Archive for 3月, 2022

少し前から、どうもマウスのホイールが滑る(回しても指が滑るような感じで画面の動きが悪い)ような感じがしていたので、昨日良く見たら、なんと、ホイールの周囲に付いて居たはずのゴムが、長年の使用で擦れたせいか、なくなって居た。5年くらい前(2017年)の写真を見たら結構肉厚のゴムが残って居たのに、それが全然なくなってしまって居たので驚いた。「いつの間に?」って感じだ。

そう言えば、ホイールから細いゴムが剥がれたことが何度かあったのを思い出した。更に、2017年の修理(下記参照)の稿を見たら、既にホイールの縁が削れていたことが分かった。

調べたら、このマウスは2011年に買ったもので、10年以上使っている。しかも、上記の2017年にボタンが駄目になったので修理している。※ なので新品に交換すべきところなのだが、なかなか いいものがない気がした。: ホイールにクリック感のあるものがいいのだが、前回探した時は なかった。あと、ホイールやボタンの感じ(重さなど)や形状や大きさの細かい好みもある。要するに、僕にとって、マウスはキーボードと同様に、こだわる方の鉛筆やペンのように重要なもので、「使えればいい」ということは全くない。

※設定期間(5年)が経過したので非公開になっていたのを、再度公開にした。

それで、やる気が出たので直してみた。

「決してケチなのではない」とは言わないw いいものがあれば買うが、気に入らなければ買っても無駄になってしまうのだ。

なくなったホイールのゴムは、太い輪ゴムを切って貼り付けることにした。

輪ゴムの前に、結束バンドのギザギザを外に向けて貼ることを考えたが、硬くて手触りが悪かったので却下した。

前回の修理の経験から、分解は楽にできた。中に大量にゴミが溜まって居たので、基板以外は水洗いして綺麗にした。基板は丁寧に掃除した。輪ゴムは幅1cmくらいのものを6mmくらいに切って(もう少し広くても良かった)、接着剤で貼った。合わせ目(切れ目)の違和感を少なくしようと、(音楽テープのアナログ編集のように)斜めに切って合わせてみた。

慣れているせいか、ほとんど問題なく作業できた。ただ、前回同様、組み立てる時にネジが1本余ったので、事前に撮影した写真で場所を調べた。

組み立ててPCに繋いだら、問題なく使えた。ゴムの接着後に見たら、合わせ目は想定より隙間が広くなった(張力が少し大きかったせいか)が、今のところ違和感はない。掃除したので、本体は綺麗になり、ホイールは軽く回るようになり、机上での移動もスムーズになった。

作業を終えてから気付いたが、輪ゴムは使っているうちに劣化して、硬くなったりボロボロになりそうだ。※ ただ、数年(2-3年?)は持ちそうだから、駄目になったら新品を買うか、剥がして また交換すればいいと思っている。

※シリコンゴムのようなものが良さそうだが、接着できない可能性があるし、手元にはない。

 

PS. このマウス(Microsoft Comfort Mouse 6000)は意外にちゃんと作られているので、感心した。: ホイールはスイッチでなく光センサ(まあ、これは当然か)だし、移動検出用LEDの背面に温度ヒューズらしきものが入っているし、組み立てやネジが「うまい具合」(決して分解困難でなく※、それでいてしっかりしている)になっている。

※今の電子機器のほとんどは爪でケースを固定しているため、分解が困難で開ける時にケースを傷つけたり爪を折ってしまうが、このマウスは そんなことがなかった。だから何度でも修理できている。

Microsoftといえども、ハード部門は結構ちゃんとしているのかも知れない(と言うと偉そうだなw)。

PS2. マウスは1個しか持ってないので、修理中にPCが操作できず結構不便だった。それで、ホイールの接着待ち中はカバーなしでボタンだけで使った。その点でスペアがあれば便利なので、「それなりに気に入りそうなもの」を買うのは良さそうだ。

→ その後いろいろ探したのだが、どうも気に入るものがなく、無理して買うのも馬鹿らしいので、必要になった時に近場(または通販)で買うことにした。こうして、今のマウスが生き存えるようだw (4/3 15:16)

最後まで残った候補は、バッファロー BSMRU050BK (約700円), 同 BSMBU110BK (約1300円)とMicrosoft Basic Optical Mouse (P58-00071または4YH-00003, 約1000円)だった。

BSMRU050BKは、壊れやすい(1年以内に壊れた)という情報が多かった。また、LEDが青でない。

BSMBU110BKは、新しいせいかレビューが全くなく、上記のように他製品が壊れやすい(1年以内に壊れた)という情報が多かったので、高耐久スイッチが使われていても信用し切れない感じがした(実際、保証は6か月だ)。

Basic Optical Mouseは、全般的に評判が いいものの、すぐに壊れるという情報が少なくなかった。また、意外にLEDが青でない。3年保証は一見良さそうなのだが、送料は こちら持ちなので、安いものでは意味がないことに気付いた。

「スペア」を用意しようと思ったのには、あるサービスで もらったクーポン(数百円)があり、不便なことに良く使う店では使えないのだが、ある家電量販店では使えるので、そこにあるものにすれば安くなると考えたためだ。だが、クーポンを使うために不要不急・余計な出費をするのではクーポン会社の思う壺で馬鹿らしいことに気付いた。

あと、探せば、(臨時用に)スマフォをマウスにするようなアプリがありそうだが、本当にあるのだろうか? (Appleは できそうだ)

PS3. ホイールと言えば、ちょっと前に中指や手や腕が痛くなった。ホイールでのページのスクロールを加速させるために速く動かし過ぎたせいだと思って加速を控えて居たのだが、ゴムが磨り減って指が滑って余計な力を入れて居たこともあったのかも知れない。

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先日、車に付いたコウモリの尿(いつもは初夏辺りからだが、なぜか早かった)の跡を清掃した時、左前のバンパー下部のフォグランプ横に黒い汚れのようなものを見つけた。(写真: 下部) それも拭こうとしたら落ちず、良く見たら塗装が剥げていることが分かった。

遠目では泥のようなものが溜まっているようにしか見えないが、近くで見ると塗装が剥げており(黒い部分は塗装がない分 凹んでおり、周辺の塗料は少し浮いていた)、そこから剥げが拡大しそうだ。それから、遠目では全く分からないが、他に2個の傷(小石などがぶつかったような感じ)も見つかった。(写真: 上と右の赤丸2個) そこも塗装が少し剥げているか剥げかかって居た。

一番の問題のフォグランプ横の剥げは、もちろん証拠はないが、(他の自然な2箇所と違って)こんな凹んだところに器用にも横長に物が当たる・引っ掛かることは考えられないし(せいぜい自転車のスタンド?)、不自然な形(テープの跡のようにも見える)から、去年の夏の板金作業の不始末の影響(その時と同様にマスキングテープの糊が残っていた?)ではないかと疑っている。

(修理した部位ではないから)作業直後の写真はないものの、少しあとのものには写っていない(あるいは遠くて見えないか)ので、関係あるとしたら、時間が経って糊などの影響が出たのだろう。

普通の自然な経年劣化で剥げたのなら仕方ないが、他にそういう箇所は ないので考えにくい。ここだけ こういう形状に塗装が弱かった??

