使えそうだが、穴が大きいのでケースの加工は困難だし、基本的に出し側がプラグ(M)なので安全でない感じだ。

今だとUSB PDなんてコンパクトでいいが、デジタル機器ではないので使うのは大変だろうし、ACアダプタが高そうだ。

あるいは、アンプをPC内蔵専用にする手もあるが、負電圧や大電流を扱うから一歩間違うとPCが死ぬので、安易には入れたくなくなった。入れるなら完全なケースに入れるべきで、「PCの中だから剥き出しでもいい」という前提が崩れ、ここでもハードルが高くなった(代わりに、僕のモティベーションは低くなったw)。

 

電源は全く大変だ・・・

 

(2/24 10:19) これを書いた直後は、「次期アンプのことなんて 綺麗さっぱり忘れよう!」と思ってぐっすり寝た。

のだが、起きたらUSB PDが気になって調べてみたら、PD対応のチャージャーなどから電気を取るアダプタが手に入るので(例: 共立電子産業 USB PD トリガーケーブル PDC003シリーズ 15V)※、やれば可能なことが分かって「すわ!」となった。

※注: どのくらい電流が取れるか不明*とのことなので、これ自体は使えないことが分かった。 (2/24 16:52)

*これはこれで、言いたいことは山ほどあるが、まあ、買う前に分かったので良しとするw

のだが、冷静に考えたら余りメリットがないことが分かった。

USB PDで遊ぶとか「最先端に触れる」などが目的ならいいが、今はそうでなく、アンプ(これ自体も難しいうえに、そもそもアンプを作ることすら本当の目的ではない)に電力を供給したいだけなので・・・

あと、折角USBコネクタを付けるのなら、中にDACも入れてデジタル入力もできるようにするのもおもしろいが、おもしろいだけで、やっぱり余りメリットはない。

更に、USBでPCから制御できる入力切り替え機能や電子ボリューム・イコライザなどを入れるのも なかなかおもしろいが、(以下略)w

整理のために候補を比較したら以下の順列となり、とりあえずはATX電源かな(「え?」)と思っている。

なお、費用は必要な電源(±12または15V, 30W)を作るまでで、そのあとのリップルフィルタは含まない。また、コネクタなどの細かいものも含まない。

  1. △+ ATX電源 (or PCから取る)
    • × 4ピンコネクタがかっこ悪いし扱いにくい。 → XLRなどを使う?
    • × ATX電源は大きい。
    • ○ 容量は巨大
    • △ 雑音と安定性が不明
    • ○ PCからも取れる。余っている電源が使える。どこにでもゴロゴロしているw
    • ○ コネクタを変換すればACアダプタやスイッチング電源(外付け)も可能。
    • ○ 費用: (ATX電源代+)コネクタ → 約3千円(DC-DCコンバータ代)〜
  2. △ ACアダプタ (12 or 15V)
    • × コネクタの相性問題(接触不良で電力供給が不十分になる) → 4ピンコネクタなどに変換するかアダプタ固定: アダプタにするメリットがない。
    • ○ 今のアンプのアダプタが流用可能(コネクタで失敗する可能性はある)。
    • ○ 費用: (ACアダプタ代+)コネクタ → 約3千円(DC-DCコンバータ代)〜
  3. △- スイッチング電源(AC 100V)を内蔵する。
    • × 100V ACなので安全確保が重要
      • × 金属ケースが望ましい。ケースへの固定が厄介
    • × 大きくなる?
    • △ 雑音が多い?
    • ○ 楽に大電力が可能
    • ○ 一番直接的
    • ○ DC-DCコンバータ不要
    • USB PDよりは安そう。
    • △ 費用: 約5千円
  4. × USB PDから取る。
    • ○ コネクタが小さくて美しい。
    • × 未知の世界 → 余計なトラブルが多そう。
    • 最大20V, 5A(3A)= 100(60)Wまで可能
    • × アダプタ・ケーブルとの相性問題
    • × PD受電アダプタが必要で、そこで更に問題が起こる可能性もある。
    • × 雑音が多い? (PCからの雑音が加わる?)
    • × ちゃんとしたアダプタ・ケーブルは高そう。
    • × 費用: 約8千円