いずれにしても、直後は見えなかったから認めないだろうし、「ほんのちょっと」だし、「時効」だろうし、逆に言いがかりと思われるだろうから業者に言うつもりはない。が、とても気分が悪い。少なくとも、何度も不始末をしたのは事実で、その いい加減な作業に不信感があり、そのために 疑心暗鬼にさせ、嫌な気分にさせた責任はある。

その関係で、そろそろオイル交換なのだが、その業者の系列の いつものディーラーに行くのも億劫どころか嫌になって、延期している(まあ、余り乗っていない(月100kmくらい)ので、多少延ばしても良さそうだ)。

それで、剥げが広がらないようにしようと思った。ただ、(良く見掛けるように、)タッチアップペンで色を塗ると大抵合わず、却って目立つようなので、(剥げが小さいこともあるので)色は付けずにクリアで保護するだけした。※

※そもそも あの車には10年くら乗っているので、美しさにこだわるつもりはない。ただ、塗装が剥げてどんどん広がる(たまに見る、古い車でバンパーの塗装が「バラっ」と剥げているものになるのかと思う)のは見るに耐えないので、小さいうちにそれを防ぎたいと思った。

塗料をいろいろ検討したが、普通のタッチアップペン(アクリル塗料)は耐久性が今ひとつということなので、ウレタン塗料を探した。なかなか丁度良いものがなかったところに、タッチアップペンで「ウレタン」と書かれたものがあったので、それにした。普通のタッチアップペンより少し高く、840円だった。数日後に届いた。

ただ、商品ページの記載や写真などを良く見ると、純粋なウレタンではなく、「ハイブリッド」(詳細は不明)のようだ。それでも、普通のものより多少は強いことを期待している。あと、工場で使われる塗料は水性のはずなのに これは臭い(油性)のも腑に落ちないが、いろいろあるのだろうから、(細いことは気にせずw)耐久性を期待している。

こういう作業が苦手なので、失敗して更にひどくしないために、手順を検討して練習した。古いルータのケース(ABS)やペットボトルに塗ってみた。すると、良く言われるように添付のハケは垂れやすいが、付ける量をごく少量にして薄く塗れば垂れないことが分かった。添付のハケより爪楊枝がいいとも言われていたが、ムラができやすいし、多く付ければ垂れることに代わりはなかった。材質も関係あるのか、ペットボトルは垂れやすかった。 (この辺りの写真は見ても分かりにくいので、省略した。)

あと、厚く塗ると乾きが遅くて、表面が ずっと柔らかいままなので良くなさそうだ。昔から こういう失敗をしていた。

更に いいものは ないかと、100円ショップで小さいハケや筆を探したがなかった。一つ、化粧用のすごく細い筆(唇?眉?瞼?)があった。毛がPBTで強そうだったので買おうとしたのだが、毛に色が付いているのが気になったのと、良く見たら軸がPSで溶けそうなので止めた。

それから、その時に見掛けて思い付いた綿棒を試したらバッチリだった。どういう訳か、たっぷり付けても垂れなかった(そういう原理なのか? 毛細管現象?)。塗った面に毛が入ることもあるけど大丈夫なことが多いので、綿棒にした。

書いてから思ったが、綿棒は、塗装で良く使われる(らしい)ローラーと同系統の使いやすいものなのかも知れない(もちろん想像)。

それから数日間、天気待ちをしていた。近頃は風が強くて延期していたが、今朝は風はなかった。代わりに今にも降り出しそうに曇っていたが、天気予報を信じて作業した。

運良くまだ降っては居ないようだ。(11:03)

水で拭き、アルコールで脱脂し(調べたら そういう手順だったので。ただ、台所用でも意味があるのかは不明w)、綿棒でクリアを塗った。準備と練習の成果か、全部で15分も掛からずに終わった。垂れもなさそうだ。あとで塗料がちゃんと付いて保護されていることを確認したい(うまく行き過ぎたので、何とは言えない不安が ちょっとある)。

(3/29 17:00) 様子を見てみたら、薄く塗れている感じだが(見えないし触っても分からないので 不安がある)、剥げている部分の塗装が浮いているところが弱そうな感じだった。

多分大丈夫なのかも知れないが(プロじゃないし経験もないから分からない)、洗車で汚れと思われて手荒くされると剥がれるような気もするので、あとでまた塗って もう少し厚くしたい。今度は勝手が分かっているので、もっと楽そうだ(油断して失敗しないようにしないといけないw)。

 

PS. 本題とは関係ないが、塗装の練習中に、以前から確からしさに疑義のある臭いセンサで測ってみたら、短時間だけ値(CO2, TVOC, HCHO全部)が少し上がったものの、すぐに(まだ臭いうちに)下がってしまったので、完全なマヤカシ物だと分かった。

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(溜まったネタを時系列に こだわらず書いている。今回は今までの一連の稿の始まり かつメインとなる話で、このシリーズの最後となる。)

換気扇を間欠運転しているタイマー XY-WJ01にはシリアル(UART)ポートが付いているので、それを使って遠隔制御することができる。システムができた当初は必要ないと思って居たものの、(おもしろそうだから)できるものは試したいし、使っているうちに、例えば「ちょっと(30分くらい)強制的に換気したい」というような場合があり、PCから換気扇をonにできて自動で元に戻れば便利だと思ったので、やりたくなった。

PCとタイマーの繋ぎ方の検討

PCをタイマーのシリアルポートに繋ぐ方法を検討したら、Wi-Fiが良さそうだった。

  • 無線: 線がなくて美しいが、技適の壁のために安価なものは使えない場合がある。
    • Wi-Fi
      • IP通信なので、仕組みとしては ちょっと大掛かりになってしまう。
      • 親機はルーターが使えるので、1台で済む。
    • Bluetooth
      • シリアルポートプロファイルは手軽で良い。
        • こういうのが欲しかった。
      • 2台(1ペア)必要なのが面倒だし、少し高く付く。
        • ただ、最初は片方はスマフォでも良い。
      • 僕には馴染みがない。
    • その他
      • TWILITEシリーズ
        • おもしろいし簡単に使えそうなのだが、独自規格だったり3.3Vだったりして、(僕には)ちょっと面倒・使いにくいのが残念。
          • もしUARTが5V(トレラント)だったら、買ったかも知れない。
        • オリジナル製品のため安くはない(かと言って すごく高い訳でもない)し、開発機器(と言うほど大掛かりではない)が要る場合もある。
          • ここら辺が独自規格・製品の難点だと思う。
        • 2台(1ペア)必要なのが面倒だし、少し高く付く。
  • 有線(UART): 比較的安く、使うのは超簡単だが、コードが部屋を這うのが綺麗でない。
    • タイマーはAC 100Vを扱うので、通信路(タイマー - PC)を絶縁することが必須。

ただ、以前も書いたように、単純にWi-Fi - シリアルができる安い製品(しかも、技適認証済み)は なく、ESP32シリーズを使うのが一番良さそうだった。が、繋いで電源を入れるだけでは駄目で、少なくとも何らかの設定をしなければ使えないのが面倒だし、機能が豊富過ぎて もったいない。

それで、手元にWi-Fi内蔵SDカード PQI Air Card II(以下、Air Card)が眠って居たので使えないか検討したものの、問題・課題が多いので却下した。はずなのだが、前の稿に書いたように ちょっと思い付いて試したら、とんでもなく面倒なことになってしまった。

実は その前に、Air Cardを試すのにも使うのでUSB-シリアルアダプタを買い、タイマーに繋いでコマンドが実行できるようにしていた。

PCとタイマーを繋ぎ、タイマーのコマンドを実行できるようになるまで

まず、PCに適当なシリアルポート(信号レベルはRS232(±12Vなど)でなくUART(0, 5Vなど))がないので、USB-シリアルアダプタ(以下、シリアルアダプタ)を買った。選ぶ時、仮にAir Cardが駄目でもタイマーに直接接続できるように、絶縁型にした。

なぜ絶縁型にしたかというと、仮にタイマーが扱うAC 100Vがシリアルに漏れた場合でもPCを損傷させないためである。絶縁型であれば、仮にAC 100Vがシリアルに漏れてもPCのUSBポートには入らないはずで、タイマーは壊れるものの、PCは安全だ。

シリアルアダプタは、秋月のFT234X+ADuM121N使用絶縁USBシリアル変換モジュールにした。約千円だった。他に必要な部品(3.3V電源レギュレータ(Air Cardの電源にしようと思ったが、結局使わなかった)やXHコネクタなど)も一緒に買った。

届いてから動作確認(Linuxでのデバイスの認識やループバック通信)をしたところ、ちゃんと動いた。

選ぶ時に少し迷ったのだが、アダプタのチップは実績・定評のあるFTDIのもので良かったと思う。当然ながら挿せば動くし、例えば、タイマーへの通信がうまく行かなくて(後述)、転送速度のズレを疑った(実際には問題なかった)時に簡単に微調整(例: ±10%)できたのは良かった。

それからシリアルアダプタをタイマーに接続できるように基板にXHコネクタを付け、タイマーに繋げてコマンドを試したところ、なぜか処理されず、全部"FAIL"になってしまった。

一番まともそうなマニュアル(買った製品には添付されていない)を出しているメーカーらしき会社(そもそもメーカー名が不明なので、単なる商社かも知れない)に問い合わせても、マニュアルの関連箇所のコピーしか来なかった。不良品(ソフトにバグがある)と考えて買った店に問い合わせたが、やっぱりマニュアルのコピー(文章は中国語)を提示するだけで、「物は ちゃんと送った。製品に問題はない」などと無責任極まりない対応だった。更に、製品に問題のない(動作している)証拠を求めたが出して来なかった。

仕方ないので一旦諦めることにして、あとで使う時に壊れにくくなるようにシリアルアダプタをケース(壊れた100円カードリーダーのものを加工した)に収めたり、タイマー基板の入出力の一括接続用のXHコネクタを付けて整理した。

が、その後いろいろ試したら解決できた。: タイマーのコマンドは「一発で」送らなくてはならないのだ。例えば、設定を取得するコマンド"read"をターミナルソフト(例: minicom)で手で"r", "e", "a", "d"と打ち込むのは駄目で、それぞれの文字が"FAIL"になる

一方、プログラム(LinuxのechoコマンドでOK)で一回で"read"と送れば成功する。※ ターミナルソフトでも、(あらかじめクリップボードに入れておいた)"read"をペーストすれば成功する。(: ローカルエコーoffのため、画面には送信文字列(コマンド)が出ていないが、"read", 改行, 改行, 改行, "read"を送っている。)

おそらく、文字の受信間隔が しきい値より長いと、コマンドの区切りとしているのだろう。

※このことに気付いたのは、転送速度が異なるためかと思って微調整の仕方を調べたら、速度設定のあとにechoで文字を送信する例があって、最初なので そのとおりに試したら動いたことだった。本当に速度が違うのかと思って、上下限を調べたら調整なしの速度(9600bps)でも動いて、速度でなく送信方法がポイントだったことが分かった。

ただ、使ってみて分かったが、想像通りクロックが余り正確でないようで、タイマーの継続時間が結構狂う。大体、設定の7%くらい(例: 10分で42秒)短くなる。この調子だと温度でも変わりそうだ。

これはマニュアルに書いてない*ので、「ちょっと普通に」試したら全部"FAIL"になってしまう。※

*もしかして、元々の中国語版のマニュアル(あるのか不明)を読めば、文章の本来の意味から分かるのかも知れないが、全くの無理筋だ。あるいは、(PS1に書いたことに関連するが、)発注元の仕様書には書いてあって そう実装したけど、(テキトーな誰かが作った)マニュアルには書かれなかったのかも知れない。

※メーカーらしき会社の掲示板に、別の製品だが、同じ問題で困った人が居た。それに対しても通り一遍の回答で、「一回で送る」という情報はなかった。だから、その会社も単に売っているだけなのかも知れない。なお、呆れたのか諦めたのか、質問者からの返信はなかった。

Linux(bash)でタイマー XY-WJ01にreadコマンド(設定の取得)を送り、応答を受信する例を以下に示す。

timer_tty="/dev/ttyUSB0"
stty -F $timer_tty 9600 pass8 -cstopb -echo
my_tty=`tty`
tmo_s=1

timer_cmd="read"
bash -c "echo -n $timer_cmd; read -t $tmo_s res; echo \$res > $my_tty" < $timer_tty > $timer_tty