なんか、安易でしょぼい道に逃げた感じだがw、あとで部品を追加してUSB PDに変えることもできそうだ(まずないと思うが)。

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電源で躓いた次期アンプ。調べていたら、更に本質的な問題があることが分かった。使う予定だったアンプIC LM3886のデータシートには書かれていないが、ゲインを20以下にしたら発振したという事例があるのだ。

キットに関して問い合わせた時に、ゲインを下げるつもりだと書いたら教えて下さった。ありがたい。

(2/21 11:03) その後、更に調べたら、データシート(P.21)に 安定して使えるゲインは10以上(= 20dB) のように書いてあった。読み込みが足りなかったようだ。

LAYOUT, GROUND LOOPS AND STABILITY: The LM3886 is designed to be stable when operated at a closed-loop gain of 10 or greater,

確かに、今のアンプもボルテージフォロア(ゲイン= 1)にしたら発振したし、僕は詳しくないから勘がないのだが、アンプICにはそういうノウハウがあるのだろう。

(2/21 14:27) これについても情報が見つかった。: Why power op amp LM3886 is unstable when the close-loop gain is set below 10 のAnoArqの回答によれば、LM3886は大出力を優先しているために終段のトランジスタの寄生容量が大きくなっており、それでゲインを下げると位相余裕が小さくなるために発振しやすくなるようだ。

だとしたら、頑張って電源を何とかしても、ゲインが今のアンプの大き過ぎる28(= 29dB)とほとんど同じになって使いにくくなるうえに、(PCの)元々の音量は大きいのにアンプに合わせて絞って入れて また増幅するっていうクソそのものアフォなことになって

なんだかなぁ〜

になってしまうではないか。

そもそも、アンプICの選択が駄目だったようだ。そして、ほぼ素人がアナログアンプを構成(もちろん設計なんてできない)するのが無茶だったのかも知れない。いろいろ調べて随分考えたが、なかなかハードルが高かった。

 

まあ、勢いで部品を沢山注文して組み立てて、最後に「あっ!」になるよりはずっといいか。いろいろな知識も増えたし・・・ (近頃こんなのが多いなw)

知識と言えば、LM3886のデータシートの"GENERALIZED AUDIO POWER AMPLIFIER DESIGN" (P.22)に、アンプの最低ゲインの計算方法や、それと出力電圧・電流・電力の関係(設計の基礎?)が書かれていて、すごく役に立った。ただ、そこでもスピーカーは純抵抗とみなされて最大出力などが計算されていて、周波数によるインピーダンスの変化は考慮されていなかった。その点はどういう考えなのかは まだ謎である。

アンプICは自分が出したい電圧(← 入力の振幅≒ 音量で決まる)を出すために電流を自動的に(何も考えずに)増やすのか、出力電圧に応じて出す電流が決まっていて、それ以上は出なくて音が歪むのだろうか。

車で言えば、ドライバーが走るスピードを設定したとして、坂道では設定したスピードになるようにアクセルを調節するのか、坂道でも関係なくアクセルの踏み代を一定にしたままでいる(遅くても速くても知らん顔な)のかということだ。

具体的には、スピーカーのインピーダンス(≒ 抵抗)が低くなれば電流が沢山流れるだろうが、その時の電圧はどうなるのだろうか? 一定だとすれば、それとアンプの出力や電源容量の関係はどうなるのだろうか?

この辺りはまさに「アンプの基本」なんだろうと思うが、僕は(電子回路はオームの法則で動いている的な)オペアンプ大好き人間でwこんなに深いことまで知らないので、全然見当がつかない。

オペアンプ人間にとっては「増幅」といえば当然電圧なので、電力(電流)を増幅するなんていう概念が さっぱり抜け落ちているせいなのだろう・・・

とりあえずは、(耳の調子と折り合いを付けつつ)今のアンプの改造をfixし(仕上げ)て、それでも駄目なら(安い)既成品の(デジタル)アンプを買うかねぇ・・・

(2/22 10:13) とは言え、安い既成品のアンプで気に入るもの(例えば、PSに書いたようなもの)なんて いくら探してもなく(外国製で、日本に入って来ていないものは いくつかあった)、今のアンプに問題なければそれでいいが、駄目だったら やっぱりLM3886(のキット)しかない感じだ。※ あと、「遊び」としては興味あるw が、十中八九、組み立てたあとで「(音が)なんか今ひとつだな・・・」って感想になる悪寒が今からしている。