→ 結果: P6,OP:0.0.1.0,CL:0.0.3.5,LP:----

※他のコマンド(例: "P7"(モード7に変更))を実行したい場合は、変数timer_cmdに設定すれば良い。また、タイマーが接続されていない時や電源offの時に待ち続けないようにするため、readにタイムアウト(変数tmo_s, 1秒)を指定している。

(4/4 14:02) sttyに指定する通信設定を修正した。*: 一番重要なのは -echo で、これでエコーバックを停めないと、タイマーから送信された文字列がタイマーに送り返されて、エラーになったり設定が変わってしまうことがある。: 後述の、off時間が0("CL:0000")になってしまう現象の原因は これでないかと推測している。

*実際には他にも指定しているが、上記のものだけで充分である。

また、bashで実行するコマンドのリダイレクトも修正した。: 当初は検索して見つかった例のまま、意味を良く考えずに使っていたが、stderr(fd= 2)をstdout(fd= 1)にリダイレクトすると、Linux側のコマンドのエラーがタイマーに送られてしまうので良くない。

上の例は長くて分かりにくいかも知れないが、肝は一番最後の行のechoとreadだけで、やっていることは以下である。

stty -F /dev/ttyUSB0 9600 pass8 -cstopb -echo
echo -n "read" > /dev/ttyUSB0
read -t 1 res < /dev/ttyUSB0
echo $res

細かいことを書くと、こちらの場合は、(可能性は低いものの、)echoでタイマーにコマンドを送ってからreadを実行するまでに来た応答を取得できない。

そして、細くて長い(15m)電話線(モジュラーコード)※を買い、(長さが確定していないので、)モジュラージャックを切らずに接続するためのアダプタを作り、PCから洗面所まで「仮敷設」し、(コマンドは上のように手で打つものの、)PCからタイマーを制御できるようになっている。

※シリアルアダプタの端子数は4個(電源, 送信, 受信, GND)で、丁度電話用のモジュラーコードの芯数に合うのと細いコードが手頃な値段で売っているので、そうした。なお、15mは基本的にはシリアル通信には長いが、転送速度が9600bpsと遅いので問題ないと考えた。

タイマーの遠隔制御の機能と実装

タイマーの遠隔制御の使い方(ユースケース)を検討し、以下のような機能を実現しようと考え、概ね実装した。

なお、下の指定時間on/offしている間にPCが再起動したりスリープした場合にタイマーの状態が元に戻らない(例: onまたはoffになったまま)のは良くないので、そうならないような方式を考えた。

そのため、「連続on」や「連続off」の機能は作らない。連続on/offしたい場合は、例えば「24時間」のように充分長い時間を指定するようにする。

実際、無限にon/offしたいことは ないし、仮にそうするなら、手で換気扇のスイッチをonにしたり、タイマーの電源を切れば良い。

  • (一時的に、)指定時間(T1)onする。
    • タイマーのモードがP6(on, offの繰り返し)の場合、設定(同じ設定でも可)を書き込むとonになるので、現在の設定をそのまま書き込むことで、設定のon時間(Tonとする)のonにする。
      • XY-LJ02と違い、XY-WJ01には即座にon/offするコマンドがないので、このようにする。
    • 以下の処理でT1のonを行う。
      1. モードがP6でない場合、P6にする。 → 最大Tonのonになる。
      2. 設定の書き込み。 → 最大Tonのonになる。
      3. T1の端数(T1 mod Ton)と繰り返し中の短縮分(例: 20秒x繰り返し回数)のsleepをする。
      4. T1/Ton > 1の場合、以下をT1/Ton-1回繰り返す。
        1. Tonよりわずかに(例: 20秒)短いsleepをする。※
        2. 設定の書き込み。 → Tonのon
    • 仮に上の処理中にPCが再起動したりスリープした場合、最後のonのあとは通常のタイマー動作(on, off)に戻る。
  • (一時的に、)指定時間(T2)offする。
    • タイマーのモードがP6の場合、P7(off, onの繰り返し)に変更するとoffになるので、そうすることで設定のoff時間(Toffとする)のoffにする。
    • 以下の処理でT2のoffを行う。
      1. モードがP7でない場合、P7にする。 → 最大Toffのoffになる。
      2. 設定の書き込み。 → 最大Toffのoffになる。
      3. T2の端数(T2 mod Toff)と繰り返し中の短縮分(例: 20秒x繰り返し回数)のsleepをする。
      4. T2/Toff > 1の場合、以下をT2/Toff-1回繰り返す。
        1. Toffよりわずかに短いsleepをする。※
        2. 設定の書き込み。 → Toffのoff
    • 仮に上の処理中にPCが再起動したりスリープした場合、最後のoffのあとはP7のタイマー動作(off, on)になる。
      • これはP6と位相が異なるだけで、on/offの周期・比率は同じである。
    • 終了後にモードをP6に戻すのが望ましいが、そのままでも次回の制御時にモードを取得して適宜対応すれば良い。
  • 動作パターン(設定)を変更する。
    • 単純に、新しい設定をタイマーに書き込めば良い。
    • 設定のプリセット的なもの(例: 強, 中, 弱)を作り、それをタイマーに設定するようにすれば操作が楽になる。

※タイマーが設定でon/offするより前に それらを継続することで、換気扇のon/off動作を途切れさせないためにそうしたが、実際に使ってみると、多少途切れても実害はなく、そこまで厳密にする必要はないことが分かったので、今は、処理を簡単にするため、スリープ時間はタイマーのon/off時間(TonまたはToff)にしている。

同様に、タイマーのon/off時間の整数倍でない時間で換気扇をon/offする必要性も薄い気がしたので、今は、指定されたon/off時間(T1またはT2)をタイマーのon/off時間(TonまたはToff)の整数倍に丸めている。 (4/16 7:29)

これから(= 気が向いたら)プログラムを作るところだが、大方出来た つもりになってしまって作るのが面倒なので、こうしてブログを書いたりしているw

(3/22 16:43) その後、なぜか やる気が出たので、上の指定時間on/offするプログラムを作った。また、YAD(Yet Another Dialog)というプログラムで とっても簡単なGUIを作った。既に いくつか不満はあるが、使いながら改良して行きたい。

UXWingVentilation Fan Blower iconを使用した。

(3/23 9:30) 更に、Xfceのパネル(Windowsのタスクバーに相当)に入れて※手軽に かつダイアログの場所を取らずに使えるようにした。この部分をクリックすると、上の設定ダイアログが出て、タイマーの設定周期とは関係なく、指定した時間だけ換気扇をon/offすることができる。

※Generic monitorというウィジェットを使った。なお、パネルの空き(場所)が少ないため、CPU温度のウィジェットは止めた。タイマー(パネルの"Timer"のウィジェットのこと。制御対象のタイマーではない)が無駄に場所を食っているのだが、直せないので仕方ない。

 

(3/26 20:57) 換気扇の動作パターンも設定できるようにした。とりあえず、on/off時間を3種類(H= 強, M= 中(標準), L= 弱)から選べるようにした。On時間の割合は、H: 約40%, M: 約22%, L: 約13%としてみた。

 

それから、当初は接続を無線(Wi-Fi)にしようと思って居たが、電話線は充分細くて目立たないし、タイマーのコマンドの機能は少なく※苦労して無線にするほどのものではないので(ただ、GPIO付きのWi-Fi基板なら、タイマーの状態が取れそうだ)、上述の遠隔制御機能ができたら電話線を正式(綺麗)に敷設して、終わりにしようと思っている。

※以下のような惜しいことがある。

  • コマンドで設定の取得や変更はできるが、状態(例: 現在onなのかoffなのか)を取得できない。
    • 例えば通信を絶縁I2C(あるいは、上述のようにWi-Fi)にし、その先にシリアル通信とGPIOの可能な基板を付ければできる気はしているが、そこまでする必要性はないし、やってもon/off程度しか分からない。単なる興味だw
  • 同じシリーズのXY-LJ02(基板のみの製品)のように、即座にon/offするコマンドがあると便利だ。
    • だから、WJ01のstart/stopコマンドはLJ02でon/offになったのかも知れない。

 

タイマーのUARTコマンド・動作で分かったこと (3/26 12:34追記)

  • 現在と異なるモードを設定すると、(当然ながらそのモードになるが、)その時のリレーのon/offは そのモードの最初の状態になる(例: P6ならonになる)。また、時間のカウントはリセットされる。
  • 現在と同じモードを再設定した場合、(パラメタを再設定した場合の動作とは異なり)リレーのon/offは そのモードの最初の状態になる。
    • 時間のカウントの詳細は未確認だが、以下のような感じである。
      • On/offの状態が現在と変わる場合は時間のカウントがリセットされる? (リセットされないこともある?)
      • On/offが変わらない場合はカウントがリセットされない?
  • 上の2つにより、XY-LJ02のように、即座にリレーをon/offすることもできる(ただし、on/offされている時間は設定による)。
    • 例: P6にすればonになり、P7にすればoffになる。
  • 複数のコマンドを , で区切って一括して送れる(要するにreadコマンドの出力と同じ形式)。
    • 任意の順序・数(もちろん上限はある)のコマンドが送れる。
    • ただし、モード(Px)を指定した場合にはLP以外は無効になる。
  • UARTコマンドを実行すると、たまにタイマーの設定が壊れることがある。
    • Off時間が0("CL:0000")になってしまう。
      • この場合、タイマーが停まる。
    • 壊れる契機は不明。
      • コマンド実行後の待ち時間が短いため?
    • そのため、コマンド実行後に設定を取得し、いずれかのパラメタが"0000"になった場合は壊れたと判断して元の設定を再設定するようにした。
    • (4/4 14:20) 上に追記したように、この問題の原因はタイマーコマンドの送受信の仕方の問題だと推測している。
      • 以下に、推測した問題発生の流れを示す。
        1. [コマンド実行プログラム] 起動する。 (起動時にタイマーのttyがopenされる)
        2. [コマンド実行プログラム] コマンドをタイマーのttyに書き込む。
        3. [Linux] コマンドをタイマーに送信する。
        4. [タイマー] 結果をLinuxに送信する。
        5. [Linux] 受信した結果をタイマーにエコーバックする。 (sttyに-echoを指定していない場合)
        6. [コマンド実行プログラム] タイマーのttyから結果を取得する。
        7. [コマンド実行プログラム] 終了する。 (→ タイマーのttyがcloseされる)
        8. [タイマー] エコーバックされた文字列をコマンドとして解釈して、結果をLinuxに送信する。 (→ コマンド実行プログラムが起動していないため、破棄される。)
      • 上の5と6,7の順序が問題で、5の前に7まで実行されれば問題ないが、そうでない場合には、コマンド実行プログラムが終了するまで、受信した結果のエコーバックが行われる。→ 受信した結果の一部がタイマーに送信される。
        • readコマンドを実行する場合、結果は"P6,OP:0.0.1.0,CL:0.0.3.5,LP:----"のような文字列であるが、仮に"CL:0"までしか送信されなかったとしたら、タイマーはCLを0に設定し、問題の現象が起こるのではないか。
        • モードやパラメタの設定コマンド(例: P7)の場合、結果は"DOWN"(成功)か"FAIL"(失敗)で、どちらにしても失敗して"FAIL"が送られて来るだけなので、大きな問題はない。
          • ただ、コマンド実行プログラムが終了するまで この繰り返しが終わらないので、好ましくない。

 

PS1. タイマーの謎と危うさ

以前使ったセンサ基板(YL-40)同様、物自体は ちゃんとしているのに、メーカー名を記載せず ちゃんとしたマニュアルなしで売るのは怪し過ぎるしアンバランスだ。売る店が何も分かっていないのもおかしい。

あくまでも想像だが、ちゃんとした会社の製造発注先が横流ししているのではないか。

流通は置いておくとしても、メーカー名もマニュアルもないものを ちゃんとしたシステムに使うのはリスクが高い。使う側が自分で検証・担保するスタンス(= 「何が起こっても知らないよ」)なのだろう。

だから、僕がAC 100Vをこのタイマーに直接入れず、外部のリレーで制御するようにしたのは正解だった。いくら基板をチェックしたって、本当に安全な作りかは分からないからだ。そんなものを信用するくらいなら、自分で回路や基板を作ったほうが ずっと安心できる。

以前調べたら、このタイマーを車(後付けで、エンジン起動後に何かのボタンを押したかのようにしているようだ)や医療機器(プロト?)に使っている例があったが、結構怖い。そこまで信用していいのかと思う。(だからC国では車両火災などが良く起こる??)