※その場合は、可能な限りゲインを下げ、それでも大きい場合はアンプの前にアッテネータを付けるかPCの出力音量を下げるかしようと思っている。どちらが音がいいかは難しいが、後者の方が良いと予想している。

というのは、アッテネータの場合には、アナログ的に振幅を下げるため、雑音が増えたり歪みが発生する可能性が高い。一方、PCの出力音量を下げる場合、サウンドカードは24ビットなので、振幅を1/10に(-20dB)すると4ビット減る。ほとんどの音データは16ビットなので、-20dBしても高々4ビット右シフトされる(簡単に言えば、除算される)だけで切り捨ては起こらず* そのまま小さい音として出るはずだからだ。

*16ビットから下方に溢れた4ビットが24ビットの最下位8ビットの上位4ビットに収まるため。以下に、簡単のために1/16した場合の概念を示す。1/16しても元データ(aaaabbbbccccdddd)は失われない。1/10の場合は最下位ビットが微妙なことになるが、聴感上は問題にならない。

元データ(16ビット): aaaabbbbccccdddd
元データを24ビットに変換: aaaabbbbccccdddd00000000
元データを1/16: 0000aaaabbbbccccdddd0000 → DACの出力(24ビット)

なお、実際にはPC内部では音のデータは浮動小数点数や32ビット整数で処理されるので、切り捨てが起こり得るのはDACに・から出力する時だけである。

ただ、いずれにしても、アンプで弱い信号を増幅するので、ゲインが適正ならあり得なかった雑音が増えたり歪みが発生することは確かだ。その量は、(-20dB程度であれば)デジタルの方が少ないと予想する。

こういうことを気にすると、結局、デジタル入力のデジタルアンプ(アナログでは増幅しない、「DACアンプ」)なら、上のような問題は起こらないからいいのだが、どうも気に入らない。単に気分の問題だろうか。

→ 気分は悪いにしろ、DACアンプが僕的に一番正しい方向なのかも知れないな・・・ 仮に、同じ音や特性が得られるなら、なぜ、わざわざアナログにして多大な苦労をして増幅する必要があるのか? デジタルのまま一気にスピーカーに出せば、それでいいではないか。

と思って期待に胸を膨らませて調べて、がっかりした。やっぱり同じことを考えた数年前(今のアンプを買う頃だったか)と同じかひどくなっていて、モノがほとんどなかった。見つかったのは、わずかに3機種: デノン(2機種)とFX-AUDIOとS.M.S.Lのものだった。

最初のメーカーは論外なもの(電源を切る時にポップ音がした)を買ったので嫌で、二番目は口コミはとてもいいのだが、なぜか掲示板に悪評が多い。あと、音がいいように書いてあるけど特性が書いてないのはどうして? そして、メーカーサイトが落ちているのはなぜ?? 最後のは特性が悪いから、乗り換える意味がない。

という具合なので全部却下した。それから、オーディオマニアはこういうのは好きでないようで、ICはいくつかあるものの、手に入るキットはなかった。5年くらい経ってもフルデジタルアンプは時期尚早か。いつまで待てばいいのやら・・・ (2/22 15:09)

 

PS. まずないことは分かっていたが、他になにか小出力で音質のいいアンプICや製品はあるかと思って検索していたら、「ハイレゾアンプの自作!超高性能DAC AK4499EQ搭載」というのが見付かり、ハイレゾやDACや可愛い女の子はどうでもいいんだけど、wそのアンプ部が「純A級低出力バランスアンプ」というのに なかなかひかれた。仕様を見ると、ゲイン: 0dB(1倍), 出力: 2.25Wと、まさに

こういうのがいいんだよ!