(3/23 14:26) 書いてから気付いたが、このタイマーのon/off時間設定の単位は0.01秒から1分が可能だが、on/offをリレーで制御するのに0.01秒(10ms)って果たして「あり」なのか、大いに疑問だ。そんなに短い間隔で使ったら、あっという間にリレーが壊れるだろう。リレーで音楽でも演奏するつもり??w 代わりに時間の単位を付ければ良かったのに。こういう基本的なところが杜撰なようだ。

PS2. AliExpress(以下Ali)の本体も店も最低、クソ以下なので、もう絶対に使いたくない。Aliのシステムは おかしいところが多いし(例: 設定しても通知メールが来ないことが多いし、来ても英語と日本語で内容が正反対だったりする)、店は無責任極まりない(C国人の悪いイメージどおり、自分に非がないことを証拠もなしに叫ぶだけだ)。レビューの点数が いい店を選んで上のありさまだったので、全く信用できない。

僕の中での店(特に電子部品・モジュール)の信頼性の順位は以下である。

秋月, ヨドバシ >> Amazon > Amazon(マーケットプレイス), 楽天 >>>>>>>>>> Ali

もしヨドバシにあれば一番楽で安そうだし、秋月にあれば(送料は少し高いものの)、店も物も信頼できるから良い。Aliを使うくらいなら、多少高くてもAmazon(マーケットプレイス)から買うほうが、(問題があった場合の)ストレスは1/100、時間は1/10だ。

もう少ししたら、Aliのアカウントを削除するつもりだ。最初から今ひとつ信用できなかったので、クレジットカードの情報を登録しなかったのは、正解だ。

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(溜まったネタを時系列に こだわらず書いている。今回のは前々回の「瞬壊したSDカードリーダー−」のカードリーダーを買う切っ掛けである。)

ちょっと思い付き(後述)を試そうとしたら、物を4つも壊してしまった(と思った)。以下である。:

  • PQI Air Card II (以下、Air Card)
  • micro SDカード
  • 100円ショップのカードリーダー(以下、100円カードリーダー)
  • I/Oデータのカードリーダー(以下、I/Oカードリーダー)

他に、非常用micro SDカードも壊れたかも知れなかった。

が、実際に壊れていたのは100円カードリーダーとI/Oカードリーダーだけだった。後者は何とか修理できて、micro SDカード2枚は無事なことが分かった。ただ、Air Cardも怪しい感じだった。というか鬼門だ。今までに何度も(本来の使い方では ないことをしようとして、)随分苦労して成功したことがない。

Air CardをWi-Fi - シリアルアダプタにしようとした。

「思い付き」とは、Air Cardを換気扇タイマーのWi-Fi - シリアル接続用に使い、PCからタイマーを制御(リモコン)できないかと思った。Air Cardの基板にはシリアルポートが出ている(はずな)ので、それが使えれば良い。以下のような構成を考えた。

PC → Wi-Fiルータ → (Wi-Fi) → Air Card → (シリアル) → 換気扇タイマー

ただ、障害・課題は多い。

まず、シリアルポートが本当にある(出ている)か不明だ。: 端子の位置が分かっているのは古い(IIでない)Air Cardで、僕のAir Card IIは基板の部品配置が違う うえに基板に端子名も書いてないので、シリアルポートの端子を探すところから始めなくてはいけない。

次に、端子を見つけるために・見つかったとして、基板上のすごく小さい端子(「ランド」: 直径0.5mmくらい?)に線を接続する必要がある。通信用以外に電源も繋げる必要がある。

更に、Air CardではLinuxが動いており、シリアルポートはコンソールとして いろいろな情報が出力されるので、それを停めなければいけない。その他に、シリアルポートの通信速度と電圧(38.4kbps, 3.3V)をタイマー(9600bps, 5V)に合わせる必要もある。

かなり面倒なので何度も却下したのだが、実物があるので ついやりたくなってしまった。(PCのシリアルポートの準備などは別途書く) そうしたら、Air Card IIのシリアル端子は ほぼ一発で見つかった。: (IIでない)Air Cardの情報(→ )から推測した位置にあった。(: "UART?"の下の円内)

実は、もう一箇所、候補の場所(図の円と"4"の間の"+"と その上)があったが、試す前に片方が電源だと分かったので却下していた。

「もしかしたら行けるか?!」と思って気が急いて作業が雑になったせいか、このあとで100円カードリーダーとI/Oカードリーダーを壊してしまった。

100円カードリーダーの故障

100円カードリーダーを改造して常に電源(3.3V)がSDカードの電源ピンに掛かるようにして※Air Cardを挿して試していたのだが、何かがおかしかった(ショートか過負荷?)ようで、100円カードリーダーがSDカードを認識しなくなってしまった(PCにも認識されない)。

※そうした理由は、それまでの試行ではAir CardはPCからアクセスしないと起動しなかったので、それがカードリーダーの電源制御(PCからアクセスしないと、SDの電源が入らない)によるものかと思ったためである。今となっては そうではなく、Air Cardの仕様だったようだ(後述)。

ただ、(前の稿にも書いたように)それでも3.3Vが出るのが不思議だ。想像だが、カードリーダーのチップ3.3V生成部(レギュレータ)は無事だが、それ以外の部分(PC対応部かSDカード制御部)が壊れたのだろうか?

I/Oデータのカードリーダーの故障

それで、電源容量が足りないのかと思って※ I/Oカードリーダーから電源を取ってみたが、やっぱりAir Cardは うまく動かなかった(理由は後述)。

※正しくない。普通に100円カードリーダーに挿している時は動いていたので。

この時、Air Cardの中身(micro SD)にPCからアクセスしたくて、I/OカードリーダーのSDスロットにAir Cardを挿したら壊れた。: I/OカードリーダーからAir Cardに確実に電源を供給するためにSD端子の根本に付けた半田が盛り上がっていたために(面倒だったので、線は切ったが半田は取って居なかった)、Air Cardを差し込んだ時にSDソケットの電源ピンが後ろに押されて抜けてしまったのだ。(: 長方形の窓の中の8個の小さい長方形の中央付近の歯抜けになった部分)

カードリーダーを動かしたらカラカラ音がしたので、中を見たらピンが抜けているのが分かった・・・

さすがに、ピンを何かで代用することはできない(強度も接触も確保できない)ので、「大失敗だ・・・」と諦めたのだが、運良く 抜けた電源ピンが作業机の下のフローリングの板の継ぎ目で見つかった(席に戻る時に光って見えた)ので、どうにか修理した。折れずに すっぽり抜けたので、運が良かった。