である。残念ながら、市販されないので手に入らない。

このアンプの構成も、僕のと同様、オペアンプ(前段)+トランジスタ(中・終段)だ。だから、僕のも筋は間違っていないということを確認した。

なお、オペアンプ(OPA1612)の仕様はすごく、トランジスタの回路は結構複雑なので、そこら辺は僕のと思想が違うようだ。

あと、A級アンプのバイアスをマイコンで調節するのは なかなかいいアイデアだ。というのは、これはDACとボリューム内蔵だから、出す音量が本当に正確に分かるので、バイアス量が的確に調整できるからだ。ただ、そのために、(できないかと思って居た)アンプ部だけの切り出しができないのが残念ではある。入力にADCでも付ければできそうだが、それでは複雑になって全然イマイチだ。

そして、お約束の?、トロイダルトランス採用も結構グッと来た^^ (でも、こういう機器なら いい意味で当然だよねって気もした)

(2/21 7:50)

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(宛てもなく?w)アンプを改造している話。

DCカットコンデンサ(カップリングコンデンサとも言う)にTDKのフィルムコンデンサ(EPCOS)を使って、原因不明ながらも見事に失敗したのだが、懲りずに今度はPARC Audio(以下、PA)のフィルムコンデンサを試してみた。

TDKのフィルムの材質がポリエステルだったのに対してPAはポリプロピレンで、調べるとコンデンサの特性としてはいいらしい(音がいいとは限らない)。更に、雑誌の評価もいいらしい(かと言って、僕のアンプでもいいとは限らない)。

また駄目だったら(買う前から、多分駄目だと思っては居た)嫌なので随分迷ったのだが、材質が違うので「物は試し」と注文した。2個で800円だった。

同じような値段でカナダ(またはフランス)のFastCapというのもあって迷ったのだが、海外製は現地価格の2倍くらいになっていて、その分レベルの低い物だと想像して(、実際には国産(かどうかも不明だが)でもいろいろなマージンはあるだろうが)、こっちにした。どちらも諸特性は明記されておらず、その点で僕の嫌いな「いかにも」な製品ではあった。

到着して、まずは単体でCRハイパスフィルタとして歪みを測ってみた。すると、TDKと同様に超低域での歪みが多かったので、試す前からがっかりした。

実は、あとで、単体での特性とアンプに付けての特性が違うことが分かった。この原因は分からない。アンプの場合、単体と前後の回路が違うせいだろうか。

がっかりはしつつも、折角買ったのでアンプに付けて特性を測ると、(いつものように、どうしてか、)コンデンサの前に抵抗(1kΩ)を入れると内部コンデンサ(元々のもの)と同様にフラットな歪みになった。落ち着いて試し、かつ、手軽に他と比較できるようにするために、(半田付けしなくても)しっかり接続できるコードを作り、かなり大きい(約3x2cm, 大き目のキャラメル2個分くらい)ので置ける場所は ほとんどないのだが、何とかケース内に置き場所を見付けて仮設置した(ものすごいありさまだが、これが良ければ基板の下辺りに置くつもりでは居た)。

聴いてみると、(僕の印象では)「なんか嫌」だったTDKよりはずっと良かったが、内部コンデンサよりいいとは言えなかった。

最初は低域が少し「ぼわん」とする感じだった。ただ、なぜか全然駄目な訳ではなく、低音がリアルに聞こえる場合もある。それから、今までは普通に(どちらかと言えば元気に)聞こえていた低音が弱くなったり軽目に聞こえることもあった。更に、ベースとバスドラが潰れたような、変な感じになることもあった。

高音も同様で、シンバルなどが若干弱く聞こえるものがある一方、クリアさとともに奥行きや広がりが出たように感じるものもあった。

そういうところを見ると、演奏(ジャンル、アーティスト、楽器)や音源(音質、音作り)を選ぶ(= オールマイティではない)のかも知れない。自分で測った限りでは特性(振幅、位相、歪み、雑音)に有意な差がないので、何がそういう差を生むのかは全く分からないが・・・

そして、今朝からは軽いながらも耳閉感や圧迫感が出た。疲れや耳の調子が悪いのが主な原因だとは思うが、内部コンデンサに戻すと治るか軽くなるので、何かが違うようだ。

結局、PARC Audioのコンデンサは(僕には)「挙動不審」(、「不思議ちゃん」?)で、少なくとも僕や僕のアンプとの相性は良くないことは分かったので、内部コンデンサに戻した。それにしても、内部コンデンサ(推定: パナ ECPU)は なかなか優秀(聴いて驚くということはないが、「卒がない」って感じ)で感心する。

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