I/Oデータのカードリーダーの修理

古い製品だからかシールドが厳重で、SDソケットの端子に触れなかったので、まずシールドを開けた。それから、抜けたピンを慎重に挿して半田付けしたら、運良く直ってPCで認識できたので、シールドを元に戻して修理が終わった

ただ、今後の耐久性や信頼性は低そうなので、新しいカードリーダーが必要になった。

なお、直ったカードリーダーで壊れたと思ったmicro SDカード2枚を試したら、運良く壊れていなかった。

Air Cardを断念

結局、Air CardはPCに接続せずに電源を繋げただけでは、Lunixが うまく起動しない(途中で進まなくなる。: の最後の行のように、"0,"が連続して出る)ことが分かった。それを直すにはファームウェアを書き換える必要があり(方法は分かっている。: 参照(Post #170))、不可能ではないが面倒だ。しかも、そうしてもAir CardのLinuxからmicro SDにアクセスできないとのことだ。

それでも試そうとした。が、ファームウェアを書き換えるためにはAir Cardに新しいファームウェアの入ったmicro SDを挿して起動する必要があるのだが、Air Cardのケースが密閉されていない(上下に分離した)状態でmicro SDを挿すのが困難(接触不良になる)な問題があった。それで、Air Cardのmicro SD端子に線を繋いで延長して外にmicro SDソケットを付けようとしたが、端子のピッチが細かくて手持ちの線(余り細くはない: 被覆が厚い)を安定に繋げるのが無理なので、断念した。

何度目かは分からないが、惜しかった(全然?!)ものの 今回も駄目だったので、二度と変な気を起こさないように、物理的に破壊して捨てた。

怒りの余り衝動的に(「カッとして」)ではなく、冷静に、二度と無駄なことをしたくないので そうした。駄目なものは駄目で、関わっては いけない。

Air Cardなんて大大大大っ嫌いだ!

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(溜まったネタを時系列には こだわらず書いている。今回のは前回の「瞬壊したSDカードリーダー−」の前、2番目に新しいものである。)

先日、非常用品の点検をしていて思った。ラジオやライト(ランタン)の予備電池はどうしようかと。もちろん予備を用意すればいいが、非常用品の中にはスマフォ用のモバイルバッテリがあり、折角大容量(約1万Ah)なのだからラジオなどの電源に使えないかと思ってやってみたら、どちらも概ねUSB電源化でき、モバイルバッテリで動かせるようになった。

今回も、例によって「こんなところに牛肉が」のように残り物(死蔵品・ジャンク)で作ったので、追加費用は0円(後述の工具類を除く)だった。

 

事前検討

調べたら、ランタンの電源は4.5V(1.5Vx3)、ラジオは3V(1.5Vx2)だった。※ ランタンはUSBの5Vをそのまま繋げば良いが、ラジオは3Vくらいにする必要がある。そこで思い付いた。先日壊れたSDカードリーダーは、なぜか、壊れている(PCで認識されない)のに3.3V電源(SDカードの電源に なっている)は生きている(基板上の端子に3.3Vが出る)ので、それが使えないかと。

※僕は充電池を使っているので、実際にはそれぞれ3.6V(1.2Vx3), 2.4V(1.2Vx2)で動作させている。

実際に試したら、ランタンはUSB ACアダプタで点灯し、ラジオもUSB ACアダプタ+SDカードリーダーの3.3V出力で動作して目論見どおりとなったので、やってみることにした。

ただ、やる前に気付いたことがある。: USB電源は あくまでも電池がなくなった時のためなので、それぞれの機器をUSB電源専用にしては意味がなく、電池と併用(実際にはどちらか片方)できる必要がある。その時、ACアダプタからの電源と電池からの電源を単に繋げる(合流させる)だけでは、電圧の高いほうから低いほうへ電流が流れ込む(逆流する)ので良くない(多くの場合はACアダプタから電池に流れ込むはず)。実害はないのかも知れないが、好ましくない。

その対策(自動切り替え)としてスイッチ付きDCジャックの例があったが、手持ちにないし、DCジャックはUSB ACアダプタには合わない(汎用のコネクタにした意味がなくなる)。そういうのを使わないとしたらスイッチで切り替えるのだろうが、面倒だし忘れてしまう。ACアダプタを使う時は電池を抜くとかいうルールで済ます考えもあるが、更に面倒で忘れる。

そこで、ダイオード※で安直に電源を同時接続可能にした。具体的には、ACアダプタからの電源と電池からの電源(+極)それぞれにダイオードを繋いで合流させて機器本来の電源入力に繋げば(下図参照)、逆流が防止できる。

                     ダイオード
ACアダプタ(+) −− ▶| −−+−−→ 機器の電源入力(+)
電池(+) −−−−−− ▶| −−|

ダイオードで複数の電源を同時接続可能にする回路

※以前 電子部品セットを買ったので、何種類かのダイオードがふんだんに使える。

この回路は、外見的には電源が自動で切り替わって見える(宣伝文句にはできそうだ)だろうが、両方の電源を繋いだ時の動作が良く分からない。: それぞれの電圧に応じて按分された電流が流れるのか、電圧が高いほうからだけ流れるのか分からない。が、イメージとしては、車のフルタイム4WDみたいなものかと思っている。

なお、ダイオードで0.7Vくらい電圧が下がるため、特に電池で動かなくなる可能性があるから確認が必要だ。特に、ラジオのように電源電圧が低い場合にはダイオードの電圧降下が効く(電源の低下率が高くなる)ので心配だし、今となっては気に入らない。

 

ランタンのUSB電源化

ランタン(Gentos EX-777XP)の電源は4.5Vなので、USB ACアダプタが そのまま使える(可能性が高い)ので楽そうだったが、本体を分解するのと、コードを通す穴を開けるのが大変だった。

本体は電池ボックスが固着していて抜けなかったが、電池ボックスの蓋の固定用溝に-ドライバーを入れて こじったら剥がれて抜けるようになった。コードを通す穴は、(ドリルがないので、)キリとセルフタップネジとヤスリで開けた。本体が厚いABSなので、硬くてちょっと大変だった。

注意: 本体に穴を開けると防水性が失われてしまう。今はダクトテープで簡易に塞いでいる。実際問題として、(野宿ではないので: 実際には そうなるのかも知れないが・・・)漏れるほど水が掛かる中でランタンを使うことは余りない気がするので、今のところはそれで良さそうだ。また、仮に穴から水が入っても電池ボックスなので、いきなり大きな被害が出ることはなさそうだ。

が、こういう机上の楽観的な想定の積み重ねが悲劇を生むことがあるので、(実際に使う状況にならないと)なかなか難しい。

消費電流が結構大きい(1A?)ようなので、ダイオードは大きめのもの(1N5399, 平均順電流1.5A)にした。また、点灯時にダイオードが発熱する(手で触れる程度で、熱くはない)ので、LEDのヒートシンクと思われるアルミ板の上に設置した(写真: 中央付近の黒い長方形2個)。電池(充電池なので1.2Vx3= 3.6V)にダイオードを通しても、問題なく点灯した

最初は本体からmicro USBジャックを出し、そこにACアダプタからのコード(USB A-micro B)を繋ごうと思って居た。そのため、壊れた楽天のポケットWi-Fi※からmicro USBジャックを外して少し加工したのだが、無駄に複雑で煩雑な気がしたので、本体からUSB Aプラグのついたコードを出して それをACアダプタに繋ぐことにした。

※USBジャックの近くの基板に端子(ランド)があるので、半田付けに便利そうだった。

コードは、もう使うことのなさそうな、携帯用に買ったLightning-USB(A)コード(リール式)からLightningプラグを外して作った。

本体内には隙間が多いが、狭い箇所※もあるので、コードの通し方も試行錯誤した。

※本体真後ろの電池ボックスの側板のない部分は狭いので、本当は角にコードを通す穴を開けるほうが良い。ただ、それは今ひとつ美しくないので止めた。

 

ラジオのUSB電源化

ラジオ(ソニー ICF-S10)は電源(5V)を3.3Vに変換する程度で良い思ったが、意外に落とし穴があった。

まず、本体の中が意外に狭く、5V→3.3Vの電源アダプタ(以下、3.3Vアダプタ)を入れる場所が少なかった。試行錯誤し、電池ボックスの裏側に収めた。

中を見て気付いたが、つまみの回転に合わせて周波数のメモリを動かすのはC字型のベルト(写真: スピーカーの上のオレンジのもの)で、いかにも脆弱(ズレたり外れたり)だった。

とは言え、ケースを開けた時に それらがバラけて復元不可になるとか(これが良くあるんだ・・・)、逆に、閉じる時に溝が合わないということもなかったので、見掛けと違って ちゃんとしているようだ。 (最初は誤解して済まなかった。)

3.3Vアダプタは壊れたSDカードリーダーのものを使った。上記のように本体の中が狭かったため、必要最小限の部分だけを切り出した

当初は3.3Vアダプタを外付けする予定だったが、煩雑なのと壊れやすくなるので、内蔵にした。そのために雑音(下記)が多くなって居る可能性はある。

消費電流は小さいと考え、ダイオードは小さいもの(1N4148, 平均順電流300mA)にした。電池(充電池なので1.2Vx2= 2.4V)にダイオードを通しても動作した。ただ、さすがに電圧が低過ぎるようで(基板の電源端子の電圧は約2.1Vだった)、電池の場合は選局ランプは点灯しない。

電源コードは、以前買って使いものにならなかった車用Bluetooth - FMトランスミッターのUSBコードを使った。径が細いので、小さい穴に入って都合が良い(その代わり、大電流は流せなさそうなので、ランタンには使わなかった)。

もう一つの落とし穴は、USB ACアダプタやモバイルバッテリが雑音を出すようで、ラジオの受信が妨害される場合があることだ(うかつにも動かすまで気付かなかった)。試してみると、USB ACアダプタを使った場合は雑音でAMが受信できず、モバイルバッテリではFMが受信できないことが分かった。

実際に使う時はモバイルバッテリだろうから、AMが聞ければ今のところは問題ないが、将来AM放送が終了した時に困りそうだ。一方、USB ACアダプタは機種によって雑音の特性が異なり、ラジオから出る雑音の高さ(音色)が変わる。更に、USBハブにACアダプタを付けてセルフパワーにしたら(この場合、ラジオの電源はハブのACアダプタから供給される)雑音が出なかった。だから、もし雑音の少ないモバイルバッテリが見つかればFMも聞けるかも知れない。

あとは、電源にフィルタを入れると雑音が減る可能性はある。苦手な領域だが、AMが終了する頃に考えたい。

個人的には、非常時用の放送もFMだけになるというのは、余りにも弱い気がする。AMに比べて受信できない場所・場合が多いからだ。国は そこら辺をどう考えて居るのだろうか? 地方ごとに1局くらいは残すのか。

 

その他

ラジオの作業が終わる頃(最後の一本を半田付けしようとした時)、半田コテ(グット KS-30, 30W)が壊れた。突然、熱くならなくなってしまった。

おそらく寿命(いつ買ったか不明だが、おそらく1990年代なので、20年以上経っている)なのだろうが、コテ先に溜まった半田を落とすためにコテ台に叩きつけていたのも悪かったように思うので、今後は手荒なことは控えたい。

それで、急いで ほぼ同じもの(KS-30R: 後継品?)を買った。セラミックヒーターのものも検討したが、高いし更に衝撃に弱そうなので止めて、普通のニクロム線のにした。900円くらいだった。

コテ先を比べると、元のも年数の割には綺麗だが、曲がったりヒーターに固着して抜けなくなって居る。新しいコテのは当然ながら とても綺麗だ。

半田に関連することとして、半田(コテでないほう、くっつける金属)のメーカーによって、使い勝手(特性?)が全然違うことが分かった。今まではずっとグットのものを使っていたのだが、少し安いからと試しに買ったH社のもの(金属成分はグットと同じ)は半田の付きが悪く、コテ先にも乗りが悪くて黒くなってしまい、イライラした。業を煮やしてグットに戻した途端に直った(上の写真はコテ先を「復活」させたあと)。

コテと半田(ヤニ成分?)の相性が あるのだろうか?

 

PS. ついでに非常用懐中電灯をLED化(+USB電源化?)したくなったが、光学・構造的に それほど簡単ではないので止めた。でも、いつかやりそうだ。電池が長持ちするうえに明るくなって(なるはず)、おもしろそうじゃないかw

僕が作りたくなった、「LED化豆電球」みたいなものが100円ショップにありそうな気がしたが、意外にも なかった。高いものではあるのか、そういうものはないのか。逆接続すると壊れるし、直列抵抗の値は場合によって変わるから製品にしづらいのだろうか。

↑書いたあとでLED化豆電球を調べたら、あった。1個300円以上と結構高いが、消費電力が小さくて 良さそうだ。

検索していたら、自作には持って来いの豆電球用口金なんてのがあった。が、当然ながら買わない。切れた球があれば使えそうだが、そんなものでも そこらに転がっている訳でもないw (3/19 11:06)

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